3行でいうと

  • 画面の中心は「開始ページ」の入力欄です。タスクを打って送るとエージェントのセッションが始まり、既定のエージェントは Devin Local です(公式の記載)。
  • エージェントの動きは、Normal・Plan・Ask のモードと、許可(Allow)・確認(Ask)・拒否(Deny)の規則で調整します。Plan モードは読み取り専用で、計画の承認を待ってから実装します。
  • エディタの中では、Tab補完(tab で採用、esc で取り消し)と、Command(Mac は ⌘+I、Windows と Linux は Ctrl+I)が使えます。
  • 公式の資料は、旧エージェント Cascade 向けの説明と、今の Devin Local 向けの説明が混ざっています。この記事は、どちらの説明かを、そのつど書き分けます。
  • 例の指示文(プロンプト)は、すべて「この記事の例」です。公式の例ではありません。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は公式の手順を順に並べたもので、返ってくる内容は、公式に書かれている範囲だけを書きます。書かれていない画面の動きは「公式で確認できていない」と書きます。画面の表記は変わることがあるので、手元の画面と照らしてください。

先に結論

前提:用語をそろえる

場面0:最初の1時間の順番(この記事の案)

公式が順番を決めているわけではありません。05で入れたあと、1時間で一巡する並べ方の案です。各場面の手順は、このあとに続きます。

時間の目安 やること 場面
0〜10分 練習用のフォルダを開き、右下の「Devin - Settings」を一度開いて、Plan Info を見る 場面1
10〜25分 「読むだけ」の頼みごとを1つ送り、返事の読み方と、許可の出方を見る 場面2、3
25〜35分 Plan モードで小さな変更の計画を出させ、読んでから進めるか決める 場面4
35〜45分 エディタで Tab補完と Command を触る 場面6、7
45〜55分 ルールの1行を書く。.devinignore に見せたくないものを書く 場面10
55〜60分 ここまでで困ったことを、05のつまずき表と見比べる 場面12

場面1:フォルダを開く

公式の「Welcome to Devin Desktop」の「Things to Try」にある手順です。

  1. Devin Desktop を起動します。フォルダを開いていないとき、開始ページに「Open project」「Clone repository」「Connect via SSH」の3つが出ます。
  2. 手元のフォルダを使うなら「Open project」、Git のリポジトリを取ってくるなら「Clone repository」、遠隔のマシンに入るなら「Connect via SSH」を選びます。画面で出る選択肢の詳細は、公式で確認できていません。
  3. ターミナルから開く場合は、05で入れた devin-desktop コマンドで、devin-desktop .(今のフォルダを開く)か devin-desktop path/to/file を打ちます。
  4. 開いたあとに、右下のステータスバーの「Devin - Settings」を押すと、「Plan Info」「Settings」「AI Shortcuts」のタブが並ぶ小さなパネルが出ます。「Advanced Settings」から全部の設定に行けます。

練習用のフォルダ。 公式は、練習用のフォルダを作る方法は書いていません。本番のコードで試す前に、使い捨てのフォルダか Git で戻せるフォルダで始めるのが、この記事の案です。

場面2:エージェントに最初の頼みごとをする

手順

  1. 開始ページの入力欄に、頼みごとを書いて送ります。公式は、「タスクを打って送ると、エージェントのセッションが始まる」と書いています。
  2. 新しい会話の右下に、エージェントを選ぶ表示があります。何も選ばなければ Devin Local で始まります(Devin Local が使えない場合は、選べる ACP エージェントの最初のもの、と公式にあります)。使えるようにする手順は05の手順4-6です。
  3. 作業中のセッションは、公式の記載では、エージェントが動いている間は読み取り専用で、灰色の表示になります。終わると操作できます(この記載は、公式で確認できていません)。
  4. 作業中に次の指示を送りたいときは、メッセージを「待ち行列」に入れられる、という記載があります(Devin Local のみ。待っている間は、送る前に編集できます)。

この記事の例(読むだけの頼みごと)

