3行でいうと
- 扱うのは「Manus AI」(manus.im)です。公式のドキュメントは、仮想のコンピューター(サンドボックス)の中で、調べる、作る、動かすといった作業をAIが自分で進める「自律型の汎用AIエージェント」と説明しています。
- 無料プランがあります。公式のヘルプでは、Freeは月額$0、毎日300クレジットが付く、同時に動かせるタスクは1つ、と書かれています。有料は、Pro(月$20から)、Team(1席あたり月$20から)などです。ただし公式の資料同士で書き方が食い違う所があります。
- 運営会社をめぐって、公式のブログに3つの発表があります。2025年12月29日に「Metaに加わる」、2026年8月11日に「独立した会社に戻る」、2026年9月1日に「独立運営を再開した」。一部の利用者のデータが削除され、バックアップと復元の手続きがあったと書かれています。
- 最初に決めたいのは、①ログイン方法(Google、Apple、Microsoft)、②クレジットの使い方、③見られたくないデータを入れるかどうか、④自分のパソコンやブラウザの操作を任せるかどうか、の4つです。
この記事は、公式の資料(ドキュメント、ヘルプセンター、公式ブログ)を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はManusを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。画面名・メニュー名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。プライバシーポリシー、利用規約、料金ページ、トラストセンターは、本文を取得できなかったので、読めていません。
先に結論
- 「Manus」という名前は同名の別製品がある。 このガイドが扱うのはAIエージェントのManus(manus.im)だけです。手の動きを測るデータグローブを作るオランダ拠点の会社もMANUSと名乗っています(下の「同名の別製品」参照)。
- まずは無料で、1つ頼みごとをしてみるのが入り口になる(見立て)。 公式のヘルプには、無料で毎日クレジットが付くと書かれています。クレジットは仕事の重さで減ります。
- 運営会社の経緯は、公式の発表のとおりに読むのが安全。 2025年12月にMetaに加わり、2026年9月に独立運営を再開した、と公式ブログにあります。この間に、一部の利用者のデータが削除されました。自分が対象だったかどうかは、アプリ内の通知とメールで案内される(AppleやFacebookで登録した人はメールアドレスがないため、アプリ内の通知のみ)と、公式のブログに書かれています。
- データの扱いは、読んだ範囲では細部が確認できていない。 「モデルの学習に使うか」は、個人向けについては公式の資料から読み取れませんでした。チーム向けのページには、学習を許可しない、と書かれています。使う前に、公式のプライバシーポリシーを自分で読んでください。
同名の別製品:このガイドが扱うもの
「Manus」で検索すると、少なくとも2つの別のものが出てきます。公式の説明文を並べます。
| 候補 | 公式の説明文(要約) | このガイドの対象か |
|---|---|---|
| Manus(manus.im) | ドキュメントは「autonomous general AI agent」で、チャットボットと違い行動する、と説明。サンドボックスの仮想コンピューターで動き、インターネットに接続でき、ファイルが残る | 対象。AIエージェントのManus |
| MANUS(manus-meta.com) | MANUS Technology Group(エイントホーフェン拠点)は、手の動きを測るデータグローブを作る会社。製品はMetagloves ProとMetagloves Pro Haptic。ロボットの遠隔操作、VR/XR、研究などが用途 | 対象外。ハードウェアの会社。ページにはAIエージェントのManusへの言及は見つからなかった |
- 選んだ理由:お題が「AIエージェントManus」であり、公式のドキュメントが「AIエージェント」と明記しているのは前者です。
- もう1つ、Manusの公式の資料には「Monica AI」の名前も出てきます。プライバシーポリシーのページの説明文に、対象の製品として「Manus AI, Monica AI, and related services」とあります。両者の関係は、読んだ範囲では書かれていませんでした。Monicaについては別のガイドで扱います。
- また、公式のヘルプには「Cue」という別のアプリが出てきます。Manusの公式ブログは、Cueを「パーソナルエージェントのための独立したアプリ」と紹介しており、アカウントとデータはManusと共通だと、アカウント削除の記事に書かれています。この記事は主にManus本体を扱います。
前提:用語をそろえる
- エージェント(Agent):指示を受けて、手順を考え、ツールを使いながら、作業を最後まで進めるAI。公式は「仮想の同僚」という言い方もしています(ドキュメントの「Welcome」)。
- サンドボックス:Manusが作業をする、隔離された仮想のコンピューター。ファイルが残り、ソフトを入れることもできる、とドキュメントにあります。
- タスク(Task):Manusに頼む1件の仕事。公式のヘルプやドキュメントでは、1つの会話のまとまりをこう呼んでいます。
- クレジット(Credits):タスクの重さで減る使用量の単位。公式のヘルプによると、AIの文章処理、仮想マシン、外部のデータAPIに使われます(詳しくは04)。
