3行でいうと

  • 作業は、プロジェクトの左パネルの「Create」(自分で設定する)か「Chat」(話しかけて進める)で始め、画像を選ぶと出る右パネルやコンテキストパネルで直します。
  • 画像の編集は、1回ごとに新しい版ができ、元の画像は残る、と公式のクイックスタートが書いています。
  • ベクターは「Vectorize」で既存の画像から作る方法と、生成の種類を「Vector」にして作る方法があります。どちらもSVGかPDFで書き出せます。
  • クレジットの数字は、公式のページが書く例だけを添えます(Crisp Upscaleは1画像1クレジット、Enhance realismは11クレジットなど)。実際の消費は、画面の表示で確かめてください。
  • 最初の1時間の順番は、公式の手順を並べた「この記事の案」として、最後に載せます。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

場面1:最初の画像を作る(Createタブ)

公式の「How to generate an image」の手順です。

  1. プロジェクトを開きます(新しく作るか、recraft.newから始めます。05の手順1-2)。
  2. 左パネルの「Create」タブを開きます。
  3. プロンプトの欄に、作りたい画像の説明を書きます。

この記事の例(プロンプト):

text A poster illustration of a lighthouse on a cliff at sunset, flat design, limited color palette

  1. 必要なら、次の設定を調べます。公式が挙げる項目です。
項目 公式の説明
Generation type 「Image」はラスター。「Vector」「Video」「Mockup」「Image set」もある
Model 画像のモデルを選ぶ。ラスター向け、ベクター向けなど、得意な出力が違う
Style 用意されたスタイルから選ぶ、AIが作ったスタイルを流し見る、参考画像から自分で作る
References 参考画像で生成を導く
Ratio 縦横比(正方形、横長、縦長)。「プリセットのみで、自由な寸法はできない」という点は、公式で確認できていません
Colors 用意された、または自分で作った配色を使う
Generation count 1回のプロンプトで作る枚数。変化形として一緒にキャンバスに並ぶ
  1. 「Generate」を押します(Macでは、Enterキーでも生成できると、ショートカットの一覧にあります)。

期待される結果:数秒後に、キャンバスの枠の中に画像が出ます。

つぎに、直したいときは、画像をクリックして「Selected object」パネルを開き、「Reuse」を押します。同じ設定で作り直すか、設定を変えてから作り直せます。「Copy」はプロンプトだけをコピーします(How to generate のページに Copy の記載は見つからず、公式で確認できていません)。

場面2:話しかけて作る(Chatタブ、Agentic)

公式の「Agentic mode」のページの内容です。

  1. 左パネルの「Chat」タブを開きます。別の設定を有効にする操作は、公式のページに書かれていません。
  2. やりたいことを書きます。

この記事の例:

text SaaSのトップページ用のヒーロー画像を作りたい。プロンプト案を3つ出してください。

  1. 返ってきた案を選び、手直しして続けます。公式が挙げる使い方は次のとおりです。
  2. 提案されたプロンプトを選び、編集して、フラットやフォトリアルなどのスタイルを頼む。
  3. 前の結果を指して、細部を変える(例:2枚目のフラットな画像に要素を足す)。
  4. 参考画像を付けて、そのスタイルを他の画像に当てる。
  5. 縦横比、枚数、背景の除去、ベクター化、拡大などのRecraftの機能を指定する。
  6. 一連の作業をつなげる(商品の写真、背景の除去、ベクター版、の順など)。

期待される結果:画像が、キャンバスに並んで出ます。結果を並べて見比べたり、前の出力を土台にしたりできる、と書かれています。

注意点(公式が書くこと):

場面3:自然な言葉で、画像の一部だけ直す

公式の「Editing images with natural language」の手順です。

  1. 画像を、アップロードするか、生成して、キャンバスに置きます(アップロードは、ツールバーの「Upload image」ボタンか、ファイルのドラッグ&ドロップ。公式のImportのページに書かれています)。
  2. キャンバスで画像を選びます。
  3. 右パネルの、Modifyの下にある「Edit image」を選びます。画像の隣にプロンプトの欄が出ます。
  4. プロンプトパネルで、モデルを選びます。モデルは提供元ごとに並び、ほとんどは品質と速度の段階が複数あります。「Auto mode」を選ぶと、Recraftが選びます。
  5. 変更の内容を書きます。

この記事の例(プロンプト):

text Make the jacket red. Keep everything else unchanged.

