3行でいうと
- 画面で使う3つのサービスの公式ヘルプは、回数そのものより、「無制限(悪用防止の範囲で)」「無料の何倍」「5時間ごとに更新、週の上限まで」といった相対的な書き方をしています。基準になる回数は、読んだページには見当たりませんでした。
- 書かれていないことは共通しています。基準の量、数え方の単位、上限に着いたあとの細かい動き、そして将来の変更です。変更については、3社とも「変わりうる」という趣旨を、どこかのページに書いています。
- API(開発者向け)の文書は逆で、プランごとに毎分のリクエスト数やトークン数の数字を載せています。ただしAnthropicの文書は、上限は最大値であって最低保証ではない、と書いています。
この記事は、公式のヘルプと文書を2026年10月22日に読み直してまとめたもの(ChatGPTのモデルと上限のヘルプだけは、10月22日に取得できず、10月16日に読んだ内容のまま)で、実際に使って確かめた記録ではありません。取得できたのは各ページの抽出結果で、原文の引用は避けて言い換えています。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。
先に結論
- 書き方は大きく3つの型。 「無制限だが条件つき」(ChatGPTの無料の文章チャット)、「何倍」(Gemini、Claudeの有料プラン)、「数字あり」(API)です。
- 共通して書かれていない部分。 基準の量(1倍が何回か)、数えるときの単位、変更の予告です。
- 同じ会社のページどうしでも、書き方がそろっていない。 Claudeの2つのヘルプで、週の上限や容量による変動の書き方が違っていました。
- 選び方。 無料枠は「回数」ではなく「どんな条件で減るか」で比べる、というのが僕らの見立てです。
画面で使う3つ:公式の書き方を並べる
2026年10月22日に読み直した内容です。ただし、ChatGPT(Pro)の行は、元のヘルプが10月22日に取得できず、10月16日に読んだ内容のままです。ヘルプには「更新は何日前」のような相対表示か、日付なしのものが多く、いつの時点の記述かは正確には分かりません。
| サービス | 数字の出し方 | 時間の区切り | 変更についての書き方 | 上限に着いたとき |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT(無料・Go) | 日常の文章チャットは「無制限、悪用防止の範囲で」。ファイルのアップロード、画像生成、音声などは別の上限で、数字なし | 窓の長さは書かれていない。リセット時刻は、分かるときに画面に出る | 無料のFAQに「既定のモデルと上限は時間とともに変わりうる」 | 通知が出る。ツールごとの上限は、リセットまで待つ(別のモデルへの切り替えは、10月16日に読んだ別のヘルプの記述で、10月22日は確認できず) |
| ChatGPT(Pro) | 「無制限ではない」。上位モデルに別の枠(週・日)があり、プランで違う | 週・日 | プランやモデルで変わる、と書かれている | 上位プランでは、自動で別のモデルに切り替わると書かれている |
| Claude(有料) | 5時間ごとの枠と週の枠。Proは、ピーク時間帯にセッションあたり無料の少なくとも5倍 | 5時間、週 | Proのページに「混雑状況で変わる」「ほかの形でも制限することがある」 | 待つか、アップグレード。追加の利用枠(usage credits)をオンにしていれば続けられる |
| Claude(無料) | 数字なし | 読んだページには書かれていない | 無料だけの説明は、読めたページにない | 待つか、アップグレード |
| Gemini | 倍率のみ。無料は「標準」、Plusは2倍、Proは4倍、Ultraは Proの5倍か20倍 | 5時間ごとに更新され、週の上限まで | 「予告なく変わる。容量の事情でも」。混んだとき、無料が先に絞られうる | 加入者は軽いモデルで続けられる。画面に更新の時刻が出る |
ChatGPTの無料のFAQで、数字が書かれていたのは、ライブラリの保存容量だけでした。Claudeのヘルプも、無料の回数は書いていません。
「書かれていない部分」を5つに分ける
ここから先は、僕らの整理です。
- 基準の量。 Geminiは「標準の2倍、4倍」と書きますが、その「標準」が何回なのかは、読んだページにありません。倍率は、基準が分からないと比べられません。
- 数える単位。 Geminiのページは、上限が計算量に基づき、プロンプトの複雑さ、使うモデルや機能、会話の長さで変わる、と説明しています。Claudeも、会話の長さ、添付、モデル、機能で使用量が変わる、と書いています。つまり「1通」の重さが一定ではありません。
- 窓の長さ。 ClaudeとGeminiは「5時間ごと」と書きますが、ChatGPTのヘルプには窓の長さが見つかりませんでした。
- 変更の予告。 Geminiは「予告なく変わる」と明記しています。ChatGPTも、変わりうると書いています。Claudeは、ページによって書き方が違います(次の節)。
- 上限に着いたあと。 Claudeのベストプラクティスのページは、着いたときに何が起きるかを書かず、使用量の画面と追加の利用枠を案内しています(別の「使用量と長さの上限」のページは、待つかアップグレードと書いています)。ChatGPTとGeminiは、通知を書いています(切り替え先は、Geminiは軽いモデルで続けられると書いています。ChatGPTは、10月16日に読んだ別のヘルプには書かれていましたが、10月22日は確認できていません)。
同じ会社でも、ページで違う:Claudeの例
Claudeは、僕らが読んだ3つのヘルプで、書き方が違いました。
- Proの使用量のページ。 短い会話なら5時間に約45通、という目安が出ています。ただし、これは「やや軽いモデルで、短い会話(英語で約200文)」という条件つきで、混雑状況によっては変わる、とされています。このページは、週の上限が今あるとは書かず、「週や月の上限」を設けることがある、という書き方でした。
- 「使用量と長さの上限」のページ。 有料プランには5時間の枠と週の枠がある、と書かれています。容量による変動は、書かれていませんでした。