- プロジェクト(Project):指示とファイルをまとめて、毎回の頼みごとに自動で付ける仕組み(02で扱います)。
- Cloud Browser / My Browser(Browser Operator):Cloud Browserはクラウド上のブラウザ、My Browserは自分のブラウザに拡張機能を入れてManusに操作させる仕組みです(03で扱います)。
- コネクタ(MCP Connectors):GmailやNotionなどの外部サービスにつなぐ仕組み。公式の説明ではOAuth 2.0(パスワードを渡さず、相手の画面で許可する範囲を選ぶ認可の仕組み)で認可します。MCPは、AIが外部のサービスにつながるための標準の仕組みです(03で扱います)。
- Manus 2.0:2026年9月28日の公式ブログで発表された新しい構成の名前。公式は「バージョンアップではない」と書いています。
たとえ話:クラウドにいる「自分専用のパソコンを持った助手」
Manusは、遠くの部屋に助手がいて、その助手が専用のパソコンを持っている、というイメージです。こちらが「この会社を50社調べて表にして」と頼むと、助手は自分のパソコンでブラウザを開き、調べ、表を作り、できあがったファイルを渡してくれます。こちらは終わるまで他の作業をしていてよい、というのが公式の説明する使い方です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで使えるか
公式の資料に出てくる入口を、確認できた範囲で表にします(確認日10月23日)。
| 入口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| ウェブ(manus.im/app) | 解約の手順の記事に「Open the Manus app at manus.im/app」とある。日々の操作の入口 | 書かれている |
| デスクトップアプリ(macOSとWindows) | 公式のドキュメントでは、My Computerの機能が「両OSの全ユーザー」向け、とある。ダウンロードのヘルプには、macOSはApple Silicon(Mシリーズ)向け、とある。「Manus 2.0 is available for Windows」とある。一方、Manus 2.0のブログでは、デスクトップのダウンロードにmacOSとWindowsが並ぶ(デスクトップアプリは「Manus Studio」にアップグレードされたと書かれている)。ヘルプとブログで書き方が違う | 書かれている(細部は確認できず) |
| スマホ | Manus 2.0の公式ブログに「web, desktop, and mobile」で使える、とある。ドキュメントのDesign Viewにも「Manus mobile app」の言及がある。Manus 2.0のブログのダウンロードにはiOSとAndroidが並ぶ。ストアの画面や動作条件は読めていない | 一部確認できず |
| ブラウザ拡張(Browser Operator) | Chrome、Edgeが推奨で、他のブラウザは「coming soon」と書かれている | 書かれている |
| メール(Mail Manus) | 専用のメールアドレスに転送するか、CCに入れて使う | 書かれている |
| Slack、LINE、Telegram、WhatsApp Business | 公式のヘルプに、それぞれでManusのエージェントを使う手順の記事がある(LINEは読んだ。Telegramは安全性の記事を読んだ。WhatsAppは題名のみ) | 一部確認できず |
-
対応する機能は入口ごとに違います。詳しくは03で扱います。
-
言語:Teamの公式ページの言語選択には、日本語を含む複数の言語が並んでいます。公式ドキュメントにも、日本語を含む14言語の索引があります。一方、トップページ(manus.im)のフッターには英語だけが表示されていました。AIの答えを日本語にできるかどうかの説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 動作条件(OSのバージョン、パソコンの性能)は、デスクトップアプリのダウンロードのヘルプに「書かれていなかった」ので、公式のダウンロードページ(ヘルプは manus.im/desktop を案内)で確かめてください。9月1日の公式ブログのmacOS版ダウンロードのリンク先には、ファイル名に「2.0.4」とあります(記事の本文には書かれていません)。
アカウントとログイン
公式のヘルプ(How to Change Your Linked Email and Add Multiple Login Methods)に書かれていたのは、次のことです。
- ログイン方法は、Google、Apple、Microsoftの3つ。この記事にはFacebookは出てきません。
- 「Account Settings」の「Manage sign-in methods」で、ログイン方法を追加できます。
- 1つのログイン手段(たとえば1つのGoogleアカウント)は、1つのManusアカウントにしか結べません。最後に残ったログイン方法は外せません。
- メールアドレスは「Account Settings」の「Email」から変えられます。ただし新しいメールは、自動ではログイン方法になりません。
別のヘルプ(バックアップの案内)には、Facebookだけでログインしている人は、サービス変更の後はFacebookのログインが使えなくなるので、先に別のログイン方法かメールを足すように、と書かれています。
無料と有料:何が違うか
