3行でいうと

  • 入口は4つです。Web(kling.ai/app の Creative Studio)、iPhone・iPad、Android、API(kling.ai/dev)。MCPとSkills(AIアシスタントやエージェントからつなぐ入口)は07で扱います。
  • Webとアプリの「サインインの方法」と「アプリ内の初期設定の画面」は、公式のページから読み取れませんでした。この記事では、公式で確認できていない、と書きます。
  • APIを使うには、コンソールでAPIキーを作ります。キーは作成時に1回しか表示されない、と公式が書いています。送り方は Authorization: Bearer <キー> です。
  • 動作の確かめ方として、公式の「Account Usage」の GET /account/costs(呼ぶのは無料、と公式が書く)で、残量を読めます。
  • 公式のAPIの接続先は、国外のサーバー向けが https://api-singapore.klingai.com です。旧 https://api.klingai.com に代わるもの、と公式が書いています。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はKlingを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、コマンドは、公式の例の写しか、公式の記載に合わせてこの記事で組んだ例(動作は確かめていません)と、そのつど書き分けます。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。

先に結論

前提:用語をそろえる

入口の一覧

入口 公式に書かれていること この記事での扱い
Web kling.ai/app(Creative Studio)。ヘッダーに「Try Now」「Download」 手順A
iPhone・iPad App Store の「Kling AI: AI Image&Video Maker」。提供元 KLING AI PTE. LTD. 手順B
Android Google Play の同名のアプリ。提供元 KLING AI(KLING AI PTE. LTD.) 手順C
API kling.ai/dev。資料は kling.ai/document-api 手順D、E
MCP/Skills 公式ブログと、API資料の「Kling Skills」に記載 07

手順A:Webで始める

公式のページが書いている入口は次のとおりです。

  1. ブラウザで公式サイト(https://kling.ai/)を開く。
  2. ヘッダーの「Try Now」、または案内ページ「Kling AI Sign Up: Create Your Account」の見出しの下にある「Create now」を押す。Webの作業画面は Creative Studio(https://kling.ai/app)です。ボタンごとの行き先は、今回読んだページでは確認できていません(01は、これらのボタンが kling.ai/app につながると書いています)。
  3. 表示された画面の案内に従って、サインインまたはアカウントの作成を進める。

  4. ここまでで確認できていないこと。 サインインの方法(メール、Google、電話番号など)、確認コードの有無、地域ごとの違い、ログインのリンクの表記は、公式の案内ページに書かれていませんでした。手元の画面で選べるものを見てください。

  5. 無料の範囲。 公式の案内ページは、条件を満たすアカウントは一部の作成機能を無料で使える、と書いています。クレジット、モデル、編集の選択肢は無料だと限られ、高い解像度や透かしなしの保存は有料のメンバーシップが必要かもしれない、とも書かれています。無料でどこまでかの数字は、01のとおり、公式ページからは読めていません。
  6. 作る前の確認。 同じ案内ページは、生成にかかる費用はアカウントの中で、始める前に確かめられる、と書いています。
  7. 年齢・アカウントの共有・規約。 01と04を参照してください。この記事では扱いません。

Webの最初の画面で、公式が名前を挙げている項目

手順B:iPhone・iPadにアプリを入れる

公式のストア掲載(App Store、2026年10月25日に読んだ表示)に書かれている条件です。

項目 表示
アプリ名 Kling AI: AI Image&Video Maker
提供元 KLING AI PTE. LTD.
対応OS iPhone・iPod touch は iOS 14.0以降、iPad は iPadOS 14.0以降。Mac は macOS 11.0以降でApple M1以降のチップ(ページ自身が「Not verified for macOS」と表示)。Apple Vision は visionOS 1.0以降
版 3.9.21(読んだ時点の表示)。サイズ 196.8 MB
言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語
年齢 13+
価格 無料。アプリ内課金あり
  1. App Store で「Kling AI: AI Image&Video Maker」を探す。提供元が KLING AI PTE. LTD. であることを、掲載ページで確かめる。
  2. App Store の通常の手順で入手する(この手順は、公式のKlingのページには書かれていません。ストア共通の操作です)。
  3. 起動して、画面の案内に従ってサインインする。サインインの方法と、起動直後の画面は、公式で確認できていません。

