3行でいうと
- Flow Music自身の公式の連携として、公式のヘルプとブログが説明しているのは、制作ソフト(DAW)向けのプラグイン(VST3/AU。macOSのみ、とヘルプが書く)、Googleアカウントでのログイン、Google AI会員の特典との連携、iPhone/Androidのアプリです。
- Flow Music自身の公開API、MCPサーバーは、読んだ範囲では公式の説明が見つかりませんでした。
- 同じLyriaモデルの系統は、GoogleがGemini APIやGoogle Cloudの別のサービスとして開発者向けに出しています。これはFlow Musicそのものの窓口ではありません(見立てではなく、公式の記述の整理です)。
- プラグインには条件があり、生成AIの音声を使うものやサンプルを使う楽器は、まだ書き出せないと公式のヘルプが書いています。
- 第三者製の連携は、この記事では根拠にしていません。公式の資料には出てきませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず、「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。Flow Music専用の利用規約の本文は取得できておらず、読めていません。
先に結論
- 公式の「つなぎ口」は、制作ソフトとGoogleのサービスの側にある。 プラグインで、Flow Musicで作ったツールを制作ソフトに持ち込めます。ただし、持ち込めるのは「Spacesで作った楽器・エフェクト」で、曲そのもののエクスポートとは別です。
- 文章のAIとの「公式のつなぎ口」(Flow MusicのAPI、MCP)は見当たらない。 見つからなかった、であり、存在しないと断定するものではありません。
- 同系統のモデルを使いたい開発者向けの道は、別の公式サービスにある。 Gemini APIのLyria 3.5や、Google Cloudの音楽生成の文書です。曲の編集、アカウントのデータ、クレジットは、Flow Musicとは別の仕組みのはずですが、その点は公式の資料で直接確認できていません。
- 見立て(事実ではありません): 歌詞やコンセプトを文章のAIで考えてから、Flow Musicの入力欄に貼る、という使い方は、公式の連携なしで成り立ちます。これは僕らの見立てで、公式がそう推奨しているわけではありません。
前提:用語をそろえる
- DAW(ダウ):Ableton Live、Logic Pro、FL Studioのような、音楽制作ソフトです。公式のヘルプが例に挙げています。
- VST3/AU:制作ソフトに差し込む「プラグイン」の形式です。VST3は.vst3、AU(Audio Units)は.componentのファイルです。
- .fmxファイル:公式のヘルプによると、Flow Musicで作った個々の楽器・エフェクトを入れるファイルです。
- 公式が運営するもの/第三者製のもの:この記事では、Google(Flow Music)自身が運営・公開しているものと、それ以外を分けます。公式の資料に載っていないものは、第三者製として扱い、使い方は書きません。
- API/MCP:他のプログラムからサービスを呼ぶ入口と、AIと外部のツールをつなぐ共通の決まりです。
公式が運営しているもの(Flow Music自身)
| つなぎ口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| ウェブ(flowmusic.app) | 中心の入口。Spacesはウェブ/PCのみ(ヘルプ) | 書かれている |
| モバイルアプリ(iPhone/Android) | 2026年5月19日の記事は、iOSは「提供中」、Androidは「近日」。18歳以上向け。その後、Google Playに掲載(提供元 Google Labs、更新日 2026年10月23日の表示)され、ヘルプにAndroidのインストール手順がある | 書かれている(提供範囲は確認できず) |
| Googleアカウントでのログイン | ログイン時に認可の画面が出る。Googleアカウントの設定「Third-party apps and services」から接続を削除できる | 書かれている |
| Google AIの会員との連携 | Google AI Plus/Pro/Ultraの会員に、Starter/Plus/Memberのプランの特典がつく(04) | 書かれている |
| 制作ソフト向けプラグイン(Flow Instrument、Flow Effect) | macOSのみ。VST3またはAU。Flow Musicのアカウントが必要。下に手順 | 書かれている |
| 公開API、MCPサーバー | 読んだ範囲では、公式の説明が見つかりませんでした | 確認できず |
プラグインの手順(公式のヘルプ「Use Flow Music instruments & effects in your DAW」)
- Flow Musicで、楽器やエフェクトの説明に「plugin」か「VST」を含めて頼みます。できたら、サイドパネルの Use in DAW を選びます(出ないときは、プロデューサーにVSTプラグインにするよう頼みます)。
- 初回だけ Download plugin を選び、.dmgを開き、.componentをComponentsのショートカットへ、.vst3をVST3のショートカットへドラッグします。これで「Flow Instrument」と「Flow Effect」が入ります(名前は変えられません)。
- 制作ソフトで、トラックに「Flow Instrument」か「Flow Effect」を追加します。出ないときは、プラグインのスキャンを有効にして再スキャンします。メーカー名は「Google Flow Music」です。
- Download [名前] で.fmxを取り、プラグインの画面にドラッグします。
- あとで再利用するときは、Spaces > Plugins のフィルター > More > Use in DAW です。
公式のヘルプが書いている限界は次のとおりです。
- 対応するのはmacOSのみです。
- 楽器のプラグインは、標準の合成音だけを使えます。サンプルを使う楽器と、生成AIの音声を使うものは、まだ書き出せません。
- 使えるかどうかはアカウントによります。「Plugins」フィルターが出ないときは、まだ使えない、と書かれています。
- プラグイン本体は1回入れればよいが、楽器・エフェクトごとに新しい.fmxが必要です。
- 公式のブログ(2026年10月6日)は、この機能を発表しています。価格や地域、対応するソフトのバージョンは、記事に書かれていませんでした。
