3行でいうと
- 公式のMCPサーバーは
https://mcp.recraft.ai/mcpで、Streamable HTTPとOAuth 2.0を使います。手元への導入は要らない、と公式が書いています。設定の書き方は、Claudeのアプリ、Claude Code、Claude Desktop、Cursor、Visual Studio Codeの5つが載っています。 - MCPの請求はStudioと同じ「購読のクレジット」から、APIの請求は別の「API units」です。同じ画像生成でも、入口で残高が違います。
- API、Claude Codeのスキル「recraft-api」、5つの拡張機能は、その2(08)で扱います。
- 連携の「外し方」「サービス側の取り消し」は、読んだページに記載が見つかりませんでした。そのつど「記載が見つからない」と書き、クライアント側の機能は各社の資料で確かめるよう案内します。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
先に結論
- この記事(その1)はMCPです。 公式が用意している連携は、MCPサーバー、REST API、Claude Code向けスキル、AI向けの文書(agents.mdなど)、5つの拡張機能で、API以下はその2(08)にあります。モバイルアプリは05と06を参照してください。
- AIエージェントに画像を作らせたいなら、MCPが入口の1つです。 ツールは9つあり、生成、スタイルの作成、ベクター化、背景の除去と置換、2種類の拡大、ユーザー情報の取得です。
- MCPで呼べるのは、上の9つのツールです。 公式のMCPのページは、Studioの外部モデル(OpenAI、Googleなど)やフレームでの部分生成を呼べるとは書いていません。外部モデルは「Studioだけで、APIでは使えない」と公式が書いている(03)一方、MCPについての記載は見つかりませんでした。
- 請求が別です。 MCPは購読のクレジット、APIはAPI units(08)。
- ChatGPTは、MCPのページに設定例がありませんでした。 載っているクライアントは上の5つです。
- 外し方は、Recraft側のページに記載が見つかりませんでした。 取り消しは、クライアント側(Claudeなど)の機能と、Recraftのアカウントの両方を、各公式で確かめてください。
前提:用語をそろえる
- MCP(Model Context Protocol):AIエージェントを外部の道具につなぐ規格です。道具側がMCPサーバー、AI側がMCPクライアントです。
- Streamable HTTP:MCPサーバーに、ネット経由で接続する方式の1つです。公式のMCPは、この方式と書かれています。
- OAuth 2.0:パスワードを渡さずに、「このアプリにアカウントの利用を許す」と承認する仕組みです。最初の接続のとき、Recraftの画面に移って承認します。
- コネクター(Connectors):Claudeのアプリで、外部のサービスをつなぐ設定の呼び名です。
- mcp-remote:標準入出力(stdio)でしか話せないMCPクライアントを、ネットのMCPサーバーにつなぐ変換用の道具です。公式は
npxで使う形を載せています。npxはNode.jsに付く道具なので、Node.jsが要ると読めますが、公式のページに入れ方の説明は見つかりませんでした。 - スキル(Claude Code):Claude Codeに手順書を覚えさせる仕組みです。置き場所はフォルダーです。
- agents.md:公式が公開する、APIの全体を1ページにまとめた文書です。AIに読ませる用です。
- API units:APIの前払い残高の単位です。購読のクレジットとは別です。
連携の一覧(その1とその2の全体)
下の表のうち、MCPの行がこの記事、API以下は08で扱います。
| 連携 | 設定する場所 | 請求 | 公式に書かれている条件 |
|---|---|---|---|
| MCP × Claudeのアプリ(Web・デスクトップ) | Settings → Connectors | 購読のクレジット | カスタムコネクターを追加 |
| MCP × Claude Code | ターミナルのコマンドと /mcp |
購読のクレジット | ウェブ版は許可ドメインの追加が要る場合がある |
| MCP × Claude Desktop | claude_desktop_config.json |
購読のクレジット | npx -y mcp-remote を使う設定 |
| MCP × Cursor | ~/.cursor/mcp.json |
購読のクレジット | URLを書く |
| MCP × Visual Studio Code | .vscode/mcp.json かユーザー設定 |
購読のクレジット | type は http |
