3行でいうと
- 入口は大きく2つです。エディタの中の補助(Tab、Command、プレビュー)と、エージェント(Devin Local、クラウドのDevin、ACPで入れる外部のエージェント)です。
- 公式の説明では、今の既定のエージェントは Devin Local です。以前の Cascade は、変更履歴で2026年9月8日の版で削除されたと書かれています。Cascade を前提にした古い説明ページが残っているので、読むときは日付と版に気をつけてください。
- 決まりごとを覚えさせる手段は3種類あります。ルール(いつも効く決まり)、スキル(手順と資料の一式)、ワークフロー(自分で呼ぶ定型の指示)です。公式は、Devin Local ではメモリとワークフローは使えず、スキルへの移行を案内しています。
- 「ベータ」「プレビュー」の区別があります。Devin Local のサブエージェントは「Preview」、カスタムアプリアイコンは「beta」と書かれています。
- 使える範囲は、プランとモデルで違います。Freeで選べるモデルは限られ、上限は日次と週次の枠です(04で扱います)。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や機能名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」と書いています。
先に結論
- まず「補助」と「エージェント」を分けて考える。 補助は、書いている最中に効くツール(Tab、Command)です。エージェントは、頼んで任せる相手(Devin Local など)です。
- エージェントには、守りの仕組みが付いている。 Devin Local は、ファイルの読み書き、コマンド、HTTP、MCPのツールについて、許可・確認・拒否のルールで動くと公式が説明しています。
- 同じことを何度も言わないために、ルールとスキルがある。 公式のFAQとドキュメントが、置き場所と書き方を説明しています。
- モデルは、公式が「Fusion」をすすめている。 ただし、料金や無料期間は日付つきで変わります。選ぶときは、画面のモデル選択の表示が正、と公式が書いています。
前提:用語をそろえる
- IDE:コードを書くための統合された作業場です。Devin Desktop は、公式ブログが「Windsurf と VSCode との後方互換」と説明するエディタです(拡張機能、キー割り当てなどが残る、と書かれています)。
- エージェント:頼まれた作業を、自分で段取りして進めるAIです。
- Tab:書いている途中で次の続きを提案する機能です。
- Command:選んだコードに、日本語や英語で指示して書き換える機能です。
- ルール:エージェントの行動を決める文書です。
- スキル:手順と資料のフォルダです。
- MCP:外部のツールやデータをエージェントにつなぐ共通の仕組みです(くわしくは03)。
- ACP:エディタと外部のエージェントをつなぐ共通の決まりです(03で扱います)。
たとえ話:工房に、助手とツールを入れる
エディタを工房の作業台だと考えます。Tab は、手元で次の釘を差し出してくれるツール、Command は、「ここを削って」と言うと削ってくれるツールです。エージェントは、別の机で図面を見ながら進めてくれる助手で、ルールは壁に貼った「この工房の決まり」、スキルは「この作業はこの手順書で」と渡す手順書の束です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
機能の一覧:公式が書いていること
| 機能 | 公式が書いている内容(読んだ範囲) | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| Devin Local | 自分のPCで動くエージェント。Devin CLI と同じ仕組み。新しいタブの既定。公式は、同じ結果までのトークンは Cascade より最大で30%少ない、と書く | 「Devin Local Agent」、公式ブログ |
| 3つのモード | Normal、Plan、Ask(Devin CLI のモード) | 「Devin Local Agent」 |
| サブエージェント | エージェントが子のエージェントを呼べる。ラベルは「Preview」 | 「Devin Local Agent」 |
| 許可の仕組み | ファイル、コマンド、HTTP、MCPのツールについて、拒否・確認・許可のルールで動く。拒否が最優先 | 「Devin Local Agent」 |
| サンドボックス | 任意で、ファイルとネットワークを制限できる | 「Devin Local Agent」 |
| Agent Command Center | ローカルとクラウドの全エージェントを、カンバンボードで見る。Spaces でセッション、PR、ファイルをまとめる | 「Agent Command Center」 |
| Devin Cloud | クラウドのDevinに仕事を渡し、結果のPRをエディタ内で見られる | 「Devin Cloud in Devin Desktop」 |
| Tab | 補完。Supercomplete、Autocomplete、Off の3つの設定。Tab to Jump、Tab to Import | 「Devin Desktop Tab」 |
| Command | エディタで Cmd+I(WindowsとLinuxは Ctrl+I)。ターミナルでも使える |
「Command」 |
| Previews | ローカルで動かしたWebアプリを表示し、要素やエラーをエージェントに送る | 「Devin Desktop Previews」 |
| Context Awareness | コードベース全体を理解して提案する(RAG:関連する部分を探してAIに渡す仕組み) | 「Context Awareness for Devin Desktop」 |
| ルール、スキル | 決まりごとと手順の置き場所 | FAQ、「Memories & Rules」、「Skills」 |
使い方の場面1:エージェントに任せる(Devin Local)
公式のドキュメントが挙げている使い方です。
- 計画だけ先に作る。 Plan モードは、読むだけで調べて、計画をMarkdownのファイルに保存します。「megaplan」「ultraplan」「masterplan」のどれかの言葉を入れると、より念入りな計画になり、少なくとも1つ確認の質問が出る、と書かれています。
