3行でいうと

  • コネクタは、grok.com/connectors で「New Connector」を押して追加します。公式のdocsは、組み込み(Gmail、Google Drive、OneDrive、Outlook、Teams、SharePoint、Salesforce)、カタログ(Notion、GitHubなど)、自作のMCP(Custom)の3種類に分けています。
  • 公式の各コネクタのページには、要求する権限(スコープ)、アクセスされるデータ、外し方(Grok側の「Disconnect」と、サービス側の取り消し)が書かれています。この記事は、その内容を表にそろえます。
  • 手元のパソコンで動かすMCPサーバーは、そのままでは使えません。公式は、公開インターネットから届く必要があり、localhostや社内のアドレスは拒否される、と書き、ngrokとCloudflare Tunnelの例を示しています。
  • Grok Botは、grok.comのGrokとは別の製品です。入手、サインイン、アプリのつなぎ方、Xからの呼び出し(@bot)、承認、取り消しの手順は、第9本(その3)に分けました。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrokを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は、公式の手順を順に並べたものです。例の指示文は「この記事の例」で、公式の例ではありません。公式のページは要約の形で取得しているため、権限の名前などは、実際に接続する前に公式ページの原文と照らしてください。コマンドは、システムに常駐する、またはネットワークに公開する操作を含むので、原文を見て写してから実行してください。

先に結論

前提:用語をそろえる

公式のコネクタ一覧(docs.x.ai/grok/connectors、ページ表示日 2026-10-10)

種類 コネクタ つなぐ対象(公式の表現) 管理者の準備
組み込み Gmail & Google Calendar Gmailのメッセージ、Googleカレンダーの予定 読んだページに無し(書き込みなどは管理者が段階的に有効化と書かれている)
組み込み Google Drive Driveのファイル、Docs、Sheets、Slides 読んだページに無し
組み込み OneDrive Microsoft OneDriveの個人ストレージ 必要(コンソールで追加、Tenant ID、管理者の同意)
組み込み Outlook Mail & Calendar Outlookのメールと予定 組織によっては管理者の承認が必要
組み込み Microsoft Teams Teamsのメッセージ、チャンネル、チャット 組織によっては管理者の承認が必要
組み込み SharePoint SharePointのサイトとドキュメントライブラリ 必要
組み込み Salesforce CRMのオブジェクト、レコードの検索、作成と更新 必要(Client IDとClient Secret)
カタログ Box、Canva、Gamma、GitHub、Linear、Meltwater、Notion、S&P Global、Vercelなど(ページが挙げるのは一部) それぞれのサービスの内容 読んだページに無し。Meltwaterは有効な契約が必要
Custom 自作のMCPサーバー 自分で定義したツール 自分で用意

連携1:Gmail と Google カレンダー

設定する画面(公式の手順)

GmailとGoogleカレンダーは、別々のコネクタで、それぞれにGoogleのサインインと権限があります。

  1. grok.com/connectors を開きます。
  2. 「New Connector」を押し、「Gmail」か「Google Calendar」を選びます。
  3. Googleアカウントでサインインし、求められる権限を確認して承認します。
  4. 両方使うときは、2と3をもう1回行います。

要求される権限(スコープ。公式の表)

コネクタ スコープ 用途 いつ要求されるか
Gmail gmail.readonly メールの検索と読み取り 常に(基本)
Gmail gmail.modify 下書き、ごみ箱、ラベルの変更 書き込みのツールが有効なとき
Gmail gmail.send 送信、返信、転送 送信のツールが有効なとき
Gmail gmail.labels ラベルの作成と削除 ラベルのツールが有効なとき
Calendar calendar.readonly 予定の検索と読み取り 常に(基本)
Calendar calendar.events 予定の作成、更新、削除 書き込みのツールが有効なとき
Calendar calendar.freebusy 空き時間の確認 空き時間のツールが有効なとき
Calendar calendar.calendarlist.readonly カレンダーの一覧 一覧のツールが有効なとき
両方 userinfo.email Googleアカウントの識別 常に

公式は、gmail.modify が gmail.readonly を含むので、書き込みが有効なときは、重複して聞かないよう、modifyだけを求める、と書いています。

できること(公式の記載)

渡るデータ

外し方

この記事の例の指示文

公式のページには、例の指示文が載っていません。公式の「できること」に合わせて、この記事で組んだ例です。

Gmailで、過去7日間に届いたメールのうち、添付ファイルが付いているものを一覧にして、差出人と件名だけを教えてください。本文は読まなくて構いません。
来週の火曜日の、私の予定を教えてください。
下書きを作ってください。送信はしないでください。

