3行でいうと
- 基本は、チャットの要領で作りたい音楽を文章で伝える流れです。公式のヘルプでは、New sessionでプロンプトを書き、Addで録音・音声・画像を参考として付けられます。
- 作った曲は、プロンプトで直す、Composeで歌詞や音を編集する、Remixで Extend(延長)、Cover(別の雰囲気に)、Replace(置き換え)をする、という形で育てられます。
- Spacesは、文章で説明して自分用の楽器やエフェクトなどの小さなツールを作る機能です。公式のブログ(2026年10月6日)は、これをVST3/AU(音楽制作ソフトに差し込む部品の形式)のプラグインとして書き出せると書いています。
- 音楽動画づくりは、2026年5月の公式ブログで紹介されています。Google AIの購読者が使えると書かれています。
- 機能の細かな条件(プラン、端末、地域)は、公式の資料に「変わりうる」と書かれています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、曲を作って確かめたものではありません。画面名・ボタン名は公式の英語表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず、「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。音楽動画、Spaces、プレイリスト、セッション(プロジェクト)のヘルプ記事も読みました。ここに書いていない条件(使えるプラン、クレジットの消費量など)は、それらのヘルプには書かれていませんでした。
先に結論
- 入り口は「やりたいことを文章で言う」。 公式のヘルプの最初の手順は、New sessionを開き、プロンプト欄に書く、です。専門の画面を覚える必要はなさそうです(これは僕らの見立てです)。
- 曲を「一度で完成」ではなく「何度も直す」前提の作り。 プロンプトでの修正、Compose、Remix、区間の編集と、直すための入口が複数あります。
- 曲だけでなく、ツールや動画も作る。 Spacesで楽器やエフェクトを、別の機能で音楽動画を作る、と公式が紹介しています。
- 見立て(事実ではありません): 録音(Recording)や自分の音楽(Audio)を参考として付けられるので、「頭の中の鼻歌を、まず形にする」使い方が試しやすそうです。ただし、アップロードした音声の扱いは04で確認してください。
前提:用語をそろえる
- セッション(Session):公式の「Get started」にある、作業のひとまとまりです。「Organize sessions」というヘルプ記事によると、複数のセッションを「Project」にまとめて整理できます。
- プロンプト(Prompt):作りたい音楽の説明文です。
- Compose(コンポーズ):選んだ曲を、Lyrics(歌詞)、Sound(音)、Details(詳細)の欄で編集し、Generateで作り直す画面です。公式のヘルプに書かれています。
- Remix(リミックス):曲の一部を選んで、Extend/Cover/Replaceのどれかで作り直す機能です。
- Space(スペース):文章で説明して作る、自分用の楽器・ゲーム・体験・プラグインなどの小さなツールです。
- たとえ話: Flow Musicを「バンドの練習スタジオに常駐する、飲み込みの早い共演者」にたとえてみます。「ここをもっと明るく」と言えば、その場で演奏し直してくれます。楽器まで作ってくれます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
場面ごとの使い方と、公式のどこに書かれているか
| 場面 | 公式の資料に書かれていること | 公式のどこに | 確かさ |
|---|---|---|---|
| ①とにかく1曲つくる | New sessionを選び、プロンプトに書き、Sendを押す。曲にカーソルを合わせてPlayで聴く | Googleのヘルプ「Create & manage songs」 | 書かれている |
| ②参考を付けて作る | Addを選び、Recording(マイク)、Audio(自分の音楽)、Image(歌詞やジャケットのヒント)から選ぶ | 同上 | 書かれている |
| ③できた曲を直す | Songsから曲を選び、構成・ミックス・スタイルなどの変更をプロンプトで伝える。または Compose で Lyrics/Sound/Details を編集してGenerate | 同上 | 書かれている |
| ④曲の一部だけ作り直す、延ばす | More > Remix から Extend/Cover/Replace を選び、音声の区間を選び、変更を書いてGenerate | 同上 | 書かれている |
| ⑤区間を選んで歌詞や展開を変える | 曲の一部を選び、歌詞の書き換え・翻訳、ビートの変更、延長を、ほかの部分に影響させずにできる | Googleの公式ブログ(2026-05-19) | 書かれている |
| ⑥曲全体を別の雰囲気にする | 元のメロディと構成を保ったまま、曲全体の雰囲気を変える「全曲のカバー」。例は「ローファイの勉強用」 | 同上 | 書かれている |
| ⑦歌詞やメロディ、ジャンルを一緒に考える | 「創造の相棒」として、歌詞、メロディ、ジャンルの発明を手伝う。「lofiビートを作って」のような短い指示から始め、リバーブなども足せる | Googleの公式ブログ(2026-02-24)、Believeの記事(2026-05-06) | 書かれている |
| ⑧自分用の楽器・エフェクトを作る | Spaces > New space で作りたいものを書いてSend。公開(Publish)して共有できる。コミュニティがリミックスできる。ウェブ/PCのみ | Googleのヘルプ「Create & manage spaces」 | 書かれている |
| ⑨作ったツールを制作ソフト(DAW)で使う | SpacesをVST3/AUのプラグインとして書き出せる(2026-10-06のブログ)。くわしい条件は03 | Googleの公式ブログ、ヘルプ | 書かれている |
