3行でいうと
- 録音と文字起こしは、Otterのクラウド(AWSのS3)に保存されます。保存時はAES-256で暗号化、と公式にあります。削除した会話はゴミ箱に入り、30日後に自動で消える、と書かれています。
- 料金ページ(2026年10月23日に確認)では、Basicは無料、Proは月払い$16.99・年払い月あたり$8.33、Businessは年払い月あたり$19.99、Enterpriseは見積もり、です(1人あたり、米ドル)。
- 書き出しは、BasicがTXT中心、有料でPDF・DOCX・SRTなど、Business以上でまとめて書き出し、と公式にあります。ただし、Basicで書き出せる形式は、公式の2つのページで書き方が違います。
- 解約しても、会話はアカウントに残る、と公式にあります。無料のBasicに戻ると、見られるのは直近25件で、古い会話は消えずに「アーカイブ」されます。
- アカウントの削除はすぐに行われ、Otterは元に戻せない、と公式にあります。購読料の返金は、利用規約で「しない」とされています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名・設定名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。
先に結論
- 使い始める前に、保存先と学習への利用の説明(Privacy & Securityとプライバシーポリシー)を読んでおく。 学習には「個人が特定できないようにした」データを使うことがある、と公式にあります。断る(オプトアウトする)手順は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 有料にする前に、無料のBasicの枠(月300分、1回30分、取り込み通算3回、履歴25件)で足りるかを見る。
- やめる前に、必要な会話を書き出す。 アカウントを削除すると、元に戻せません。解約だけなら会話は残ります。
- 他の人の声が入る録音は、同意の扱いを先に決める。 公式は、同意と法律を守る責任は利用者にある、と書いています。
前提:用語をそろえる
- 会話(conversation):Otterで録音した、または取り込んだ1件の記録です。
- ワークスペース:チームや組織でOtterを使う単位です。管理者(admin)やオーナーがいます。
- アーカイブ:Basicで、直近25件より古い会話が、見られない状態で保管されることです。消えてはいません。
- ゴミ箱:削除した会話が、一定の間、入る場所です。
- サブプロセッサー:Otterが処理を任せている会社です。
- SSO / SCIM:会社のログインの仕組みとの連携(Enterprise)です。
保存場所と同期
- 保存場所。 公式のPrivacy & Securityのページは、「AWS S3 storage」を使うと書いています。どの国・地域に置くかは、そのページには書かれていませんでした。サブプロセッサーの一覧では、AWS(米国)が「クラウドと顧客データの保存」と書かれています。
- 暗号化。 保存時はAES-256のサーバー側暗号化、と書かれています。鍵の扱いは、読んだ範囲では確認できていません。通信時の暗号化は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 端末の間の同期。 同じアカウントで、スマートフォンで録音し、パソコンで文字を見られる、と日本語ページに書かれています。ネットワークがないときは、アプリを開いたままにすると、接続が戻ってからアップロードと文字起こしが進む、とデスクトップアプリの記事にあります。端末にどこまで保存されるか(オフラインで見られるか)は、公式の資料では確認できていません。
- バックアップ。 バックアップの保管期間は、Privacy & Securityのページには書かれていませんでした。
- 誰が見られるか。 会話は「いつも非公開」で、本人と共有した相手だけ、と公式にあります。Otterの社員が文字起こしや音声を見るには、利用者の明示的な同意が要る、と書かれています。政府からの要請には、法的な手続きがなければ応じない、とも書かれています。
- 学習への利用。 公式の書き方(個人が特定できないようにしてから自動で学習する、人が手で見ることはない、外部のAI提供会社は学習に使わない)は01にまとめました。プライバシーポリシー(効力発生日 2026年6月16日)には、AI学習用に使う音声と文字起こしの項目があり、学習だけを断る手順は読んだ範囲で見つかりませんでした(「販売」とターゲティング広告のオプトアウトの案内はあります)。
- プライバシーポリシーの、広告と「販売」の書き方。 ポリシーは、分析、モバイル広告の計測、広告のパートナーに情報を渡すことがあると書き、米国の州法では、一部の開示が「sale(販売)」やターゲティング広告に当たることがある、としています。利用者は地域によって、販売やターゲティング広告のオプトアウトなどの権利を持つ、とあります。
- 処理される国。 データは、自国の外で処理されることがある、とポリシーにあります。EEAと英国からの移転には、標準契約条項などの保護措置をとる、とあります。
プランと価格(公式の料金ページ、確認日2026-10-23)
金額は米ドルで、変わることがあります。
| プラン | 月払い | 年払い | 備考 |
|---|---|---|---|
| Basic | 無料(期限なし) | 無料(期限なし) | |
| Pro | $16.99/人/月 | $8.33/人/月 | 年払いの「$4.17/人/月(50%オフ)」という表示もある(インド発行カードのみ、の星印の注つき) |
| Business | $24/人/月(3か月以上で20%引き、定価$30と表示) | $19.99/人/月(「save 33%」の表示。取り消し線の$30との比較) | 公式サイトのトップには「7日間の無料トライアル」とある |
| Enterprise | 問い合わせ(デモの依頼) | 問い合わせ(デモの依頼) |
- 料金ページのProには「$8.49」「$4.17」の割引価格の表示もあり、星印の注は、インド発行のクレジットカードのみ対象、という趣旨です(01も参照)。購入画面の表示を確認してください。
- 学生・教員。 .eduのメールアドレスで、Proが月払いも年払いも20%引き。年払いは$79.99/年(月あたり$6.67)、月払いは月$13.59、と書かれています。手順は、アカウントのメニューのアップグレードのリンクから「Student & Teacher Discount」。
