3行でいうと
- Botの仕事は、Cursorがホストするクラウドのコンピューターで動き、ファイルやブラウザのログインが残ります。すべてのBotが1台を共有します。Botを削除しても、コンピューターの中のファイルとログインは消えない、と公式に書かれています。
- 結果の大きい操作は、「Allow once/Always allow/Deny」の承認と、「Auto Review」という点検の仕組みで止められます。パスワードや2段階認証は、Botには入力させず、自分が引き継いで通します。
- 金額は、公式の製品ページで、Cursor Ultraが「$200/month」、Cursor Premium Teamsが「$120/seat/month」と表示されています。ヘルプのプランのページには金額がなく、プランの名前も資料ごとに違います。
- やめるときは、「Grok Botを消す」=「Cursorのアカウントを消す」です。アプリを消しても、サインアウトしても、アカウントは消えません。サブスクの解約とは別の手続きで、リンクしたSuperGrokなどの契約は別に解約します。
- データの書き出し(エクスポート)の手順は、読んだ範囲の公式資料では見つかりませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrok Botを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。画面名・ボタン名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。取得の上限に当たって読めなかったページがあり、その範囲は「確認できていない」と書きます。
先に結論
- データは「あなたのパソコン」ではなく、クラウドの共有のコンピューターに残る。 使い終えたときの掃除(ログアウト、ファイル削除、コネクタの取り消し)は、自分で行う必要があります。
- 安全の基本は「承認の後ろに置く」。 送信、公開、購入、削除、本番の変更は、承認が要るようにしておく、と公式が繰り返し書いています。
- 金額は、公式の製品ページの表示のままを見る。 日付がなく、ヘルプのプランのページの書き方と合っていません。契約の直前に、公式の画面で確かめてください。
- やめるときは3つを分けて考える。 ①プランの解約(支払い元ごとに別)、②アカウント削除(Cursorのアカウントごと)、③コンピューターの中のファイルの掃除です。
前提:用語をそろえる
- Privacy Mode(プライバシーモード)/Legacy Privacy Mode:Cursorのデータの扱いの設定です。Grok Botは、クラウドへのデータ保存が必要なので、Legacyには対応しません。Privacy Modeを有効にしている場合、顧客のデータは学習に使われない、とセキュリティの記事にあります。
- 承認(approval):提案された操作と入力値を確かめ、「Allow once」「Always allow」「Deny」を選ぶ仕組み。承認が扱うのは、提案された操作であり、すでに終わった仕事ではありません。
- Auto Review:リスクのある操作の前に、独立したモデルが点検し、許可、承認を要求、拒否のいずれかにする仕組み。
- Take over(引き継ぎ)/Take control:パスワード、パスキー、2段階認証、CAPTCHA、支払いの確認などを、自分で操作して通すこと。
- 週ごとの使用量/on-demand(追加)の使用量:プランに含まれる、週ごとにリセットされる使用量と、使い切った後に追加で課金される使用量。
- リンク(SuperGrokのリンク):SuperGrokなどの購読を、Cursorのアカウントに紐づけて、使用量を受け取る操作。
保存場所と共有のコンピューター
| 項目 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 作業の場所 | Cursorがホストするコンピューターだけで動く。自社内設置、境界内、持ち込みイメージは未対応 | 書かれている |
| 所在 | 現時点で米国。ただし、米国内のデータ保管のプログラムとは別、と書かれている | 書かれている |
| 1台を共有 | すべてのBotが、1つのコンピューター(ファイル、ブラウザのログイン、コマンドラインの認証情報)を共有。コンピューターは「ユーザーごと」で、「Botごと」ではない | 書かれている |
| 持続 | 持続するディスク。使っていないコンピューターは休止するが、休止は削除ではない | 書かれている |
| 会話 | コンピューターの外に保存され、リセットしても残る | 書かれている |
| 作業用ファイル | /workspace に置く。一時フォルダ、手で入れたパッケージは「置き換えられるもの」。大事な結果は /workspace に写すか、会話に添付する |
書かれている |
| バックアップ | Cursorの本番の管理基盤は、毎日、暗号化されたバックアップを取り、別の復旧施設に複製。組織ごとの保持期間の設定や、個々のコンピューターの時点復元は、できない | 書かれている |
| 保持期間 | 個人向けの具体的な保持期間は、Botのページには書かれていない。バックエンドの保持はCursorの規約に従う | 書かれていない(Botのページ) |
| モデル | ユーザーが選ぶ画面はない。xAIの自社モデルか、サブプロセッサー一覧にある第三者の提供元に送られる | 書かれている |
| 学習 | Cursorの認証とデータ設定に従い、オプトアウトは該当するCursorの設定に従う。Xのヘルプ(About Grok)には、Xのプライバシー設定でオプトアウトすればGrok Botのデータは学習に使われない、とある一方、👍👎などのフィードバックを送ると学習に使われることがある、とも書かれている | 書かれている(画面の詳細は確認できず) |
