3行でいうと
- APIは
https://api.x.ai/v1、キーはconsole.x.aiで作り、環境変数XAI_API_KEYに入れる、が公式の例の形です。最初の呼び出しは、Responses API(/v1/responses)です。OpenAIのSDKのbase_urlを差し替えて呼べます。 - ツールは2種類です。公式のサーバーで動く組み込み(Web Search、X Search、Code Execution、Image Generation、Collections Search)と、自分のコードが実行する関数呼び出し。リモートMCPは、
toolsに"type": "mcp"を入れて渡します。allowed_toolsで使えるツールを絞れます。 - 関数呼び出しは、モデルが関数の実行を頼み、自分のコードが実行して結果を返す方式です。画像と動画は、生成のAPIで、動画は結果が出るまで状態を確かめる流れです。
- Grok Build、docsのMCPサーバー、Claude Codeの設定の読み込みは、第9本(その3)に分けました。
- Claude DesktopなどからGrokを呼ぶ手順は、読んだ公式のページには見つかりませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrokを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コードと設定の例は、公式のページを要約の形で取得して読み取ったもので、記号や改行が崩れていないか、必ず公式ページの原文と照らしてください。例の指示文は「この記事の例」です。
先に結論
- まず、手元の環境で1回、curlで呼ぶ。 公式のQuickstartは、アカウント、クレジット、キー、SDK、最初のリクエスト、画像の生成の順で書いています。
- キーは、パスワードと同じ扱い。 公式は、環境変数かシークレット管理に置く、公開のリポジトリやソースに入れない、共有しない、と書いています。
- MCPを渡すときは、
allowed_toolsで絞る。 公式は、省略するとサーバーのすべてのツールがモデルの文脈に入る、読み取りだけに絞ると変更されるリスクが減る、と書いています。 - 組み合わせは、公式が書いてある向きだけ。 「Grokを、他のAIの道具として呼ぶ」手順は、読んだ範囲に無く、「他のAIのSDKに接続先を差し替える」向きが中心です(Grok Buildが他のツールの設定を読む向きは第9本)。
前提:用語をそろえる
- API。 プログラムからGrokを呼ぶ入口です。
- APIキー。 呼び出す人を示す秘密の文字列です。リクエストの
Authorization: Bearer ...に入れます。 - 環境変数。 OSやシェルに、名前をつけて持たせる値。公式の例では
XAI_API_KEY。 - SDK。 APIを呼びやすくする既製の部品集です。公式の例には、OpenAIのSDK(Python、JavaScript)、Vercel AI SDK(
@ai-sdk/xai)、公式のxai-sdk(Python)が出てきます。 - Responses API。 公式の例が使う呼び方(
/v1/responses)。古いChat Completionsは、docsの一覧では「Legacy」の扱いです。 - ツール(サーバー側)。 公式のサーバーが実行するWeb Searchなど。結果がレスポンスに入って返ります。
- 関数呼び出し。 モデルが「この関数を呼んで」と頼み、自分のコードが実行して結果を返す方式。
- MCP。 AIと外のサービスをつなぐ共通の決まり。リモートMCPは、ネット越しのサーバーです。
- モデルの名前。 2026年10月25日に読んだdocsの例は
grok-4.7です。公式のmodelsのページは、aliasの形(<model>、<model>-latest、<model>-<date>)を説明し、aliasは同じモデルの次の版へ自動で移れる、と書いています。モデルの名前は変わりうるので、使う前にmodelsのページで確かめます(この記事の注意)。
組み合わせの地図(公式に記述があるものだけ)
| 組み合わせ | 向き | 公式の記述の場所 | この記事の節 |
|---|---|---|---|
| 自分のコード → Grok API | 呼ぶ | Quickstart | 連携A |
| OpenAIのSDK → Grok API | SDKの接続先を差し替える | Quickstart | 連携A、連携B |
| Vercel AI SDK → Grok API | 同上 | Quickstart、Tools | 連携A、連携C |
| Grok API → DeepWikiなどのリモートMCP | Grokが外のMCPを使う | Remote MCP Tools | 連携D |
| Grok API → 自分のMCP(トンネル経由) | 同上 | Database over MCP(cookbook) | 連携D |
| Grok API → 自分の関数 | 自分のコードが実行する | Function Calling | 連携E |
| Grok API → 画像・動画 | 生成する | Imagine | 連携F |
| Grok Build ← Claude Codeの設定 | 読み込む | Skills, plugins; AGENTS.md; MCP Servers | 第9本 連携H |
| Grok Build → 他社のモデル | 設定ファイルで追加 | Grok Build overview | 第9本 連携H |
| Grok Build ← 他のアプリ(ACP) | 他のアプリが操作 | Headless & Scripting | 第9本 連携H |
| docsのMCPサーバー → 各種ツール | ツールがdocsを読む | Docs MCP | 第9本 連携I |
連携A:APIキーを作って、最初のリクエストを送る