このフォルダの構成を、初めて見る人向けに説明してください。
どのフォルダに何が入っているか、最初に読むべきファイルはどれか、を箇条書きで。
ファイルは変更しないでください。

範囲を絞る

場面3:許可の出方を読む

Devin Local は、操作の種類ごとに、許可の規則で動きます(公式の「Devin Local Agent」)。

規則 意味(公式の記載)
Deny 操作を止める。いちばん強い
Ask 毎回、確認を出す
Allow 自動で許可する

設定ファイルに書くときの形(Devin CLI の例)

Devin CLI の設定には、permissions の下に allow、deny、ask の配列を書く形があります(公式のMCP設定の例から)。Desktop の Devin Local がどのファイルを読むかは、公式のページの間で書き方が違います(08を参照)。

場面4:Plan モードで、計画を読んでから進める

手順

  1. Devin Local は、CLI のモード(Normal、Plan、Ask)を使います。Desktop の画面のどこでモードを切り替えるかは、公式の Devin Local のページには書かれていません(確認できていません)。Devin CLI では /plan か /mode plan、Shift+Tab で切り替える、と書かれています。
  2. Plan モードは読み取り専用です。エージェントは調べて、進め方を書き、あなたの承認を待ってから実装に移ります。計画は ~/.devin/plans/plan-<session>.md に保存される、と公式にあります。
  3. プロンプトに megaplan と書く(ultraplan と masterplan も同じ)と、より丁寧な計画を出す Plan モードになります。公式は、このとき少なくとも1つ、確認の質問が先に来る、と書いています。

この記事の例(計画だけを出させる)

README に「インストール方法」の節を足したいです。
今のREADMEの構成を読んで、どこに何を書くかの計画だけを出してください。
まだファイルは変更しないでください。

場面5:作業を、別の場所(worktree)で進める

公式の「Devin Local Agent」の手順です。

  1. セッションを始めるとき、「エージェントの場所」の選択で、次の2つから選びます。
  2. New worktree:セッションのために、Devin Desktop が worktree を作る。
  3. Existing worktree:「Local」のサブメニューから、すでにある worktree を選ぶ。
  4. エージェントが終わったら、セッションの「Merge」を押すと、変更が自分の作業フォルダに取り込まれます。

公式は、worktree のページ(Worktrees)も別に用意していますが、今回は読んでいません。

場面6:Tab補完を使う

公式の「Devin Desktop Tab」のページの内容です。

  1. 設定の「Devin Tab」の項目で動作を決めます。「Completion mode」を「Off」にすると、コードの補完がすべて止まります。
  2. 書いている途中に候補が出たら、tab で採用、esc で取り消しです。候補は、そのまま入力や移動を続けると消えます。
  3. 1語ずつ採用するには、VS Code 系の画面では ⌘+→(公式の記載。Mac のキー)、JetBrains では ⌥+⇧+\ です。
  4. モードは、Supercomplete(カーソルの周りの小さな窓で、削除と追加の両方を示す)と、Autocomplete(カーソルの位置に出す従来の形)の2つで、公式は Supercomplete を「recommended」と書いています。「Aggression」は Supercomplete だけに効き、Low、Medium、High の3段階です。
  5. 追加の機能として、「Tab to jump」(次の編集位置を予測して、tab で移動する)、「Tab to import」(新しい依存を定義したあと、import を足す。カーソルは動かない)、「Clipboard context」(クリップボードの中身を文脈に使う。オプトインで、詳細設定から)があります。
  6. Tab は、最近のターミナルの出来事、最近のコードの変更、エージェントとの会話の履歴も文脈に使う、と公式は書いています。

どのプランで使えるか、プランで制限される機能があるかは、このページには書かれていませんでした(04と料金ページを確認してください)。

場面7:Command(エディタの中の短い編集)

公式の「Command」のページです。ファイル1つの中の、1〜2文で言える変更に向く、と書かれています。

動作 Mac Windows と Linux
Command を開く(エディタとターミナル) ⌘+I Ctrl+I
プロンプトを送る ⌘+⏎ Ctrl+⏎
生成を採用する Cmd+Enter Ctrl+Enter
生成を取り消す Cmd+Shift+Backspace Ctrl+Shift+Backspace

