3行でいうと
- 公式は、Replit Agent を、普通の言葉の指示から、プロジェクトを用意し、アプリを作り、自分で確かめ、直すAIの作り手と説明しています。作れるものとして、ウェブアプリ、モバイルアプリ、データのダッシュボード、スライド、動画などが挙げられています。
- 公式のドキュメントは、Chat を「質問や調べもの、計画」、Build を「アプリやサイトを作って公開すること」、Design を「画面の見た目を作ること」と分けています。DesignとBuildは同じプロジェクトへの2つの入口、と書かれています。
- 作業の進め方として、公式は「Plan mode」(先に計画を出させて、承認してから変更させる)と、「checkpoint」(作業ごとの保存点。戻せる)を勧めています。
- 公式が挙げる使い方は、アプリの試作、ダッシュボード、顧客との打ち合わせの準備、定期的な調べもの(Routines)など、広い範囲にわたります。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や機能名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「確認できていない」と書いています。
先に結論
- Replit は、「作る」ところまで任せられるツールとして説明されています。 公式の「Replit Agent」のページは、チャットボットと違って、プロジェクトを用意し、アプリを作り、確かめ、問題を直すと書いています。コードを書く経験は要らない、とも書かれています。
- 使い方の中心は「頼む、見る、直す」のくり返しです。 公式の「Build with Agent」は、はっきり頼む、計画させる、文脈を足す、見て試す、保存点(checkpoint)を使う、の5つの習慣を挙げています。
- 広がりも公式が示しています。 Chat での調べものや定期作業、Design での画面づくり、Build での公開まで、1つの流れでつながる、と書かれています。
- 向き不向きは僕らは断定しません。 公式は、Agent は、任せる人が方向を示すとよく働く、という趣旨を書いています。結果を見て、試して、直す前提で使うツールのようです(これは僕らの読み取りです)。
前提:用語をそろえる
- Agent(Replit Agent):作業を自分で進めるAIです。公式のページの見出しは「Replit Agent」です(ページ内の動画の題に「Introducing Replit Agent 4」とあります)。
- Project(プロジェクト)と Artifact(成果物):プロジェクトは作るものの入れ物です。成果物は、その中のウェブアプリ、モバイルアプリ、スライド、動画などの出力を指します。同じプロジェクトの中の複数の成果物は、同じバックエンドとデータを共有できる、と公式は書いています。
- Plan mode / Build mode:Plan mode は、先に計画を出させ、承認してからファイルを変更させるモードです。Build は、実際に作る段階です。
- Checkpoint(チェックポイント):作業が終わるたびに自動で作られる保存点です。「History」から戻せる、と書かれています。
- Preview(プレビュー):作っている最中のアプリを、動かして確かめる画面です。
- Routines(ルーチン):チャットにひもづく、時間を決めた繰り返しの作業です。
- Connectors / Integrations:外部のサービスにつなぐ機能です(くわしくは03)。
公式が挙げる主な機能
次の表は、公式のドキュメントで機能として説明されているものです。右端は、僕らが読んだページです(確認日2026-10-23)。
| 機能 | 公式の資料に書かれていること | 読んだページ |
|---|---|---|
| Agent | 計画し、コードを書き、挙動を説明し、不具合を直し、アプリを改善する | Build with Agent、Replit Agent |
| Chat | 質問、調べもの、資料の整理、Routines、作りたいものの説明。長くなったチャットはプロジェクトに変えられる | Chat |
| Build | アプリやサイトを作り、公開する。Project Editor で行う | Welcome、Build your first app |
| Design | 画面の見た目の試作(design frames)を作り、直し、動くアプリに変える | What is Replit Design |
| Plan mode | 先に計画を出し、承認してから変更する | Replit Agent、Build with Agent |
| Checkpoint と rollback | 作業ごとの保存点。ファイル、Agentの記憶、タスク、任意でデータベースを戻せる | Build with Agent |
| Visual Editor | 画面の要素を直接クリックして、文字、色、余白、画像を直す。簡単な直しはクレジットを使わずに反映される | What is Replit Design |
| Routines | 毎時、毎日、毎週の繰り返しの作業。結果は同じチャットに戻る | Routines |
| Agent Skills | Agent への手順書(SKILL.md)をフォルダで持たせる | Agent Skills |
| 公開(Publishing) | 4種類。Autoscale は、アクセスの多さに合わせて資源が増減する。Static は、利用者の入力を処理しない静的なサイト向け。Reserved VM は、一定の資源で動き続ける。Scheduled は、決めた時刻に動く | Publish your app、Publishing (Deployments) |
| データベース、App Storage | 管理されたPostgreSQLのデータベースと、画像や動画などのファイルの置き場 | Storage and Databases |
| Git と GitHub | Git の画面から、GitHub と同期できる | Version control |
Memories は、過去の作業から役に立つ文脈を覚えておき、毎回好みを書かなくてよくする機能です。公式の「Memories」のページは、User memory(作業の好み)、Project memory(そのプロジェクトの決まりごとや直し方)、Custom memory(自分で決める文脈)の3種類を挙げ、個人情報や認証情報、プロジェクトの機密は保持しない、と書いています。オン・オフと内容の確認は「Settings > Customization」の「Memory」タブで、既定では自分だけに見え、共同作業者への共有は初期設定でオフです。使えるプランとベータの表示は、そのページには書かれていません。次の名前は、公式の目次にページがあることまでは確認できましたが、中身は読めていません。Custom Instructions、Voice Mode、Web Search、Image Generation、App Testing、General Agent、Task board、Charts(グラフ)。
3つの入口:Chat、Build、Design
Chat:まず相談する
公式の「Chat」のページは、完璧な指示は要らず、質問や、ざっくりした考えや、ファイルから始めればよい、と書いています。同じチャットの中で、前の答えをダッシュボードにしたり、ウェブサイトをスライドにしたり、と積み重ねられるそうです。
たとえるなら、Chat は「打ち合わせの席」です。ここで調べて、計画を立て、固まってきたら「プロジェクト」という工房に移します。
Build:作って公開する
公式の「Build your first app」は、約10分で、Free Mode のまま小さなウェブサイトを作る流れを示しています。新しいチャットで成果物に「Website」を選び、モードで「Free」を選び、1つの成果と、うまくいった目安と、後回しにすること(ログイン、データ、支払い、外部サービス)を書いて送ります。Agent が計画し、作り、起動して確かめ、「Preview」が動くまで数分かかることがある、と書かれています。