手順(docs.x.ai/developers/quickstart と /overview)
console.x.aiで、アカウントを作ります。公式は、APIを使う前に、クレジットを追加する、と書いています。購入は、コンソールの請求のページです(docs overviewの「Purchase credits」のボタンが請求のページへ向いています。このページのURLconsole.x.ai/team/default/billingは、今回読んだQuickstartの本文では確認できていません)。- コンソールの「API Keys」のページ(
console.x.ai/team/default/api-keys)で、キーを作ります。ボタンの名前は、docs overviewは「Create API key」、security FAQは「Create API Key」と書いています(表記が少し違います。手元の画面を見てください)。キーはチーム単位で、チームを間違えないように、とsecurity FAQにあります。 - キーを環境変数に入れます。公式の例(Bash):
export XAI_API_KEY="your_api_key"
または、プロジェクトのフォルダの .env ファイルに、次のように書きます。
XAI_API_KEY=your_api_key
.env を使うなら、公開のリポジトリに入れないでください(security FAQの注意)。
4. SDKを入れます(公式の表)。
| 言語 | コマンド |
|---|---|
| JavaScript(AI SDK) | npm install ai @ai-sdk/xai zod |
| Python(OpenAI) | pip install openai |
| JavaScript(OpenAI) | npm install openai |
| Python(xAI SDK) | pip install xai-sdk |
- 最初のリクエストを送ります。公式の例は、
grok-4.7に、コードの修正を頼む1文を送ります。
curl(公式の例)
curl https://api.x.ai/v1/responses \
-H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "grok-4.7",
"input": "Fix this function and explain the bug: function median(a){a.sort();return a[a.length/2]}"
}'
Python:OpenAIのSDK(公式の例)
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
api_key="<YOUR_XAI_API_KEY_HERE>",
base_url="https://api.x.ai/v1",
)
response = client.responses.create(
model="grok-4.7",
input="Fix this function and explain the bug: function median(a){a.sort();return a[a.length/2]}",
)
print(response.output_text)
このPythonの例の <YOUR_XAI_API_KEY_HERE> は、キーを直接書く形のプレースホルダーです。同じQuickstartの画像の例は、api_key=os.getenv("XAI_API_KEY") と環境変数から読んでいます。キーを直接書かずに環境変数から読む形に置きかえる案は、この記事の案です(動作は確かめていません)。
Python:xAI SDK(公式の例)
import os
from xai_sdk import Client
from xai_sdk.chat import user
client = Client(api_key=os.getenv("XAI_API_KEY"))
chat = client.chat.create(model="grok-4.7")
chat.append(user("Fix this function and explain the bug: function median(a){a.sort();return a[a.length/2]}"))
print(chat.sample().content)
JavaScript(OpenAI SDK、AI SDK)の例もQuickstartにあります。全文は公式ページで確認してください。
期待される結果
返事の本文が、標準出力に表示されます。返事の内容は毎回違います。
続きの会話(Responses API)
docs.x.ai の「Multi-Turn Conversations」が書く内容です。
- 保存は既定でオンで、プロンプト、推論の内容、返事は公式のサーバーに保存され、保存されたレスポンスは30日間、IDで会話を続けられます。
store: falseで保存しないようにできます。その場合は、履歴を自分で持ちます。- 続きは、前のレスポンスのIDを
previous_response_idに入れ、新しいメッセージだけを送ります。 - システムプロンプトは、
inputの中の{"role": "system", ...}のメッセージで渡す形が、そのページの例です。 - 保存したレスポンスの取得は
GET /v1/responses/{response_id}、削除はDELETE /v1/responses/{response_id}です。
呼び出しが失敗するとき(docs.x.ai/developers/debugging、rate-limits)
| 状況 | 公式の記載 |
|---|---|
| 401 | 認証ヘッダーがない、またはトークンが無効。Bearerのトークンを付ける。新しいキーをコンソールで作る |
| 403 | チームの管理者にアクセスを頼む |
| 404 | リクエストの本文とURLをAPIリファレンスと比べる |
