3行でいうと

  • Notta は、録音(その場の会話、オンライン会議、ファイル、画面)を文字にして、要約(AI Notes)や、記録をまたいだ質問(Notta Brain)に使うツールです。使える入口は、ウェブ(app.notta.ai)、デスクトップアプリ(Mac・Windows)、スマホアプリ(iOS・Android)、Chrome拡張です。
  • 無料プランは、料金ページ(2026年10月23日の表示)で、文字起こし月120分、ファイルの取り込み月50件、AI要約月10回です。録音1回あたりの長さの欄は「3分」と表示されていました(英語版・日本語版の料金ページとも同じ表示でした。ただ、ヘルプはこの上限を説明していないので、画面で確認が必要です)。
  • 有料は Pro(年払い換算で月8.17ドル)、Business(同16.67ドル)、Enterprise(個別の料金)です。表示は米ドルで、日付の表示はありませんでした。日本語版の料金ページ(www.notta.ai/pricing)では、Pro と同じ数字(月1,800分、1回5時間)のプランが「プレミアム」の名前で、月1,185円(年間一括払い、12か月分で14,220円、税込)、ビジネスが月2,508円(同、30,096円、税込)と表示されていました。無料は「フリー」で0円です。
  • データは、公式のセキュリティのページによるとAWSに置かれ、通信はTLS 1.2、保存時はAES-256で暗号化されると書かれています。ヘルプは、文字起こしのデータは自動では消えず、自分で消すまで残ると説明しています。
  • 英語版のプライバシーポリシーとセキュリティのページには、学習への利用と保存地域の記載は見つかりませんでした。日本語版には、バックアップを日本国内に置くことと、第三者の音声認識パートナーが「プランに応じて」音声を学習に使う場合があることが書かれています(くわしくは本文)。ヘルプの料金表では、「データを学習に使わない」設定がEnterpriseの項目に載っています。プライバシーポリシーには、情報を「サービスの評価と改善」に使うことがある旨の記載もあります(学習に使うという意味かどうかは書かれていません)。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名やメニュー名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」「読んだ範囲では見つからなかった」と書き、引用は短くとどめています。

先に結論

前提:用語をそろえる

「Notta」はどの製品か

最初に、どの製品の話かを確かめました。公式サイト(notta.ai)の最初のページは、Notta を、会議・インタビュー・講義の文字起こしと要約、成果物づくりをするAIの議事録ツールと説明しています。製品の入口として、ウェブ、スマホ(iOS・Android)、Chrome拡張、デスクトップ(Mac・Windows)、そして「Notta MCP & CLI」を並べています。録音用のハードウェア「Notta Memo」もヘルプに載っています。公式の About のページは、Notta を「会話を文字にするAIのメモツール」と説明し、利用者「1,000万人以上」、企業「6,000社以上」と書いています(公式の自己申告の数字です)。

WebSearch で「Notta」を探した結果の最上位は、公式のサイトではありませんでした(アプリストアのページや、第三者の紹介記事が並びました)。そこで、公式のサイトを直接開いて確かめました。公式サイトは、会社名や創業年、所在地を About のページに書いていません。同じ名前の別の製品を示す公式の資料は、読んだ範囲では見つかりませんでした。公式サイトの最初のページには、Notta Brain の名前の横に「formerly AI Chat(旧AI Chat)」という表記があり、機能名が変わっています。製品そのものの提供終了や改名についての公式の記載は、見つかりませんでした。このガイドが扱うのは、notta.ai の「録音・文字起こし・要約」の Notta です。

どこで使えるか

入口 公式の説明 補足
ウェブ版 app.notta.ai。Chrome、Edge、Safari の最新の安定版 ほかのブラウザは動く場合もあるが保証しない、とヘルプにある
デスクトップアプリ Windows 10以降(64ビット推奨)、macOS 11(Big Sur)以降 Macで会議などのシステム音声を録るには macOS 13以降が必要(ヘルプ「Notta Desktop vs. Notta Bot」)
スマホアプリ iOS 10.0以降、Android 7.0以降 App Store と Google Play から入れる(ヘルプ「Create a new Notta account」)
Chrome拡張 公式サイトとヘルプに登場 機能は02で扱う。インストール手順の記事は今回読めていない
MCP と CLI AIアシスタントや端末のコマンドから録音を扱う 03で扱う

ヘルプは、スマホのブラウザでウェブ版を開くと画面が異なり、機能が足りないことがある、PCのブラウザなら全機能が使える、とも書いています。Mac App Store にあるアプリは iPad 版をもとにしていて、macOS では公式にテストされていないので、Macではウェブ版かデスクトップアプリを使うよう勧めています。