その後は、1回に1つずつ直しを頼む、と勧められています。最初の作りに、ログインやデータベースをあえて含めないのは、公式が意図したやり方だそうです。
Design:見た目から始める
公式の「What is Replit Design」は、作りたいものを書くと、触れる試作の画面(design frames)ができ、気に入った1枚を、同じプロジェクトの中で動くアプリにできる、と書いています。始め方は、文章で頼む、テンプレート、Figma や Claude のデザインの取り込み、サイトのURLから再現する、デザインシステムから始める、などです。公式は、見た目が難しいなら Design から、動きが難しいなら Build から、という使い分けを示しています。デザインから新しいアプリを作るには Core か Pro が必要で、その他の Design の機能はすべてのプランで使える、と書かれています。
公式が紹介する使い方・場面
| 場面 | 公式の資料に書かれていること | 公式のどこに書かれているか |
|---|---|---|
| 小さなサイトを作る | Free Mode で、約10分で一覧と申し込みのあるサイトを作る流れ | Build your first app |
| お店の開業を準備する | 市場を調べて計画にし、普段のツールをつなぎ、競合を定期的に見て、サイトを公開する、という一連の流れ | Get started(公式のドキュメントのホーム) |
| 顧客との打ち合わせの準備 | Salesforce、Slack、Google Drive を読ませて、成果、リスク、未解決の質問、話す論点5つ、根拠つきでまとめる | Prepare for a customer call |
| 定期的な調べもの | 毎週月曜に競合の話題を出典つきでまとめる、毎朝カレンダーをSlackに送る、など | Routines |
| 既存のアプリを直す | Chat から、プロジェクトを探して、機能や修正をバックグラウンドの作業として任せる | Chat |
| データの見える化 | 使うデータと質問を書いて、チャットでグラフを作る | Chat、Integrate your tools |
| Figma から動くアプリへ | Figma の枠を取り込み、Design で整え、Build で動かす | What is Replit Design |
| ほかのサービスから移す | GitHub、Bitbucket、Vercel、Figma、Claude、Bolt、Lovable、Base44、ZIP、スプレッドシートなどから取り込む | Import from a provider |
公式のドキュメントの「Use cases」の節には、ほかにも、求人候補の探索、ブランドの話題の監視、投資家向けの資料づくり、オンラインストア、Stripe での支払い、イベントサイトなどの題名が並んでいます。これらのページの中身は、読めていません。
使い方のコツ:公式の5つの習慣
公式の「Build with Agent」が挙げる習慣を、短くまとめます。
- はっきり頼む。 何がほしいか、何が大事か、何を変えないかを書く。「アプリをもっと良くして」では、方向が足りない、と書かれています。
- 計画させる。 迷うとき、手順が多いとき、先に承認したいときは、Plan mode で先に計画を出させる。
- 文脈を足す。 文章、スクリーンショット、手描き、ファイル、エラー、「Canvas」への書き込みを渡す。変えてほしくない所も書く。
- 見て、試す。 作る前に計画を「View」で開いて範囲を確かめ、作ったあとは「Preview」で、使う人の立場で、主な操作、モバイル、壊れた所を試す。
- 保存点を使う。 結果が近いなら細かい指摘を、悪くなったら checkpoint に戻す。
公式は、Agent が頼んでいない所まで変えてしまうことがある、とも書いています。変えない所を先に書き、結果を確かめる前提です。
見立て:どう使うと有意義か
以下は、公式の説明を読んだうえでの僕らの見立てです。断定はしません。
- 最初は「Chat か Free Mode で、小さなものを1つ」から始めると、費用と手間の見当がつけやすそうです。公式の「Build your first app」が、そうした小さな出発を勧めています。
- 「作る」と「公開する」は別の行為です。公開すると、他の人が使えます(くわしくは04)。試作の段階は、公開しないで Preview で十分です。
- Routines や外部サービスとの接続は、便利な反面、権限とお金の管理が増えます(03と04で扱います)。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 公式の料金ページは、Agent は確率的に動くので、ときどき間違えることがある、と書いています。作ったものは、必ず自分で試してください。
- 機能によって、使えるプランが違います。たとえば、Plan Mode と Routines は Starter では使えず、Core 以上です。Routines は Free Mode では動かず、Power か Max で動く(実行ごとの予算が要る)、と公式に書かれています。
- Agent の作業の一部は、使った量に応じてお金がかかります。公式は、有料の作業の前に確認が出る、と書いています(くわしくは04)。
- 公式のドキュメントは頻繁に更新されています。機能名や画面名が変わることがあります。
出典
- Welcome to Replit(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Replit Agent(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Build with Agent(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Chat(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Build your first app(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- What is Replit Design(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Routines(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Prepare for a customer call(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Get started(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Agent Skills(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Publish your app(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Storage and Databases(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Version control(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Integrate your tools(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Import from a provider(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Memories(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Publishing (Deployments)(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Replit、確認日 2026-10-23)