| 405 | HTTPメソッドが合っていない |
| 422 | POSTの本文のどこかの形式が正しくない |
| 429 | リクエストの頻度の上限を超えた。頻度を下げるか、コンソールで上限を上げる。公式の例は、待ち時間を倍にして再試行(1秒、2秒、4秒…)し、5回で止める |
- レート制限は、モデルごとに、1秒あたりのリクエストと、1分あたりのトークンの両方があります。チームの現在の段階と上限は、コンソールのModelsのページに出ます(公式)。数字は変わるので、この記事には書きません。
キーが漏れたかもしれないとき(security FAQの手順)
- コンソールにログインし、正しいチームか確認します(キーはチームごと)。
- サイドバーの「API Keys」を開きます。
- キーの横の「⋯」のメニューから、「Disable key」(一時的)か「Delete key」(恒久)を選びます。
-
「Create API Key」で新しいキーを作り、アプリを更新します。
-
公式は、GitHubのSecret Scanningと提携していて、漏れたキーが見つかると無効にしてメールで知らせる、とも書いています。
- 公式は、キーを定期的に入れ替える、チームのメンバーでキーを共有しない、と書いています。
渡るデータ、保存
- 公式のsecurity FAQは、APIの入出力を、監査のために暗号化して30日間保存し、その後は自動で削除する、明示的な許可なしに、入出力で学習することはない、と書いています。
- 「Zero Data Retention(ZDR)」は、チーム全体の設定で、管理者のみが有効にできます。ステートフルなResponses API、Files、Collections、Batchなどが使えなくなります。公式は、ほとんどの顧客にはZDRを有効にすることを勧めない(we do not recommend)、と書いています。
- 処理の地域:既定の
https://api.x.aiは地域を保証しません。米国のエンドポイントhttps://us.api.x.ai/v1は、米国内だけで処理するためのもので、使えるモデルと機能に制限があります。security FAQは、Files、Collections、サーバー側のツール、自分の側のネットワーク経路は、この保証の外にある、と書いています(詳しくは第3本)。
連携B:OpenAIのSDKで、接続先だけをGrokにする
公式のQuickstartの例が示す形です。既存のコードが、OpenAIのSDKでResponses APIを呼んでいるなら、変えるのは、base_url と api_key、そして model の名前です。
client = OpenAI(
api_key="<YOUR_XAI_API_KEY_HERE>",
base_url="https://api.x.ai/v1",
)
- 公式のdocsは、画像の生成でも、
client.images.generate(model="grok-imagine-image-2.0", ...)というOpenAIのSDKの呼び方を示しています。 - 公式の資料で、OpenAIのSDKの全機能が使えるかは、書かれていません。たとえば、Responses APIの
require_approvalとconnector_idは、今のところ使えない、とRemote MCP Toolsのページに書かれています。 - AnthropicのSDKでGrokを呼ぶ方法は、読んだページには書かれていませんでした。
- 古いChat Completions APIの例は、Streamingのページに残っています(
/v1/chat/completionsでstream: true)。「Legacy」の扱いなので、新しく書くなら、公式の例はResponses APIです。
連携C:ツールを付ける(検索、Xの検索、コード実行)
何ができるか(docs.x.ai/developers/tools/overview)
| ツール | 有効にする書き方(OpenAI SDK、curl) |
|---|---|
| Web Search | {"type": "web_search"} |
| X Search | {"type": "x_search"} |
| Code Execution | {"type": "code_interpreter"}(xAI SDKは code_execution()、AI SDKは codeExecution) |
| Image Generation、Collections Search | このページには書き方が無い(別ページがある) |
curl(公式の例の形。ストリームで受ける)
curl https://api.x.ai/v1/responses \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
-d '{
"model": "grok-4.7",
"stream": true,
"input": [
{"role": "user", "content": "What are the latest updates from SpaceXSI?"}
],
"tools": [
{ "type": "web_search" },
{ "type": "x_search" },
{ "type": "code_interpreter" }
]
}'
- 組み込みのツールは、公式のサーバーで動き、結果が返ります。モデルが、ツールを呼ぶか答えるかを決め、十分な情報が集まるまで繰り返します。出典のURLは、レスポンスに自動で入ります。
- 課金は、トークンと、ツールの呼び出しの2つです。数字は、docsのPricingのページを見てください(この記事には書きません)。
絞り込み(公式のパラメータ)
- Web Search:
allowed_domains(検索と閲覧を、挙げたドメインに限る。最大5つ)、excluded_domains(外すドメイン。最大5つ。両方は同時に使えない)、enable_image_understanding、enable_image_search。OpenAIのSDKでは、filtersの中に{"allowed_domains": [...]}の形で入れる、と書かれています。 - X Search:
allowed_x_handles、excluded_x_handles(@なし。それぞれ最大20。同時に使えない)、from_date、to_date(YYYY-MM-DD。to_dateの日は含まれない)、enable_image_understanding、enable_video_understanding。max_turnsで、検索の往復の回数を限れます。 - X Searchの料金は、取得した投稿とプロフィールの数で数えられます(具体的な金額は公式ページで確認)。
この記事の例(指示文):
Xで、アカウント「SpaceX」の2026年10月の投稿だけを対象に、話題を3つ挙げてください。投稿のリンクを付けてください。
この例に対応する設定は、allowed_x_handles: ["SpaceX"]、from_date: "2026-10-01"、to_date: "2026-11-01" です(公式のパラメータ名を使って、この記事で組んだ例。動作は確かめていません)。
連携D:リモートMCPをAPIで使う
設定の形(docs.x.ai/developers/tools/remote-mcp)
tools に、次のような項目を入れます。
| パラメータ | 必須 | 意味 |
|---|---|---|
type |
公式の表には載っていない(例には "type": "mcp" が入っている) |
"mcp" |
server_url |
はい | MCPサーバーのURL。Streaming HTTPとSSEのみ対応 |
server_label |
はい | サーバーの名前。ツール呼び出しの接頭辞になる |
server_description |
いいえ | サーバーの説明 |
allowed_tools |
いいえ | 有効にするツールの名前の一覧。空か省略ですべて。xAI SDKでは allowed_tool_names |
authorization |
いいえ | MCPサーバーへのリクエストの Authorization ヘッダーに入れるトークン |
headers |
いいえ | 追加のヘッダー。xAI SDKでは extra_headers |
公式の例(DeepWikiのMCPサーバー)
DeepWikiは、公式の例が使う第三者のMCPサーバーです(https://mcp.deepwiki.com/mcp)。
import os
from openai import OpenAI
client = OpenAI(api_key=os.getenv("XAI_API_KEY"), base_url="https://api.x.ai/v1")
response = client.responses.create(
model="grok-4.7",
input=[{"role": "user", "content": "What can you do with https://github.com/xai-org/xai-sdk-python?"}],
tools=[{"type": "mcp", "server_url": "https://mcp.deepwiki.com/mcp", "server_label": "deepwiki"}],
)
print(response)
curl、requests、xAI SDK(mcp(server_url=..., server_label=...))の例も、同じページにあります。
渡るデータ、制限、権限
- プラットフォームが接続を管理します。
allowed_toolsを省略すると、サーバーが公開するすべてのツールの定義が、モデルの文脈に入ります。公式は、絞ることで、性能と、リスク(たとえば、読み取り専用のツールだけにして、モデルがデータを変更できないようにする)の両方に効く、と書いています。 - 複数のサーバーは、1回のリクエストに、
mcp(...)を複数並べて使えます。ラベルと説明を、はっきりさせる、と書かれています。 - 公式が書く制限:Streaming HTTPとSSEのみ、
require_approvalとconnector_idは、OpenAIのResponses APIでは未対応です。 - 公式が書く注意:HTTPSを使う、サーバー側で正しく認証する。
- MCPサーバーへ何が送られるかの詳しい説明は、読んだページに書かれていません。
公式のcookbook:自分のデータベースをMCPで渡す(Database over MCP)
自分のパソコンのSQLiteを、MCPサーバー(Node)で公開し、Cloudflareの簡易トンネルで公開URLを与え、grok-4.7 に質問させる例が、docs.x.aiのcookbookにあります。要点だけ並べます(全文は公式ページ)。
- 用意:Node.js 22.13以上、
cloudflared、環境変数XAI_API_KEY。 - 実行:公式のリポジトリの例のフォルダで、
npm installのあとnpm run web。サンプルのデータベースを作り、MCPサーバー(3001番)、トンネル、画面(3000番)を起動します。 - Grokへの渡し方:
mcp()に、server_url、server_label、server_description、allowed_tools、authorization(その回だけの使い捨てのトークン)を渡します。 - ツール:
list_tables、describe_table、run_query(SELECTのみ)。 - 公式が書く守り方(サーバー側):読み取り専用の接続、SELECTかWITHで始まる1文だけ許可、返す行数の上限(100行)、1つの問い合わせの時間の上限(5秒)、回答ごとの使い捨てトークン、トンネルを通すのはMCPのサーバーだけで、画面は通さない。モデルの判断に頼らず、サーバーが自分で制限する、という書き方です。