- ベストプラクティスのページ。 5時間の枠と週の枠があり、長いメッセージ、大きな添付、長い会話、調べもの、モデルや努力レベルの選択で、減るのが速くなる、と書いています。
僕らは、新しいページが現在の仕組みで、古い記述が残っているのだろうと読みました。これは見立てです。確かめるには、自分のアカウントの設定にある使用量の画面を見るのが確実です。
API:数字は出ているが、「保証」ではない
APIの文書は、画面で使うサービスの説明と、性格が違います。
- OpenAI。 毎分のリクエスト数(RPM)、毎分のトークン数(TPM)などで測り、どれか1つでも先に届けば上限に当たります。プランにあたる「階層」は、クレジットの購入額で自動で上がります。自分の上限は、ダッシュボードで見られます。
- Anthropic。 毎分のリクエスト数と、入力・出力のトークン数で測ります。階層は利用の履歴に応じて自動で動きます。上限は「最大値であって、最低保証ではない」と書かれています。
どちらも、届いたときはHTTPの429というエラーが返ると説明されています。待つ秒数を示すヘッダー(Retry-After)は、付く場合があるという書き方で、Anthropicの月の支出上限に達したときの429には付かない、とあります。
APIの階層と数字(2026年10月22日に読んだもの)
OpenAIのレート制限の文書では、階層の条件は、クレジットの購入額の合計で決まります(Buildは5ドル、Launchは100ドル、Growは500ドル)。月の利用上限も階層ごとに決まっています。トラフィックを急に増やすと、上限の範囲内でも429になることがあり、毎分100万トークンの入力に達したあとは、15分ごとに50%を超えて増やさないように、という案内があります。
Anthropicの文書は、月の支出上限と、毎分の上限を、階層ごとの表で示しています。上限は、モデルの種類ごとに行が分かれ、表の行には「退役済み」「非推奨」の注記が付いたモデルもあります。支出上限に達すると、毎月1日の0時(協定世界時)まで再開しない、という説明もあります。
数字は、この記事では、書き方の比較の材料として挙げただけです。実際に使う前に、自分の画面で確認してください。
使い方の目安(見立てです)
公式の推奨ではなく、読んだ内容から組み立てた僕らの考えです。
- 無料を試すときは、「回数」より「減り方」を見る。 無料で数字が書かれないなら、上限は条件で変わる、と読むほうが安全だと思います。長い会話は、ClaudeとGeminiで重い側に書かれています(Claudeは大きな添付も)。
- 続けて作業する人は、「窓」を先に確かめる。 5時間ごとに戻る型は、一度に集中して使うと、窓の途中で止まる可能性があります。週の上限もあるなら、週の使い方も見ます。
- 仕事で頼るなら、APIか、法人向けの契約を見る。 数字が書かれているのは、APIです。画面で使うサービスの有料プランは、「基準の量」が見えないままです。
- 画面に使用量の表示があるサービスは、そこが一次の情報。 ClaudeとGeminiには、使用量を見る場所があると書かれています。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。2026年10月22日に、公式のヘルプと文書を読み直した内容です(ChatGPTのモデルと上限のヘルプを除く。こちらは10月16日に読んだ内容で、10月22日は取得できず確認できませんでした)。
- 数字、窓、倍率は、変わりやすい点です。ChatGPTとClaudeのヘルプは「更新は何日前」という相対表示、Geminiは日付なしでした。いつの記述か、確定できません。
- 取得できたのは、ページ全文そのものではなく、要約された抽出です。「書かれていない」と書いた点は、「抽出に見当たらなかった」という意味で、ページに本当に無いとまでは言い切れません。
- Claudeの無料プランのページ、Microsoft Copilot、Perplexityなど、ほかのサービスの上限の文書は、取得できなかった、または読んでいないので、扱っていません。
- 日本での提供条件、日本円の料金、料金の細かい比較は、この記事の対象ではありません。料金の比較は、別の記事で扱っています。
- これは、購入や契約の助言ではありません。
出典
- GPT-6 and other models in ChatGPT(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- ChatGPT Free Tier FAQ(OpenAI Help Center、10月22日確認)
- How do usage and length limits work?(Claude Help Center、10月22日確認)
- About Claude's Pro Plan Usage(Claude Help Center、10月22日確認)
- Usage limit best practices(Claude Help Center、10月22日確認)
- Gemini Apps limits & feature availability(Gemini Apps Help、10月22日確認)
- Rate limits(OpenAI API、OpenAI Developers、10月22日確認)
- Rate limits(Claude Platform Docs、10月22日確認)
更新履歴
-
2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
-
2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:ChatGPT(無料・Go)は、上限に着くと通知が出て、待つか別のモデルに切り替える → いま:ツールごとの上限はリセットまで待つ。別モデルへの切り替えは10月22日は確認できていない
- 前:ChatGPTとGeminiは、通知と切り替え先を書いている → いま:Geminiは軽いモデルで続けられると書く。ChatGPTの切り替え先は10月22日は確認できていない
- 前:Proの使用量のページは、週の上限に触れず、将来加えることがある → いま:週の上限が今あるとは書かず、設けることがある、という書き方
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
