3行でいうと
- 無料の入口は、Dia、BraveのLeo、ChromeのGemini(日本が対象)にある。Cometは2025年10月の更新情報に「無料」とあるが、Cometのページ自体では確かめられていない。
- Chromeの自動ブラウジングは、米国内の18歳以上で、Google AI ProかUltraの契約が条件。
- ChatGPT Atlasの紹介ページには「非推奨(deprecated)になった」という注記があり、新しく使い始める前提では考えないほうがよい。
- 金融取引の確定や利用規約への同意は、Chromeが利用者への引き継ぎを求める。
先に結論です。
- 無料で使える入口は、複数ありました。Cometは「世界中で無料」と公式の更新情報(ページの日付表示は2025年10月)にあります(Cometのページ自体は、「無料か」というよくある質問の答えが空でした)。Diaは無料でダウンロードでき、BraveのLeoも無料で使えると書かれています。ChromeのGeminiは、日本が対象に含まれると日本語のヘルプにあります。
- 「ブラウザを自分で操作してくれる機能」は、条件が厳しめです。Chromeの自動ブラウジングは、米国にいる18歳以上で、英語設定、Google AI ProまたはUltraの契約が条件でした。Opera Neonは月19.90ドルの契約が前提です。
- ChatGPT Atlasの紹介ページには、「Atlas has since been deprecated」(Atlasはその後、非推奨になった)という注記がありました。名前を聞いたことがあっても、新しく使い始める前提では考えないほうがよいです。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。価格は2026年10月8日に確認し、10月22日に読み直しました(読み直しで読めなかった箇所は、その箇所に書いています)。この分野は入れ替わりが早く、変わることがあります。AIブラウザや「AIに任せる」道具の全体の地図は、別の記事(52番)にあります。
比べる軸
- できること:公式ページが挙げている機能です。「自動ブラウジング」は、AIが画面を見て、クリックや入力を代わりにやる機能のことです。
- 料金・条件:無料か、どのプランが必要か。
- 日本で:日本が対象か、日本語が使えるか。書かれていなければ、書かれていないと記します。
- 安全面の公式の書き方:確認を求める場面や、できないことを、公式が書いている範囲で載せます。「プロンプトインジェクション」は、ウェブページやメールの中に、AIへの隠した命令を紛れ込ませる攻撃のことです。
- 確認元:その行を読んだ公式ページ。何回、どう読んだかも書きます。
大きな表
| ブラウザ(運営) | できること(公式の言い換え) | 料金・条件 | 日本で | 安全面の公式の書き方 | 確認元 |
|---|---|---|---|---|---|
| Chrome(Google)のGemini | 開いているタブをふまえて質問できる「Gemini in Chrome」。ページや動画の要約。「自動ブラウジング」は、複数手順の作業を代わりに進める | Gemini in Chromeは、日本語ヘルプに有料プランの条件の記載なし。自動ブラウジングは、Google AI ProまたはUltraの個人アカウントが条件。1日の上限はProが20件、Ultraが200件 | Gemini in Chrome:日本は対象。日本語を含む。Chromebook Plus、Mac、Windowsが対象。年齢は日本では18歳以上の地域に分類。段階的な提供で、まだ使えない人もいる。自動ブラウジング:米国内の18歳以上、デバイスの言語は英語、パソコン版Chromeの「Gemini Spark」のみ(ヘルプは、Gemini LiveとiPhone版のGemini in Chromeでは使えないと書く) | 自動ブラウジングは、タスクの開始、メッセージの送信、データの変更、フォームの送信、予定の追加、金融・健康などの機密性の高いサイトへの移動の前に、確認を求めることがある。金融取引の確定、利用規約への同意、アカウントの作成は、確認ではなく、利用者への引き継ぎを求める | Chromeヘルプ(日本語)2ページ、GoogleのChrome AIのページ(各WebFetch1回) |
| Edge(Microsoft)のCopilot | サイドパネルで、ページの要約、複数のタブをまたいだ質問、YouTube動画の要約、閲覧履歴からのページ探し。「Journeys」で閲覧をまとめる | 無料のCopilotは「限られた版」で、容量と制限しだい。EdgeやWindowsアプリのCopilotは、無料の枠が大きいことがあると書かれている。より高い上限はMicrosoft 365の契約。Personal 9.99ドル、Premium 19.99ドル(月額)など | 確認できていません | 機能の使用は利用者が切り替えられる、と書かれている。ブラウザを自動で操作する「Browse with Copilot」は、今回読んだMicrosoftのページに記載がなく、条件を確認できていません | MicrosoftのEdgeのCopilotのページ(ブラウザ取得)、個人向けCopilot料金ページ(WebFetch)。Browse with Copilotの条件は確認できていません |
