3行でいうと
- 「話して入れる」に、特別な連携の設定は要りません。AIアプリの入力欄でも、05・06の設定が済んでいれば同じ操作です(公式サイトの「入力できるアプリならどこでも」という記載を、01と03で整理しています)。
- Cursor、VS Code、Windsurf では、「Vibe coding」の設定で、変数名の認識(Cursor、Windsurf、標準の VS Code)とファイル名のタグ付け(Cursor と Windsurf のAIチャットのみ)が使えます。変数名の認識は、IDE側で「Toggle Screen Reader Accessibility Mode」を実行して有効にします。
- ターミナルは、公式の一覧に載るものなら直接貼れます。WSL、Linux の仮想マシン、リモートSSHは貼れず、「Paste last transcript」を使います。Claude と Codex のようなコーディングのエージェントを認識すると、長い文を平文で分けて貼る、と公式は書いています。
- iPhone は、Action Button、Back Tap、Control Center から、アプリを開かずに始められます(公式の「Flow Shortcuts」)。
- 公式が書く連携は、この記事と09に並べたものです。コミュニティが作った連携は、公式の資料では確認できていません。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
手順は、公式の手順を順に並べたものです。設定の例は、公式に載っているものだけを写しました。公式にない組み合わせは、「この記事の案」と書いて分けています(動作は確かめていません)。画面の表記は更新で変わることがあるので、手元の画面と照らしてください。
先に結論
- 「公式の連携」は、Wispr(運営会社)が用意した機能のこと。 公式のMCPサーバー、コネクタ、IDEの「Vibe coding」の機能、iPhone の Flow Shortcuts、Flow API が該当します。Claude、ChatGPT、Gemini、Cursor、Perplexity、Google、Microsoft、Slack は、Wispr 以外の会社のものです。
- 「話して入れる」に、特別な連携の設定は要らない。 文字が入ったあとは、そのAIサービスの規約とデータの扱いが適用されます(僕らの整理)。
- 外し方は連携ごとに違う。 IDEの機能は Flow の Settings の切り替えと IDE のモードです。この記事の末尾の表と、09の表にまとめました。
前提:用語をそろえる
- ターミナル:文字でコマンドを打つ画面。CLI:そのコマンド入力で動く道具(公式の記事に出る Claude や Codex の CLI など)。
- Vibe coding:公式の Flow の設定項目の名前。変数名の認識とファイル名のタグ付けをまとめたものです。
- Accessibility Mode(Screen Reader Optimized):IDEの機能。Flow が変数名を読む条件に、公式が使っています。
- MCP、コネクタ、API:09で説明します。
連携の地図(その1の範囲)
| 連携 | 設定する場所 | 向き | 渡る主なデータ | 公式の運営 |
|---|---|---|---|---|
| AIアプリへ話して入力 | 設定は特になし | Flow → 入力欄 | 声はクラウドで処理され、文字が入力欄へ | Wispr と、入力先のAI会社 |
| IDE(Cursor、VS Code、Windsurf) | Flow の Settings → Vibe coding と IDE | IDE → Flow(読み取り) | 画面の変数名、関数名、クラス名、ファイル名 | Wispr |
| ターミナル | Mac はアクセシビリティの許可のみ | Flow → ターミナル | 文字 | Wispr |
| Outlook | 設定は特になし | Flow → 入力欄 | 文字 | Wispr と Microsoft |
| iPhone の Flow Shortcuts | iOS の Settings と Flow の Settings | 起動の経路 | 文字(クリップボードかメモ) | Wispr と Apple |
連携1:AIアプリの入力欄に話して入れる
公式のヘルプの記載を、AIアプリに当てはめて並べます。AIアプリの名前を挙げた公式の手順は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
手順
- Claude や ChatGPT などの入力欄をクリックして、カーソルを出します(スマートフォンでは、キーボードやバブルが出る状態にします)。
- 05・06の設定が済んでいれば、Push to talk のキーで話し、離して文字を入れます。
- 入った文字を読んでから、送ります。
公式が書く、AIアプリ向けの動き
- 公式(Auto Cleanup の記事)は、Command Mode の音声入力と、認識されたAIアプリへの音声入力では、文字を整えない仕様、と書いています。どのアプリが「認識されたAIアプリ」に当たるかの一覧は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 公式(Styles の記事)は、デスクトップでは、AIアシスタントとターミナルは、仕事・個人のメッセージアプリと認識されなければ「Other」のカテゴリになる、と書いています。
- Transforms の「Prompt Engineer」は、バラバラに話した考えを、構造のあるAIへの指示文にします(公式。Mac は Opt+2、Windows は Win+Alt+2 が初期)。書き換えたあと、「Translate to English」などの再変換もあります。使い方は07の場面7にあります。
