3行でいうと
- Qwen Code は、接続先として QwenCloud、Alibaba ModelStudio、第三者の提供元、自分で立てたローカルのサーバー(Custom Provider)を選べます。選ぶ画面は
/auth、設定ファイルはsettings.jsonです。 - 外部のMCPサーバーには、
qwen mcp addかsettings.jsonでつなげます。接続方式は http、sse、stdio の3つで、公式のページは http を recommended と表記しています。 - MCP の
trust: trueは確認を省く設定です。信頼するフォルダの中だけで効きます。OAuth のトークンは、既定では暗号化されずにローカルのファイルに入る、と公式にあります。 - VS Code の拡張と JetBrains(ACP)は、CLI の設定を共有する形です。VS Code の必要バージョンは、公式ページ同士で書き方が違います。
- 外し方(接続の解除)は、ページに明記がないものが多いです。この記事は、記載があるものだけを「公式の記載」と書き、ないものは「記載が見つからない」と書きます。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はQwenを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。設定例は、「公式の例の写し」か、「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」のどちらかを、そのつど書き分けています。公式の例は、取得が要約を通した形なので、記号や改行が崩れている可能性があります。システムへの登録や権限に関わる操作は、公式ページの原文を見て写してください。画面の表記は変わります。手元の画面と照らして読んでください。
先に結論
- 接続先は、QwenCloud の API だけではない。 Qwen Code は、OpenAI互換、Anthropic、Google GenAI、Vertex AI のどれにもつなげる作りで、Custom Provider でローカルのサーバーも選べます。
- MCP は、設定した場所(ユーザーかプロジェクト)で効き方が変わる。 既定はユーザー(
~/.qwen/settings.json)です。 - 確認を減らす設定は、範囲を絞って使う。
trust: trueと YOLO や Auto は、確認の回数を減らします。 - 外し方は、公式が書いているものだけを信じる。
qwen mcp remove <name>のように、書いてあるものは少数です。
前提:用語をそろえる
- MCP(Model Context Protocol):AIが外部のツールやデータにつながるための決まりです。つなぐ先のプログラムを「MCPサーバー」と呼びます。
- ACP(Agent Client Protocol):エディタとコーディング用のエージェントをつなぐ決まりです。JetBrains の設定に出てきます。
- stdio / http / sse:MCPサーバーとのつなぎ方です。stdio は自分のマシンで動くプロセス、http と sse は遠隔のサービスです。
- OpenAI互換:OpenAI社のAPIと同じ書き方で呼べることです。送り先は設定したURLです。
- ベースURL:APIの受付の住所です。
- 承認モード:Qwen Code が操作の前に許可を求める度合いです(06)。
- Token Plan:QwenCloud の月額の購読です。専用のURLとキーがあります(04)。
見取り図(Qwen Code の部分)
| 組み合わせ | 呼ぶ側 → 呼ばれる側 | 渡るデータ(公式の記載の範囲) | 公式のページ |
|---|---|---|---|
| Qwen Code × QwenCloud ほか | Qwen Code → 選んだ接続先 | プロンプト、コード、応答が、選んだ提供元へ。Qwen Code 自体は、それを学習に使わない、と公式の文書にある | Qwen Code の認証・QwenCloud の接続ページ |
| Qwen Code × 外部のMCPサーバー | Qwen Code → MCPサーバー | ツールの呼び出しの内容が、サーバーへ。OAuth のトークンはローカルのファイルへ | Qwen Code の MCP のページ |
| ローカルのQwen × Qwen Code | Qwen Code → 手元のサーバー | 手元の環境の中。サーバーの設定による | Qwen3.8 の README、モデルカード |
| Qwen Code × エディタ | VS Code・JetBrains ⇔ Qwen Code | CLI の設定を共有 | QwenCloud と Qwen Code のページ |
接続先のURLとキーの組み合わせは、その2(08)の表にまとめています。Qwen Code で QwenCloud につなぐときも、キーの種類(従量課金か Token Plan か)とURLを合わせます。
1. Qwen Code の接続先を選ぶ
Qwen Code 自身は、接続先を選ぶ側です。05の手順3で /auth を実行すると、QwenCloud、Alibaba ModelStudio、Third-party Providers、Custom Provider の4つが出ます。
設定する場所
- 画面:
qwenの中で/auth。 - ファイル:
~/.qwen/settings.json(ユーザー)、.qwen/settings.json(プロジェクト)。 - 優先順位:コマンドラインの引数、環境変数、
