3行でいうと

  • 4つの道具は、会議の要約の中に「次にやること」を出すと説明しています(Zoomは、ページによって書き方が揃っていません)。それをタスクとして置き場に入れる機能が公式に書かれていたのは、Zoomだけで、管理者の設定と有料プランが条件です。ほかは、まとめの文書やメールで渡す形です。
  • 「やること」を出す機能も、渡す機能も、プランや管理者の設定が条件です。自分の組織の外が主催する会議では動かないもの(Teams)や、社外にも送れるもの(Meet)があり、会議の種類で選べる道具が変わります。
  • Teams、Meet、Notionの公式の文書は、出力が不完全なことがあると書いています。担当者、期限、決まったことかどうかは、配る前に人が確かめる段になります。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、各社の公式ヘルプと、個人情報保護委員会の注意喚起を、2026年10月22日に読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。議事録を作る道具そのものの比較は、別の記事で扱っています。

先に結論

流れを4段に分けて見る

ここからの区切りは、僕らの見立てです。会議のあとの仕事は、次の4段に分けると、AIに任せられる部分と、人が持つ部分が見えやすくなります。

  1. 録る・文字にする。 録画や文字起こしが前提になる道具が多い段です。
  2. やることを抜き出す。 公式の文書が、AIの機能として説明しているのは、主にここです。
  3. 担当者と期限を確定する。 会議の中で本当に決まったことかを確かめ、足りない担当者や期限を書き足す段です。
  4. 人に渡す。 メール、文書、チャット、タスクの置き場のどれで、誰に届けるかを決める段です。

公式のページは、2と4の一部までを説明していて、3を機械が確定させるとは書いていません。だからこそ、3を飛ばして配ると、AIの推測がそのまま「決定事項」として回ってしまいます。これは見立てです。

4つの道具を、公式の文書に沿って並べる

2026年10月22日に読んだ内容です。画面の名前やプランの条件は変わることがあります。

道具 「やること」の出方 使うための条件 渡し方
Microsoft Teams(Recap) AIのメモに、フォローアップの作業が含まれる AIの要約は、対応する言語で5分以上の会議。Teams PremiumかMicrosoft Copilotのライセンス 招待された組織内の人がRecapを開ける。主催者、共同主催者、発表者は、招待された人へ要約のメールを送れる
Teams(Copilot) 会議中に「やることを挙げて」と頼める。終了の少し前に、担当者つきの次のステップを出す 原則として文字起こしが必要。自分の組織の外が主催する会議では動かない 会議のあとに、参加者あての要約メールの下書きをCopilotに頼める
Google Meet(Gemini) 「完全なメモ」に、要約、決定事項、アクションアイテム。セクションに「次のステップ」を含めるかは、ベータ版のユーザーが選べると書かれている 主催者が対象のGoogle Workspaceかプランであること。15分から8時間の会議が推奨。1会議1言語 文書が主催者のDriveに保存され、カレンダーの予定にも添付される。招待者全員(社外も含む)、社内の招待者だけ、主催者側だけ、から選ぶ
Zoom 要約に次にやること。要約のあと、管理者が設定していればZoom Tasksにタスクを作る 有料のZoom Workplaceプラン(Pro以上など)。タスクの自動作成は、アカウント設定を編集できる権限のある管理者が有効にする 要約は、まず主催者に自動で共有される。ほかの参加者への共有には条件があり(会議に継続チャットがある場合など)、誰が共有するかは読んだページに書かれていない。タスクは、主催者のみ/主催者と担当の社内参加者/主催者と社内参加者全員、から協力者の範囲を選ぶ
Notion(AI Meeting Notes) 要約に、要点とアクションアイテムが含まれる。文字起こしの出典の行へ飛べる BusinessかEnterpriseのプラン(または対象のモバイルの契約)。デスクトップのアプリは4.7.0以上 既定では自分だけ。ページの権限を引き継ぎ、手で共有する。予定にひもづくノートは、設定をオンにすれば、ワークスペースの参加者へ自動で共有できる