- 費用:公式は、リモートMCPの呼び出し自体は課金されず、トークンが課金される、と書いています。
公式のcookbook:外から来た文章への備え(Prompt Injection Defenses)
docs.x.aiのcookbookが、ウェブページなどの外部の文章に隠された指示への、防御の考え方を4つ挙げています(実装の全文は載っていません。セットアップと実行のコマンドと、検索を特定のドメインに絞る短い例があります)。
- 外の文章は「データ」として扱う(
<untrusted>のような印で囲み、指示ではないとモデルに伝える)。 - 段階ごとに使える道具を絞る(読む段階には読むための道具だけ、送る段階には送るための道具だけ)。
- 道具を実行する前に、引数を確かめる(送信先を既知の連絡先に限る、リンクを自社のドメインに限る、など)。
- 副作用のある操作は、人が確認する。
公式は、それぞれに抜け穴があり、4つを重ねると、そのテストでは攻撃が通らなかった、と書いています。
連携E:関数呼び出し(自分のコードにつなぐ)
docs.x.ai の「Function Calling」の流れです。
- 名前、説明、パラメータのJSON Schemaで、関数を定義します。
- ツールとして、リクエストに付けます。
- モデルが外のデータが要ると判断すると、関数の呼び出しを返します。
- 自分のコードで、その関数を実行します。
- 結果を、
function_call_outputの項目として、call_idとprevious_response_idを付けて返します。
公式の例(Python、OpenAI SDK)の核心部分は、tools に {"type": "function", "name": "get_temperature", ...} を渡し、返ってきた function_call を処理して、{"type": "function_call_output", "call_id": item.call_id, "output": ...} を送る、という形です。全文は公式ページで確認してください。
tool_choiceは、"auto"(既定)、"required"、"none"、特定の関数を指定する形、があります。- 並列の呼び出しは既定で有効です。
parallel_tool_calls: falseで止めます。 - 知らない関数名への対応は、文章での説明は読んだページに無く、公式の例のコードが、知らない名前にはエラーのペイロード(
Unknown function)を返しています。 - 組み込みのツールと関数は、1つのリクエストで混ぜられます。
連携F:画像と動画をAPIでつくる
画像(公式のQuickstartの例)
curl -X POST https://api.x.ai/v1/images/generations \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
-d '{
"model": "grok-imagine-image-2.0",
"prompt": "A futuristic city skyline at sunset"
}'
- 公式の画像のページ:1回のリクエストで1〜10枚(
n)、aspect_ratio(既定auto)、resolution(1k、2k。既定1k)、quality(low、medium、auto)、response_format(url、b64_json。既定url)。URLは一時的なので、早く保存します。 - 編集は、
POST /v1/images/editsで、元の画像に公開のURLかbase64のデータURIを渡します。複数の画像を使う編集は、最大5枚です(Imagineの概要)。
動画(公式のページの流れ)
POST https://api.x.ai/v1/videos/generationsに、モデルと指示文を送ると、request_idが返ります。GET https://api.x.ai/v1/videos/{request_id}を、間をあけて繰り返し、状態がdoneかfailedになるまで待ちます。-
doneなら、返ってきたURLから動画を取ります。URLは一時的です。 -
長さは1〜15秒(既定8秒)、解像度は480p(既定)、720p、1080pです。音声は既定で付き、
generate_audioを偽にすると無音になります。 - 公式の最小のPythonの例は、
requestsでgrok-imagine-video-1.5、duration: 10、aspect_ratio: "16:9"、resolution: "720p"を送り、5秒おきに状態を見ます。全文は公式ページで確認してください。 - 失敗の理由は、
invalid_argument(入力の誤り、長さが未対応、モデレーション)、permission_denied、failed_precondition、service_unavailable、internal_errorなどが書かれています。
連携G:ファイルを読ませる(API)
docs.x.ai の「Chat with Files」の内容です。
- 公開のURLのファイルは、
{"type": "input_file", "file_url": "..."}で、アップロードなしで付けられます。 - 非公開のファイルは、Files APIでアップロードしてから、
{"type": "input_file", "file_id": "..."}で付けます(アップロードの手順は、別ページ)。 - ファイルを付けると、ドキュメント検索が有効になります。エージェントとして動けるモデル(サーバー側ツール対応)が必要、とあります。
- 表のデータの分析には、コード実行のツールを足すと、Pythonでデータを処理できる、とあります。
- ZDRを有効にしたチームでは、Files APIが使えません(security FAQ)。