- 本番の作業場所を汚さない。 新しい(または既存の)git worktree(同じプロジェクトの作業用コピーを、別の場所に作る git の機能)で作業させ、あとで「Merge」で戻せます。
- 変更を速く点検する。 「Quick Review」は、変更に素早く意見を出すサブエージェントです。
- 読み込まれているものを見る。 「Customizations」の画面で、読み込まれたルール、スキル、フック、MCPサーバー、プラグインが見えます。ここでのプラグインは Devin のエージェント用で、Windsurf Plugins や拡張機能とは別、と書かれています。
- 会話を共有する。 公式は、組織の方針とDevinアカウントでのログインに左右される、と書いています。
使えないものも書かれています。公式の「Limitations」には、Devin Local は、メモリを会話をまたいで保持しない、ワークフローは未対応、App Deploys と Arena Mode は未対応、とあります。App Deploys(エディタからWebアプリを公開する機能)の公式ページには、「in beta」と書かれ、対応する公開先は Netlify だけ、Free は1日1回、Pro は1日5回まで、とあります。このページは旧 Cascade 向けの説明で、Devin Local では使えないとも書かれています。
許可(Permissions)のしくみ
- 公式の説明では、規則は3種類です。「拒否(Deny)」は最優先でブロックし、「確認(Ask)」は毎回許可を求め、「許可(Allow)」は自動で通します。
- 設定は、プロジェクト、ユーザー、組織の各レベルで置けます。
- Cascade と違って、MCPのツール呼び出しは、既定で確認が出ると書かれています。1つのツールだけ、またはサーバー全体を、そのセッション中や恒久的に許可できます。
使い方の場面2:書きながら補完する(Tab)
公式の「Devin Desktop Tab」には、次のことが書かれています。
- 提案は
tabで受け入れ、escで取り消します。1語ずつ受け入れるショートカットもあります。 - 「Completion mode」は Supercomplete、Autocomplete、Off から選びます。公式は Supercomplete をすすめ、カーソルの近くに小さな窓で、追加と削除の提案を出すと書いています。
- 「Tab to Jump」は、次にカーソルを置く場所を予測します。「Tab to Import」は、依存を足したあと、
tabでファイルの先頭にimportを足します。 - 端末の活動、直近のコード変更、クリップボード(これはオプトイン)も参考にします。
- 設定は、Devin Tab の項目にあります。
料金ページでは、Free でも Tab 補完とインライン編集は「無制限」と書かれています。一方、Tab のページ自体には、無料か、どのプランかの記載はありませんでした。
使い方の場面3:その場で直す(Command)
- エディタで
Cmd+Iを押し、日本語や英語で頼みます。選んだ範囲があれば、その範囲を編集します。範囲がなければ、カーソルの位置に新しく書きます。 - 差分は、画面上の操作か、受け入れ(
Cmd/Ctrl+Enter)、取り消し(Cmd/Ctrl+Shift+Backspace)で決めます。 - ターミナルで
Cmd/Ctrl+Iを押すと、やりたいことに合うコマンドを返します。 - 公式は、Command は専用のモデルで、プレミアムのクレジットを使わないと書いています。ただし、この「クレジット」は旧制度の言い方で、今の枠との関係はそのページには書かれていません。
使い方の場面4:画面を見ながら直す(Previews)
公式の「Devin Desktop Previews」によると、エージェントに「プレビューして」と頼むと、ツール呼び出しで開きます。
- プレビューの右下の「Send element」から要素を選ぶと、いま書いているプロンプトに
@メンションとして入ります。複数の要素を足せます。 - コンソールのエラーも、同じようにエージェントへ送れます。
- エディタの中のタブでも、ふだんのブラウザでも開けます。要素の選択は、Chrome、Arc、Chromium系のブラウザ向けに作られている、と書かれています。
- Devin Local、リモートのエージェント、ACPのエージェントで使えると書かれています。
使い方の場面5:決まりごとを覚えさせる(ルール、スキル、AGENTS.md)
公式の「Memories & Rules」「Skills」に書かれていることです。
| 手段 | 中身 | 置き場所(公式の記載) |
|---|---|---|
| ルール | 行動の決まり。起動のしかたは4種類(always_on、model_decision、glob、manual) | プロジェクトの .devin/rules/(古い .windsurf/rules/ も読む)、全体は ~/.codeium/windsurf/memories/global_rules.md |
| AGENTS.md | 場所ごとに効くルール。ルートのものは常に有効 | プロジェクトのどのフォルダでもよい |
| スキル | SKILL.md と資料のフォルダ。名前と説明だけが先に読まれ、必要なときに全体が読まれる |
.devin/skills/<名前>/、全体は ~/.config/devin/skills/ など |
| ワークフロー | 自分で /名前 で呼ぶ定型の指示。モデルは自動では始めない |
.devin/workflows/。ただしCascade専用で、Devin Local は未対応 |
- ルールの大きさの上限は、プロジェクトのルールが1ファイル12,000文字、全体のルールが6,000文字、と書かれています。ワークフローは1ファイル12,000文字です。
- 公式は、使い分けの目安を次のように書いています。モデルに自動で選ばせて、資料も要るならスキル、短い行動の制約ならルール、毎回自分で呼ぶ作業ならワークフローです。
- メモリ(自動で作られる覚え書き)は、旧エージェント用で、その場かぎりの事実に向くと書かれています。続けて使いたいことは、ルールや AGENTS.md をすすめています。
- FAQには、
.cursor/rulesを取り込める、AGENTS.mdを読む、と書かれています。
使い方の場面6:複数のエージェントをまとめて見る
- 「Agent Command Center」は、状態ごとの列に、進行中、要対応、完了のエージェントを並べます。エディタと一体なので、セッションに戻って手で編集もできます。
