3行でいうと

  • 最初の一歩は、otter.ai/signup でのアカウント作成と、届くメールの確認リンクのクリックです。公式のクイックスタートに、確認しないと使えない、と書かれています。
  • 入口は5つ(ウェブ、スマホ、デスクトップ、Chrome拡張、カレンダー連携のNotetaker)。何を入れるかは「会議にボットを入れるか」「自分の端末で録るか」で変わります。ボットは他の参加者から見える形で参加します。
  • Macのデスクトップアプリは、マイクと「Screen & System Audio Recording」の許可が必要と、公式にあります。許可のあとにアプリの再起動も求められます。
  • カレンダーを連携すると、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsのリンクがある予定に、Notetakerを自動で参加させる設定ができます。自動参加の既定値は公式のページに書かれていないので、設定画面で確かめる必要があります。
  • 会議の録音は、同席者への通知や同意が関わります。公式のヘルプが書く範囲を、末尾の「気をつけること」にまとめます。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

手順は、公式ヘルプの手順を順に並べたものです。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」「公式で確認できていない」と書いています。料金や使える範囲の数字は01・04を参照してください(この記事では必要なときだけ触れます)。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:「会議室の入口に、名札つきの記録係を呼ぶ」

Notetakerは、会議室に名札をつけて座る記録係のようなものです。呼ぶには、会議室の予定表(カレンダー)を見せておく必要があり、会議のホスト側が「ゲストを入れてよい」と決めていないと、入口で止まります。ボットなし録音は、記録係を呼ばずに、自分のノートに自分で書き留める形に近いものです(同席者に見えるかどうかは、公式で確認できていません)。たとえ話はここまでで、公式の説明ではありません。

入口の全体像

入口 何のためか 公式の記載の要点
Web(otter.ai) 録音、取り込み、会話の閲覧、設定 Chrome 67以上などの条件は01を参照
iOS / Android 外出先の録音、通知、端末間の同期 クイックスタートに、アプリで録音でき、通知が届き、端末間で同期される、という趣旨の説明
デスクトップ(Mac / Windows) ボットなし録音、会議の自動検出、リマインダー Webの機能に加え、会議のリマインダー、ボットなし録音、ヘッドホンの利用、一時停止・終了の表示がある、と公式にあります
Chrome拡張 ChromeでのZoom・Google Meet、動画サイトの音声 全プランで使える。Chromeのみ
カレンダー連携 + Notetaker 予定のリンクの会議に自動で参加 Google または Microsoft のカレンダーをつなぐ

ステップ1:アカウントを作る(公式の手順を順に)

  1. ブラウザで otter.ai/signup を開きます。公式は、サインアップは無料で、無料のBasicプランがある、と書いています。
  2. 画面の案内に従ってアカウントを作ります。入力する項目や、GoogleやMicrosoftのアカウントでサインアップできるかどうかは、読んだクイックスタートには書かれていませんでした(公式で確認できていません)。手元の画面で確認してください。
  3. メールを確認します。 公式によると、Otterが確認用のリンクを送り、確認しないとOtterを使えません。届かないときは迷惑メールのフォルダを見ること、Otter.ai を連絡先に加えることが書かれています(後者は公式の書き方で、手順の一部です)。
  4. 確認が済んだら、ホーム画面に入れます。左のナビゲーションには「Apps」(またはヘルプの別の記事では「Integrations」)が見えます。呼び名がページによって違うので、手元の画面と照らしてください。
  5. サインインの手順そのもの(ログインの画面、パスワードの再設定など)は、クイックスタートには書かれていません。デスクトップアプリとChrome拡張のページには、「sign in or create an account」の記載があります。

ステップ2:最初の設定(Account Settings)