| MCP × そのほか | クライアントの設定 | 購読のクレジット | Streamable HTTPが使えるか。無ければmcp-remote |
| API ×(自分のコード、OpenAIのPython SDKも可) | app.recraft.ai/profile/api でトークン |
API units | 残高がプラス |
| Claude Codeスキル「recraft-api」 | ~/.claude/skills/recraft-api/SKILL.md |
API units | 環境変数 RECRAFT_API_TOKEN |
| 任意のAIにagents.mdを渡す | 会話に文書のURLを貼る | API units(コードを書かせてAPIを呼ぶ場合) | なし |
| Figma/Framer/Chromeの拡張機能 | 各サービスの中 | アカウントのクレジット | 08の各節 |
| Google Docs/Google Slidesのアドオン | Extensions → Add-ons | アカウントのクレジット | 08の各節 |
連携1:MCP × Claudeのアプリ(Web・デスクトップ)
公式の「MCP server」のページの内容です。
設定する画面
- Claudeのアプリ(Webかデスクトップ)で、Settings → Connectors を開きます。
- カスタムコネクターを追加します。名前に
Recraft、URLにhttps://mcp.recraft.ai/mcpを入れます。 - 公式のページには、ワンクリックのリンクもある、と書かれています(リンク先の動きは確かめていません)。
- 最初の接続のとき、Recraftの承認の画面(OAuth)に移ります。Recraftのアカウントでサインインして、承認します。
- 会話の入力欄の「Search and tools」のメニューで、コネクターを有効にします。
期待される結果:会話の中で、Claudeが画像の生成などのツールを使えるようになります。
Claudeのアプリ側の画面の表記は、アプリの更新で変わります。手元の画面と照らしてください。有料プランが要るか、組織の管理者が許可するかなどのClaude側の条件は、Recraftの資料の範囲外です。
この記事の例(会話での頼み方)
Recraftで、ミント色の丸いロゴの案を、SVGで2つ作ってください。
何が起きるか(公式の記載から読める範囲):Claudeが generate_image のツールを呼び、プロンプト、スタイル、サイズ、モデル、枚数がRecraftに渡ります。結果はURLで返り、一部のクライアントでは画像がそのまま表示されません。「クライアントによっては、画像のインライン表示の大きさに上限がある。小さい size を試すか、返ってきたURLを直接開く」と公式のトラブルシューティングにあります。
渡るデータ
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| Recraftへ | ツールの引数(プロンプト、スタイル、サイズ、モデル、枚数、入力画像など)。Recraftのアカウントで認証した、そのアカウントの残高が使われる |
| トークン | 最初の接続でOAuthが走り、クライアントがトークンを保存して、以後のリクエストで認証する |
| 学習 | 03で扱った、プライバシーポリシーの記載(MCPで送った内容がRecraftの学習に使われることがある。オプトアウトはプロフィールの設定)。ここでは再掲しません |
| Claude側 | 会話はClaude側の規約で扱われる。Recraftの資料には書かれていない |
権限
読んだ範囲で、スコープ(許可の範囲)の指定方法や、読み取り専用にする設定は見つかりませんでした。ツールは9つです(下の一覧)。操作ごとにクレジットが引かれます(費用は04と公式の「Credits」のページ)。
外し方
Recraft側の取り消し手順は、読んだページに記載が見つかりませんでした。Claude側でコネクターを外す手順は、Anthropicの資料で確かめてください。この記事では、読んでいません。
連携2:MCP × Claude Code
設定する
ターミナルで、次を実行します(公式の例の写し)。
claude mcp add --transport http recraft https://mcp.recraft.ai/mcp
その後、Claude Codeのセッションの中で /mcp を実行して、認証します。公式は「/mcp で、サーバーが接続され、認証済みかを確かめる」とも書いています。
Claude Codeのウェブ版
公式は、ウェブ版では画像のダウンロードが失敗することがあるので、環境の許可ドメインに img.recraft.ai を足す、と書いています。手順は、環境の編集画面の「Network access」を「Custom」にして、「Allowed domains」に img.recraft.ai を1行で足す、という書き方です。「Also include default list of common package managers」のチェックで、既定の一覧を併せて許可することもできる、と書かれています(任意)。