連携2:Google Drive

設定する画面(公式の手順)

  1. grok.com/connectors を開きます。
  2. 「New Connector」を押し、「Google Drive」を選びます。
  3. Googleアカウントでサインインします。
  4. 権限を確認して「Allow」を押します。

要求される権限

スコープ 用途
drive.metadata.readonly タイトル、日付、フォルダの構造を見る
drive.readonly ファイルの中身を読む
drive ファイルの作成と変更(書き込み。任意)
userinfo.email Googleアカウントの識別

できること、渡るデータ

この記事の例:

Driveの「議事録」というフォルダの中から、先月更新された文書を探して、それぞれ3行で要約してください。ファイルは変更しないでください。

連携3:Outlook(メールとカレンダー)

設定する画面

OutlookのメールとカレンダーもGmailと同じく別のコネクタです。

  1. grok.com/connectors を開き、「New Connector」を押します。
  2. Outlookのメール、またはカレンダーを選びます。
  3. Microsoftの、会社または学校のアカウントでサインインします(公式の表現)。
  4. 権限を確認して、「Accept」を押します。

権限と渡るデータ

コネクタ スコープ 用途
メール Mail.ReadWrite メールと下書きの読み取り、作成、更新、削除
メール Mail.Send 本人に代わって送信
カレンダー Calendars.ReadWrite 予定の読み取り、作成、更新、削除
両方 User.Read、offline_access サインイン中のプロフィール、再サインインを減らす

連携4:Microsoft Teams

  1. grok.com/connectors で、「New Connector」から「Microsoft Teams」を選びます。
  2. Microsoftの、会社または学校のアカウントでサインインします。
  3. 権限を確認して「Accept」を押します。

  4. 読む権限(委任):チームとチャンネル(Team.ReadBasic.All、Channel.ReadBasic.All)、チャンネルのメッセージ(ChannelMessage.Read.All)、メンバー(ChannelMember.Read.All、TeamMember.Read.All)、チャット(Chat.Read)、プロフィール(User.Read)。

  5. 書く権限:チャンネルのメッセージと返信(ChannelMessage.Send)、チャットのメッセージ(ChatMessage.Send)、新しいチャット(Chat.Create)。
  6. 渡るデータ:チャンネルとチャットのキーワード検索、スレッドの返信、リアクション、メンションを含むメッセージ、1対1とグループのチャット、チームとメンバーの一覧。
  7. 公式は、Teamsのデータを学習に使わず、保存せず、本人が入れる範囲だけに限る、と書いています。
  8. 管理者の同意が要ることがある点は、Outlookと同じです。
  9. 外し方:grok.com/connectors の「Disconnect」、myapps.microsoft.com。

連携5:OneDrive と SharePoint(管理者の準備が先)

どちらも、Business と Enterprise のプランのみ、とページに書かれています。

OneDrive

  1. 管理者:コンソール(console.x.ai)でOneDriveのコネクタを追加し、Azure ADのTenant ID(GUIDか xai.onmicrosoft.com のような形。Azureポータルの「Azure Active Directory > Overview」)を入力します。
  2. Microsoft 365の管理者が、同意を与えます(今承認する、同意のリンクをIT部門に送る、あとで行う、が選べる)。
  3. メンバー:grok.com/connectors で、OneDriveの「Connect」を押し、会社または学校のアカウントでサインインして、「Accept」を押します。

  4. 権限:Files.ReadWrite、User.Read、offline_access(委任、本人のOneDriveのみ)。

  5. 公式は、学習に使わない、他の人のファイルは見えない、切断するとそのアカウントに結びついた索引のデータが消え、管理者がコネクタを外すと組織の索引のデータがすべて消える、と書いています。
  6. OneDriveのコネクタには、全文検索がありません。その場合は、SharePointのコネクタのドキュメント検索を使う、と公式は書いています。

SharePoint

  1. 管理者:アクセスの方式を選びます。委任権限(公式は「recommended」と表記)か、Sites.Selected を使うアプリの権限です。
  2. AzureのTenant ID(ドメイン名かGUID)を入力します。
  3. Microsoft 365の管理者が、同意を与えます。同意されるまで、メンバーは認証できません。
  4. アプリの権限の方式のときだけ、許可するサイトを1つずつ許可リストに入れます。
  5. 書き込みを有効にする場合は、別のEntraアプリを使い、別の同意が要ります(任意)。
  6. メンバー:grok.com/connectors で、自分のアカウントをつなぎます。