手順

  1. 変えたいコードがあれば、範囲を選びます(選ばなくても使えます)。
  2. ⌘+I か Ctrl+I を押します。
  3. 頼みごとを書いて、送ります。
  4. 差分が出ます。差分の上の操作か、上のキーで、採用、取り消し、続きの指示を選びます。

  5. 範囲を選んでいれば、その範囲を直します。選んでいなければ、カーソルの位置にコードを生成します。

  6. 公式は、Command は「premium model credits」を使わない、と書いています(04で料金の仕組みを確認してください)。
  7. 公式は、「Fix this」「Refactor」のような短い指示でも、周りの文脈が使われるので通ることが多い、ただし目的や参照を具体的に書くとよい結果になりやすい、と書いています。

この記事の例

この関数に、引数が空のときのチェックを足して。

場面8:ターミナルで使う

公式の「Terminal」のページです。

  1. ターミナルで Cmd/Ctrl+I を押し、やりたいことを普通の文章で書くと、対応するコマンドの書き方を出してくれます。
  2. スタックトレースの一部を選んで Cmd/Ctrl+L を押すと、エージェントのパネルに入り、次の頼みごとの材料になります。
  3. @ でアクティブなターミナルを指定して、そのターミナルについてエージェントと話せます。

エージェントがコマンドを自動で動かす度合い

次の4段階は、公式が Cascade 向けと書いています。Devin Local は、場面3の許可・確認・拒否の規則を使います。

段階 公式の説明
Disabled すべてのコマンドで、手動の承認が要る
Allowlist Only 許可リストのコマンドだけ自動で動く
Auto エージェントが危険度を見て、危ないものは承認が要る。上位のモデルのみ
Turbo 拒否リストにあるもの以外は、すぐ動く

場面9:作ったものをプレビューで見る

公式の「Devin Desktop Previews」です。

  1. エージェントに、「サイトをプレビューして」と頼みます。公式は、手動の設定は書いていません。プレビューは、道具の呼び出しとして開く、とあります。
  2. エージェントは、自分のPCのローカルの開発サーバーを中継します。Devin Desktop では、エージェントの隣の「内蔵のブラウザ」のパネルに出ます。エディタの新しいタブとしても開けます。
  3. 画面の部品をエージェントに伝えたいときは、プレビューの右下の「Send element」を押し、対象を選びます。入力欄に @ メンションとして入ります。いくつでも足せます。
  4. コンソールのエラーも、同じ仕組みで文脈として送れます。
  5. システムのブラウザで見ることもできます。要素の取り込みなどは、Google Chrome、Arc、Chromium 系に最適化されている、と書かれています。

Devin Local、リモートのエージェント、ACP エージェントのどれでも、プレビューを開けると公式は書いています。開発サーバーの起動のしかたは、このページには書かれていません。

この記事の例

開発サーバーを起動して、トップページをプレビューして。

場面10:ルール、AGENTS.md、スキル、.devinignore

ルール(公式の「Memories & Rules」)

この節は、公式の説明が Cascade の画面を前提にしています。公式の「Memories & Rules」のページは、「メモリは旧 Cascade のみに適用される」「Devin Local は会話をまたいでメモリを保持しない」という趣旨を書いています。ルールの説明も Cascade の書き方です。Devin Local のページは、ルールと AGENTS.md に対応し、AGENTS.md は CLI のルールの仕組みで読む、と書いています。

種類 置き場所(公式の記載) 備考
グローバル ~/.codeium/windsurf/memories/global_rules.md 1ファイル、常にオン、6,000字まで
ワークスペース .devin/rules/*.md(以前の .windsurf/rules/*.md も読まれる) 1ルール1ファイル、1ファイル12,000字まで
AGENTS.md ワークスペース内の任意のフォルダ ルートのものは常にオン、サブフォルダのものはそのフォルダに自動で効く
  1. Cascade のパネルの右上のスライダーのメニューの「Customizations」アイコンを押します。
  2. 「Rules」のパネルを開きます。
  3. 「+ Global」か「+ Workspace」を押して作ります。編集は、ルールを開いて「Edit」を押します。