この記事の例(Claude Codeへの頼み方)
Recraftのツールで、シンプルな封筒のアイコンをSVGで作って、./assets/ に保存して。
渡るもの:MCPの引数がRecraftに行きます。Recraftからは、画像のURLなどが返ります。ファイルとして保存するのは、Claude Code側の動作です。保存先、保存の可否、権限の確認は、Claude Codeの設定に従います。この記事では、読んでいません。
外し方
Recraft側の記載は見つかりませんでした。Claude Code側の設定の外し方は、Claude Codeの資料で確かめてください。
連携3:MCP × Claude Desktop
Claude Desktopの設定ファイル claude_desktop_config.json に、次を足します(公式の例の写し)。
{
"mcpServers": {
"recraft": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-remote",
"https://mcp.recraft.ai/mcp"
]
}
}
}
公式は、初めて使うとき、ブラウザーの窓が開いてOAuthが行われる、と書いています。ファイルの場所は、公式のページに書かれていません(Claude Desktop側の資料で確かめてください)。
注意点:すでに mcpServers が書かれているファイルには、recraft の項目を、既存の項目の隣に足します。JSONの書式(カンマ、括弧)が崩れると、読み込めなくなります。
連携4:MCP × Cursor
~/.cursor/mcp.json に、次を足します(公式の例の写し)。
{
"mcpServers": {
"recraft": {
"url": "https://mcp.recraft.ai/mcp"
}
}
}
認証は、最初の接続でOAuthです。Cursorの画面の操作は、公式のRecraftのページには、これ以上書かれていません。
連携5:MCP × Visual Studio Code
.vscode/mcp.json(そのプロジェクトだけ)か、ユーザー設定に、次を足します(公式の例の写し)。
{
"servers": {
"recraft": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.recraft.ai/mcp"
}
}
}
Cursorとは、トップの項目名が違います(Cursorは mcpServers、VS Codeは servers)。公式の例がそうなっているので、そのまま分けて書いています。
連携6:MCP × そのほかのクライアント
- Streamable HTTPが使えるクライアントは、URL
https://mcp.recraft.ai/mcpを設定します。 - 標準入出力(stdio)の命令だけを受け付けるクライアントは、次のコマンドを使います(公式の例の写し)。
npx -y mcp-remote https://mcp.recraft.ai/mcp
- ChatGPTは、Recraftの公式のMCPのページに設定の例が載っていません。「載っていない」ことと「使えない」ことは別で、使えるかどうかは、記載が見つかりませんでした。
MCPのツールの一覧
公式の「MCP Tools」のページの内容です。パラメーターは「名前だけ」が載っていて、型、許される値、既定値、返り値、上限は載っていません(公式のAPIのページを見るよう案内されています)。
| ツール | 目的 | パラメーター(名前のみ) |
|---|---|---|
generate_image |
プロンプトからラスターかベクターの画像を作る | prompt, style, size, model, number of images |
create_style |
画像の組からスタイルを作る | list of images, basic style |
vectorize_image |
ラスターをベクターにする | image |
image_to_image |
入力画像とプロンプトから画像を作る | image, prompt, similarity strength, style, size, model, number of images |
remove_background |
背景を取り除く | image |
replace_background |
プロンプトから新しい背景を作る | image, prompt for background, style, size, model, number of images |
crisp_upscale |
内容を変えずに解像度を上げる | image |
