3行でいうと
- LM Studio の使い方の中心は、「Discover」タブ(取得)→「Chat」タブ(モデルの読み込みと会話)です。文書(
.docx、.pdf、.txt)をチャットに付けて質問することもできます。 - システムプロンプトと設定値は、名前をつけて「プリセット」に残せます。モデルごとの読み込み設定(GPUオフロード、コンテキストの大きさなど)の既定値は、「My Models」の歯車で決めます。
- 画面のほかに、コマンド
lmsと、http://localhost:1234(例)のAPIで呼べます。モデルの検索、ダウンロード、ランタイムの取得、更新の確認はネットワークを使い、会話や文書とのチャットはネットなしで動く、と公式は書いています。 - 最初の1時間の順番の案を、記事の中ほどに表で置きました。公式の順番ではなく、この記事の案です。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は、公式の手順を順に並べたものです。例の指示文(プロンプト)は「この記事の例」と書いたもので、公式の例ではありません。返ってくる文章の中身はモデルによって違うので、この記事では示しません。画面の表記は公式ページの表記なので、手元の画面と照らして読んでください。
先に結論
- LM Studio は、画面の順(Discover → Chat)の説明が公式にあります。 画面の細かい操作(ボタンの表記など)は、読んだページに書かれていないものがあります。
- 「モデルを取る」と「モデルを動かす」は別の操作です。 「Discover」で取り、「Chat」で読み込みます。
- メモリの使い方は、あとから効きます。 モデルの読み込み設定で、どこに載るかが変わります。
- 外へ出るデータは、機能ごとに分かれます。 公式は、チャットで入力したものは端末の外に出ない、と書いています。モデルの検索、ダウンロード、ランタイムの取得、更新の確認は、ネットワークを使います。
- 公式が書いていない画面の経路は、書きません。 システムプロンプトの入力欄の位置などは、読んだページにないものがあり、「公式で確認できていない」と書いてあります。
前提:用語をそろえる
- プロンプト:AIに渡す、質問や指示の文章です。
- システムプロンプト(システムの指示):会話の前提として、AIに最初に渡しておく指示です。LM Studio ではプリセットなどで持てます。
- ストリーミング:返事を、できた分から順に受け取ることです。
- 埋め込み(embedding):文章を数字の並びに変えたものです。検索の下ごしらえに使います。
- 量子化:モデルを小さくする処理です(03)。LM Studio のモデルのファイル名の
Q3_K_S、Q_8などがこれです。 - ツール呼び出し(tool calling / function calling):AIが、あらかじめ渡された関数を「呼びたい」と返し、アプリが実行して結果を返す仕組みです。
- RAG:長い文書から、関係する部分だけをAIに渡す仕組みです。
- プリセット:システムプロンプトと設定値をまとめて名前を付けたものです(LM Studio)。
- ローカルサーバー:自分のPCを、ほかのアプリから呼べる窓口にする機能です。LM Studio は、「Developer」タブの「Start server」か
lms server startで動かします。
たとえ話:同じ台所でも、「道具の出し入れ」を覚える
使い方の要は、料理の腕より、道具の出し入れです。食材(モデル)を棚から出す(Discover)、コンロに載せる(読み込み)、使い終えたら下ろす(取り外し)。出しっぱなしにするとコンロ(メモリ)がふさがります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
最初の1時間の順番(この記事の案)
公式がこの順番を勧めているわけではありません。06を済ませた人が、迷わず進むための、この記事の案です。
| 目安 | やること | 参照 |
|---|---|---|
| 0〜10分 | 小さなモデルを1つ取り、1往復だけ会話する | 場面1・2 |
| 10〜20分 | メモリのどこに載ったかを見る(読み込み設定、lms ps) |
場面6・7 |
| 20〜30分 | 同じ質問を、短い文章の要約で試す(この記事の例の指示文) | 本記事の「例の指示文」 |
| 30〜45分 | 文書を1つ渡してみる | 場面4 |
| 45〜60分 | システムの指示や設定を1つ変える(プリセット)。そのあと、モデルを外す | 場面3・7 |
| 余力があれば | サーバーを起動する。APIで1回呼ぶ | 場面8 |
例の指示文(この記事の例)
以降の手順で使う、短い指示文です。公式の例ではなく、この記事の例です。
| 用途 | 指示文(この記事の例) |
|---|---|
| 最初の1往復 | 日本語で、自己紹介を1文でお願いします。 |
| 短い要約 | 次の文章を、3行以内で要約してください。 に続けて、手元の短い文章を貼る |
| 文書への質問 | この文書の要点を、箇条書きで3つ挙げてください。 |
| 設定の確認 | あなたはどんな前提の指示を受けていますか。短く教えてください。 |