.env、settings.jsonのenv、の順で強い(05)。
書く内容
接続先は、modelProviders の下に、プロトコルごとに書きます。公式の Authentication のページに、次の表があります。
| プロトコル | modelProviders のキー |
環境変数 |
|---|---|---|
| OpenAI互換 | openai |
OPENAI_API_KEY、OPENAI_BASE_URL、OPENAI_MODEL(別名 QWEN_MODEL) |
| Anthropic | anthropic |
ANTHROPIC_API_KEY、ANTHROPIC_BASE_URL、ANTHROPIC_MODEL |
| Google GenAI | gemini |
GEMINI_API_KEY、GEMINI_MODEL |
| Vertex AI | vertex-ai |
GOOGLE_API_KEY と GOOGLE_MODEL、または GOOGLE_CLOUD_PROJECT と GOOGLE_MODEL(キーなしの ADC) |
各項目には、id(必須)、wireApi(chat-completions か responses)、name、envKey、baseUrl、generationConfig が書けます。公式の注意として、QWENCLOUD_API_KEY のような提供元別の環境変数は、settings.json の提供元の項目が envKey として宣言して初めて使えます。OpenAI互換の認証を環境変数だけで済ませるなら、OPENAI_API_KEY を export します。
QwenCloud の従量課金の例は05に写しました。Token Plan と第三者の提供元(DeepSeek、Kimi、OpenRouter など)は、/auth の画面から選べます。
ローカルのサーバーにつなぐ(この記事の案)
README は、Qwen Code が Ollama や vLLM 経由のローカルのモデルに対応する、と書き、/auth の Custom Provider が「ローカルのサーバー」を挙げています。ただし、ローカルのサーバー用の settings.json の例は、読んだページに見つかりませんでした。次は、上の公式の項目名に合わせて、この記事で組んだ案です(動作は確かめていません)。05の手順1で立てた vLLM(http://localhost:8000/v1)を想定しています。
{
"modelProviders": {
"openai": [
{
"id": "Qwen/Qwen3.8-27B",
"name": "[local] Qwen3.8-27B",
"baseUrl": "http://localhost:8000/v1",
"envKey": "LOCAL_LLM_API_KEY"
}
]
},
"env": {
"LOCAL_LLM_API_KEY": "dummy"
},
"security": {
"auth": {
"selectedType": "openai"
}
},
"model": {
"name": "Qwen/Qwen3.8-27B"
}
}
idは、サーバーに渡すmodelの名前に合わせます(モデルカードの例はQwen/Qwen3.8-27B)。- キーの値を何にするかは、公式に書かれていません。上の
dummyは、この記事の案です。 - Qwen Code でコードを扱うために、vLLM に
--enable-auto-tool-choiceと--tool-call-parser qwen3_coderを付けた例が、READMEにあります(05)。ツールの呼び出しを Qwen Code が使うかどうかとの関係は、読んだページに書かれていません。
渡るデータ
- 選んだ接続先に、プロンプト、コード、応答が送られます。接続先がローカルなら、手元の環境の中です。
- 公式の文書は、Qwen Code 自体は、プロンプト、コード、応答をモデルの学習に使わない、と書いています。任意の利用統計は、コードとプロンプトを含まず、設定でオフにできる、とあります。ただし、オフにする設定のキーは、そのページに書かれていませんでした。
- 自分のAPIキーを使うときの規約は、選んだ提供元のものです。
外し方
- 接続先を変える:
/authをやり直すか、settings.jsonのsecurity.auth.selectedTypeとmodel.nameを変えます。 - キーを消す:環境変数、
.env、settings.jsonのenvから外す形ですが、公式がこの手順を確認しているわけではありません(05)。 - サービス側のキーの取り消し:QwenCloud の API Keys のページで、無効化か削除ができます(05)。
うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること(公式の記載) |
|---|---|
| 認証の失敗(終了コード41) | /auth をやり直す。/doctor で確かめる |
| 設定の誤り(終了コード52) | settings.json の書き方 |
| 画面が出ない | security.auth.selectedType を消して再起動 |
| モデルが選べない | model.name が modelProviders のどれかの id と一致しているか。モデルを足したら再起動 |
2. Qwen Code から外部のMCPサーバーを呼ぶ
設定する場所
- 画面:
qwenの中で/mcp(管理のダイアログ。OAuth の認証もここ)。 - コマンド:
qwen mcp add、qwen mcp list、qwen mcp remove <name>。 - ファイル:
~/.qwen/settings.json(ユーザー、既定)、プロジェクトの.qwen/settings.json。
書く内容(公式の例)
接続の方法は3種類あります。
| 方式 | 使う場面 | JSON の項目 |
|---|---|---|
http |
遠隔のサービス(公式が recommended と表記) | httpUrl、headers(任意) |
sse |
SSEだけに対応する古いサーバー(公式は legacy/deprecated と表記) | url、headers(任意) |
stdio |
自分のマシンで動くプロセス | command、args、cwd、env(任意) |
HTTP の例(公式の例の写し):
{
"mcpServers": {
"httpServerWithAuth": {
"httpUrl": "http://localhost:3000/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer your-api-token"
},
"timeout": 5000
}
}
}
コマンドで足す例(公式の例の写し):
qwen mcp add --transport http my-server http://localhost:3000/mcp
qwen mcp add --scope user --transport http my-server http://localhost:3000/mcp
--scopeはuser(既定)かproject、--transportはstdio(既定)、sse、http、--header(-H)でヘッダーを付けられます。--timeoutは接続のタイムアウト(ミリ秒)で、既定値の記載は見つかりませんでした。settings.jsonのtimeout(ツール呼び出しのタイムアウト)の既定は600,000(10分)です。envの値の中では、$VAR_NAMEか${VAR_NAME}で環境変数を参照できます。ただし、その変数が、Qwen Code を動かす環境に存在している必要があります。GUIのアプリとシェルで環境が違うことが、失敗の原因になる、と公式にあります。includeTools(使えるツールの許可リスト)、excludeTools(モデルから隠すツール。許可リストより強い)を、サーバーごとに書けます。全体にはmcp.allowedとmcp.excluded(グロブで書ける。両方に当たれば excluded が強い)があります。- すでに起動している Qwen Code に足したときは、同じプロジェクトで再起動しないと、モデルがそのサーバーのツールを使えません。
渡るデータと権限
- ツールの呼び出しの内容が、設定したサーバーに送られます。サーバーでの扱いは、そのサーバーの提供者によります。
trust: true(--trust)は、そのサーバーの確認の表示を省きます。信頼するフォルダの中だけで効きます。公式は、自分で管理していて、注釈を確かめたサーバーだけに使うように書いています。サーバーの注釈は、動きのヒントで、権限の境界ではない、とも書かれています。- OAuth のトークンは、既定では暗号化されずに
~/.qwen/mcp-oauth-tokens.jsonに保存されます。共有のマシンでは、QWEN_CODE_FORCE_ENCRYPTED_FILE_STORAGE=trueを設定する、と公式にあります。 - 接続が切れたあとの再実行は、サーバーに
trust: trueがあり、フォルダが信頼されていて、ツールが idempotent か read-only の注釈を持つ場合だけです。それ以外は、結果が不明と報告されます。
外し方
qwen mcp remove <name>です(公式の記載)。settings.jsonに書いた場合は、その項目を消す形になりますが、公式は、この方法を明記していません。- OAuth のトークンのファイルを消す手順は、読んだページに記載が見つかりませんでした。
- サーバー側のアクセス権の取り消しは、サーバーの提供者の側の話で、このページには書かれていません。
うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること(公式の記載) |
|---|---|
qwen mcp list で「Disconnected」 |
URLかコマンドを確かめ、timeout を増やす |
| stdio のサーバーが起動しない | command を絶対パスにする。cwd と env を確かめる |
| 環境変数が展開されない | Qwen Code を動かす環境で、その変数が設定されているか |
3. Qwen Code とエディタ(VS Code、JetBrains)
VS Code
- 設定する場所:VS Code の拡張機能の検索で、QwenCloud のページは「Qwen Code Companion」で探す、と書いています。Qwen Code のドキュメントのページは、マーケットプレースの拡張ID
qwenlm.qwen-code-vscode-ide-companionを示し、Beta と表記しています。CLI とプラグインは同じsettings.jsonを共有する、と QwenCloud のページにあります。 - 必要なバージョン(ページ同士の違い):Qwen Code のドキュメントのページは 1.96.0 以上、QwenCloud のページは 1.85.0 以上と書いています。どちらかに決めつけず、手元の VS Code の画面と、拡張のページで確かめてください。