承認と、止める仕組み
公式の「Approvals, security, and privacy」と、Cursorのセキュリティの記事に書かれている内容です。
- 承認の選択肢: 「Allow once」「Always allow」(合う規則を保存できる)「Deny」。背景の仕事(ルーティン、トリガー、他のBotからの依頼)の承認は、約10分で期限が切れ、「Expired」になり、実行されません。再度Botに頼む必要があります。
- Auto Review: 設定は「Settings → General → Auto-review」。規則(更新履歴によると、画面の名前は「Saved rules」から「Custom Rules」に変わりました)で、「Ask first」(必ず承認を求める)と「Allow automatically」(他に止める理由がなければ許可)を書けます。両方に合えば「Ask first」が勝ちます。Auto Reviewは、すべての副作用(記憶の書き込み、多くの設定変更など)を点検するわけではない、と書かれています。
- 資格情報: パスワードなどは、Botが打ち込まず、自分が引き継ぎます。対応する連携では、入力値が隠され、会話の記録にも、モデルにも見えない「secure secret request」があります。チャットに、パスワードや一度きりのコードを貼らないよう書かれています。
- 自分のパソコンでのコマンド実行: 「Settings → General → Bot → Execution on Local Computer」(承認の記事を読み直すと、パスは「Settings → Computer → Your computer」で、項目名は「Execution on this computer」、デスクトップごとに設定します。そのデスクトップが一覧に出るまでは「Execution on Local Computer」と表示される、と書かれています)で、「Ask every time」(既定)、「Always allow」、「Never allow」。セキュリティの記事は、特別な必要がなければ「Never allow」を勧めています。
- ハードウェアのセキュリティキー: 「Settings → General → Security Key」の「Use hardware security keys」。macOSとWindowsでは既定でオン、Linuxは未対応。使うたびに承認が要ります。
- 共有リンク: 公開リンクで共有されるのはBotの構成だけで、コンピューターやログインは共有されません。それでも、APIキー、社内のURL、顧客のデータは、構成に入れないよう書かれています。
- 悪意のある内容への備え: Auto Review、ネットワークの方針、承認、ユーザーごとの分離で危険を減らせるが、なくせない、と書かれています。
プランと料金
金額は、公式の製品ページ(x.ai/bot。日付の表示なし)の表示のままです。確認日2026年10月23日の時点の表示で、変わることがあります。
| プラン | 公式のページに書かれている金額と内容 | 出どころ |
|---|---|---|
| Cursor Ultra | 「$200/month, billed monthly」。Grok Botの専用コンピューター、ツールへのログイン、スケジュールされたルーティン、複数デバイス、拡張されたAIのトークン上限を含む | 製品ページ |
| Cursor Premium Teams | 「$120/seat/month, billed monthly」。Ultraの内容に加え、チームでの請求と設定の一元化、チームのスキルとプラグインのマーケット、共有の使用量分析、SAML/OIDCのSSO | 製品ページ |
| すでにCursor UltraかSuperGrok Heavyの契約がある人 | Grok Botが含まれる。「Sign in with your plan」の選択肢がある | 製品ページ |
| Cursor Pro、Pro+(個人) | 含まれる。週ごとの使用量は、Pro<Pro+<Ultraの順。金額は、読んだ範囲のGrok Botの資料には見つかりませんでした | ヘルプ「Plans and billing」 |
| Cursor Teams(セルフ契約) | メンバー全員が使える。「Standard」と「Premium」の席に含まれる、とFAQにある。金額は、Premiumの席以外は見つかりませんでした | ヘルプ、FAQ |
| Cursor Enterprise | 担当者に頼んで有効にする。2026年9月3日の発表は、EnterpriseのGrokとCursorのお客さまは「次の2週間」無料で使え、組織全体を招待できる、と書く(期間限定の案内で、確認日に続いているかは読んだ範囲では分からない) | ヘルプ、発表ページ |
| SuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavy(個人)、X Premium+ | リンクすると、使用量を受け取れる(Heavyが最も多い)。SuperGrok Lite、Grok Enterpriseは対象外。これらの金額は、Grok Botの資料には見つかりませんでした | ヘルプ「Link SuperGrok」 |
| The X Subscription(Premium、Super、Ultra) | Grok Botが含まれる。PlusとFreeは含まれない | ヘルプ「Plans and billing」 |
| Grok Businessの席 | 席のライセンス(SuperGrokかSuperGrok Heavy)に応じた使用量 | ヘルプ |