- 文字が入ったあとの扱いは、そのAIアプリの規約に従います。Flow の設定では変えられません(僕らの整理)。
連携2:Cursor・VS Code・Windsurf で話して使う
公式ヘルプ「Use Flow with Cursor, VS Code, and other IDEs」の内容です。Mac と Windows で、公式は、Vibe coding の機能はすべてのプランで使える、と書いています。
何が使えるか
| 機能 | 使える場所 |
|---|---|
| 変数名の認識(Variable recognition) | Cursor、Windsurf、標準の VS Code |
| ファイル名のタグ付け(File tagging) | Cursor と Windsurf のAIチャットのみ |
- VS Code Insiders は、どちらも対応しません。標準の VS Code は、GitHub Copilot を使う場合も含めて、ファイル名のタグ付けは使えません(公式)。
- Mac では、IDEの文脈を読むために、Flow にアクセシビリティの許可が要ります。パスワードなどの保護された欄は、いつも除かれます。
手順:変数名の認識を有効にする
公式は、Flow の側にはオンオフの切り替えはなく、IDEの側で有効にする、と書いています。
- Flow の Settings → Vibe coding を開き、「Variable recognition」の横の「Set up」を押します。
- IDEのコマンドパレットを開きます(Mac は Cmd+Shift+P、Windows は Ctrl+Shift+P)。
- 「Toggle Screen Reader Accessibility Mode」を実行します。もう一度実行すると、オフになります。
- IDEの状態バーに「Screen Reader Optimized」が出ているか確かめます。
- 関係するファイルを開いたまま、見えている変数名や関数名を含む文を話します。
公式は、設定画面の案内文は「In Cursor or Windsurf:」と書き、Windows でも Cmd+Shift+P だけが載っている、とも書いています。Windows では Ctrl+Shift+P を使います。画面に見えている名前だけが使われます。画面の外の内容、ひな形、とても大きなファイルは、飛ばされることがあります。
手順:ファイル名のタグ付け
- 「Settings → Vibe coding」の「File Tagging in Chat (Cursor & Windsurf)」がオンか確かめます(公式は、既定でオン、と書いています)。変更はアカウントに同期されます。この2点は、この記事の再確認では確かめられず、公式で確認できていません。
- タグを付けたいファイルを、タブで開くか、サイドバーに出します。
- @ の補完が使えるAIチャットの入力欄をクリックします。
- 拡張子つきのファイル名を全部言うか、基本名の前に「tag」「tagged」「at」「@」を付けて話します。
公式の例:「Check index dot ts for errors」と話すと、見えている index.ts にタグが付きます。「Explain this code, tag my python script」と話すと my_python_script.py にタグが付きます。
- 一致するファイル名が @ のタグになります。一致しなければ、言葉はそのまま残ります。
- Flow が見るのは、IDEのタブとサイドバーの、最大100個のファイル名です。名前には点が要り、スペースを含まず、100文字以内です。
- 辞書やスニペットによる置き換えが1つでもあると、その音声入力ではタグ付けが使えません(公式)。
- 補完が遅いと別のファイルが選ばれることがあるので、付いたファイルを確かめてください。
.env、.gitignore、__init__.py、Makefile、数字で始まる名前は、タブとサイドバーの走査で飛ばされます。
貼り付けの注意
- Windows では、Cursor、VS Code、Windsurf が前面にあるとき(内蔵のターミナルも含む)、Flow は Ctrl+V ではなく Shift+Insert で貼ります。
- Mac で、Claude Code や Codex の CLI に長い文を貼ると、平文で貼られ、書式は失われます(公式)。
- 貼れなかったときは、「Paste last transcript」(Mac は Cmd+Ctrl+V、Windows は Shift+Alt+Z)を使います。だめなら、Flow のメニューの「Copy last transcript」で、ターミナルの貼り付けのコマンド(Ctrl+Shift+V のこともある)で貼ります。
連携3:ターミナルと、CLI のコーディングエージェント
公式ヘルプ「Using Flow with Linux, WSL, and Terminal Applications」の内容です。
対応
- Mac と Windows のみ。Linux のネイティブのアプリはありません。
- WSL、Linux の仮想マシン、リモートSSHでは、文字起こしはできますが、直接の貼り付けはできません。「Paste last transcript」で取り戻します。
- 公式の記事は、Claude Code という名前は挙げていません。コーディングのエージェントを認識すると、長い音声入力を平文の区間に分ける、と書いています。Claude と認識した場合は、600文字を超えるか3行以上の改行があるとき、Codex と認識した場合は1,000文字を超えるとき。認識されないと、この分割は働きません。
ターミナルごとの貼り付け(公式の表)
| ターミナル | 直接貼れるか |
|---|---|
| Command Prompt、PowerShell、Windows Terminal、WezTerm | 貼れる(Windows) |
