3行でいうと

  • Googleの公式ガイドは、AIで作ったこと自体を問題にしているのではなく、価値のないページを大量に作ることを、スパムの方針に反すると説明しています。AIを使う場合も、公開前の事実の確認が必要で、タイトルや説明文、代替テキストも同じ扱いです。
  • AIに任せやすいのは、公式の「SEO入門ガイド」の項目(タイトル、説明文、見出し、リンクの文言、画像の代替テキスト、読みやすさ)の見直しです。避けるのは、キーワードの詰め込み、他のページの言い換えの量産、偽の著者名など、公式がスパムや低品質の例に挙げているものです。
  • 文章を魅力的にするほど、商品やサービスの効果を盛った表現が入りやすくなります。見立てですが、日本では景品表示法の表示規制も別に見る必要があり、事実の確認は人の仕事として残ります。

この記事では、AIでサイトの文章を見直した結果を、確かめていません。この記事は、Google検索セントラルの公式ガイドと、消費者庁のページを、2026年10月16日に読み、10月22日に読み直してまとめたものです。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。SEO(検索エンジン最適化)は、検索で見つけてもらいやすくするための、サイトの整え方のことです。

先に結論

Googleの公式ガイドが書いていること

1. AIで作った内容の扱い(2026年10月1日更新と表示)。 AIを使った内容も、検索の基本方針とスパムの方針に合う必要があります。価値を足さずに多数のページを作ると、大量生成コンテンツの乱用にあたりうる、とされています。生成モデルは事実を引き出すのではなく、ありそうな言葉の並びを予測するので、出力が不正確なことがあり、公開前に確認するよう書かれています。同じ確認を、タイトル、説明文、構造化データ、画像の代替テキストにも求めています。読者に、内容がどう作られたかを伝えることも、検討するよう書かれています。

2. 役に立つ、人のための内容。 自己チェックの問いが並びます。独自性があるか、他の検索結果にない価値があるか、事実の誤りがないか、知識のある人が書いたか、確認したか、など。「誰が」「どうやって」「なぜ」の3つも挙がり、「なぜ」、つまり人の役に立つために作ったかが、いちばん大事とされています。「どうやって」には、AIや自動化の使い方が含まれます。AIで作った顔写真や、でっち上げの資格による偽の著者は、欺くものであり、低品質の印と書かれています。更新日だけを変えて新しく見せることも、検索エンジン優先の警戒の例です。E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)は、直接の順位の要因ではなく、信頼がもっとも大事、とされています。

3. スパムの方針。 大量生成コンテンツの乱用は、順位を狙って多数のページを作ることで、作り方は問いません。例として、生成AIで価値のないページを多数作る、他のページを取り込んで言い換えて作る、価値を足さずに継ぎはぎする、が挙がっています。キーワードの詰め込みも違反です。違反すると、順位が下がる、または表示されないことがあります。

4. AIによる概要。 載るための追加の条件はなく、特別な最適化も要らない、とされています。重要な内容をテキストで置くこと、構造化データと見える文章を合わせることなどが、勧められています。

何をAIに任せやすいか(公式の項目と並べる)

左の列と中の列は、公式のSEO入門ガイドとタイトルのガイドの内容です(入門ガイドは2025年12月10日更新と表示)。右の2列は、僕らの見立てです。

見る場所 公式が書くこと AIに頼むなら 人が確かめること
タイトル ページごとに固有で、簡潔で、内容を正確に表す。同じ語を過度に繰り返さない 内容を正確に表す短い案を数個 本文と合っているか。他のページと同じになっていないか
説明文(meta description) 短く、ページごとに固有で、要点を書く。検索結果の文は、多くが本文から作られる 本文の要点の案 本文に無いことを足していないか
見出し 長い文章を区切って読みやすくする。数や順序の決まりはない 区切り方と見出しの案 内容とずれていないか
リンクの文言 リンク先の中身が分かる言葉にする 「こちら」の言い換え案 リンク先と一致しているか
画像の代替テキスト 画像には代替テキストを付ける 案の下書き 画像に何が写っているかを人が見て確かめる
本文 読みやすく、独自で、役に立つ 誤字、言い回し、構成の指摘 事実、数字、日付、固有名詞

公式が「重視しない」「避ける」と書いていること

AIに「キーワードをもっと入れて」「検索に強くして」と頼むのは、この線に近づきます。見立てですが、頼むなら「読者に分かりやすく」「内容を正確に」のほうが、公式の方向に合います。

タイトルがGoogleに書き換えられる条件

タイトルのガイドは、Googleが検索結果のタイトルを書き換えることがあると説明しています。書き換えが起きうる例として、次が挙がっています。タイトルの一部が欠けている、古い年が残っている、内容と合っていない、複数のページで同じで区別できない、主なタイトルがはっきりしない、言語がページと合わない、サイト名が重複している。

反映には、数日から数週間かかることがあります。AIでタイトルを直しても、検索結果の表示がすぐ変わるとは限りません。

表示の規制も別にある

Googleのガイドとは別に、日本で商品やサービスを表示する側には、景品表示法があります。消費者庁のページには、優良誤認表示(5条1号)、有利誤認表示(5条2号)、その他誤認されるおそれのある表示(5条3号)が挙がっています。ページによると、優良誤認は、内容が実際のものや競争業者のものより著しく優良だと示す表示、有利誤認は、取引条件が実際のものや競争業者のものより著しく有利だと誤認される表示です。3号は、誤認されるおそれがあるとして内閣総理大臣が指定する表示です。不実証広告規制では、事業者が「合理的な根拠を示す資料」の提出を求められ、示せない場合は、措置命令との関係では不当表示とみなされ、課徴金納付命令との関係では推定されます。

AIに「もっと魅力的に」と頼むと、「No.1」「必ず」「劇的に」のような強い言葉が入りやすい、というのは僕らの見立てです。公式の文書に、AIがそうなるという記述はありません。効果や数字をうたう文は、根拠を自社で持てるかを、人が確かめることになります。これは法律の助言ではありません。個別の判断は専門家に聞いてください。

見直しの手順(見立てです)

公式のガイドから組み立てた、僕らの手順の案です。

  1. 事実は人が渡す。 価格、対象地域、実績など、自社の確かな情報を、元の文章と一緒にAIに渡し、「これ以外の事実は足さないで」と頼みます。
  2. 直す範囲を決める。 言い回し、見出し、リンクの文言など、上の表の項目に絞ります。新しい主張を足す依頼は、避けます。
  3. 差分を人が読む。 数字、日付、固有名詞、効果の言い方が、元の文章と合っているかを見ます。
  4. ページごとに公開する。 一度に多数のページを書き換えて公開するのは、「量」の話になりやすく、確認も追いつきません。
  5. 数週間は待つ。 入門ガイドは、数週間待ってから結果を見るよう勧めています。また、AIによる概要のページには、AI機能に出た分も、Search Consoleの検索パフォーマンスの「ウェブ」に含まれて報告される、とあります。

気をつけること

出典

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