公式のヘルプ「What is the current membership pricing for Manus?」を読んだ範囲では、次のとおりです(確認日10月23日。ページには「Updated today」とあるだけで、具体的な日付は書かれていません)。
| プラン | 公式のページに書かれている金額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0/month | 毎日300クレジット(daily refresh)。ヘルプは、簡単な質問への素早い答え向け、と説明。同時に動かせるタスクは1、スケジュール自動実行は2 |
| Pro(価格1) | Starting from $20/month | 月4,000クレジットから。同時タスク20、自動実行20。年払いは17%引き |
| Pro(価格2) | Starting from $40/month | 月8,000クレジットから。7日間の無料お試し。年払いは17%引き |
| Team | Starting from $20 per seat/month | Proの機能を含む。ヘルプはさらに、SSO(会社のIDでまとめてログインする仕組み)、学習への利用のオプトアウト、チームの利用状況の分析、社内のアクセス制御、共有スライドテンプレートを挙げ、年払いは17%引き |
- Proの機能として、高度なリサーチ、ウェブサイトの公開、スライド生成、Wide Research、ベータ機能の先行利用が挙げられています。
- Teamの公式ページ(manus.im/team)には、US$20/席/月、またはUS$200/席/年、1席あたり月4,000クレジットと書かれています。企業向けのEnterpriseは、価格は問い合わせ、とあります。
- 料金ページ(manus.im/pricing)は、プランの数字を取得できませんでした。日本円の表示も確認できていません。
- 食い違い:ドキュメントの「Plans and Pricing」は、Freeを「limited monthly credits」(月ごとの限られたクレジット)と書き、金額や数字は載せていません。ヘルプは「毎日300クレジット」です。どちらが新しいかは、読んだ範囲では分かりません。料金は料金ページの表示が基準、とヘルプ自身が書いています。
データはどこに保存され、何が学習に使われうるか
- タスクは、既定で非公開。 ヘルプ「Who can see my tasks?」に、個人プランでは、自分で共有しない限り他の人には見えない、とあります。チームプランでは、チームのオーナーがメンバーのタスクの内容を見られる、と書かれています。
- 保存場所。 2026年8月11日の公式ブログに、独立後のデータはアメリカとシンガポールに保存される、と書かれています。9月1日の投稿には保存場所の記載は見つかりませんでした。それ以外の保存場所や期間も、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 学習への利用。 チーム向けの公式ページ(manus.im/team)の「Enterprise Ready」という見出しの節に「We never allow model training on your data」とあり、同じページのFAQには、LLM提供元との正式な契約で学習に使われない、とあります。料金のヘルプには、Teamの機能として「data training opt-out」(学習への利用を断る設定)が挙がっています。個人向けについては、ヘルプの成果物の記事に、集計または特定できない形にしたデータを製品の改善に使うことがある、と書かれています。モデルの学習に使うかどうかを個人向けに明言した文章は、読んだ範囲では見つかりませんでした。プライバシーポリシー本文は取得できませんでした。
- 成果物の持ち主。 ヘルプに、Manusで作った内容は個人でも商用でも自分のもの、と書かれています。ただしAIの出力は他と似ることがあり、著作権などで守られない場合もある、という注意も添えられています。
- パスワード。 Browser OperatorとCloud Browserの説明に、Manusはパスワードを保存しない、と書かれています。
運営会社をめぐる公式の発表(時系列)
| 日付 | 公式ブログに書かれていること |
|---|---|
| 2025年12月29日 | 「Manus Joins Meta for Next Era of Innovation」。Metaに加わる。購読サービスはこれまでどおりアプリとウェブで提供し、拠点はシンガポールのまま、と書かれている。取引条件は書かれていない |
| 2026年8月11日 | 「A Note to Our Users」。もうすぐ独立した会社に戻る(質問欄に、データ削除は「Metaからの分離」の一部で、Metaが取得したのは2025年12月29日、と書かれている)。一部の利用者が影響を受ける。2025年12月29日以降に生まれたデータの一部が、一部の地域の規制のために削除される、と書かれている |
| 2026年9月1日 | 「Manus Resumes Independent Operations」。独立運営を正式に再開した。バックアップして復元していない人は、復元の窓口を使える。「復元の期限はない」と書かれている |
- 8月の発表では、データ削除の理由は、セキュリティ事故ではなく、一部の地域の規制を満たすためだと説明されています。
- 影響を受けたかどうかは、利用者の種類(A、B、C)で決まる、とヘルプにあります。詳しくは04に書きました。
- 9月1日の投稿には、Metaへの言及は見つかりませんでした。同じ投稿は、創業チームが引き続き会社を率いると書き、自社を「independent agent lab」と呼んでいます。現在の所有関係は、公式の資料から断定できません。「独立した会社として運営を再開した」という公式の表現のとおりに受け取ってください。