| Terminal.app、iTerm2 | 貼れる(Mac) |
| Warp、kitty、Alacritty、Hyper | 貼れる(Mac、Windows) |
| Ghostty | 貼れる(Mac) |
| VS Code、Cursor、Windsurf の内蔵ターミナル | 貼れる |
| VS Code Remote SSH | 貼れる(Windows。SSHのクライアントが断るときは拡張を使う) |
| リモートデスクトップやVNCの中のターミナル | Windows は貼れる。Mac の VNC は貼れない |
| WSL、Linux の仮想マシン、リモートSSH | 貼れない。「Paste last transcript」を使う |
表のうち、VS Code Remote SSH の「SSHのクライアントが断るときは拡張を使う」の部分は、この記事の再確認では確かめられず、公式で確認できていません。
手順:ターミナルに話す
- Mac は、System Settings → Privacy & Security → Accessibility で Flow をオンにします。許可が要るのは Flow だけで、ターミナルには要りません。
- ターミナルをクリックして、フォーカスを置きます。Vim や Nano のようなエディタでは、先に挿入モードにします。
- 短い文を話して、確かめます。
気をつけたい動き(公式)
- Flow は、フォーカスのないターミナルには、警告を出さず、貼り付けが黙って失敗します。
- 文脈に応じた整え(大文字小文字、間隔、句読点)はターミナルにも働き、シェルのコマンドを変えてしまうことがあります。
- ターミナルでは、Tab のような特殊なキーは付けず、IDEのファイル名のタグ付けは使いません。
- 「Paste last transcript」は、保存した音声をもう一度文字にしてから貼ります。組織の方針で音声の保存が止められていると、再試行するものがありません。
- Windows で「Update admin settings to paste!」と出たら、ターミナルが高い権限で動いています。Flow を終了し、アイコンを右クリックして「Run as administrator」で起動します。
連携4:Outlook にメールを話して入れる
公式ヘルプ「Dictate emails in Microsoft Outlook」の内容です。Mac、Windows、iOS、Android で、Outlook のデスクトップとモバイルのアプリ、またはデスクトップのブラウザの Outlook で使えます。
手順(デスクトップ)
- Flow が動いているか確かめます(Mac はメニューバー、Windows はシステムトレイ)。Mac は Accessibility を許可します。
- 「New Email」を選ぶか、返信を開きます。
- 本文か件名の欄をクリックして、カーソルを出します。
- Push to talk のキーを押し続けて話し、離します。
- 文字が入るまで、ウィンドウを切り替えたり編集したりしません。
公式は、Flow は、フォーカスのある欄に1回の貼り付けで文字を入れる、と書いています。Outlook がフォントと書式を決め、デスクトップの音声入力は、周りのメールのフォントを受け継ぎます。Windows では、Outlook(classic と new)、Word、WhatsApp に入れたあと、約3秒間、音声入力の文字がクリップボードにあり、そのあと元の内容が戻ります。その間の Ctrl+V は、音声入力をもう一度貼ります。
iPhone と Android
- iPhone:Outlook の本文を押し、地球儀の長押しで「Wispr Flow」を選び、マイクを押して話し、同じボタン(チェックになっている)で終えます。To、CC、BCC、数字や記号の欄では、次のキーボードに切り替わります。会社の方針でサードパーティのキーボードが止められていることがあり、その場合は「Quick Dictation to Clipboard」で貼る方法があります(公式)。
- Android:本文を押してキーボードを出し、既存の下書きの末尾にカーソルを置き、Flow Bubble を押して話し、「Done」を押します。既存の下書きがあると、挿入を断ることがあります。
連携5:iPhone の Flow Shortcuts(アプリを開かずに始める)
公式ヘルプ「How to Set Up Flow Shortcuts for iPhone」の内容です。iOS のみです。
始める前に(公式)
- iPhone の Settings の Privacy & Security で、Flow にマイクを許可します。
- Keyboard Settings で、Full Access を許可します。
- Flow の Settings の General で Live Activities を許可し、iOS の Settings でも、Wispr Flow の Live Activities をオンにします。
つなぎ方(公式)
| 起動の経路 | 手順の要点 |
|---|---|
| Action Button | Flow の案内つきの設定が出る機種は、iPhone 15 Pro と 15 Pro Max、iPhone 16 の各モデル(16e を含む)、iPhone 17 の各モデル(iPhone Air を含む)で、17e は含まれない、と公式は書いています(機種で決まり、iOS の版では決まらない)。手で設定するときは、iOS の Settings → Action Button で Shortcuts に切り替え、Flow のショートカットを選びます |
| Back Tap | Settings → Accessibility → Touch → Back Tap で、Double Tap か Triple Tap に Flow のショートカットを選ぶ。厚いケースは確実さを下げることがある |