うまくいかないときの確認点(全体)
| 症状 | 確認点 |
|---|---|
| 401が返る | キーを Authorization: Bearer で送っているか。環境変数 XAI_API_KEY が空でないか。キーを作ったチームが合っているか |
| 429が返る | 頻度を下げる。待ち時間を倍にして再試行。Modelsのページで上限を見る |
| リモートMCPが使えない | URLがHTTPSで、公開で届くか。Streaming HTTPかSSEか。allowed_tools の名前が合っているか |
require_approval が効かない |
Responses APIでは未対応と書かれている |
| MCPのツールが多すぎて遅い | allowed_tools で絞る(公式の記述) |
| 保存したレスポンスを消したい | DELETE /v1/responses/{response_id}。ZDRでは保存されない |
気をつけること
- この記事は、使って確かめた記録ではありません。 運営者はGrokを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コードと設定は、実行前に公式ページの原文と照らしてください。
- 要約を経由した取得。 コードの記号や改行が崩れている可能性があります。この記事では、崩れが疑われるものは、全文を載せず、要点だけを書きました。
- キーを守る。 公式のsecurity FAQの注意に沿って、環境変数に置き、共有・公開をしないでください。
- MCPは、外から文章を持ち込む道。 公式のcookbookが挙げる4つの考え方(データとして扱う、道具を絞る、実行前に確かめる、人が確認する)を読んでください。
- モデルの入れ替わり。 Imagineの概要ページの目次に、「Imagine Image Quality Retirement (Nov 2, 2026)」と「Model Retirement (May 15, 2026)」という移行の案内の見出しがあります。何が変わるかは、読んだページの本文に書かれていません。名前は、使う前にmodelsのページと各移行の案内で確かめます。
- 読んでいないページ。 Files・Collectionsのアップロードの手順、Batch API、音声のAPIは読んでいません。Grok Build、Grok Botのページは第9本に書きました。
- 評価はしていません。 どの連携がよいかの順位づけは、この記事では書いていません。
- 僕らの見立て(事実ではありません)。 最初は、読み取りだけのMCPサーバーを1つ、
allowed_toolsで絞って渡す形から始めると、渡る範囲が小さくて、確かめやすいと思います。
出典
- Grok API Documentation(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- xAI API Quickstart(docs.x.ai、ページ表示日 2026-10-10、確認日 2026-10-25)
- Multi-Turn Conversations / Generate Text(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Streaming(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Models(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Rate Limits(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Debugging Errors(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Security FAQ(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Tools overview(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Web Search(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- X Search(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Function Calling(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Remote MCP Tools(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Cookbook: Database over MCP(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Cookbook: Prompt Injection Defenses(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Imagine API overview(docs.x.ai、ページ表示日 2026-10-08、確認日 2026-10-25)
- Image Generation(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Video Generation(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Chat with Files(docs.x.ai、確認日 2026-10-25)
- Grok overview(docs.x.ai、ページ表示日 2026-10-10、確認日 2026-10-25)
- Grok(x.ai、確認日 2026-10-25)