3行でいうと

  • 作れるのは、動画と画像です。動画は、文章だけ、最初と最後の画像(Frames to Video)、参考の画像や動画(Ingredients)の3通りが、公式のヘルプにあります。
  • プロンプトボックスの「Agent」をオンにすると、相談しながら構想づくり、複数案の生成、まとめて編集、素材の整理ができます。エージェントへの質問には、いまのところクレジットはかからず、1日あたりの質問数に上限がある、とヘルプにあります。
  • 動画の編集は、Veoで作った動画の「Extend」(延長)、Gemini Omni Flashでの編集(アップロードした動画は60秒・1GBまで、編集は10秒までの区間)、「Scenebuilder」でのつなぎ合わせ、の3つが、公式のヘルプで確認できました。
  • 「Tools」は、自然な言葉で作る小さなアプリです。作るには Google AI Plus・Pro・Ultra の購読が要り、既存のToolsを使うだけなら購読なしでもよい、と書かれています。
  • 地域や機能の制限があります。たとえば、アバターとアップロードした動画の編集は、EEA(欧州経済領域)、スイス、英国で使えません。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGoogle Flowを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名は公式の表記のとおりです。公式のページには、機能の取り扱いが書かれていない箇所もあり、そこは「読んだ範囲では見つからなかった」と書きます。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:映画の「コンテ→撮影→編集」を、ひとつの机で

映画づくりを思い浮かべます。コンテを描き(Agentで構想)、役者や小ツールを集め(Ingredients、Characters)、1カットずつ撮り(Generate)、気に入らない所は撮り直し、最後に編集でつなぐ(Scenebuilder)。Flowは、この流れをひとつの机で行うためのツールです。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

主な機能:公式のページごとの一覧

機能 公式に書かれていること どこに書かれているか
動画:Text to Video 標準のプロンプトボックスで、モデル名を押し「Video」を選んで、場面を書く。縦横の比率、出力の数、モデル、長さを指定して「Generate」。ページ自体は「Text to Video」という名前を使っていない ヘルプ「Create videos in Google Flow」
動画:Frames to Video 「Video」の「Frames」で、「+ Add start frame」「+ Add end frame」に画像を入れ、間の動きや変化を書く。動く絵にしてほしい、という頼み方もできる 同上
動画:Ingredients 「Video」の「Ingredients」で、参考の画像や動画を入れる。ドラッグ、「@」でプロジェクトの素材を選ぶ、「Add」から入れる、の3通り 同上
声の指定 Omni Flash を選び、「Add」の「Voices」から声を選ぶ。聞き比べは10秒のプレビュー。プロンプトに「@Voice」で指定。声は、素材ベース(Ingredients)の生成でだけ使える 同上
画像 画像のヘルプは標準を「Nano Banana Pro」と書く(モデルのページの既定は、購読の有無で異なる)。モデル名から「Image」を選び、比率、出力数、モデルを指定。Agentをオンにすると、入力に合う画像モデルを選ぶ。切り抜き(Crop)もある ヘルプ「Create & edit images in Google Flow」
Agent 構想(絵コンテ、ムードボード)、生成、素材の編集、複数案、素材の整理(名前の変更、Collectionにまとめる、不要な素材の削除)。パソコンのウェブだけ ヘルプ「Use the Google Flow Agent」
編集:Extend Veoで作った動画だけが延長できる。クリップを選び、下の「Extend」を押して、続きを書く ヘルプ「Edit videos & build scenes in Google Flow」
編集:Omni Flash 一部の国だけ。動画をアップロードし、10秒までの区間を選んで、文章で指示。追加のやり取りは3回まで 同上
Scenebuilder クリップを並べ替え、各クリップの始まりと終わりを両端のつまみで切り、通しで再生し、ダウンロードできる 同上
Characters と アバター 顔、服、声をそろえる「Character」。自分の姿と声の「アバター」は「@me」で呼ぶ ヘルプ「Manage your Google Flow projects, assets & collections」「Create & use your avatar in Google Flow」
Tools 自然な言葉で作る小さなアプリ。共有や、他人のToolsの「Remix」ができる ヘルプ「Create & manage Tools in Google Flow」

場面ごとに:公式が紹介している使い方

場面1:文章から、短い動画を作る

公式のコツは、被写体、動作、環境、照明、スタイルを書くこと、とヘルプにあります。長さや比率は、プロンプトボックスで選びます。Veo 3.1 の各モデルは、4秒・6秒・8秒、Gemini Omni Flash 1.1 は4秒・6秒・8秒・10秒が選べる、と公式のモデルのページにあります。Omni Flash には 720p の標準と 360p の「ドラフト」があり、360p は 720p の半分のクレジット、と書かれています。

場面2:最初と最後の絵を決めて、その間を動かす

絵コンテのように、始まりの絵と終わりの絵を決めておくと、その間の動きや変化を文章で指定できます(ヘルプ「Create videos」)。モデルのページの表では、Veo 3.1 の3つのモデルと Omni Flash の両方が、最初のフレームと、最初と最後のフレームに対応しています。Omni の「開始と終了のフレーム」は、ウェブだけ、と書かれています。