| Control Center | Settings → Control Center で、More Controls から Flow のウィジェットを足し、押して録音の開始と停止、または Flow Notes を開く |
Flow の動作は、「Quick Dictation to Clipboard」「Dictate a Flow Note」「Quick Dictation to Notes」「Turn On/Off」「Open Flow Notes」「Create a Flow Note」があります。Siri の言い方は、公式の Outlook の記事に、「quick dictate with Flow」と「dictate to clipboard with Flow」が挙がっています。
この記事の案:組み合わせの例(公式の手順ではない)
次の例は、公式の記載を組み合わせた、この記事の案です。動作は確かめていません。会議の記録を Claude に読ませる組み合わせは、09にあります。
| 組み合わせ | 公式の記載から組んだ流れ |
|---|---|
| Cursor で話してコードを頼む | 連携2の手順で、変数名の認識とファイル名のタグ付けを有効にし、AIチャットの入力欄で、ファイル名を言いながら頼む |
| 話した考えをAIへの指示文にする | Transforms の「Prompt Engineer」を使い、結果を読んでから、AIアプリの入力欄に貼る |
| 返信を話して作る | Outlook の入力欄で話し、整えたい文は Command Mode か Transforms で直す |
外し方の一覧(その1の範囲)
| 連携 | 外し方(公式の記載) |
|---|---|
| 変数名の認識 | IDEで「Toggle Screen Reader Accessibility Mode」をもう一度実行(Flow 側にオンオフはない) |
| ファイル名のタグ付け | Settings → Vibe coding の「File Tagging in Chat (Cursor & Windsurf)」(切り替えの文言は手元の画面で確認) |
| iPhone の Flow Shortcuts | iOS の Action Button、Back Tap、Control Center の割り当てを外す手順は、読んだ記事に記載が見つかりませんでした |
MCP、コネクタ、Flow API の外し方は、09にあります。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の説明を読んだ範囲です。「この記事の案」の表は、公式の手順ではありません。
- IDE の機能は、Flow が、画面に見える変数名、関数名、ファイル名を読みます。Mac はアクセシビリティの許可が要ります。パスワードなどの欄は除かれる、と書きましたが、この2点はIDEの記事の再確認では確かめられず、公式で確認できていません。会社のコードが画面に出る場面では、組織の方針を確かめてください。
- ターミナルでは、文字の整えがコマンドを変えることがある、と公式は書いています。貼ったあとに、実行する前に、内容を確かめてください。
- 文字が入ったあとの扱いは、入力先のAIアプリや Outlook の規約に従います(僕らの整理)。
- Command Mode は、入力欄の中身と選んだ文字を送り、検索は Perplexity が開きます(07)。
- 公式のヘルプの記事には、読んだ範囲で、AIへの指示のような文は見つかりませんでした。
- 公式ページは要約の形で取得しました。Claude Code、Cursor、VS Code の設定ファイルの書き方は、公式の Wispr のページには載っていません。それぞれのツールの公式の資料で確かめてください。
- 価格、プランの範囲、制限の数字は、変わりえます。この記事では、プランの表は書いていません(04を参照)。
出典
- Use Flow with Cursor, VS Code, and other IDEs(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- Using Flow with Linux, WSL, and Terminal Applications(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- Dictate emails in Microsoft Outlook(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- How to Set Up Flow Shortcuts for iPhone(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- Rewrite text with Transforms and custom prompts(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- Auto Cleanup: control how much Flow edits your dictation(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- How to setup Flow Styles(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- How to use Command Mode(Help Center、Wispr、確認日 2026-10-25)
- Wispr Flow Help Center(Wispr、確認日 2026-10-25)
- Using Wispr Flow(Help Center の分類ページ、Wispr、確認日 2026-10-25)