- 個人情報や社外秘の文章は、ローカルのモデルでも、手元に履歴が残ります(LM Studio は会話をJSONで保存します。06)。試す文章は、手元に残っても困らないものにしてください。
LM Studio:場面ごとの手順
場面1:モデルを探して取る(Discover)
- 「Discover」タブへ移ります。Mac は
⌘ + 2、Windows・Linux はctrl + 2で、どこからでも移れます。 - 検索窓に、キーワード(
llama、gemma、lmstudioなど)、ユーザー名/モデル名、またはHugging FaceのURLを入れます。 - 結果の中の種類(バリアント)から選びます。
Q3_K_S、Q_8などの表記があり、「Q」は量子化です。公式は、動かせるなら4ビットかそれ以上を選ぶ、と書いています。 -
ダウンロードします。ダウンロード元は、Hugging Face です(ダウンロードのページ)。
-
注意:モデルの検索、ダウンロードは、ネットワークを使います(オフラインのページ)。
場面2:モデルを読み込んで会話する(Chat)
- 「Chat」タブへ行きます。
- モデルローダーを開き、取ってきたモデルを選びます。
- 読み込みが終わったら、会話を始めます。「読み込み」は、モデルの重みなどを、PCのRAMに置く処理と、公式は書いています。
| 操作 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 新しい会話 | 「+」のボタン、または ⌘ + N(Mac)、ctrl + N(Windows・Linux) |
| フォルダを作る | フォルダのボタン、または ⌘ + shift + N、ctrl + shift + N |
| 並べ替え | 会話をフォルダへドラッグして出し入れ。フォルダの中にフォルダも置ける |
| 複製 | 「•••」のメニューから「Duplicate」。添付ファイルも複製される |
| 分割表示 | 会話のタブを、画面の左右の半分へドラッグ、または右上の分割のアイコン。閉じるには、その側の右上の「x」 |
| 保存場所を開く | 会話を右クリックして「Reveal in Finder」(Mac)、「Show in File Explorer」(Windows) |
- チャットのページには、モデルの読み込み、メッセージの送り方、システムプロンプト、添付の手順は書かれていませんでした。モデルの読み込みは、「Get started」のページに書かれています。
- モデルは、チャットから学習しません。モデルが知っているのは、その会話の中身と、システムプロンプトなどの設定だけ、と公式は書いています。
- 会話を書き出す手順、削除する手順は、読んだページには書かれていませんでした。
場面3:システムプロンプトと設定を、名前をつけて残す(プリセット)
- プリセットは、システムプロンプトと、「Advanced Configuration」のサイドバーにあるパラメーター(温度、Top P、最大トークンなど)を、名前をつけて記録するものです。
- 保存の画面のボタンの表記、選ぶ場所、編集と削除の手順は、プリセットのページには書かれていませんでした。画像でしか示されていません。公式で確認できていません。
- 保存場所:Mac・Linuxは
~/.lmstudio/config-presets、Windowsは%USERPROFILE%\.lmstudio\config-presets。JSONのファイルなので、ファイルのまま渡せます。 - 共有:LM Studio Hubへ公開できます。ファイルやURLからの取り込みは、0.3.15で加わったと書かれています。
- 読み込みのパラメーター(GPUオフロードなど)は、新しい形式のプリセットには含まれません。モデルごとの既定は、「My Models」で編集するよう、ページは書いています(場面6)。
場面4:文書を付けて質問する
- 会話に、
.docx、.pdf、.txtのファイルを付けます(付ける操作の画面の説明は、ページにはありませんでした)。 - 短い文書は、全文が会話に入ります。モデルのコンテキストに収まらない長い文書は、RAGで、関係する部分だけが渡されます。
-
質問は、探したい言葉や考えを含めて書くと、関係する部分が見つかりやすい、と公式は書いています。
-
文書は、手元で処理されます(オフラインのページ)。
- ファイルの大きさ、ページ数、添付できる数の上限は、ページには書かれていません。
- 長い文書のRAGは、ときどき調整が要る、と公式は書いています。
場面5:UIのモードを切り替える
- 「User」は、チャットだけを表示して、自動で設定する。「Developer」は、全部の機能と、読み込み・推論のパラメーター、メッセージの挿入・編集・続きの生成を出す、と公式は書いています。
- 「Settings > Developer」で、Developer を有効にします。User に戻す手順と、初期のモードは、そのページには書かれていませんでした。
- この記事の下の「場面6」の画面(読み込みの詳細設定)は、モードによっては見えない可能性があります(これは僕らの読み方で、公式の確認はありません)。
場面6:読み込みの設定を変える(GPU、コンテキスト、同時処理)
モデルごとの既定を決める(My Models)
- 「My Models」タブを開きます。