creative_upscale |
解像度を上げ、細部を作り直す | image |
get_user |
ユーザー情報と残高を返す | なし |
モデルとスタイルの組み合わせ(公式の記載):
modelを受けるツール(generate_image、image_to_image、replace_background)は、V2、V3、V4、V4.1の世代のモデルで使えます。- スタイルは、V4とV4.1のモデル(Pro、Utility、Vectorの変種と、専用の「V4 Styles」を含む)で、
style_idとcustom_style_idの項目から使えます。 - 名前が
_vectorで終わるモデルはSVGで出ます。ラスターのモデルはPNG、WEBP、JPGで出ます。ラスターのスタイルはラスターのモデルと、ベクターのスタイルはベクターのモデルと組み合わせます。 create_styleで作ったcustom_style_idは、作ったときのモデルと基本のスタイルに結びつきます。同じモデルで使い回します。
請求:MCPのサーバーはRecraftのWebと同じ価格で、購読のクレジットから引かれます。クレジットの費用は公式の「Credits」のページ(04)にあります。
この記事の案:MCPで、順に頼む流れ
下は、上のツールを順につないだ、この記事の案です。動作は確かめていません。
| 順 | 頼むこと | 使われるツール(公式のツール名) |
|---|---|---|
| 1 | 「ロゴの案を作って」 | generate_image |
| 2 | 「背景を抜いて」 | remove_background |
| 3 | 「ベクターにして」 | vectorize_image |
| 4 | 「大きくして」 | crisp_upscale(内容を保つ)か creative_upscale(細部を作り直す) |
| 5 | 「残高を教えて」 | get_user |
AIがどのツールを選ぶか、引数に何を入れるかは、クライアントの動作で、Recraftの資料には書かれていません。
MCPがうまくいかないときの確認点
公式の「Getting started」のトラブルシューティングの内容です。最後の行(Claude Codeのウェブ版)だけは、「MCP server」のページの記載です。
| 症状 | 公式の記載 | 確認すること |
|---|---|---|
| OAuthの窓が開かない、またはループする | キャッシュされたOAuthの状態を消して、つなぎ直す | mcp-remote では ~/.mcp-auth/(OSによって同等の場所)を消して、クライアントを再起動する |
| ツールが出てこない | コネクターがクライアントのツールのメニューで有効か | Claude Codeでは /mcp で、接続済みで認証済みかを見る |
| 「Insufficient credits」 | 購読のクレジットが足りない | RecraftのWebで追加購入する(04) |
| 画像のプレビューが出ない | クライアントによってインライン画像の大きさに上限がある | size を小さくするか、返ったURLを直接開く |
| 呼び出しが止まったように見える | 大きな出力や拡大は、数分かかることがある | タイムアウトまで待ってから再試行する |
| (Claude Codeのウェブ版)画像の取得に失敗 | 許可ドメインの追加が要る | img.recraft.ai を追加する |
気をつけること
- 手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。「この記事の例」「この記事の案」と書いたものは、公式の記載に合わせてこの記事で組んだもので、動作は確かめていません。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 設定ファイルの例は、公式ページを要約の形で取得した内容の写しです。書く前に、公式の原文と見比べてください。システムの設定ファイルを書き換える操作は、元のファイルを控えてから行ってください。
- 連携の外し方は、読んだページに記載が見つかりませんでした。
- MCPのツールのパラメーターの型、許される値、返り値、上限は、MCPのページに載っていません。API側のページを見るよう案内されています。
- トークンやOAuthの承認は、Recraftのアカウントの利用を、そのクライアントに任せることです。信頼できるクライアントだけに許可し、不要になったら、各クライアントの側で外してください。外し方はそれぞれの資料で確かめてください。
- 「Developer Terms」(APIとMCPの規約。利用規約がそう書いています)の本文は、読んでいません。商用で使う前に、原文を読んでください。この記事は法律の助言ではありません。
- 価格や上限の数字は、2026年10月25日に公式ページで読んだものです。変わることがあります。