公式のクイックスタートの順です。

  1. 画面の左上の、プロフィールの写真(または頭文字)をクリックします。
  2. Account Settings(アドレスは otter.ai/setting)を開きます。
  3. ここで次のことができる、と公式に書かれています。プロフィール写真、メール、パスワードの更新。カスタム語彙(Custom vocabulary)の追加。購読の管理。アプリの連携。通知の管理。
  4. 言語は、Chrome拡張のページに「Account Settings > General」で会議の前に設定する、と書かれています。ほかの入口でも同じ場所かどうかは、読んだ範囲では確認できていません。
  5. カスタム語彙:画面の経路は「名前(左上)> Account settings > General > Manage Vocabulary」と書かれています。「Personal Vocabulary」の下の「Names of people」(人名)か「Other vocabulary」(その他の語)で追加します。数の上限は、公式のページでは次のとおりです(確認日 2026-10-25)。
プラン 個人の語彙 チームの語彙
Basic(無料) 5語または句まで 記載なし
Pro 人名100、その他100まで 記載なし
Business 人名200、その他200まで 人名800、その他800まで(読んだページでチームの語彙の数が書かれているのはBusinessだけ。ほかのプランは記載なし)

そのページは、語彙が対応する言語を書いていません。

  1. 話者の学習:クイックスタートには、自分の声ほかを学習させると、話者名を自動で付けられる、とあります。話者名の付け方は06で扱います。

ステップ3:Web で動作を確かめる(録音を1回)

録音ボタンは、公式の「Recording conversations」に次のように書かれています。

  1. otter.ai にサインインします。
  2. ページの上部の、Import の隣にある Record をクリックします。
  3. マイクに向かって話します。会話の題名は既定で「Note」になり、録音の途中でも後でも変えられます。
  4. 文字起こしはリアルタイムで進みます。インターネット接続が要ります。
  5. 止めたあと、処理が終わるまで見られません。処理が終わるとメールが届く、とあります。

Safariの注意(公式):Safariはパソコンのスピーカーの音を取れないため、オンライン会議では自分の声しか録れません。公式はZoom、Google Meet、Microsoft TeamsではNotetakerを案内しています。

期待される結果:「My Conversations」に新しい会話が増え、文字が出る。ここまで来れば、アカウントとマイクは動いています。出ないときは、後の「つまずきと直し方」へ。

ステップ4:スマホアプリ(iOS / Android)

  1. 公式のクイックスタートに、App Store(iOS)とGoogle Play(Android)へのリンクがあります。ストアで「Otter」を探してインストールします(iOSは15以上、Androidは5.0以上という条件は01を参照)。
  2. アプリを開き、サインインまたはアカウント作成をします。サインインの画面の細かい手順は、読んだ範囲では確認できていません。
  3. 録音:アプリの下の隅の、青いマイクのアイコンをタップします。題名は既定で「Note」です。再生バーで「Pause」「Resume」「Stop」を使えます。「Stop」で会話が「My Conversations」と、共有していた先に保存されます(公式の記載)。
  4. マイクの許可:公式は、Otterが端末のマイクを使う許可を持っているか確認するよう書いています。許可の画面の経路は、端末ごとに違うので、公式で確認できていません。
  5. カレンダーをスマホで連携する場合:「Account」(右下)→「Account Settings」→「Setup」の下の「Connect calendars」→ アカウントの隣のプラスボタン、の順です。iOSでは、「This device」の隣のプラスボタンで、Appleカレンダーを同期し、同期するカレンダーを選べます。Androidに出るのはGoogleとMicrosoftだけ、と書かれています。
  6. ミーティング設定:スマホでは「Account > Account Settings > Meeting settings」にあり、変更はアプリとWebで同期される、と公式にあります。

ステップ5:デスクトップアプリ(Mac / Windows)

公式の「Otter Desktop App (Mac & Windows)」の順です。

Mac

  1. Otter macOS デスクトップアプリをダウンロードして、DMGファイルを開きます。ダウンロードの場所は、公式の連携のページ(otter.ai/integration/desktop-app)にもあります。
  2. 「Otter.app」を「Applications」へドラッグします。ページはDockへの固定も案内しています。
  3. アプリを開き、サインインまたはアカウント作成をします。
  4. 必要な許可をオンにして、アプリを再起動します。公式に書かれている許可は2つです。
許可 場所(公式の表記) 役割(公式の説明)
Microphone System Settings > Microphone で Otter をオン マイクの入力を文字にする
Screen & System Audio Recording System Settings > Screen & System Audio Recording で Otter をオン 画面の内容と会議の参加者の音を取り込む。これでヘッドホンを使える

オンにしたあと、ダイアログで「Later」を選んで残りを済ませるか、「Quit & Reopen」を選んで、Otterを開き直します。許可の場所は端末によって違うことがある、と公式にあります。