  7. 権限(読み取り):Sites.Read.All、Files.Read.All、User.Read、offline_access。書き込みを有効にすると、Files.ReadWrite.All が読み取りの権限の代わりになります。

  8. 公式は、SharePointのデータを学習に使わないこと、問い合わせのたびに、問い合わせた人のMicrosoftの権限で確かめること、切断で、その人だけが見られた索引のデータが消え、コネクタの削除で、組織の索引のデータがすべて消えることを書いています。
  9. 書き込みは、同意のあとでも、メンバーには既定でオフです。アップロードは書き込みの権限と、オプトインが必要です。

連携6:Salesforce(管理者の準備が先)

  1. 管理者:xAI Consoleで「Grok Enterprise → Connectors」を開き、Salesforceのコネクタを追加して、OAuthのClient IDとClient Secretを入力します。
  2. 公式のページは、Salesforce DX MCP Server(Beta)のインストールと設定について、Salesforceの資料へのリンクを示していますが、中身は説明していません(読んだページ)。
  3. メンバー:grok.com/connectors で「New Connector」を押し、Salesforceを探して、自分のSalesforceの資格情報でサインインし、権限を承認します。

  4. 権限(スコープ):mcp_api(SalesforceのREST・SOAPのAPI経由で読み書き)、refresh_token。

  5. Grokが触れるのは、接続した本人のプロフィール、役割、共有ルール、項目レベルのセキュリティが許す範囲だけ、と公式は書いています。
  6. できること:データモデル(標準・カスタムのオブジェクト)、レコードと項目、最近見たレコード・更新したレコードの検索、Lead、Opportunity、Account、Caseなどのレコードの作成、既存のレコードの更新。
  7. 公式は、学習に使わず、レコードを複製・保存しない、と書いています。
  8. 外し方:grok.com/connectors で、Salesforceを探して「Disconnect」。公式は、これでGrokが組織に届かなくなる、と書いています。Salesforce側の取り消しの手順は、読んだページに書かれていません。
  9. 制限:1つのチームにつき、Salesforceの組織(インスタンス)は1つだけ。

連携7:カタログのコネクタ(Notion、GitHubなど)

  1. grok.com/connectors を開き、一覧から目的のサービスを探します。
  2. サインインします。公式は、追加の設定は要らない、と書いています。
  3. Meltwaterは、有効なMeltwaterの契約が必要、と書かれています。

公式のdocsが挙げる内容:Box(ファイル、フォルダ)、Canva(デザイン、プレゼン、素材)、Gamma(プレゼン、文書)、GitHub(リポジトリ、Issue、プルリクエスト、コード)、Linear(Issue、プロジェクト、ロードマップ)、Meltwater(ニュース、SNS、指標、感情)、Notion(ページ、データベース、ワークスペース)、S&P Global(金融データ、企業情報)、Vercel(プロジェクト、デプロイ、ログ)。

この記事の例(GitHubをつないだ場合。権限は、つなぐときの画面で確認):

GitHubで、私のリポジトリ「sample-repo」の、開いているIssueを一覧にして、ラベルごとに数えてください。Issueの内容は変更しないでください。

連携8:自作のMCPサーバー(Custom)

設定する画面(公式の手順)

  1. grok.com/connectors を開きます。
  2. 「New Connector」を押し、「Custom」を選びます。
  3. MCPサーバーのURLを入力し、必要な認証を済ませます。
  4. Grokが、サーバーが公開するツールを見つけて、会話で使えるようにします。

条件

Grok → https://your-tunnel.example.com → トンネルの提供元 → localhost:3001

公式は、サーバーのコードを変える必要はなく、Grokに渡すURLだけが変わる、と書いています。

手順A:ngrokを使う

公式のコマンドです(原文で確認して写してください。アカウントの作成が必要です)。

# macOS
brew install ngrok

# Windows
winget install ngrok -s msstore

# 認証(無料のアカウントが必要)
ngrok config add-authtoken YOUR_AUTH_TOKEN

# サーバーのポートへのトンネル
ngrok http 3001
  1. 出力の「Forwarding」のURL(例の形:https://a1b2c3d4.ngrok-free.app)をコピーします。
  2. Grokの「Custom」のダイアログのサーバーURLに入力します。