- 使用量のしくみ: 旧プランとリンクは「週ごとの使用量(Weekly usage limit)」と「on-demand(追加)の使用量」です。on-demandは、使い切った後の追加で、Cursor経由で請求され、「On-demand monthly limit」に数えられます。月の上限は、実行中は強制的には止まらず、実行中のBotは上限を超えて終われる、と書かれています。on-demandをオフにしていると、週ごとの使用量を使い切った時点で止まります。「The X Subscription」では、週ごとの共有の枠を使い、使い切った後は、先払いのクレジットから払います(「Additional usage credits」)。
- 重ならない: CursorのプランとSuperGrokのリンクは、足し算にならず、多いほうが使われます。どちらの契約も、それぞれ請求が続きます。
- 変更の反映: SuperGrokの上位への変更は、最大24時間かかることがあります。リンクし直す必要はありません。下位への変更も、約24時間で反映され、使った分は数えられます。
- 名前の食い違い: 製品ページはCursor Ultra、ヘルプは「Legacy Cursor plans」と「The X Subscription」、FAQは「paid individual Cursor plan」と書いています。プランの名前が移り変わっている最中と読めますが、確認できていません。
見立て(僕らの考えで、公式の推奨ではありません):金額と含まれる内容は、短い間隔で変わる可能性があります。契約する前に、公式の製品ページとヘルプの両方を見て、食い違う点は、サポートに確かめるのが安全だと思います。
無料トライアルと返金
- トライアル: 使用量のクレジットで、7日の期限もあります。「Cancel Trial」で終えられ、料金はかかりません。使ったクレジットは戻らず、終えると残りのクレジットはなくなり、トライアルをもう一度受けることはできない、と書かれています。
- iOSの導入オファー: Appleのもので、解約しないと有料になります。「Apple ID → Subscriptions」で解約します。Cursorは解約も返金もできません。Androidには、アプリ内のトライアルはない、と書かれています。
- 返金: 支払い元ごとに別です。The X Subscriptionは「Invoices & Refunds」の文書、旧Cursorプランは、Cursorの「Refunds」ページ、SuperGrokはxAIのFAQ、X Premium+はX、アプリ内の課金はAppleとGoogleです。Cursorのプランでは、使用済みのon-demand分と、期の途中のダウングレードは、返金されません。先払いのクレジットで使った分は、返金されません。それぞれの文書の本文は、読めていません。
やめるとき:解約、削除、掃除、書き出し
1. 解約(プランごとに別)
- 無料トライアルは、プランの画面の「Cancel Trial」。
- Apple、Googleのアプリ内課金は、それぞれのストアの設定で解約します。
- そのほかは、プランの請求元(Cursor、The X Subscription、xAI、X)で手続きします。
- リンクしたSuperGrokやX Premium+は、アカウントを消しても止まらず、GrokまたはXで別に解約します。SuperGrokのリンクそのものは、永久で解除できません。
2. アカウント削除(Cursorのアカウントごと)
公式のヘルプ「Delete your Grok Bot account」に書かれていることです。
- Grok Botを削除することは、そのCursorのアカウントを削除することです。自分でできて、取り消せません。
- デスクトップとウェブ: 有効なサブスクがあるなら先に解約。cursor.com/dashboard を開き、「Settings」へ。「More」の下の「Delete Account」で「Delete」、確認。
- iPhoneとAndroid: アバターから「Settings」、アカウント、「Delete Account」で確認。開くブラウザのページで「Delete」と入力して、もう一度確認(サインインが必要)。
- アプリをアンインストールしたり、サインアウトしたりするだけでは、アカウントは消えません。
- 消えるもの: Cursorのアカウント、Grok Botへのアクセス、Botと会話、コンピューター、つないだアプリ、Cursorのチャット履歴と設定。データは30日以内に削除される、とあります。
- 残るもの: 自分のパソコンのファイル。ストア経由のサブスク。リンクしたSuperGrokやX Premium+(別に解約)。
- 「Delete Account」は、個人のアカウントにだけ出ます。TeamsやEnterpriseの席は、チームの管理者かサポートに頼みます。
- Enterpriseの管理者は、Admin APIでメンバーのデータを削除できる、と更新履歴にあります(2026年10月22日)。
3. 消す前の掃除(Botの削除では消えないもの)
公式は、Botを削除しても、コンピューターのファイルとブラウザのログインは消えない、と書いています。やめる前または使い終わりに、次のことが挙げられています。
- ルーティンを一時停止、または削除する。
- 共有のコンピューターのブラウザで、各サイトからサインアウトする。
- 接続したアプリを外し、提供元の側で認可を取り消す。
/workspaceの機密のファイルを消す。- Botを隠す(Hide from sidebar)か、削除する。隠すと、作業やルーティンは止まりませんが、通知が止まります。