Windows

  1. Otter Windows デスクトップアプリをダウンロードします。
  2. otter_latest.exe を実行し、インストールが終わるのを待ちます。
  3. アプリを開き、サインインします(タスクバーへの固定も案内されています)。
  4. 録音がうまくいかないときは、マイクの許可の設定を確認する、と書かれています。

最初の確認

  1. アプリの右上の Record をクリックします。
  2. 録音中に別のアプリへ移ると、小さな重ね表示が出て、「Finish Recording」「Pause」「Resume Recording」「Open Otter」の操作ができます(ドラッグで動かせる、と公式にあります)。
  3. 設定は、プロフィールメニューの「Desktop App Settings」か、Otterのドロップダウンメニューから開きます。公式が挙げる項目は次のとおりです。
項目 公式の説明
Launch App on startup ログイン時にOtterを開く
Meeting detection notifications 会議を検出したときに知らせる
Calendar events notifications 予定の開始と、Notetakerが録音できないときに知らせ、手動の録音につなげる
Recording indicators ほかのアプリの上に出る重ね表示の制御
End recording notifications 録音の終了を促す通知
End recordings automatically 止め忘れた録音を終える
  1. 公式のページに載る対応アプリは、Zoom、ブラウザ(Google Meetなど)、Microsoft Teams、Slack Huddles、電話アプリ(dialers)、メッセージアプリ(WhatsAppなど)です。
  2. 10分間会話がないと、15秒後に録音を止める、ただし続けるかどうかを選べる、と公式にあります。ネットワークが遅い・ないときは、アプリを開いたままにすれば、つながったときにアップロードと文字起こしが進む、とあります。
  3. 更新:左上のOtterのドロップダウンから「Check for updates」、あれば「Install Latest Version」を選びます。再起動が要ることがある、と書かれています。

ステップ6:Chrome拡張

公式の「Otter Chrome extension」(更新日 2026年4月1日と表示)の順です。

  1. Chrome ウェブストアの、公式が案内するページを開きます(アドレスは出典のページ内にあります)。
  2. 「Add to Chrome」をクリックします。
  3. 権限の表示を確認して、「Add extension」をクリックします。
  4. 拡張がChromeに入ったか確認します。ツールバーへ固定すると届きやすい、と公式にあります。
  5. 拡張のアイコンをクリックして、サインインまたはアカウント作成をします。

使い方の入口(拡張だけの設定) - ZoomまたはGoogle Meetのリンクを、Chromeで開きます。拡張のアイコンをクリックして「Add AI Notetaker」を押すと、Notetakerが参加者として入ります。 - 自動参加:「Enable AI Notetaker to auto-join all other meetings」をオンにすると、カレンダーにあるZoomとGoogle Meetの予定すべてに自動で参加します。急な会議(ad hoc)は拡張が必要です。設定の場所は「Account Settings > Meetings」か拡張のポップアップです。 - 音声:拡張はブラウザの内部の音とマイクの音を録れます。「Include microphone audio」は任意です。 - 言語:読んだ拡張のページには、対応は「スペイン語、フランス語、英語(US/UK)」と書かれ、日本語がありませんでした。01で触れたとおり、ほかの公式の資料と書き方がそろっていません。日本語で使う前に確認してください。 - 制限:Chromeのみ。Microsoft TeamsとWebexは非対応。「Record on my device instead」はGoogle Meetのみで、Zoomでは使えない。Zoomでは、ブラウザで録音を手動で始める、と公式にあります。

ステップ7:カレンダーをつなぐ(Notetakerの前提)

公式のページには、画面の言い方が複数あります。「Apps」(クイックスタートとauto-joinの記事)、「Integrations」(Notetaker Overviewと連携の記事)。どちらも、アドレスは otter.ai/setting/connected_apps と書かれています。ボタンの文言も記事で「Connect」「Add」と違うので、手元の画面と照らしてください。