- 通知は、セッションが終わったとき、入力が必要なときに、OSの通知が1回出ます。既定では切れていて、
devin.agentNotificationsの設定で入れます。 - 「Spaces」は、タスクごとにセッション、PR、ファイル、文脈をまとめる単位です。
- クラウドのDevinは、セッションごとに別のVMで動き、ノートPCを閉じても続きます。ローカルの計画から、1クリックでDevinに実装を渡せる、と公式が書いています。
モデルについて:公式の書き方
公式の「AI Models」のページは、ほとんどの人にFusion(主役のモデルと、費用を抑えた助手のモデルの組み合わせ)をすすめる、と書いています。名前が挙がっているのは次のものです。
- 公式が作ったSWE系:SWE-2(最新)、SWE-1.7、SWE-1.6 など。
- Gemini系:Gemini 3.7 Flash、3.8 Flash、4 Argon。
- そのほか、ClaudeとGPTがモデル選択に含まれると書かれていますが、具体名はそのページには挙がっていませんでした。公式の料金ページのPro欄は、OpenAI、Claude、Gemini、SpaceXAI(要約の表記のまま)の先端モデルと、オープンソースのモデルを、枠の対象に挙げています。
料金や無料期間は日付つきで書かれています。たとえば SWE-2 は、セルフサーブのプランでは2026年10月15日まで無料、その後は定価、と書かれています。ところが、公式の料金ページのPro欄には「SWE-2を無料で使える」と書かれています。今日(10月23日)の時点で、どちらが正かは読んだ範囲では確かめきれませんでした。選ぶときは、画面のモデル選択の表示を見てください。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「Cascade の機能はそのまま使える」とは限らない。 変更履歴では2026年9月8日の版で削除されたと書かれています。メモリ、ワークフロー、App Deploys、Arena Mode は、Devin Local では未対応です。
- 「Tab は有料だけ」ではない。 料金ページでは Free でも Tab 補完は無制限です。
- 「エージェントに任せれば確認なしで動く」わけではない。 公式は、許可の規則で確認が出る場面があると書いています。
今日からできること
- 小さなプロジェクトで、Tab の Completion mode を Supercomplete にして試す。
- エージェントには、まず Plan モードで計画だけ作らせる。
- 同じ指示を3回言ったら、ルールかスキルに書く。
- Web画面を直すときは、Previews の「Send element」で要素を送る。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のドキュメントを読んだ範囲です。
- 公式ページは要約の形で取得しました。Fusion、Quick Review、Arena Mode、Codemaps、DeepWiki、Fast Context、Adaptive など、読めなかったページがあります。これらの中身は、この記事では書いていません。
- ドキュメント同士に食い違いがあります。たとえば Cascade を「2つの主なエージェントの1つ」と書くページと、「削除された」と書く変更履歴です。
- 料金と無料期間は日付つきで変わります。04で扱いますが、画面の表示を優先してください。
- AIの出力は、あなた自身の確認のうえで使ってください。公式は、Devin のコードにブランチ保護などを設定して、コードを見直すよう書いています。
出典
- Devin Local Agent(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Cascade Overview(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Agent Command Center(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Devin Cloud in Devin Desktop(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Devin Desktop Tab(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Command(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Devin Desktop Previews(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Memories & Rules(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Skills(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Cascade workflows(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Context Awareness for Devin Desktop(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- AI Models(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Devin Desktop FAQ(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Welcome to Devin Desktop(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Windsurf is now Devin Desktop(Devin のブログ、Cognition、2026年6月2日、確認日 2026-10-23)
- Devin Desktop changelog(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Devin plans and pricing(devin.ai、Cognition、確認日 2026-10-23)
- Security at Cognition(Devin ドキュメント、Cognition、確認日 2026-10-23)