  1. 必要なら、クリップのアイコンで参考画像を付けます。
  2. 生成のボタンを押します。

期待される結果:書いた部分だけが変わった画像が出ます。直した結果の上に、さらに直しを重ねられます。各編集で新しい版ができ、元の画像は残る、と公式のクイックスタートが書いています。

別の入口は、左パネルの「Create」で、既存の画像を参考として付け、変更を書く方法です。複数の参考画像をまとめたいときや、直前の生成から続けたいときに向く、と公式が書いています。結果は同じ、とも書かれています。

参考画像の上限(公式の表記):

モデルの系統 参考画像の数
GPT Image、Nano Banana、Seedream、Qwen 最大10枚
Flux 1〜8枚(Flux 1 Kontextは1枚、Flux 2 Pro・Flex・Maxは8枚、Flux 2 Devは3枚)
Grok Imagine 同じページ内で食い違い。モデルの表は3枚、本文は参考画像に未対応と読める。どちらとも決めず併記する
Ideogram、Krea、ImagineArt、NVIDIA 使えない

選ぶモデルでクレジットと時間が変わります。公式の例では、Nano Bananaは5クレジットで約12秒、GPT Image 2 Lowは2クレジットです。ほかに、モデルごとの縦横比があり、画像の縦横比が対応外のときは、最も近い形式になる、と書かれています。この編集では、Google、OpenAI、ByteDance、Black Forest Labs、Alibaba、Ideogram、Krea、ImagineArt、NVIDIA、xAIの外部のモデルが使われる、と公式が書いています(データの行き先は03)。

場面4:背景を抜く、背景を変える

公式の「Background tools」の手順です。

背景を取り除く

  1. 画像を選びます。
  2. コンテキストパネルの「Remove background」を押します。
  3. 背景が消えて、被写体だけが残ります(透明)。

注意(公式の記載):短い辺が1024ピクセル以上の画像で使える。大きな画像は、縁にノイズが出ることがあり、自動で縮小されて画質が下がることがある。

背景を変える

  1. 生成した画像か、アップロードした画像を選びます。
  2. コンテキストパネルの「Change background」を押します。
  3. 背景の部分に、マスク(範囲)がかかるのを待ちます。
  4. プロンプトパネルに、新しい背景の説明を書きます。

この記事の例(プロンプト):

text A clean white studio backdrop with a soft shadow on the floor

  1. 生成のボタンを押します。

期待される結果:新しい背景の画像が、別の画像としてキャンバスに出ます。

場面5:ラスターをベクター(SVG)にする

公式の「Vectorizing」の手順です。

  1. ラスター画像(PNG、JPGなど)をキャンバスに置きます。
  2. 画像を選び、コンテキストパネルの「Vectorize」のアイコンを押します。
  3. 「Color Reduction」のスライダーで、色の数を減らします。複雑な画像を単純にしたり、印刷の準備をしたりするときに使う、と書かれています。
  4. 色を直します。2つのモードがあります。
  5. Swatches(初期):色の見本をクリックして、特定の色を置き換える。
  6. Spectrum:関連する色の範囲をまとめて動かす。例:青をすべて緑寄りに。細かい色の違いが多い画像に向く、と書かれています。
  7. 満足したら、SVGで書き出します(場面9)。

注意(公式の記載):写真のような画像、3Dのレンダリング、質感の強い絵は、SVGが単純な形・線・塗りしか扱えないため、ゴミ(artifact)が出ることがあります。

場面6:最初からベクターで作る、ベクターを編集する

6-1 ベクターを作る

  1. 左パネルの「Create」で、Generation typeを「Vector」にします。
  2. プロンプトを書きます。

この記事の例(プロンプト):

text A set of 6 simple line icons for a weather app, consistent stroke width, white background

  1. 「Generate」を押します。

公式の「Vector Editor」のページは、ベクターは別の生成の種類で、参考画像は使えない、と書いています。

6-2 ベクターの点と曲線を編集する

公式の「Vector Editor」の内容です。生成したベクターも、取り込んだSVGも編集できます。

  1. ベクターを選びます。右側のパネルに、3つのまとまりが出ます。
  2. Modify:Change background、Remove background、Edit area、Remix image、Adjust colors、Outpaint。
  3. Reuse:Turn into frame、Turn into raster image、Reuse for video、Extract prompt。
  4. Finalise:Export。
  5. エディターに入る方法は2つです。
  6. ベクターをダブルクリックする。一時的に図形に分かれる。外をクリックすると抜ける。
  7. 「Reuse」の「Turn into frame」を選ぶ。図形が、フレームの中で恒久的に分かれる。
  8. フレームの中の図形では、移動、拡大縮小、回転ができます。「Send to back」「Bring to front」で重なりを変え、図形を選んで塗りの色を変えます。CmdかCtrlを押しながらドラッグすると、複数の図形を選べます。
  9. 図形をダブルクリックすると、点と曲線の編集に入ります。
  10. 点や辺をドラッグして動かす。
  11. パス(線)をクリックして点を足す。
  12. CmdかCtrlを押しながら点をクリックして、接線(タンジェント)を足したり消したりし、端をドラッグして曲線の形を変える。
  13. 点を選んでDeleteで消す。
  14. ドラッグで複数の点を選ぶ。Shiftを押しながらクリックして、点を足し引きする。
  15. 複数の点の移動、回転、拡大縮小ができる。Option(Mac)かAlt(そのほか)を押すと、選択範囲の中心から拡大縮小する。
  16. 終わったら、ダブルクリックで入った場合は、ベクターの外をクリックして編集を確定します。1つの画像のままです。「Turn into frame」で入った場合は、フレームをいつでもベクターに戻せます。