PC(Web / デスクトップ)での手順

  1. 左のナビゲーションで「Apps」または「Integrations」を開きます。
  2. 「Connect calendars & contacts」のところで、GoogleまたはMicrosoftの隣の「Add」(記事によっては「Connect」)をクリックします。
  3. サインインして、許可の画面を確認します。許可のボタンは記事によって、Googleは「Continue」または「Allow」、Microsoftは「Accept」または「Yes」と書かれています。公式が求める許可の細かい範囲(スコープ)は、読んだ範囲では書かれていません。
  4. ほかのカレンダーを足すときは、同じ手順を繰り返します。
  5. 予定が同期されると、Otterのホーム画面のカレンダーに出ます。Googleアカウント・MicrosoftアカウントのメールがOtterのメールと同じである必要はありません。

公式が書く制限

外し方

ステップ8:Notetakerを自動で参加させる設定

  1. 「Account Settings > Meetings」を開きます。ホーム画面のカレンダーの歯車アイコンからも開けます。
  2. 「Default-join settings」の横のドロップダウンから、自動参加の既定を選びます。公式が挙げる選択肢は最大5つです(アカウントによって出る数が違います)。
選択肢(公式の表記) 意味(公式の説明)
Meetings with a video link Zoom・Google Meet・Teamsの有効なURLがある予定すべて
Meetings where I am the host 自分が主催する予定だけ
External meetings outside your domain ワークスペースのドメイン外のゲストが1人以上いる予定
Internal meetings within your domain ゲストが全員ドメイン内の予定
Meetings I manually select 自分でオンにした予定だけ

外部・内部の2つは、ビジネスのドメインのワークスペースの利用者だけに当たります。既定値は公式のページに書かれていません。

  1. ホーム画面のカレンダーで、どの予定にNotetakerが入るかを確かめます。予定ごとのオン・オフもここです。
  2. その他の設定(公式の「Manage your Otter Notetaker settings」):
設定 内容
自動共有(Auto-share) カレンダーの予定から録った会話の既定の共有先。All event guests/Same domain guests/Workspace members/Don't Share
Default permission level 共有先の既定の権限。Viewer/Collaborator
Allow Collaborators to share オンにすると共同編集者が共有できる
Send live transcript and summary 参加の数分後に、ライブ文字起こしへのリンクの入った案内をチャットへ送り、終了の直前に要約とアクションアイテムを送る
Send Otter Chat Q&A Otter Chatの質問と回答を会議のチャットに出す
Send pre-recording emails 開始の5〜10分前に、参加する旨を全ゲストへメールで知らせる(Enterpriseでは管理者が制御)
Auto-capture meeting screens 会議のスライドを自動で撮る

既定値はそのページに書かれていません。

見え方(公式)

ステップ9:動作の確かめ方(チェックリスト)

確認する項目 見る場所 うまくいっているとき
アカウント otter.ai にサインイン ホーム画面が開く
Webの録音 Record → 話す → 止める My Conversations に会話が増える
スマホの録音 青いマイク → Stop アプリとWebの両方に同じ会話が出る(同期の記載あり)
デスクトップ 右上のRecord 重ね表示が出て、Finish Recording で止まる
カレンダー ホーム画面のカレンダー 連携した予定が並ぶ
自動参加 予定の横のNotetakerの表示 対象の予定でオンになっている
手動参加 ホームの入力欄にURLを貼る(06で手順) 数分後に参加者一覧に出る

つまずきと直し方(公式の記載から)

症状 公式が挙げる原因と直し方
メールの確認が届かない 迷惑メールのフォルダを見る。Otter.ai を連絡先に加える
Macで録音しても音が入らない マイクと「Screen & System Audio Recording」の許可を確認し、Otterを開き直す
Windowsで録音できない マイクの許可の設定を確認する
Safariで会議の相手の声が入らない Safariはスピーカーの音を取れない。Notetakerなどを使う
予定がカレンダーに出ない 主カレンダーだけが同期される。オンプレミスは非対応。ホーム画面のカレンダーの上の再同期のボタンを押す
Notetakerが入らない ホストの録画の許可、待機室、サインイン必須の設定、URLの有効性などを確認する。原因の一覧は公式の「Troubleshooting Otter Notetaker」にあります(07でも触れます)
ZoomでNotetakerが録れない ホストのZoomの設定(Record to computer files、External meeting participants)とOtterのZoom連携を確認する(07を参照)
Teamsで入れない 管理者がTeams admin centerで匿名参加を許す(07を参照)
文字起こしが止まった 公式は、4時間で文字起こしが止まると書いています。続けるには、もう一度Notetakerを手動で追加します

気をつけること

出典