- できること(Qwen Code のページ):Qwen のアイコンから開くサイドバー、編集の自動承認のモード、
@でのファイルの指定、会話の履歴、複数のセッション。 - うまくいかないとき:ワークスペースを1つだけ開く、拡張を入れたあとで統合ターミナルを再起動する、
/ide installで入れ直す、Command Palette の「Qwen Code: Run」で確かめる(Troubleshooting のページ)。 - 外し方:拡張機能の削除は、VS Code の通常の操作です。公式の Qwen Code のページの該当部分は、読んだ範囲で見つかりませんでした。
JetBrains
- 前提(QwenCloud のページ):JetBrains の IDE が ACP に対応していること。IDE 側のプラグインは CLI に依存するので、先に CLI の設定を終えます。
- 設定する場所:QwenCloud のページは、AI Chat のページで JetBrains AI Assistant のプラグインを入れ、AI Chat の三点メニューから Add Custom Agent を選び、次の JSON を貼る、と書いています。
/path/to/qwenは、which qwen(macOS/Linux)、where qwen(CMD)、Get-Command qwen(PowerShell)で調べた場所に置き換えます。
{
"agent_servers": {
"qwen": {
"command": "/path/to/qwen",
"args": ["--acp"],
"env": {}
}
}
}
- 外し方:記載が見つかりませんでした。
気をつけること
- 運営者は Qwen を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。 この記事の手順は、公式の手順を順に並べたものです。動作を確かめた記録ではありません。
- 公式のドキュメントにあることと、自分の環境で動くことは別。 設定の書き方は、取得結果から写したものです。実際の項目名と値は、公式ページの原文で確かめてください。
- コードや業務の資料を渡す前に、行き先を確かめる。 Qwen Code は、プロジェクトのファイルがモデルに送られる前提で動きます。接続先のリージョンと提供元の規約を見ます(01、04)。
- キーを平文のファイルに書く形がある。
settings.jsonのenvは平文で、優先順位も最も低い、と公式にあります。ファイルをバージョン管理に入れないでください。 - 確認を減らす設定。 MCP の
trust: true、Qwen Code の YOLO と Auto は、確認の回数を減らします。公式は、サーバーの注釈は権限の境界ではない、YOLO は使う前にコードを信頼できるか確かめる、と書いています。 - ページ同士の違い。 VS Code の必要バージョン(Qwen Code のドキュメントは 1.96.0 以上、QwenCloud のページは 1.85.0 以上)は、どちらかに決めつけていません。VS Code の画面で確かめてください。
- システムに作用する操作。
qwen mcp add、settings.jsonや~/.qwen以下の書き換えは、公式ページの原文を見て写し、実行前に中身を確かめてください。 - 読めなかった所。 Qwen Code の Settings のページの後半、Qwen Code の Channels、GitHub Actions、
qwen serve、拡張、SDK のページは読んでいません。 - この記事の案。 ローカルの推論サーバーを Qwen Code に接続する設定は、公式の項目名に合わせて組んだ案で、動作は確かめていません。
出典
- Qwen Code(QwenCloud Docs、確認日 2026-10-25)
- API keys(QwenCloud Docs、確認日 2026-10-25)
- qwen-code README(QwenLM、GitHub、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code Overview(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code Authentication(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code MCP(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code Visual Studio Code(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code Troubleshooting(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen Code: Terms of Service and Privacy Notice(Qwen Codeドキュメント、確認日 2026-10-25)
- Qwen3.8-27B モデルカード(Qwen、Hugging Face、確認日 2026-10-25)
- QwenLM/Qwen3.8 README(QwenLM、GitHub、確認日 2026-10-25)