3行でいうと

  • 組織への配布は、Claudeは「Organization settings → Connectors」、ChatGPTは「Workspace settings → Permissions」と「Plugins」を使います。条件(プランと役割)が違います。ChatGPTは、Ownerの役割(Adminでは足りない)とZapierのEnterpriseアカウントが要る、と公式に書かれています。
  • mcp.zapier.com のサーバーには、エージェント型(新しいサーバーの既定)と管理型の2つのモードがあります。アクションの項目の値は、Apps タブの Configure で、固定値にも、AIが決める形にも、選択肢に限る形にもできます。
  • 成功したツール呼び出し1回が2タスクです。ツール一覧の取得、認証・セットアップ、履歴の閲覧、失敗した呼び出しは数えません。テストは数えます。
  • 外し方は、公式に書かれている所と、書かれていない所があります。表に分けました。
  • 公式のセキュリティのページには、クライアントに何のデータが渡るか、トークンの保存や期限の扱いは書かれていません。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」、設定例は「公式の例の写し」か「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」と、そのつど区別しています。公式に書かれていない画面経路・ボタンの表記・初期値は書かず、「公式で確認できていない」としています。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。また、取得した資料は要約の形のため、コマンドや設定の全文は、実行前に公式ページの原文で確かめてください。

先に結論

前提:用語をそろえる

組織への配布(Owner・管理者向け)

Claude(TeamとEnterprise)

公式の「Roll out Zapier MCP to Claude」のページの順です。

条件(公式): ClaudeのTeamかEnterpriseのプラン(組織向けのコネクタは、TeamとEnterpriseの機能)、ClaudeでのOwnerかPrimary Ownerの役割、ZapierのTeamかEnterpriseのアカウント(Enterpriseには、アプリのアクセスポリシー、ワークスペース、SSOの制御が加わる、と書かれています)、全メンバーがZapierのアカウントに追加されていること(Enterpriseでは、各メンバーが組織に入り、ワークスペースへのアクセスを持つユーザーグループにも入っていること)。

管理者の手順(公式):

  1. Claudeで Organization settings を開きます。
  2. Connectors を選びます(見えなければ、役割がOwnerかPrimary Ownerではない可能性がある、と書かれています)。
  3. Add + を押します。
  4. All available を選びます。
  5. Zapier を検索して選びます。
  6. Connect for your team を押します。
  7. Connect to Claude を押し、Zapierにサインインします。
  8. Tools タブで、Tool permission restrictions のツールごとに、Always allow、Ask、Block のどれかを選びます。

ツールの権限(公式): Ask は、メンバーに呼び出しの前に確認します。Block は、そのツールをClaudeから隠し、ツール一覧に出しません。公式ページの表記は「Ask」「Block」です。Claudeの画面の表記は、手元の画面と照らして確かめてください。

Claude Codeへの影響(公式): Claudeのアカウントでサインインしたセッションは、このコネクタを引き継ぎます。APIキーやAmazon Bedrockなど、Claudeのアカウント以外の認証情報でサインインしたセッションは、引き継ぎません。どのセッションが引き継ぐかの詳しい説明は、公式がAnthropicのMCPの資料に案内しています(この記事では読んでいません)。

メンバーの接続(公式): Claudeでは、Customize → Connectors でZapierを選び、Connect を押します。Claude Codeでは、/mcp を実行してZapierにサインインします。Zapierがどのアカウントを使うか尋ねたら、自分のワークスペースを選びます。確かめるには、Customize → Connectors にZapierがあることを見て、有効なZapierのアクションを一覧させる呼び出しを1回行います。

記録(公式): 監査ログに、メンバーのZapier MCPサーバーへの変更(ツールの追加・削除など)が記録される、と書かれています。

外し方: Ownerが組織からZapierを外す手順は、このページには書かれていません。公式で確認できていないことは、ほかに次のとおりです。claude mcp remove のようなコマンド、dontAsk などの権限モードごとのツールの動き、動いているセッションを更新する手順(読んだページには見つかりませんでした)。

ChatGPT(Business、Enterprise、Edu)

公式の「Roll out Zapier MCP to your ChatGPT workspace」のページの順です。

条件: ChatGPTのBusiness、Enterprise、Eduのワークスペース。Ownerの役割(Adminでは足りない、と明記)。ZapierのEnterpriseアカウント。全メンバーが、組織とユーザーグループに入っていること。

手順1:プラグインの機能を有効にする

  1. 左下のユーザーのタイルから Workspace settings を開きます。
  2. Policy & security の下の Permissions を開きます。
  3. Workspace capabilities で、Use plugins、Publish plugins to workspace、Create plugins with MCPs をオンにします。
  4. 右上の Save を押します(自動では保存されません)。

手順2:Zapierのプラグインを作る(管理コンソールではなく、普通のChatGPTで)