同じモデルを使う、Google側の別のサービス
これらはFlow Musicそのものではなく、Googleが同じ音楽モデルの系統を、別の入口で出しているものです。
| 入口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| Gemini API(Google AI for Developers) | Lyria 3 Clip(lyria-3-clip-preview、30秒のMP3)、Lyria 3.5(lyria-3.5、2分前後のフルレングスの曲。長さはプロンプトで変わる)。44.1kHzステレオ。Interactions APIで使う。Lyria 3.5はテキストに加え、最大10枚の画像を渡せる。MP3が標準、WAVも指定可 |
書かれている |
| Gemini APIの制限 | 1回の指示で完結する(複数回のやり取りで曲を直す編集は、現在の版では未対応)。同じ指示でも結果は変わる。リアルタイム配信は別製品のLyria RealTime | 書かれている |
| 価格 | その文書には書かれておらず、料金ページを案内している。読んでいない | 確認できず |
| そのほかのGoogleの製品 | 2026年3月25日のDeepMindの記事は、Vertex AI(公開プレビュー)、Google AI Studio、Gemini API、Google Vids、Geminiアプリを挙げる | 書かれている |
公式のパートナーとの連携
2026年5月6日のGoogleの公式ブログは、Believe が、Believe/TuneCoreのアーティスト、プロデューサー、作詞作曲者に、Flow MusicとLyria 3 Proを提供すると書いています。選ばれたアーティストが、毎週Googleの製品チームと会ってフィードバックする、とあります。曲の配信の仕組みや、権利の取り決めは、その記事には書かれていませんでした。
データはどこへ流れるか
| 流れ | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 入力、アップロード、生成物 | Googleが管理する。プライバシーノーティスが、アップロード、生成物、機能の使用情報、フィードバックを収集する情報として挙げる | 書かれている |
| 学習への利用 | Googleのプライバシーポリシーのもとで、製品の改善と機械学習技術の開発に使う。設定の「Help improve Google Flow Music」をオフにしてやめられる(04) | 書かれている |
| 人の確認 | 一部のデータを、品質のため、人が読み、注釈をつける。その前に、Googleアカウントとの紐づけは外される | 書かれている |
| 支払い | 単独の購読の支払いはStripeが処理する。Stripe自身のプライバシーポリシーで扱われる | 書かれている |
| プラグインに書き出した.fmx | ファイルは自分のパソコンにダウンロードされる。制作ソフト側でのデータの扱いは、公式の説明では確認できていない | 確認できず |
| 公開した曲・Space | Publishで公開される。「Anyone with the link」か「Only me」。Allow community remix をオフにすると他人のリミックス等が無効 | 書かれている |
第三者製のもの
この記事では、公式の資料に出てこない連携を、根拠にしていません。検索結果には、Flow Musicを紹介する第三者のサイトがありましたが、公式ではないため使っていません。Google AI Studioなどの経由でLyriaを使うサービスを第三者が作る場合、データの流れは、そのサービスの規約で決まります。
気をつけること
- Flow MusicのAPIやMCPがあるか、いつ始まるかは、公式の資料で確認できていない。 出たときは、公式のブログとヘルプで確かめてください。
- Gemini APIの文書は、Flow Musicのものではない。 モデル名は共通でも、機能、クレジット、規約は別のはずです。使う前に、それぞれの規約を読んでください。
- プラグインは、生成AIの音を含まない。 「作った曲をそのまま制作ソフトに入れる」機能ではない、と公式の限界の記述から読めます。曲そのもののダウンロードは02と04を見てください。
- 契約や権利の判断は、専門家にご相談ください。この記事は助言ではありません。
出典
- Use Flow Music instruments & effects in your DAW(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Producers can now vibe code their own music production tools using Google Flow Music(Google公式ブログ、2026-10-06、確認日 2026-10-23)
- Get started with Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Manage your AI credits & Google Flow Music subscription plan(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Create & manage spaces in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Generate music with Lyria 3.5(Gemini API、Google AI for Developers、確認日 2026-10-23)
- Lyria 3 expands to more Google products, adds more features(Google公式ブログ、2026-03-25、確認日 2026-10-23)
- Google Flow Music and Believe bring next-gen tools to artists(Google公式ブログ、2026-05-06、確認日 2026-10-23)
- New agents, mobile apps and Gemini Omni for Google Flow and Google Flow Music(Google公式ブログ、2026-05-19、確認日 2026-10-23)
- Google Flow Music Privacy Notice(Google Flow Music、確認日 2026-10-23)