道具ごとに読んだこと

Teams。 Recapのページは、会議のあとの記録として、AIのメモ(メモとフォローアップの作業)と要約を説明しています。Copilotのページは、会議中と終了前の使い方を書いています。どちらのページも、作業をPlannerやTo Doに入れる手順は書いていません。「できない」という意味ではなく、読んだページに出ていない、ということです。

Google Meet。 短い「クイックメモ」にもアクションアイテムが入ります。受け取る人へのメールには、メモへのリンク、要約、提案される次のステップが入ると書かれています。

Zoom。 要約のページは複数あり、書き方が揃っていません(後述)。タスクには専用のページがあり、タスクは要約が作られたあとに作られます。担当者の自動の割り当てと、完了のための「おすすめの手順」をAIが出す設定は、どちらも別の設定です。

Notion。 要約にアクションアイテムが入る、と書かれています。ただし、そのアクションアイテムが、Notionのデータベースのタスクとして自動で登録されるかどうかは、読んだページには書かれていません。音声ファイルのアップロードにも対応し、使用時間は1人あたり1日10時間までと、公式の制限に挙がっています。

公式のページ同士で、食い違って見える点

Zoomでは、「AI features: Meeting summary」のページが、要約には次にやることが含まれ、次にやることがZoom Tasksの「おすすめのタスク」になりうる、と書いています。一方、「Meeting Summary with AI」のページは、要約を重要な点と話題のまとめとして説明していて、アクションアイテムや次の手順の取り出しには触れていません。僕らは、2つのページの更新の時期や対象が違うのだろうと読みましたが、確かめられていません。見立てです。実際の画面で、次にやることが出るかを、導入前に確かめるのが確実です。

Teamsでは、Recapのページが、AIのメモの言語の条件を、ある節では英語、別の節では対応する言語、と書いています。日本語の会議で使えるかは、このページだけでは決められません。

Zoomの要約のページには、プランや言語の説明が出ていないものがあります。別のページには、有料のZoom Workplaceかエンタープライズバンドルのプランが必要だと書かれています。

「配る」ときの確認点(公式に書かれていたこと)

道具の選び方(見立てです)

公式の文書から組み立てた、僕らの見立てです。各社の推奨ではありません。

  1. 会議をどのアプリでやっているかが、先に決まる。 会議の道具を変えずに使えるのは、そのアプリの機能です。Notionは、会議のアプリに加えて、メモのアプリ側で録る形です。
  2. 「やること」の置き場を、先に決める。 要約の文書を配れば足りるなら、どの道具でも足ります。タスクの置き場に自動で入れたいなら、公式にその記述があったZoom Tasksが候補です。ただし、Teamsは、読んだページに記述がなかっただけで、ほかの文書にあるかもしれません。
  3. 設定を触れる人を確かめる。 Zoomのタスクの自動作成は管理者、Teamsは、ライセンスの有無、Meetは、主催者のプランです。自分では変えられないことが多いので、職場のIT担当者に先に聞くのが近道です。
  4. 社外の人がいる会議か。 Teamsは、Copilotが自分の組織の外が主催する会議では動きません。Meetは、社外に送るかを主催者が選べます。社外の人の発言を、AIで処理して配ってよいかは、先方との取り決めによります。
  5. 会議の長さと言語。 Meetは約15分以上で、1会議1言語。Teamsの要約は5分以上。Notionは、約1分(300文字)以上の発言が要ります。短い打ち合わせでは、要約が出ないことがあります。

配る前の確認(見立てです)

AIが出した「やること」を、そのまま配らないための、短い確認です。

個人情報の観点

個人情報保護委員会は、2023年6月2日の注意喚起で、事業者が個人情報を含む入力を生成AIに与えるときは、利用目的の達成に必要な範囲かを確かめるよう求めています。本人の同意なく個人データを入力し、応答の出力以外の目的で扱われると、個人情報保護法に違反するおそれがある、ともあります。入力が機械学習に使われないかの確認も挙がっています。会議の音声や文字起こしには、参加者の名前や発言が入ります。これは法律の助言ではありません。職場の決まりと、サービスの規約を確かめてください。

気をつけること

出典

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