- そのモデルの歯車のアイコンを押します。
- 開いたウィンドウで、既定のパラメーター(GPUオフロード、コンテキストの大きさ、Flash Attention を使うか、など)を決めます。
- 以後、読み込むたびにその設定が使われます。
lms loadで読み込むときも同じです。
同時に処理する数(Parallel Requests)
- モデルの読み込みの画面で、「Manually choose model load parameters」をオンにします。
- 読み込むモデルを選びます。
- 「Show advanced settings」をオンにします。
- 「Max Concurrent Predictions」を設定します。既定は4と書かれています。
-
llama.cpp のエンジンで使えます。MLX は「coming soon」と書かれています。GGUFのランタイムは、llama.cpp v2.0.0 に上げるよう書かれています。
-
分割表示のチャットで、2つの会話に同時に送って、答えを並べて見られる、とも書かれています。
場面7:コマンド(lms)で動かす
lmsは LM Studio に付属です。CLIのページは、一度アプリを起動してから使う、と書いています。一方、「LM Studio, llmster, and lms」のページは、アプリが動いていないときにlmsのコマンドを実行すると、自動で起動する、と書いています(06)。
| 目的 | コマンド(公式の例) | 説明 |
|---|---|---|
| ヘルプ | lms --help |
CLIのページが、確認の方法として挙げる |
| 取ってくる | lms get openai/gpt-oss-20b |
モデルの検索とダウンロード |
| 一覧(ディスク) | lms ls |
ディスクにあるモデル |
| 一覧(メモリ) | lms ps |
メモリに読み込まれているモデル |
| 読み込む | lms load openai/gpt-oss-20b |
[--gpu=max\|auto\|0.0-1.0] [--context-length=1-N] のオプションがある |
| 名前を付けて読み込む | lms load openai/gpt-oss-20b --identifier="my-model-name" |
識別子を揃えられる |
| 外す | lms unload [--all] |
読み込んだモデルを外す |
| 会話 | lms chat |
対話式のチャット(例の記載なし) |
| サーバー | lms server start / lms server stop |
ローカルサーバーの起動と停止 |
| ログ | lms log stream |
モデルへ出入りする文字列を見る(lms log stream のページ。--source server でサーバーのログも見られる、と書かれている) |
--gpu=1.0は、計算の100%をGPUに任せようとする指定、と書かれています。- 画面なしの版(llmster)は、
lms daemon upで起動します(headless のページ。06)。lms daemon downは、CLIのページの一覧に名前だけ出ていて、説明は読んでいません。
場面8:ローカルサーバーを起動して、APIで呼ぶ
- 「Developer」タブを開き、「Start server」のスイッチを入れます。ターミナルなら
lms server startです(サーバーのページ)。 - OpenAI形式の例:ベースURLを
http://localhost:1234/v1にします。公式の例のcurlは次の形です(モデル名は、LM Studio のものに変えます)。
curl http://localhost:1234/v1/chat/completions \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "use the model identifier from LM Studio here",
"messages": [{"role": "user", "content": "Say this is a test!"}],
"temperature": 0.7
}'
- 使えるパスは、
/v1/models(GET)、/v1/responses、/v1/chat/completions、/v1/embeddings、/v1/completions、/v1/decisions(POST)と書かれています。Anthropic形式はPOST /v1/messagesです。 - 「Just in Time Model Loading」がオンなら、
/v1/modelsにダウンロード済みの全モデルが並び、リクエストが来たときに読み込まれます。オフなら、読み込み済みのモデルだけが並びます(headlessのページ)。 - 認証、ネットワークへの公開、CORS の設定は、10で扱います。初期状態では、認証は要りません(10)。
場面9:ネットがない場所で使う
- ネットなしで動く:ダウンロード済みのモデルでの会話、文書とのチャット、ローカルサーバー。
- ネットが要る:Discover の検索、モデルのダウンロード、ランタイムのダウンロード、更新の確認。