最初に決めること:4つ
- どのログイン方法か。 Google、Apple、Microsoftから選びます。後から足せます。
- クレジットをどう使うか。 タスクの重さで減るので、最初は小さな頼みごとで感覚をつかむのが安全です(見立て)。
- 何をManusに渡すか。 個人情報や仕事の機密を入れる前に、公式ブログが独立後の保存先としてアメリカとシンガポールを挙げていること、学習への利用が個人向けに明言されていない(読んだ範囲では見つからなかった)ことを踏まえて判断してください。
- 自分のブラウザやパソコンの操作を任せるか。 Browser OperatorやMy Computerは、自分のログイン状態やフォルダに触れます。公式は、Browser Operatorではセッションごとの許可、My Computerではコマンドごとの許可とフォルダの限定があると説明していますが、使うかどうかは自分で決める部分です(03で扱います)。
今日からできること
- 無料プランで、短い調べものを1つ頼んでみる。
- 「Account Settings」で、ログイン方法を2つにしておく(見立て:1つが使えなくなったときの備え)。
- 機密を扱うときは、チーム向けの条件と個人向けの条件が違うことを意識する。
- 有料を考えるなら、料金ページの表示(日付つき)を自分の目で確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はManusを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式のドキュメント、ヘルプ、ブログを読んだ範囲です。
- 料金ページ、プライバシーポリシー、トラストセンターは、本文を取得できませんでした。金額は、ヘルプの記事と、Teamの公式ページの記述です。
- 公式の資料同士で、書き方が食い違う所があります。Freeのクレジット(月ごとか、毎日か)、追加購入クレジットの有効期限などです。迷ったら、アプリ内の表示と料金ページが最終的な基準です。
- 運営会社の経緯は、公式ブログに書かれたことだけを書いています。取引条件や現在の持ち株の関係は、公式の資料からは確認できていません。
- 規約や個人情報の扱いの解釈は、公式のプライバシーポリシーや、専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Welcome(Manus Documentation、Manus、確認日 2026-10-23)
- Plans and Pricing(Manus Documentation、Manus、確認日 2026-10-23)
- Manus Documentation index(llms.txt、Manus、確認日 2026-10-23)
- What is the current membership pricing for Manus?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- Manus for Teams and Enterprise(Manus、確認日 2026-10-23)
- How to Change Your Linked Email and Add Multiple Login Methods(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- How to download the Manus Desktop App?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- Who can see my tasks?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- Do I own the assets (websites/images/videos/slides) generated via Manus?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- How can I delete my account?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- Manus Joins Meta for Next Era of Innovation(Manus、2025年12月29日、確認日 2026-10-23)
- A Note to Our Users(Manus、2026年8月11日、確認日 2026-10-23)
- Manus Resumes Independent Operations(Manus、2026年9月1日、確認日 2026-10-23)
- Introducing Manus 2.0(Manus、2026年9月28日、確認日 2026-10-23)
- Blog(Manus、確認日 2026-10-23)
- Is my data safe when using Manus Agents in Telegram?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- How do I set up / connect and use Manus Agents in LINE?(Manus Help Center、Manus、確認日 2026-10-23)
- MANUS Technology Group(MANUS、確認日 2026-10-23)