書き出しの注意(公式の記載):フレームをSVGかPDFで書き出せるのは、中身がすべてベクターのときだけです。ラスターが混ざっているときは、先にベクター化します。

場面7:画像を拡大する

公式の「Upscaling」の手順です。

  1. キャンバスで画像を選びます。
  2. コンテキストパネルの「Upscale」を押します。
  3. モデルを選びます。Topazを選んだ場合は、倍率(×2、×3、×4)も選びます。
  4. 拡大した版が、キャンバスに出るのを待ちます。
  5. PNG、JPG、PDFで書き出します。

公式の記載:

モデル 説明(公式) クレジット(公式の記載)
Recraft Crisp Upscale 手頃で、信頼できる 1画像で1クレジット
Topaz(外部の提供元) 最もシャープな結果。倍率は×2、×3、×4 11〜187。倍率と元画像で変わる

制限:透明な画像は未対応。拡大すると、白い背景で戻ります。

画質を上げたいときは、公式は「Enhance details」を案内しています。小さな部分(手、顔、文字)を描き直して質を上げます。拡大と質の向上を一緒にする「Creative Upscale」も、そこにある、と書かれています。MCPのツール名には crisp_upscale と creative_upscale があります(07)。

場面8:スタイルを選ぶ、自分で作る

公式の「Styles」の概要です。

  1. プロンプトパネルの「Style」ボタンを押すと、スタイルのライブラリが開きます。「Explore」と「My styles」の2つのタブがあります。
  2. 「Explore」では、用意された(curated)スタイルとAIが作ったスタイルが出ます。カテゴリー(Photo、Illustration、Graphic design、Icon、Logo)で絞るか、「comics」「3D」「line art」のような語で検索します。「Type」と「Model」のプルダウンでも絞れます。
  3. スタイルを使うとき、忠実度を選びます。
  4. Precise:参考の素材にきっちり従う。正確な見た目が大事なとき。
  5. Flexible:全体の雰囲気を保ち、モデルの自由度を増やす。
  6. 自分のスタイルは、「Explore」の「Create style」から、参考画像を使って作ります。この記事では手順の細部(枚数など)が読めていません(公式には別のガイドがあるとされていますが、今回は読めていません)。
  7. 作ったスタイルと、ハートで保存したスタイルは、「My styles」に並びます(「Created by me」と「Liked」)。

メモ:APIの側では、スタイルを作るエンドポイントが別にあります(08)。

場面9:書き出す

公式の「How to export an image」の手順です。

  1. キャンバスで、画像を1つか複数選びます。
  2. コンテキストパネルの「Export」を押します(クイックスタートは、右上の「Export」とも書いています)。
  3. 寸法、形式、解像度を設定します。形式は、PNG、JPG、TIFF、PDF、SVG、Lottieが挙げられています。ベクターはSVGかPDFで書き出せます。
  4. もう一度「Export」を押します。

右クリックして「Export as...」を選んでもできます。

公式のこのページは、拡大率、透明な背景、共有については、書かれていません。共有は別のページ(How to share an image/How to share a project)がありますが、今回は読めていません。

場面10:モックアップ(商品に絵柄をのせる)

公式の「How to create a mockup」の手順です。

方法A:用意されたモックアップを使う

  1. 「Get started」の窓を開きます。
  2. コレクションを選びます。公式が挙げるのは、Apparel、Packaging、Devices、Outdoor adsの4つです。
  3. 気に入ったモックアップを選ぶと、キャンバスに入ります。
  4. 自分のデザインを当てる手順は、公式の別のガイド「Applying your design to the mockup」にあります。今回は読めていません。