| Comet(Perplexity) | 調べもの、メールの下書き、買い物など、任せられる作業を、ブラウザのアシスタントが進める。複数の作業を同時に走らせる「バックグラウンド・アシスタント」は、2025年10月の更新情報ではMaxの契約者向け | ブラウザは無料(2025年10月の更新情報による。Cometのページ自体では確かめられていない)。Maxは、Perplexity料金ページで年払い時の月あたり167ドルと表示(月払いの金額は読み取れず、確認できていません) | 「世界中のすべての人が無料でダウンロードできる」と更新情報にある(記事の日付表示は2025年10月)。日本語対応は確認できていません。Mac、Windows、iOS、Androidで使える | 設定で、アシスタントの閲覧履歴・操作の許可を切り替えられる。特定のサイトを使わせないよう指定できる。ほかのサービス(Gmailなど)の利用は、必ず承認を求める。「パスワードや支払い情報には触れない」 | Cometのページ、Perplexityの更新情報(URLは「October 3rd」、ページの日付表示は10/02/25で、2025年の記事)、Cometのヘルプ(各WebFetch1回)。Maxの金額はPerplexity料金ページ(10月22日に再取得) |
| Dia(The Browser Company) | 開いているタブやつないだ道具をまたいだ質問、朝のまとめ、資料の下書き。仕事の道具をつなぐ作りが中心 | 無料でダウンロード。個人向けの有料プランの記載なし。法人向け「Dia for Work」の金額は書かれていません | macOSとWindows。日本での提供と日本語は、確認できていません | 「プロンプトインジェクションは起こりうるものとして設計する」。チャットは最初は他のタブへのアクセスも書き込みもできない。第三者サイトへの送信は承認が必要。元に戻せない操作はしない。パスワード欄はAIに見せない。一方で「完全な防御はない」とも書いている | Diaのトップページ、セキュリティのページ(各WebFetch1回) |
| Opera Neon(Opera) | ページを読み、タブやメモをまたいで、比較や下書きなどの成果物を作る。計画用、ブラウジング用、調べもの・文書作成用の複数のエージェント。MCPなどで自分のエージェントもつなげる | 月19.90ドルの契約が前提(「契約して、エージェント機能と上位のAIを有効にする」) | 地域、対応するOSは、ページに書かれていません | ログイン情報、パスワード、カード情報、Cookieなどの機微なデータは端末に残り、アカウントのデータ、チャット、閲覧履歴をモデルの学習・個人化・広告に使わない、とページにある。操作の代行のときの確認の場面などは、読んだページに見当たらず、確認できていません | OperaのNeonのページ(WebFetchとブラウザ取得の2回で金額が一致) |
| Brave(Brave Software)のLeo | ブラウザに入ったAIアシスタント。モデルはMixtral、AnthropicのClaude、MetaのLlamaなど。自分のモデルをつなぐこともできる | 無料で使える。Premiumは「より多くのモデルと速い応答、高い使用量上限」。Premiumの金額は、読んだページに書かれていません | パソコン(macOS、Windows、Linux)とモバイル(Android、iOS)。日本語は確認できていません | 「会話を保存せず、共有せず、追加の学習にも使わない」。無料はアカウント不要。履歴は端末に保存。「幻覚(もっともらしい間違い)を出す」と明記 | BraveのLeoのページ(WebFetch2回。Premiumの金額は両方で見つからず) |
| ChatGPT Atlas(OpenAI) | AIが入ったブラウザで、エージェントモード(操作の代行)を備えていた | 紹介ページ冒頭に「Atlas has since been deprecated」(その後、非推奨になった)と注記。公開時はMacのみで、無料、Go、Plus、Proの利用者向け | 確認できていません | 公式ヘルプは、ログインしない状態で動かすモード、金融などの機密サイトでの一時停止、パソコンのファイルに触れないこと、を説明。紹介ページの廃止の注記は、このヘルプのページには書かれていません | OpenAIの紹介ページ、OpenAIヘルプ(各WebFetch1回) |
日本円の目安(Google AIの契約)
Chromeの自動ブラウジングに必要なGoogle AIの契約は、Googleの日本版ページで、Proが月2,900円、Ultraが月14,500円から(上位は32,000円)、Plusが月725円と読めました(米国版のページでは、Proが19.99ドル、Plusが4.99ドル、Ultraが99.99ドルまたは199.99ドル)。ただし、日本でProに入っても、自動ブラウジングは米国内でのみ使える、とChromeのヘルプにあります。税の扱いは、日本版ページに書かれていません。