  4. 購読の更新。 ストア掲載は、購読は自動更新で、更新の24時間前までにオフにしないと更新される、端末の設定で管理する、と書いています。解約の手順は04を参照してください。

  5. プライバシー表示。 ストア掲載には、開発者が申告したデータの種類(連絡先のメールアドレス、写真・動画・音声など)が載っています。申告は、Appleが確認したものではない、と掲載ページ自身が書いています。
  6. アプリとWebで、できる範囲が同じかは確認できていません。 ストアの説明は動画を最大15秒(1080pか4K)、延長で約3分、と書き、Webの4.0ガイドは3〜30秒と書きます。数字が違って見えます。アプリとWebのアカウントが共通かどうかも、公式で確認できていません。

手順C:Androidにアプリを入れる

公式のストア掲載(Google Play、2026年10月25日に読んだ表示)です。

項目 表示
アプリ名 Kling AI: AI Image&Video Maker
提供元 KLING AI(掲載上の事業者名は KLING AI PTE. LTD.)
レーティング Teen
ダウンロード数 10M+
更新日 2026年10月21日
アプリ内課金 あり
対応するAndroidの版 掲載ページに表示なし(公式で確認できていない)
  1. Google Play で同名のアプリを探し、提供元を確かめる。
  2. Google Play の通常の手順でインストールする(Klingの公式ページには書かれていない、ストア共通の操作です)。
  3. 起動して、画面の案内に従ってサインインする。サインインの方法は、公式で確認できていません。

  4. 「Data safety」の欄。 第三者とデータを共有しない、通信は暗号化される、削除を求められる、と表示されています。個人情報と財務情報などを集めることがある、とも書かれています。開発者の申告です。

手順D:APIを使えるようにする(コンソールでキーを作る)

公式のクイックスタート(Quick Start)と認証(Authentication)の手順を、順に並べます。この2つのページは、手順の番号の振り方が前後している箇所があるので、順序は意味に沿って整えました。

  1. 開発者向けのページを開く。 https://kling.ai/dev
  2. リソースパッケージを用意する。 動画用の料金ページは https://kling.ai/dev/pricing?scrollTo=video、画像用は https://kling.ai/dev/pricing?scrollTo=image です。公式は、連携の試験用に「Trial Resource Package」がある、と書き、詳細は料金ページを見るよう案内しています。料金ページの本文は、取得しても読めませんでした。内容と金額は、画面で確かめてください。
  3. コンソールにログインする。 https://kling.ai/dev/api-key を開き、メールでログインします。公式は、コンソールのアカウントはKling AIのWebのアカウントと同じ、と書いています。
  4. APIキーを作る。
  5. コンソールで「+ Create a new API Key」を押す。
  6. 表示された入力欄に、キーの名前を入れて確定する。
  7. ページに出たキーをコピーする。キーが表示されるのはこの1回だけ、と公式が書いています。なくさない場所に保存してください。
  8. キーをヘッダーに載せる。 リクエストのヘッダーの Authorization に、Bearer の次に半角スペースを1つ空けて、キーを書きます。公式の表記は「Bearer XXX」の形で、「Bearer」とキーの間に空白を入れる、と書いています。
  9. 接続先を決める。 https://api-singapore.klingai.com。公式は、旧 https://api.klingai.com に代わるもので、サーバーが中国の外にある利用者向け、と書いています。

  10. 有効期限。 認証ページは、APIキーの有効期限を書いていません。

  11. 保存の方法。 公式は、キーを環境変数などに入れて保存するよう書いています。理由は、漏れると他人があなたの呼び出しの枠を使えてしまうから、です。
  12. 複数のキー。 同じアカウントのAPIキーは、同時実行の枠を共有します(公式の同時実行ルールの記載)。
  13. コンソールで見られるもの。 公式は、API呼び出しの量と推移、リソースパッケージの消費と推移、単位ごとの引き落としの明細、残高からの引き落としの明細、の4つを挙げています。

キーを環境変数に入れる(この記事で組んだ例)

次は、この記事で組んだ例です。公式の例の書き方(${KLING_API_KEY})に合わせました。動作は確かめていません。

export KLING_API_KEY='ここに、コピーしたキーを入れる'

手順E:動作を確かめる(残量の確認と、最初の生成)

E-1:残量を読む(生成はしない)