ワークスペースのルールは、先頭の trigger で働き方を決めます。

trigger の値 働き方
always_on 毎回、全文が渡される
model_decision description だけが渡され、必要と判断したときに全文を読む
glob globs に合うファイルを読む、または編集するときに効く
manual 入力欄に @ルール名 と打ったときだけ効く

公式のページにある例(要点)は、テスト用のルールです。

---
trigger: glob
globs: **/*.test.ts
---

テストは describe と it で書く。外部APIはモックにする。

上の例は、公式の例の趣旨に合わせて、この記事で日本語に書き換えたものです(動作は確かめていません)。公式は、ルールは短く具体的に、箇条書きなどで、と書いています。

AGENTS.md(公式の「AGENTS.md」)

スキル(公式の「Skills」)

公式は、このページの内容は Cascade 向けで、Devin Local は CLI のスキルの書式で探す、と書いています。

  1. Cascade のパネルの右上の三点から、カスタマイズのメニューを開き、「Skills」を開く。
  2. 「+ Workspace」か「+ Global」を押す。
  3. 名前を決める(小文字、数字、ハイフンのみ)。
  4. 作られたフォルダの SKILL.md に、先頭の設定(name と description の2つが必須)と、本文の手順を書きます。

置き場所は、プロジェクトが .devin/skills/<名前>/(以前の .windsurf/skills/ も読まれる)、全体用が ~/.codeium/windsurf/skills/ か ~/.config/devin/skills/ です。ほかに .agents/skills/ も見つけます。

呼び出しは2通りです。依頼の内容が description に合うと自動で呼ばれる。または、入力欄に @スキル名 と打つ。名前と説明だけが最初に読み込まれ、全文は呼ばれたときに読まれます。

.devinignore

見せたくないファイルを .gitignore の書式で書く方法は、05の手順4-8にあります。

場面11:複数のセッションを見渡す(Agent Command Center)

公式の記載から、場面として使える部分です。開き方は、短い動画だけがあり、文字の手順は書かれていません(確認できていません)。

場面12:うまくいかないとき

症状 見る場所
規則や設定が効かない 公式の資料の間で、旧エージェント(Cascade)向けと Devin Local 向けの説明が混ざっています。使っているエージェントのページを確かめる
許可の確認が多い MCP のツールは既定で毎回確認が出る(Devin Local)。許可の規則を足す
エージェントが固まる 05のつまずき表(ターミナルの既定のプロファイル、重い zsh のテーマ)
設定が変わったか分からない 右下の「Devin - Settings」から「Settings」「Advanced Settings」を見る
ログを渡したい コマンドパレットの「Download Devin Logs」。05を参照

場面13:会話を共有する

公式の「Devin Local Agent」の記載です。

  1. Devin Desktop では、終わったターンの下の操作メニューから「Share conversation」を選びます。Devin CLI や、ほかの ACP のクライアントでは /share を実行します。
  2. アップロードされる記録は、秘密情報が伏せられ、システムの指示と道具の定義は取り除かれる、と書かれています。
  3. 共有には、組織の許可、Devin アカウント(Windsurf だけのアカウントでは不可)、クライアントの対応が要ります。

場面14:クラウドのDevinに渡す(概要)

公式の「Devin Cloud in Devin Desktop」には、ローカルのエージェントで計画を作り、1回の操作で Devin に実装を渡せる、と書かれています。Devin は別のマシンで作業し、PCを閉じても続きます。設定と注意点は07にまとめました。

たとえ話:厨房の「下ごしらえ」と「味見」

Plan モードは、料理の前に「何をどの順で作るか」を紙に書いて見せてもらい、OKを出してから火を入れる流れに似ています。Tab補完は横から出される味見の一口、Command は目の前の一皿への、短い注文です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

気をつけること

出典