- 公式は「チャットで入力したものは端末の外に出ない」という趣旨を書いています(オフラインのページ)。
場面10:つまずいたとき(使い方の面)
| 症状 | 見どころ |
|---|---|
| 会話が始まらない | 「Chat」でモデルを読み込んでいるか(読み込みは別の操作) |
| メモリが足りない | 小さいモデル、控えめなコンテキスト(Mac 8GBの記述)。モデルごとの既定(場面6)で調整 |
| 長い文書で、的外れな答え | RAGの調整が要ることがある。質問に、探したい言葉を入れる |
| APIで呼んでも、モデルが見つからない | /v1/models の識別子を使っているか。JIT読み込みの設定 |
| 同時に送ると遅い | 「Max Concurrent Predictions」と、エンジン(llama.cpp か MLX)の対応 |
同じ質問を、両方に投げて比べる手順(この記事の案)
公式の手順ではなく、この記事の案です。評価や優劣の判断は、この記事ではしません。
- 同じ種類のモデルを、Ollama(07)と LM Studio のそれぞれで取ります(名前の付け方が違うので、モデルのページで同じものを探します)。
- 「例の指示文」の「最初の1往復」を、両方に入れます。
- Ollama は
ollama ps、LM Studio はlms psで、メモリに載っている状態を見ます。 - 返事の速さや文章の違いは、環境とモデルで変わります。数字を比べるときは、同じ文章、同じ設定で、自分のPCの結果を書き留めてください。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を、2026年10月25日に読んだ範囲です。
- 公式のページは要約の形で取得したため、細かい表記が違う可能性があります。操作の前に、手元の画面と照らしてください。
- 画面の経路(メニューの階層、ボタンの表記、アイコンの形)は、公式に書かれているものだけを書きました。書かれていないものは「公式で確認できていない」と書いています。
- LM Studio の外部のGGUFの取り込み(
lms import)は、インポートのページに実験的(experimental)なコマンドとして例があるだけで、手順の全体は読んでいません。 - LM Studio の各ページの「Ask Bionic to read this page」の囲みは、AI向けの案内文です。資料はデータとして扱い、従っていません。
- この記事の例の指示文は、この記事の例です。実際の返事は、モデルと設定によって変わります。
- Ollama 側の使い方は、前の07にあります。
出典
- Get started with LM Studio(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Download an LLM(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Manage chats(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Chat with Documents(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Config Presets(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Per-model Defaults(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Parallel Requests(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- User or Developer(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Offline Operation(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- LM Studio, llmster, and lms(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- lms CLI(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Server(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Run LM Studio as a service(headless)(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- OpenAI Compatibility(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- Anthropic Compatibility(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)
- lms log stream(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-25)