読み方・選び方
見立てです。AIブラウザは、「ブラウザにAIが付いたもの」と「ブラウザをAIが操作するもの」で、必要な権限が大きく違います。ページの要約や質問だけなら、書き込みの権限は要りません。クリックや入力の代行は、ログイン済みのサイトを触らせることになります。
- まず試す:無料で入口があると読めたのは、Dia、BraveのLeo、ChromeのGemini(日本対象)です。Cometは、2025年10月の更新情報では無料でしたが、いまも同じかは確かめられていません。ただし、操作の代行まで無料とは限りません。
- お金の絡む作業は任せない:公式も、金融取引の確定や、利用規約への同意は利用者への引き継ぎにする、と書いています(Chrome)。Cometも、パスワードや支払い情報には触れないとしています。
- 契約するなら:自動ブラウジングは、日本からは使えないと読めます。Opera Neonのように、操作の代行のために月額契約が前提のものもあります。
どれが「いちばん安全」「いちばん賢い」かは、この表からは決められません。各社の安全の説明は自社の書き方で、同じ基準で比べた数字は読んでいません。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式ページの記載をまとめたものです。
- 価格と条件は変わりやすいです。2026年10月8日に読み、10月22日に読み直した時点のものです(読み直せなかった箇所は10月8日のままです)。この分野は、名前や提供が数か月で変わります。
- Edgeの「Browse with Copilot」の条件、Cometの日本語対応と、いまも無料かどうか、Diaの日本での提供、Operaの操作代行時の安全面(確認を求める場面など)、Braveの有料版の金額は、確認できていません。
- ChatGPT Atlasが非推奨になったことは、OpenAIの紹介ページの注記で確かめました。提供をいつ終えたかは書かれていません。同じOpenAIの別のヘルプのページには、その注記がありませんでした。ページの更新時期がずれている可能性があります。
- ChromeのGeminiの提供は「段階的」と書かれています。同じページの中でAndroidやiOSの提供状況が書き分けられており、僕らが取得した範囲では読み取りきれていません。
- FirefoxやSafariのAI機能は、公式ページを開けなかったため、この記事に入れていません。
- Opera Neonの金額は、ドルのみで、税の扱いが書かれていません。Cometのドル表記も同じです。
- AIにログイン済みのサイトを触らせるときは、どの会社の説明も、リスクがゼロではないとしています。慣れるまでは、動いている画面を見ていてください。
- 会社や学校のアカウントでは、管理者の設定で使えないことがあります(Chromeのヘルプに、仕事用・学校用アカウントは管理者による有効化が必要と書かれています)。
出典
- Gemini in Chrome の利用条件(Chromeヘルプ、Google、2026年10月22日確認)
- 自動ブラウジングの利用条件(Chromeヘルプ、Google、2026年10月22日確認)
- Chrome AI innovations(Google、2026年10月22日確認)
- Google AI Pro と Ultra(Gemini日本版、Google、2026年10月22日確認)
- Google AI Pro & Ultra(Gemini、Google、2026年10月22日確認)
- Copilot in Edge(Microsoft、2026年10月22日確認。explore.microsoft.comへ転送された)
- Copilot Pricing Plans for Individuals(Microsoft、2026年10月22日確認)
- Comet(Perplexity、2026年10月22日確認)
- Comet now available for everyone, background assistants(Perplexity Changelog、記事の日付表示は2025年10月、2026年10月22日確認)
- Control what Comet Assistant can use(Perplexity Help Center、2026年10月22日確認)
- Perplexity Pricing(Perplexity、2026年10月22日確認)
- Dia(The Browser Company、2026年10月22日確認)
- Dia Security(The Browser Company、2026年10月22日確認)
- Opera Neon(Opera、2026年10月22日確認)
- Brave Leo(Brave、2026年10月22日確認)
- Introducing ChatGPT Atlas(OpenAI、2026年10月22日確認)
- ChatGPT Atlas agent mode(OpenAIヘルプ、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