公式の「Account Usage」は、GET /account/costs でリソースパッケージの一覧と残量を取れる、呼ぶのは無料、リクエストは毎秒1回までにする、と書いています。開始と終了の時刻が必須です(ミリ秒のUnix時刻)。

次は、公式の例と同じ形のURLで、時刻だけを変数にした、この記事で組んだ例です。動作は確かめていません。

END=$(( $(date +%s) * 1000 ))
START=$(( END - 30 * 24 * 60 * 60 * 1000 ))
curl --request GET \
  --url "https://api-singapore.klingai.com/account/costs?start_time=${START}&end_time=${END}" \
  --header "Authorization: Bearer ${KLING_API_KEY}" \
  --header 'Content-Type: application/json'

公式が書いている、返ってくる内容です。

項目 意味
code 成否を示すコード(成功の値が何と書かれているかは、公式で確認できていない)
data.resource_pack_subscribe_infos パッケージの一覧
resource_pack_name パッケージの名前
total_quantity/remaining_quantity 総量と残り。残りの統計は12時間遅れる、と公式が注意している
invalid_time 有効期限(ミリ秒のUnix時刻)
status toBeOnline(有効化待ち)、online(有効)、expired(期限切れ)、runOut(使い切り)
resource_pack_applicable_models そのパッケージが使えるモデル

E-2:最初の生成を1回出す(クレジット/パッケージを使います)

公式の Kling 4.0 Text-to-Video の作成は、POST https://api-singapore.klingai.com/text-to-video/kling-4.0 です。次は、公式の例の項目に合わせて、この記事で組んだ例です。長さは公式の許す最短(3秒)、解像度は720pにしました。動作は確かめていません。実行すると、パッケージまたは残高が減ります。

curl --location 'https://api-singapore.klingai.com/text-to-video/kling-4.0' \
  --header 'Content-Type: application/json' \
  --header "Authorization: Bearer ${KLING_API_KEY}" \
  --data '{
    "prompt": "A paper boat floats down a rain-filled street gutter, shot from a low angle.",
    "settings": {"duration": 3, "resolution": "720p", "aspect_ratio": "16:9"}
  }'

新旧の形式に注意。 公式の資料には、モデルのバージョンがURLの中にある新しい形式と、model_name を本文に書く旧形式(Kling 3.0 Omni以前、と公式が書く)が並んでいます。この記事のE-2は新しい形式です。URLと本文の形は、使うモデルのページで確かめてください(06、07も参照)。

旧方式(Access Key/Secret Key)について

つまずきと直し方

公式のエラーコード表(Error Codes)から、最初の設定で当たりやすいものを選びました。「公式の対処」は、表の書き方を言い換えたものです。

HTTP コード 意味 公式の対処
401 1001 Authorization ヘッダーがない 有効な値をヘッダーに入れる
401 1002 Authorization が無効 有効な値をヘッダーに入れる。(この記事の補足:Bearer と空白、キーの写し間違いも見る。公式の表の文言ではありません)
401 1004 トークンの期限切れ(旧方式) 有効期間を見て、作り直す
429 1101 未払いの残高がある(後払い) 残高を補充する
429 1102 前払いのパッケージを使い切った、または期限切れ 追加で買う。後払いが使えるなら有効にする
403 1103 そのリソース・API・モデルを使う権限がない アカウントの権限を確かめる
400 1200/1201 パラメータが不正 message を読んで直す
400 1301 コンテンツのセキュリティポリシーに引っかかった 入力を見直して再送する
429 1303 同時実行かQPSが、パッケージの上限を超えた 頻度を下げ、少し待って再送。上限を上げたいときはカスタマーサービスへ連絡、と書く
429 1304 IPの許可リストのルールに当たった カスタマーサービスに連絡
500/503/504 5000/5001/5002 サーバー側の不具合・メンテナンス・タイムアウト 少し待って再送、または連絡

たとえ話

APIキーは、自分の口座に紐づいた「使い放題ではない通行証」のようなものです。通行証を落とすと、拾った人が自分の分を使ってしまいます。だから、作った直後に1回だけ見せてもらえる、一度失くしたら作り直す、という仕組みになっている、と考えると覚えやすいです。これは分かりやすさのための例えで、公式の説明ではありません。

気をつけること

出典