方法B:文章から作る

  1. プロンプトパネルで、Generation typeを「Mockup」にします。
  2. 商品を書きます。

この記事の例(プロンプト):

text A white T-shirt, front view, plain background

  1. Enterキーか、上向き矢印のボタンを押します。

期待される結果:生成した画像が、自動でモックアップのフレームになります。

方法C:手持ちの画像を変換する

  1. 画像をキャンバスに置きます。
  2. 選んで、右パネルの「Convert to mockup」を押します。

Tシャツ、カップ、パッケージ、ノートのような物に向く、と書かれています。写真のような商品の画像(生成したものも)も変換できます。

任意:リアルさを上げる

平らな面(パッケージ、デバイス)では、「Enhance realism」が、遠近や画面へのはめ込みを合わせます。Nano Banana 2を使い、11クレジットです。必要かどうかはモックアップで変わる、と書かれています。

場面11:Design Agent(ひとまとまりの素材)

公式の「Design Agent」のページの内容です。

この記事の例(Chatで頼む文):

アプリ用のブランドキットを作りたい。名前は「Sample」で、やさしい雰囲気にしたい。

流れ(公式):

  1. エージェントがプロンプトを読み、参考があるかを聞く。
  2. 4つの方向性が出るので、1つ選ぶ。
  3. キットに入れる素材を確認すると、まとまりが作られる。
  4. Design Kitとして保存するかを聞かれる。

後から、新しいチャットで「キットの素材を使って新しい素材を」と頼むと、既存のものに合わせる、と書かれています。初期のリリースは、アプリやWebサイト向けに調整されている、ともあります。

場面12:プロジェクトと履歴を扱う

やりたいこと 手順(公式の記載)
過去の画像を探す Recraftのホームメニュー(上部)から「History」。プロンプトの語で検索できる。種類(Image・Video)で絞れる
履歴の画像を今のプロジェクトに入れる プロジェクト内で上部の「History」を押し、サムネイルをクリック。コピーが入り、ほかの画像と同じに編集できる
プロンプトをコピーする Historyページで画像にマウスを乗せ、コピーのボタン
画像を消す 削除は、有料プランのみ、と書かれている。完全に消え、一括削除は元に戻せない
プロジェクトを消す 一覧で三点のボタンから「Delete」。元に戻せないが、画像は「History」に残る
表紙の画像を変える 画像を右クリック、「Set as project cover image」

公式のHistoryのページは、履歴をどれくらいの期間保つかについて記載がない、と読めます(この記事で読んだ範囲では見つかりませんでした)。

場面13:スマホで使う

公式の「Mobile Apps」のページの内容です。

  1. アプリを開き、プロンプトを入力して、生成のボタンを押す。結果は数秒で出ます。
  2. 結果をタップして、見る、保存する、編集を続ける。
  3. スマホのStudioで使える道具として、「Edit Image」「Upscale」「Remove Background」「Vectorize」が挙げられています。写真を撮るか、スマホの画像をアップロードして始められます。
  4. 参考画像は、プロンプトパネルの画像アイコンから、カメラロールの写真を付けます。
  5. 動画は、動画のアイコンで切り替えます(有料の購読者のみ。モデルはKling、Veo、Grok)。
  6. 続きをデスクトップでやるときは、生成した画像が「History」に出ます。フレーム、モックアップ、高度な編集はデスクトップ側、と書かれています。

キーボードショートカット(Macの表記)

公式のページはMacの記号だけを載せ、Windowsの表記は書いていません(読んだ範囲)。「Erase area」と「Merge objects」が、どちらも「E」になっていて、ページの誤記の可能性があります。

動作 キー 動作 キー
生成(Recraft) Enter ラスター画像 I
ベクター画像 Shift+I Image set S
テキスト T フレーム F
移動 V 手のひら(キャンバスを動かす) H
ブラシ B コメント C
消去(Erase area) E 元に戻す Cmd+Z
やり直す Cmd+Y コピー/貼り付け Cmd+C/Cmd+V
複製 Cmd+D 画面を100% 0

最初の1時間の順番(この記事の案)

ここは公式の手順ではなく、この記事が公式の手順を並べ直した案です。時間の目安は、公式の記載ではありません。

順 やること 参照
1 サインインして、プロジェクトを1つ作る 05の手順1
2 Createタブで、画像を1枚作る 場面1
3 同じ内容をChatタブで頼んで、違いを見る 場面2
4 1枚を選んで、自然な言葉で一部を直す 場面3
5 背景を取り除く 場面4
6 拡大して、PNGで書き出す 場面7、場面9
7 Vectorを選んで、アイコンを作り、SVGで書き出す 場面6
8 Historyを開き、プロンプトで検索してみる 場面12

途中で、画面のクレジットの表示を見て、どの操作がどれだけ減るかを控えておくと、04の料金の表と照らせます。

たとえ話

Recraft Studioは、大きな作業机(キャンバス)に仕上げの道具箱(右パネル)が付いたようなものです。新しいものは左の窓口(Create/Chat)に頼み、できた物は机に置いて、道具箱で磨きます。

気をつけること

出典