- 日本円の表示は、読んだ範囲では見つかりませんでした。アプリストア経由の購入の価格は、ここでは確認できていません。
プランごとの枠(料金ページ)
| 項目 | Basic | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| ワークスペースのメンバー | 5 | 課金される5人 | 課金される25人 | 無制限 |
| 会議の文字起こし(月) | 300分/人 | 1,200分/人 | 無制限 | 無制限 |
| 取り込みファイルの文字起こし(月) | 300分/人 | 1,200分/人 | 6,000分/人 | 6,000分/人 |
| 1会話の最大の長さ | 30分 | 90分 | 4時間 | 4時間 |
| 録音済みファイルの取り込み回数 | 通算3回/人 | 月10回/人 | 無制限 | 無制限 |
| 同時の会議 | 1 | 2 | 3 | 3 |
| 会話の履歴 | 直近25件 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| AI Chatの質問(月) | 20回/人(1会話3回) | 50回/人 | 200回/人 | 200回/人 |
| 書き出し形式 | mp3、txt | mp3、txt、pdf、docx、srt | 同左+まとめて書き出し | 同左+まとめて書き出し |
- 「月の分数」は、会議、取り込みなど、文字起こしの種類をまとめた枠だ、と注にあります。
- Business以上には、管理者向けの機能(アクティビティのログ、利用状況の分析)などが書かれています。Enterpriseには、API・Webhook、SSOとSCIM(100ユーザー以上が条件)、HIPAA対応(アドオン)、ZoomとGoogle Meetの動画の再生などが書かれています。
- 同じ表に、Proの「保管容量」の欄に「Unlimited storage」とあり、他のプランの保管容量は、料金ページには書かれていませんでした。
やめるとき
書き出し
- 形式(ヘルプの「Export conversations」)。 TXT、DOCX、PDF、SRT(字幕)、MP3(音声)。クリップボードへのコピー(ハイライトとコメント、音声がオフのときだけ)。
- 文字の書き出しの設定。 話者名、タイムスタンプ、ハイライト、画像、同じ話者の段落をまとめる、全部の段落をまとめる、Otterのブランド表示を消す(TXTとクリップボードだけ)。
- 手順。 ウェブでは、会話を開いて、3つの点から「Export」。モバイルでは、「Transcript」タブの3つの点から「Export」。
- まとめて書き出し。 Business以上で、会話、音声、Takeawaysを対象にできる、と書かれています。
- プランの違い。 ヘルプには「Basicの利用者はTXTだけ」とあります。一方、料金ページはBasicの書き出し形式を「mp3、txt」としています。どちらが現在の扱いか、確認できていません。
- 書き出せないもの。 Outline(アウトライン)とAction Items(アクションアイテム)はファイルとしては書き出せず、要約をコピーして手で取り出す、とあります。一方、Summary(要約)そのものは全体を書き出せる、と書かれています。
- 共有された会話。 書き出せるのは、コラボレーター、または書き出しが許可されたビューアーだけです。
解約(ヘルプの「Cancel an Otter subscription」)
- ウェブ。 管理者でログインし、「Account Settings (Integrations) → Billing → Cancel plan」。休止したいだけなら「Pause Plan」もあります(Account Settings → Plan にあり、休止できるのは1回だけ、と書かれています)。理由を選び、「Cancel subscription」で確定します。
- モバイルアプリ(Otterで直接購入した場合)。 Account → Account Settings → 「Manage subscription」→「Cancel subscription」。
- App StoreやGoogle Playで購入した場合。 請求、返金、解約は、それぞれのプラットフォームで管理する、と公式にあります。
- いつ止まるか。 すぐには終わらず、請求期間の終わりまで有料機能が使えます。次の請求日の24時間以上前に解約する、とあります。その後、ワークスペースはBasicに戻れる、と書かれています。
- 返金。 利用規約(効力発生日 2025年9月19日)は、料金は返金されない(non-refundable)としています。ヘルプも、購読の返金はしない、と書いています。
- 自動更新。 購読は、解約しない限り自動で更新される、とあります。
解約・ダウングレードしたときの会話
- ヘルプの「What happens to my conversations if I cancel, downgrade, or change my Otter plan?」には、「会話はアカウントに残る」と書かれています。会話が消えるのは、利用者が削除したとき、アカウントを削除したとき、管理者がワークスペースでアカウントを削除したときです。
- Basicに戻ると、見られるのは直近25件です。古い会話は消えずにアーカイブされ、有料にするとすべて見られます。
- 共有された会話は、所有者がBasicでアーカイブされていると、受け取った側が有料でも見えません(所有者にアクセスを頼むボタンがあります)。
- そのページは、「古い可能性がある」として、料金ページで最新の枠を確認するよう書いています。
アカウントの削除(ヘルプの「Delete your Otter account」)
- 削除の前に。 Notetakerの自動参加を切る、カレンダーとの連携を外す、必要な会話を書き出す、購読を解約する、と書かれています。
- 手順(ウェブ)。 「Account Settings → General」の一番下の「Delete account」、パスワードを入れて「Verify and continue」、確認。モバイルは、Account → Account Settings の「Delete account」。
- 消えるもの。 アカウント情報、会話、設定など。人やチャンネルに共有していた会話も、削除後は見られなくなります。
- いつ・元に戻せるか。 削除はすぐ行われ、「Otter is not able to recover deleted accounts or conversations」と書かれています。