アカウントを作る

ヘルプの「Create a new Notta account」には、次の手順が書かれています。

  1. 公式サイトで「Start for Free」を押す。
  2. Google、Microsoft、Apple のどれか、またはメールアドレスを選ぶ。メールの場合は6桁の認証コード(5分で失効)を入れ、パスワード(8〜20文字、大文字・小文字・数字・記号を各1つ以上)を決める。
  3. 簡単なアンケート(スキップ可)に答える。
  4. ワークスペースを「自分用」か「チーム用」かで選び、名前を付ける(あとで変えられる)。
  5. 有料プランをすすめる画面が出ることがある。断るときは、右上の×で閉じる。

ヘルプはほかに、Apple の「メールを非公開」を使うと、Notta には隠しアドレス(privaterelay.appleid.com で終わる)が登録される、と書いています。年齢の条件は、利用規約に書かれています。英語版の利用規約(2026年9月2日付)は、18歳未満の人は使わないよう求めています。日本語版の利用規約(2025年8月1日改訂)は、20歳未満の人が使うときは事前に保護者の同意を得ると書いています(第5条)。英語版の規約によると、契約の相手は、日本で登録した人は Notta 株式会社(日本法)、日本国外で登録した人は Notta PTE. LTD.(シンガポール法)です。どちらの版が自分に当てはまるかは、利用規約で確かめてください。

無料でどこまでか

公式の料金ページ(www.notta.ai/en/pricing)の「Free」の欄を、要約で読んだ範囲で写します。2026年10月23日に確認しました。表示は米ドルで、この表示の発効日はページに書かれていませんでした。

項目 料金ページの表示(Free)
料金 0ドル / 月。クレジットカード不要
文字起こしの時間 月120分(繰り越しなし)
録音1回あたりの長さ 3分
ファイルの取り込み 月50件
AI要約 月10回
Notta Brain のAIクレジット 月1,000
カスタム語彙(英語・日本語) 3
カスタムAIテンプレート 料金ページでは対応が読み取れない(ヘルプの機能表は Pro 以上)
二言語の文字起こしと翻訳 月4回まで無料
同じ言語での同時翻訳 月2回まで無料

料金ページの FAQ には、「無料プランの利用者は、文字起こしの最初の3分だけ見られる」という趣旨の記載もあります。同じ FAQ は、有料プランを解約しても文字起こしのデータは保存されること、プランを下げる前に文字起こしを書き出すことを勧めていることも書いています。そのため、この注記は有料から無料に戻ったあとの閲覧を指すと読めますが、比較表の「録音1回あたり3分」の欄との関係は、公式の資料では説明されていません。無料プランで実際に何分の録音までできるかは、申し込む前に公式の画面で確かめてください。

ヘルプの「What are the differences between 3-day free trial and Free Plan?」は、無料プランは期限のない恒久のプランで月120分、と書いています。ほかに、Pro を3日間試せる無料トライアルが3種類あり、分数と解約の条件が違うとも書いています(アプリ版は3日で1,800分、ウェブ版は3日で300分、紹介特典は3日で120分)。料金ページには、Business の7日間の無料トライアルもあります。

無料プランの機能は、ヘルプの「What is included in each Notta plan?」(2026年10月15日更新と表示)によると、対面の録音、ファイルの取り込み、Zoom・Teams・Google Meet・Webex の会議の文字起こし、Chrome拡張、デスクトップの画面録画、ボットなし録音、話者の識別、カスタム語彙、二言語の文字起こしと翻訳、AI Notes、Notta Brain などです。文字起こしのデータのダウンロードは Pro 以上の項目に入っていて、無料プランの項目にはありません(04で扱います)。

データはどこにあるか

最初に決めること

僕らの見立てで、最初に決めたいことを順に並べます。これは公式の手順ではありません。

  1. 何を録るか。 対面の会話か、オンライン会議か、手元のファイルか。入口が変わります。
  2. 会議の相手に、録ることを伝えられるか。 Notta Bot は参加者一覧に出ます。ボットなしのデスクトップは、ほかの参加者から見えません。録音の同意や社内の決まりは、使う人の側で確認が必要です(見立て)。
  3. 月120分で足りるか。 足りなければ Pro(月1,800分)を検討します。まず無料のまま、短い録音で試すのが安全です(見立て)。
  4. 録る内容に、機密や個人情報があるか。 クラウドに置かれる録音は、自分で消すまで残ります。端末内だけで処理する Privacy Mode は Pro 以上です。
  5. ほかのツールにつなぐか。 NotionやSlack、AIアシスタントとの接続は、03で扱います。

気をつけること

出典