| ⑩音楽動画を作る | エージェントと会話しながら、スタイル、被写体、場面を会話で指示して動画を作る。記事の見出しは「Gemini Omni」、本文はOmni Flashを使うと書く(トップページの説明はVeo)。Google AIの購読者が使える。ヘルプの手順は、Music videos > New music video でプロンプトを書き、必要なら Settings > Video Generation でモデルを選び、Make the video を選ぶ。Publish、ダウンロード、Delete video もできる(ヘルプはモデル名と使えるプランを書いていない) | Googleの公式ブログ(2026-05-19)、ヘルプ「Create & manage music videos」 | 書かれている |
| ⑪自分の好みを覚えさせる | Settings > Customize producer で Instructions、Flows(スラッシュコマンド)、Memories を設定 | Googleのヘルプ「Get started」 | 書かれている |
| ⑫公開・共有する | 曲を選び Publish。Share > Copy link。Published から「Anyone with the link」か「Only me」。Allow community remix をオフにすると、他の人のリミックス、vibes、ダウンロードが無効 | Googleのヘルプ「Create & manage songs」 | 書かれている |
| ⑬曲をプレイリストにまとめる | Playlists から新しいプレイリストを作り、名前(任意で説明と画像)を付けて保存する。Songs で曲にチェックを入れ、追加先のプレイリストを選ぶ。曲を外すときは、プレイリストの中で More から選ぶ | Googleのヘルプ「Organize songs with playlists」 | 書かれている(公開範囲の設定手順は、そのヘルプには書かれていなかった) | | ⑭セッションをプロジェクトにまとめる | Sessions で選んだセッションを Add to project で Project に入れる(セッションの曲も一緒に入る)。Projects > New project で、名前・説明・画像を付けて作る。Remove project はセッションを残し、Delete project はセッションごと消す | Googleのヘルプ「Organize sessions」 | 書かれている |
公式のサイトが並べている、そのほかの機能
flowmusic.app のトップページの説明は、次のものを挙げています。これは製品ページの宣伝文なので、条件までは書かれていません。
- ステム(パートごとの音)の分離、リミックス、オーディオエフェクト
- プレイリスト、公開、アーティストのフォロー
- 使い込むにつれて、自分の好みに合わせて出力を調整する機能
- 曲づくりにLyria 3.5、動画にVeoを使う、という説明
- 「ダウンロードは無制限」という表示。プランごとの違いは、料金ページの表からは読み取れませんでした(04)
楽器・効果音の「素材」としての限界
公式のヘルプは、プラグインに書き出せる範囲に条件を付けています(03で詳しく書きます)。生成AIの音声を使うものや、サンプルを使う楽器は、まだ書き出せない、という趣旨です。
気をつけること
- 機能の提供条件は変わる。 2026年5月の公式ブログは、機能は「Google AIの購読ティア、端末(ウェブ/モバイル)、地域で変わりうる」と書いています。区間の編集と全曲のカバーについては、どのプランで使えるか、記事に書かれていませんでした。
- ヘルプに書かれていない点がある。 音楽動画のヘルプは、使えるプランと選べるモデルの名前を書いていません(Settings > Video Generation でモデルを選ぶ、という所までです)。プレイリストのヘルプは、公開範囲の設定手順を書いていませんでした。
- モデル名の表記が揺れている。 資料によって「Lyria 3 Pro」「Lyria 3.5」と書かれています(01)。
- 特定のアーティストの声を真似る機能は、読んだ範囲では見つかっていません。 公式の記述(Googleの記事)は、04にまとめました。
- 契約や権利の判断は、専門家にご相談ください。この記事は助言ではありません。
出典
- Create & manage songs in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Create & manage spaces in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Get started with Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-23)
- Google Flow Music(公式サイト、確認日 2026-10-23)
- ProducerAI: Your music creation partner, now in Google Labs(Google公式ブログ、2026-02-24、確認日 2026-10-23)
- Google Flow Music and Believe bring next-gen tools to artists(Google公式ブログ、2026-05-06、確認日 2026-10-23)
- New agents, mobile apps and Gemini Omni for Google Flow and Google Flow Music(Google公式ブログ、2026-05-19、確認日 2026-10-23)
-
Create & manage music videos in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-24)
- Organize songs with playlists in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-24)
- Organize sessions in Google Flow Music(Google Flow Help、確認日 2026-10-24)