- お金。 有料の購読は失われます。アプリストア経由の購読は、アプリを消しても解約されないので、プラットフォームで解約が必要です。
- 残る情報。 メールアドレスなど、限られた情報は、経理と管理の目的でだけ残る、とあります。バックアップについては書かれていませんでした。
- ワークスペースの利用者。 「Delete account」が出るのは、ワークスペースの利用者が自分1人のときだけです。メンバーは、オーナーに削除かアクセスの削除を頼みます。
会話の削除
- 削除した会話はゴミ箱に入り、30日後に自動で消えます。ゴミ箱を空にすると、そのときに消えます(Privacy & Securityのページ)。Basicで削除した会話も、その月の300分には数えられる、とヘルプにあります。
録音の同意と、組織での使い方(公式の書き方)
- 公式のヘルプ「Recording Permissions with Otter」は、録音前のメール通知を、管理者やメンバーが、予定の参加者全員に送るよう設定できる、と書いています。Microsoft TeamsのOutlook拡張では、参加者が許可のページに同意してから入る方法がある、とあります(Microsoftのエンタープライズのライセンスが必要)。
- 会議の中では、Notetakerが名前つきの参加者として現れ、チャットに文字起こしのリンクを投稿します。管理者がこの案内を消さないよう勧めています。
- ホストはいつでもNotetakerを外せます。繰り返しの会議で反対がある場合は、自動参加から外す、とあります。
- 管理者は、自動参加の既定値の設定と固定、メンバーごとのNotetakerの無効化ができます。
- Zoomで、Notetakerの録音許可の求めを自動で承認する設定は、「法務に確認してから」と公式にあります。
- 責任は、利用者の組織とその利用者にある、と書かれています。法務の担当者に、地域と使い方の要件を確認させるよう勧めています。
安全に使うための手順(見立て)
ここからは、僕らの見立てです。公式の推奨ではなく、断定でもありません。
- 最初は、自分1人で、自分の話だけを録る。 同意の問題が起きにくい形で、画面と出力を見るためです。
- 会議に入れる前に、参加者へ知らせる方法を決める。 公式が挙げる方法(事前メール、入場時の案内、カレンダーへの記載)を組み合わせます。
- 自動参加の既定値は、まず「手動で選ぶ」から始める。 公式の選択肢のうち「Meetings I manually select」にあたります。意図しない会議に入るのを避けるためです。
- やめる前に、必要な会話を書き出す。 アカウントの削除は元に戻せません。
- 学習への利用や、サブプロセッサーが気になるなら、使う前に公式のサポートへ問い合わせる。 手順が読み取れなかった部分があるためです。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の説明を要約の形で読んだ範囲です。
- 価格と枠は、変わることがあります。購入の前に、公式の料金ページの表示を確認してください。
- 資料同士の書き方がそろっていない所があります。Basicの書き出し形式、MCPの対象プラン、会議の文字起こしの上限(トップは「6,000 monthly transcription minutes」、料金ページは無制限)、HIPAAについての表現(料金ページは「Enterpriseのアドオン」、Privacy & Securityのページは「要件に従う」、公式のブログは「準拠」)。
- 学習のオプトアウトの手順、データを置く国、バックアップの保管期間、端末に残るデータ、アプリストア経由の価格、日本円の価格は、読んだ範囲では確認できていません。
- 契約や規約の解釈、録音の同意の法的な扱いは、専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。医療情報や機密情報を扱う場合は、使う前に、公式のサポートと自分の組織の担当者に連絡してください。
出典
- Pricing(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Otter(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Privacy & Security(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai Privacy Policy(Otter.ai、効力発生日 2026年6月16日、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai Terms of Service(Otter.ai、効力発生日 2025年9月19日、確認日 2026-10-23)
- Subprocessors(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai 日本語ページ(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Export conversations(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Cancel an Otter subscription(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- What happens to my conversations if I cancel, downgrade, or change my Otter plan?(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Delete your Otter account(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Conversation, import, and app limits on the Basic free plan(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Recording Permissions with Otter(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Otter Desktop App (Mac & Windows)(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)