  1. chatgpt.com で、サイドバーの Plugins を押します。
  2. 右上の Add → Create custom MCP server。
  3. Name を Zapier にします。
  4. Connection を https://mcp.zapier.com/api/v1/connect にします。
  5. Authentication を OAuth にします。
  6. 注意書きのチェックを入れ、Create as a plugin を押します。

手順3:ワークスペースに公開する

  1. Plugins の Installed でZapierを選びます。
  2. 3点メニュー → Manage。
  3. 下の Publish to workspace を押します(読み込みが遅いことがある、と書かれています)。
  4. Configure tools を開き、Read tools と Write tools が選ばれ、Enable all new tools が選ばれていることを確かめます。
  5. 右上の Refresh を押して、ZapierのツールをChatGPTに保存させます。
  6. Confirm を押します。
  7. 2つのリスクのパネル(不正なデータアクセス、悪意のあるアプリ)を確かめます。確かめるまで Publish は押せません。
  8. Publish を押します。

手順4:公開範囲を決める

  1. 管理コンソールの Plugins で、組織のタブを開き、Zapierを選びます(Enabled と出ているはず)。
  2. Availability の Workspace default を選びます。
  3. Installed:全メンバーのアカウントにZapierが入る。このページは、この選択肢について「Zapier recommends」と書いています(公式がそう書く、という引用で、この記事の評価ではありません)。
  4. Available:組織のプラグインの一覧に出て、メンバーが自分で入れる。
  5. 役割ごとに変えるには Customize per role。

Installed でも、各メンバーは、初めて使うときに、自分のZapierのアカウントにサインインします。

外し方・縮小(公式の記載): プラグインの完全な削除や取り消しは、書かれていません。設定のあとは、Create plugins with MCPs と Publish plugins to workspace をオフにできます(Use plugins はメンバーが使うのでオンのまま)。のちにツールを更新・再公開するときは、この2つをオンに戻す、と書かれています。

つないだあとの管理:mcp.zapier.com

公式の資料に出てきた操作を、タブごとに並べます。画面の表記は、手元の画面と照らしてください(トークンを出す場所は、下の注を参照)。

やりたいこと 公式に書かれている手順
アクションの項目の値を決める mcp.zapier.com でサーバーを選ぶ → Apps タブでアクションを探す → アクションの横の ⋮ → Configure → 項目ごとにドロップダウンで選ぶ → Save。変更はすぐ効き、クライアントの再接続は要らない
アプリの既定の接続を決める アプリ名の横の ⋮ → Manage connection → 既存の接続か新しい接続を選ぶ → Set default connection
1つのアクションだけ別の接続にする アクションの横の ⋮ → Configure → 接続のドロップダウンで別の接続を選ぶ → Save。戻すには Use default
モードを切り替える mcp.zapier.com でサーバーを選ぶ → Settings タブ → Agentic mode か Managed mode → 保存。サーバーのOwnerかEditorの権限が要る
サーバーの名前を変える Settings タブ → Server name → Save changes
クライアントを足す Clients タブ → Connect client → クライアントを選ぶ。OAuthのクライアントが別のサーバーにつながっているなら Swap client
呼び出しの履歴を見る History タブ
スキルを足す Skills タブ → + Add skill → Markdownを貼る → Name と Description を確かめる → Add skill
使用量を見る 左のサイドバーの Plan Tasks(今の請求期間に、アカウント全体で使ったタスク)と MCP Tasks(そのうち、MCPで使った分)

項目の値の決め方(Configure の選択肢):

公式の表記 意味
Set a specific value for this field 常にその値を送る。クライアントが送る値は無視される
Have AI generate a value for this field 呼び出しのたびに、クライアントが値を決める
Let AI select a value from one of these choices クライアントを、選んだ選択肢だけに限る。書き込みアクションのドロップダウン項目だけ
Use default アプリの既定を使う。あるときだけ出る
Do not include a value for this field 空にする。既定のない任意の項目にだけ出る

2つのモード:

エージェント型(新しいサーバーの既定) 管理型
誰がアクションを足すか Zapierとエージェント 自分が mcp.zapier.com で足す
クライアントに出るツール 決まった16個のメタツール アクション1つにつき1ツール
スキル、Next Gen Zaps 使える 使えない
向く場面(公式の説明) 多くのアプリにまたがる自由な依頼 範囲を決めた、固定のアクション

エージェント型の16個のメタツールの名前(公式):inspect_zapier_actions、discover_zapier_actions、enable_zapier_action、disable_zapier_action、auto_provision_mcp、execute_zapier_read_action、execute_zapier_write_action、list_zapier_connections、manage_zapier_connections、get_configuration_url、list_zapier_skills、get_zapier_skill、create_zapier_skill、update_zapier_skill、delete_zapier_skill、send_feedback。読み取りと書き込みは、実行のツールが分かれています。