「Settings」の「Computer」には、「Update Bot's Computer」と、最後の手段の「Reset Bot's Computer」があります。リセットは、最後に保存された状態から作り直すので、直近の変更が失われることがあります。
4. データの書き出し(エクスポート)
- アカウント削除のヘルプには、データの書き出しについての記載が、読んだ範囲では見つかりませんでした。ほかのページでも、会話や記憶を一括で書き出す機能は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 作った成果物は、会話内のカードからプレビュー、保存できると書かれています。デスクトップのアプリで、クラウドのコンピューターと自分のパソコンの間でファイルを移せる、ともあります(ローカル実行の設定に従う)。
- 公式の「Files and Results」のページを読み直しました。そこでは、成果物は会話の中のカードとして出て、カードを開くとプレビューでき、そこから保存できる、と書かれています。ただし、クラウドのコンピューターと自分のパソコンの間でファイルを移す手順と、会話や記憶の書き出しは、そのページには書かれていません。デスクトップでは、一度に最大6件まで添付でき、書類・画像・音声は1件25MB、動画は200MBまでです。iPhoneは共有メニューから添付できますが、Androidの共有メニューは今のところ文字だけ、とあります。なお、Page(グラフや表を含む報告書・管理表)は、セルフ契約のユーザーなら公開で共有でき、Enterpriseは特定のユーザーやチームに共有できる、と書かれています。
会社・チームで使うとき(Enterpriseの管理)
セキュリティの記事によると、次のものは「Enterpriseのみ」です:Network Controls、Team Setup Scripts、Team Secrets、Action Recording、Auto Reviewの強制、Inference Hooks、監査ログ、OpenTelemetryの出力、MCPの許可リスト、SCIM。「Inference Hooks」は「Beta」と書かれています。Action Recordingは既定でオフで、記録は90日、と書かれています。ISO/IEC 27001とISO/IEC 42001の認証を持つ、と書かれています(報告書はtrust.cursor.comとのこと)。セルフ契約のTeamsには、これらの設定は出ません。
気をつけること
- 共有のコンピューターは、Bot同士の安全の境界ではない。 他のBotに使わせたくないログインは、置かないでください。
- Botを削除しても、ファイルとログインは残る。 掃除は自分で行います。
- リンクは取り消せない。 SuperGrokのリンクは、永久で、別のCursorアカウントに移せません。リンク前に、アカウントを確かめてください。
- アカウント削除は取り消せない。 先にサブスクを解約し、大事なファイルを保存してから。
- 金額と名前は、資料ごとに違う。 製品ページと、ヘルプと、FAQで、プランの名前が一致しません。日付のないページがあります。
- 読めていない所。 各プランの金額の多く、返金の各規約の本文、Cursorのプライバシーポリシーの本文、保持期間は、確認できていません。
- ベータの区別。 2026年8月11日の発表は「ベータ」。のちのFAQ(9月29日更新)は、ベータとは書いていません。Inference Hooksは「Beta」。
- 契約・法律・個人情報の判断は、公式の規約と専門家に。 この記事は助言ではありません。
出典
- Grok Bot(x.ai/bot、x.ai、確認日 2026-10-23)
- Introducing Grok Bot(x.ai、2026年8月11日、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot is now included with more plans(x.ai、2026年8月26日、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot for Enterprise(x.ai、2026年9月3日、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot FAQ(xAIのドキュメント、2026年9月29日更新と表示、確認日 2026-10-23)
- Approvals, security, and privacy(xAIのドキュメント、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot Security(Cursorのドキュメント、確認日 2026-10-23)
- Work with Grok Bot(Cursorのドキュメント、確認日 2026-10-23)
- Plans and billing(Cursorのヘルプ、確認日 2026-10-23)
- Link SuperGrok for Grok Bot(Cursorのヘルプ、確認日 2026-10-23)
- Delete your Grok Bot account(Cursorのヘルプ、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot on mobile(Cursorのヘルプ、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot How Tos(Cursorのヘルプ、確認日 2026-10-23)
- Grok Bot changelog(x.ai、2026年10月22日の項目まで、確認日 2026-10-23)