手順B:Cloudflare Tunnelを使う

公式は、簡易のトンネルならアカウントの登録は要らない、と書いています。

# macOS
brew install cloudflared

# Windows
winget install --id Cloudflare.cloudflared

# 簡易トンネルを開始
cloudflared tunnel --url http://localhost:3001
  1. 表示される *.trycloudflare.com のURLをコピーします。
  2. Grokのサーバー URLに入力します。

通信方式の注意(公式)

続けるときの注意(公式)

Business と Enterprise の管理者が、自作のMCPを追加する場合

console.x.ai でチームを選び、「Grok Business → Connectors」で「+ Add Connector」を押し、「Other」を選んで、MCPサーバーのURLを入力して、認証を済ませる、と公式のConnector Managementのページは書いています。

管理者の手順:コネクタを準備する(Business と Enterprise)

公式のConnector Managementのページです。

  1. console.x.ai を開き、チームを選んで、「Grok Business → Connectors」へ進みます。
  2. 「+ Add Connector」を押します。
  3. カタログからサービスを選び、必要な設定を済ませます。Microsoftのサービスは、管理者の同意が要ることがあります。
  4. 準備ができると、チームの使えるコネクタの一覧にそのコネクタが出ます。メンバーは、grok.com/connectors で、自分のアカウントをつなぎます。

  5. 準備したあとに、アクセスの制御、許可するサイト、サービス固有のオプションを調整できます。

  6. 「Remove」はチーム全体のコネクタを削除します。メンバーはアクセスを失い、関連する索引のデータが消えることがあります。
  7. コネクタの追加と削除には、「Team Read-Write」の権限が必要で、多くは管理者が持っています。
  8. SharePoint、OneDrive、Salesforceは、追加の準備が要ります(上の連携5・6)。

渡るデータの早見表

つなぎ方 何が渡るか(公式の記載) 保存・学習(公式の記載)
Gmail、Calendar 検索結果、本文、ヘッダー、添付、ラベル、予定の詳細 学習に使わない。会話のために保存しない。リアルタイムで読む
Google Drive メタデータ、依頼されたファイルの中身、作成・変更したファイル 同上
Outlook 検索結果、本文、添付、下書き、予定、空き時間 同上
Teams チャンネルとチャットのメッセージ、メンバー、ロール 同上
OneDrive、SharePoint ファイルと中身(必要なときだけ読む)、検索用の索引 学習に使わない。切断・削除で索引のデータが消える
Salesforce データモデル、見えるレコードと項目 学習に使わない。レコードを複製・保存しない
カタログ 読んだページに記載なし 読んだページに記載なし
Custom MCP サーバーが公開するツールの定義と呼び出しの内容。自分のサーバーに届く 読んだページに記載なし。自分のサーバーの扱いになる

外し方の早見表

対象 Grok側 サービス側
Gmail、Calendar、Google Drive grok.com/connectors で「Disconnect」 myaccount.google.com/permissions
Outlook、Teams、OneDrive、SharePoint grok.com/connectors で「Disconnect」 myapps.microsoft.com
Salesforce grok.com/connectors で「Disconnect」 読んだページに記載なし
カタログ 読んだページに記載なし 読んだページに記載なし
Custom MCP コネクタを削除(URLが変わったら削除して追加し直す、とトンネルのページにある) 自分のサーバー側で認証を無効にする、トンネルを止める(この記事の案)
チーム全体 console.x.ai の「Grok Business → Connectors」で「Remove」 管理者の同意の取り消しは読んだページに記載なし

うまくいかないときの確認点

症状 公式の記載から読める確認点
コネクタの一覧に目的のサービスがない Business と Enterpriseでは、管理者が先に準備しているか(Connector Management)
Microsoftのサインインで「need admin approval」 IT管理者が、Azure ADの管理画面の「Enterprise applications」で、xAI Grokのアプリに同意する
OneDriveやSharePointにつながらない 管理者がTenant IDを入れ、Microsoft 365の管理者が同意を与えたか。同意前は、メンバーは認証できない
メールの送信や予定の作成ができない 書き込みの権限が付いているか(スコープの表)。管理者が書き込みを有効にしているか
検索できるはずのファイルが出ない 接続したアカウントが、そのファイルを開けるか(Grokは本人の権限の範囲だけ)
自作のMCPが「届かない」 localhost や私的なアドレスではないか。トンネルとサーバーが動いているか
トンネルを再起動したら使えない URLが変わっていないか。変わったらコネクタを追加し直す
SSEのサーバーがCloudflareで動かない ngrokを使う(簡易トンネルはSSE非対応)

気をつけること

出典