切り替えたあと、クライアントのツール一覧を更新する(公式): ChatGPTはコネクタの設定でZapierのコネクタを選んで更新。Claude Desktopはアプリを再起動。CursorやVS Codeはウィンドウを再読み込みするか、エディタを再起動。Slackは Cmd+R(Mac)か Ctrl+R(Windows)で、キャッシュが最大24時間残ることがある、と書かれています。

トークンを出す場所。 読んだ公式ページでは、接続トークンは Settings タブの API token の欄で出します(08)。Gemini Enterpriseだけは、サーバーを作るときのダイアログの中で出します。画面の表記は、手元で確かめてください。

共有とバンドル

権限と、何が渡るか

項目 公式に書かれていること
つないだアプリの権限 Zapierのつないだアプリの接続で動く。アプリの側の権限も効く(例:アプリで変更できない人は、MCP経由でもできない)
使える接続 自分が持つ接続か、アカウントで共有された接続。接続そのものは共有できない
管理者の制限 アカウント単位のアプリとアクションの制限は、MCPにも自動で効く。MCPだけに制限をかけることは、今はできない
既定の有効・無効 セキュリティのページは、Enterpriseを含む全アカウントで既定で有効と書く。03の通り、公式ブログには別の書き方があった(クイックスタートに同じ記述があるかは、今回の確認では見つかりませんでした)
使用量 成功した呼び出し1回が2タスク。ツール一覧の取得、認証・セットアップ、履歴の閲覧、失敗した呼び出しは数えない。テストも数える
上限に達したとき 従量課金がオフなら、呼び出しはエラーを返す。サーバーの設定とアプリはそのまま残る
保存場所 顧客のデータは AWS US-East 1
学習 Enterpriseは、AIモデルの学習から既定で外れる(セキュリティのページ)。ほかのプランの扱いは、そのページには書かれていない
記録 History タブに、ユーザーごとのツール呼び出し。スーパー管理者は、アカウントの全ユーザーの分を見られる。MCPの出来事は、アカウントの監査ログにも出る
ツールの出どころ 第三者のツールは足せない(Zapierがツールを管理)。公式は、これがツールの汚染(tool poisoning)を防ぐ、と書く

公式で確認できていないこと: クライアントに「どんなデータが渡されるか」の説明。トークンの保存や期限の扱い(セキュリティのページには書かれていません)。

外し方:公式に書かれている範囲

対象 公式に書かれていること 書かれていないこと
OAuthの接続全般 接続は、MCPクライアントか mcp.zapier.com から取り消せる(How connections work) 各クライアントでの具体的なボタンの名前(Claude、ChatGPT、Cursor、VS Codeのページには手順なし)
Claude Code このページにも、Claudeの組織向けの展開ページにも、サーバーを外すコマンドは見つかりませんでした 削除のコマンド、Zapier側で接続を消す手順(公式で確認できていない)
組織への配布(ChatGPT) 2つの機能(Create plugins with MCPs、Publish plugins to workspace)をオフにできる プラグインの削除
サーバーの削除 対象のサーバーの Settings → Delete → もう一度 Delete → サーバー名を入力して確認。元に戻せない。ログも消えるが、使ったタスクは請求期間に数えられたまま
クライアントをサーバーから外す 別のサーバーに接続し直すと、前のサーバーから外れる 単純に外すだけの手順
アクション エージェント型では、disable_zapier_action で外す(チャットで頼む)。管理型は、mcp.zapier.com で足したアクションを管理 管理型のアクションを消すボタンの名前
つないだアプリ App Connectionsのページで接続を削除(05)。削除すると、その接続を使う自動化は動かなくなる
スキル チャットで頼むと delete_zapier_skill が呼ばれる 画面からの削除(そのページには書かれていない)
ツールバンドル リンクの削除(上記)。すでに足した人には影響しない
アカウント全体のMCP Zapierが、依頼があればアカウントのMCPを即座に有効・無効にできる。依頼は担当のアカウントマネージャーへ(セキュリティのページ) 自分で切る方法(そのページには、個人が自分のMCPのアクセスを取り消す方法は、アプリの接続の管理以外には書かれていない)

うまくいかないとき

症状 公式に書かれている確認点
モードを切り替えたのに、ツールが変わらない クライアントのツール一覧を更新(上記)
呼び出しが「タスクの上限」のエラーになる 従量課金のオフ、またはプランの上限。サーバーの設定は残る。ほかの失敗は上限が原因ではない
ツールの名前や数が、思っていたものと違う エージェント型は16個のメタツール。管理型はアクションごと
ChatGPTのワークスペースで、Zapierがアプリの一覧にない 公開のあとに、ページを更新して待つ。Publish を押せないときは、2つのリスクのパネルを確かめる。見つからないメンバーは、役割ごとの公開範囲を確かめる(「Roll out Zapier MCP to your ChatGPT workspace」の記載)
共有されたサーバーで、トークンが出せない 「Connection settings are owner-only」と出る。持ち主だけが出せるので、自分のサーバーを作る(08)

気をつけること

出典