場面3:同じ人物と小物で、複数のシーンを作る

公式のヘルプは、Characters を、顔、服、声が生成のたびに変わらないよう、見た目と音の参考をひとまとめにしたもの、と説明しています。作るには、プロジェクトの左の「Characters」(または「New Character」)で、説明を書き、1枚か2枚の画像(最低1枚)を用意します。プロンプトでは「@」と名前で呼びます。公式ブログ(2026年5月19日)は、Omni Flash で、場面をまたいでキャラクターと声が一貫する、と説明しています。

場面4:相談しながら、複数案を出す

プロンプトボックスの「Agent」をオンにすると、構想から生成まで会話でできます。画像の例として、公式のヘルプに「同じ画像の照明違いを20案」という頼み方が載っています。複数の素材を選んで、どれのことかを伝えることもできます。標準では、クレジットを使う作業の前に確認を取ります。「Settings」の「Confirm before generating」で「Always」か「Never」を選べます。

場面5:しゃべるシーンを作る

Omni Flash で、Ingredientsの動画に「Voices」を添えます。声を作る手順は、「Create New Voice」で、「Base Voice」を選び、名前を付け、「Voice Performance」(話し方の説明)を書き、必要なら「Sample Dialogue」で8秒の試聴をして、「Sync」「Save New Voice」の順です。声の指定はIngredientsの生成だけで、ほかの種類では、エラーになる、とヘルプにあります。公式のモデルのページは、声のカスタマイズが特定の地域でだけ使える、とも書いています。

場面6:作った動画を、のばす・直す

Veoで作った動画は、「Extend」で続きが作れます。モデルのページの表では、延長が「Yes」なのは Veo 3.1 Lite の8秒だけで、延長に使えるのは Lite だけ、と書かれています。ただし、クレジットのページは Fast と Quality の行にも Extend を載せていて、2つのページは合っていません。延長した動画には、「Insert」「Remove」「camera」の編集モードは使えない、とヘルプにあります。 Omni Flash の編集では、アップロードできる動画が、長さ60秒まで、1GBまで、形式は .mov、.mp4、.avi、.wmv、と書かれています。30秒を超える動画は、Flowの中で30秒に切る必要があります。そのうえで、10秒までの区間を選んで、文章で指示します。

場面7:クリップをつないで、ひとつの流れにする

Scenebuilder では、クリップを並べ、順番を変え、始まりと終わりを切り、通しで見て、ダウンロードできます。クリップに追加するには、クリップに触れて「More」の「Add to Scene」です。YouTubeへの公開は、個別のクリップだけが直接できて、通しのシーンは、1本のファイルとしてダウンロードして、YouTube Studio から上げる、とヘルプにあります。

場面8:画像で、まず絵を固める

「Images」の作業場で、画像を作り直せます。2025年11月の公式ブログは、「Images」タブ、絵の上に書き込んで指示する「Prompt by doodling」を紹介しています。画像のヘルプは、標準のモデルを「Nano Banana Pro」と書いています。公式のモデルのページは、画像のモデルとして「Nano Banana Pro」「Nano Banana 2 Lite」「Nano Banana 2.1」を挙げ、既定のモデルを、Ultraの購読者は「Nano Banana Pro」、無料で使える既定は「Nano Banana 2 Lite」としています(PlusとProの既定は、そのページには書かれていません)。

場面9:自分の姿と声を、作品に出す

アバターは、プロフィールの画像から「Create avatar」を選び、「Get started」で出るQRコードをスマホかタブレットで読み取って、画面の指示に従って作ります。スマホかタブレットが必要です。使うときは、プロンプトに「@me」と書きます。アバターのデータは、Tools や公開のプロジェクトのリンクでは共有できない、と書かれています。EEA、英国、スイスでは使えません。

場面10:自分用の小さなツールを作る

公式ブログ(2026年9月23日)は、Flowで作られたTools 6つを紹介しています。環境音や効果音を別々のトラックで作る「Mondo Sónico」、字幕を作って動かす「CaptionCast」、サムネイルを作る「ThumbnailForge」、質感を3Dの壁や床に貼る「Surface」、動くコラージュの「CollageMotion Pro」、台本をモーショングラフィックスにする「SwissFlow Studio」です。どのToolも、複製して手を加える(Remix)こともできます。この記事のページには、プランの条件や地域は書かれていませんでした。

公式の記載の「ずれ」と、読み方

点 読んだ範囲
物体の挿入・削除、カメラ調整 2025年11月の公式ブログに説明がある(物体の削除は「実験的」と書かれていた)。現在の編集のヘルプでは、「Insert」「Remove」「camera」が、延長の動画で使えない編集モードとして出るだけで、使い方は書かれていない
延長 Veoは延長できる。Omniの延長は、モデルのページで「coming soon」
Ingredients の対応モデル Veo 3.1 - Quality の「Ingredients/References to Video」は、モデルのページで「No」。Lite と Fast は8秒だけ「Yes」
Tools 使うだけなら誰でも、作るのは購読者、とヘルプにある

気をつけること

出典