3行でいうと

  • 公式のMCPは4つです。Vision MCP(自分のコンピューターで動く。Node.js 22 以上)と、Web Search、Web Reader、Zread(Z.ai のリモートのサーバー)です。使えるのは Coding Plan の利用者です、と公式のページに書かれています。
  • 設定は、Claude Code ではコマンド1行(claude mcp add ...)、そのほかは設定ファイルの mcpServers(OpenCode と Crush は mcp)です。キーは、Vision では環境変数 Z_AI_API_KEY、リモート3つでは Authorization: Bearer ... のヘッダーに入ります。
  • 公式の Cline 向けの旧い方式(SSE)は、キーを URL の末尾に付けます。公式は、旧い Cline が StreamableHttp に対応していない場合の代替として示しています。URL にキーが入ることへの警告は、読んだページには見つかりませんでした。
  • 公式が書く外し方は、Vision の claude mcp list と claude mcp remove zai-mcp-server だけです。ほかは、記載が見つかりませんでした。
  • Goose は、Web Search、Web Reader、Zread の各 MCP のページが「対応していない」と書きつつ、手順も載せています。Goose の設定ページは、Vision、Search、Web Reader の MCP が使える、と書いています。公式ページ同士で食い違っています。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者は GLM を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。設定例は、「公式の例の写し(要約を経由しているため、原文と見比べてください)」と書いたものと、「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」を区別しています。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。

先に結論

前提:用語をそろえる

一覧:4つのMCPと、公式が設定を書いているツール

MCP 動く場所 設定が書かれているツール 設定が書かれていない・対応外
Vision(zai-mcp-server) 自分のコンピューター(npx) Claude Code(ページ内の表記は「Claude Desktop」)、Cline、OpenCode、Crush、Roo Code/Kilo Code ほか汎用 Cursor、Goose(公式のページに設定なし)
Web Search(web-search-prime) Z.ai のリモート Claude Code、Cline、OpenCode、Crush、Goose(対応外の注記つき)、Roo Code/Kilo Code ほか汎用 Cursor
Web Reader(web-reader) Z.ai のリモート 同上 Cursor
Zread(zread) Z.ai のリモート 同上 Cursor

Cursor については、3つのページとも「公式のこのページには設定が書かれていない。Cursor 側の MCP の文書か、汎用の設定で確かめる」という扱いです。Coding Plan のキーを使うことが条件、と各ページに書かれています。

共通の準備

  1. Coding Plan のキーを用意する(個人は Personal Coding Plan > Plan Overview、チームは Team Coding Plan > My Plan。05)。
  2. Vision を使うなら、Node.js 22.0.0 以上(node -v、npx -v で確認)。
  3. 使うツールの MCP 設定の場所を調べる。公式は、OpenCode については「OpenCode の MCP の文書にリンクする」とだけ書き、設定ファイルの場所を書いていません。

MCP 1:Vision MCP Server(画像と動画の分析)

何ができるか(公式の記載)。 8つのツール。

ツール 目的
ui_to_artifact UI のスクリーンショットを、コード、プロンプト、仕様、説明に変える
extract_text_from_screenshot コード、端末、文書の画面から文字を取り出す(OCR)
diagnose_error_screenshot エラーの画面を分析して、直し方の案を出す
understand_technical_diagram アーキテクチャ、フロー、UML、ER などの図を読む
analyze_data_visualization グラフやダッシュボードから傾向を読む
ui_diff_check 2つの UI のスクリーンショットを比べる
image_analysis 上のどれにも当たらないときの一般の画像理解
video_analysis 動画の場面、出来事、対象を説明する

要件(公式)。 Node.js 22.0.0 以上。Z_AI_API_KEY(あなたのキー)と Z_AI_MODE(ZAI にする)の2つの環境変数。バージョンは 0.1.2 以上で、古いキャッシュが残ることがあるので、@z_ai/mcp-server@latest を使うか、npx のキャッシュを消す、と案内されています。

手順:Claude Code(公式の例の写し)。 your_api_key を、あなたのキーに置き換えます。

claude mcp add -s user zai-mcp-server --env Z_AI_API_KEY=your_api_key Z_AI_MODE=ZAI -- npx -y "@z_ai/mcp-server"

期待される結果:Claude Code のユーザー設定に zai-mcp-server が登録されます。確認と取り消しは次のコマンドです(公式の記載)。

claude mcp list
claude mcp remove zai-mcp-server

キーを間違えて入れたときは、いったん remove して、もう一度 add する、と公式が書いています。

手書き(Claude Code)。 ホームの .claude.json の mcpServers に、次を足します(公式の例の写し)。

{
  "mcpServers": {
    "zai-mcp-server": {
      "type": "stdio",
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@z_ai/mcp-server"],
      "env": {
        "Z_AI_API_KEY": "your_api_key",
        "Z_AI_MODE": "ZAI"
      }
    }
  }
}

Cline、Roo Code、Kilo Code ほか汎用。 Cline の MCP 設定画面に、上と同じ mcpServers の形を入れます(公式のページは、Cline と、Roo Code/Kilo Code/その他で、同じ内容を示しています)。

OpenCode(公式の例の写し)。 設定ファイルの場所は、公式が書いていません(OpenCode の MCP の文書を見るよう案内)。

{
  "$schema": "https://opencode.ai/config.json",
  "mcp": {
    "zai-mcp-server": {
      "type": "local",
      "command": ["npx", "-y", "@z_ai/mcp-server"],
      "environment": {
        "Z_AI_API_KEY": "your_api_key",
        "Z_AI_MODE": "ZAI"
      }
    }
  }
}

Crush(公式の例の写し)。

{
  "$schema": "https://charm.land/crush.json",
  "mcp": {
    "zai-mcp-server": {
      "type": "stdio",
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@z_ai/mcp-server"],
      "env": {
        "Z_AI_API_KEY": "your_api_key",
        "Z_AI_MODE": "ZAI"
      }
    }
  }
}

使い方(公式の例)。 画像を、作業中のフォルダに置き、名前で指定します。例は、公式のページの「What does demo.png describe?」です。画像を入力欄に直接貼ると、このサーバーを通らず、クライアントがモデルに直接送ることがある、と公式のページは書いています(Claude Code は例外、という書き方に読めます。原文で確かめてください)。動画は、ローカルかリモートの MP4、MOV、M4V で、8MB まで。

何が渡るか。 - サーバーのプログラムは、あなたのコンピューターで動きます(npx で起動)。 - 画像や動画を、どこで解析するかは、公式の Vision MCP のページに書かれていません(読んだ範囲では見つかりませんでした)。キー(Z_AI_API_KEY)を使う設定と、Z_AI_MODE が「キーのプラットフォームと合わせる」ことから、Z.ai のサービスを呼ぶ形と読めますが、断定はしません。 - Z_AI_MODE は ZAI にする、と公式にあります。ほかの値の意味は、読んだ範囲では書かれていません。国際版(z.ai)と中国向けの区別に関わる設定かどうかも、確認できていません。 - 画像のファイルを、そのまま送るのか、読み取った結果だけ送るのかも、確認できていません。機密の画像は、04の規約を読むまで、入れないでください。

権限。 npx が、@z_ai/mcp-server のパッケージを npm から取得して実行します。-y は、確認なしで入れる指定です。パッケージの提供元と中身は、npm 上のページで確かめられます(この記事では見ていません)。

確認の手順(公式の「Test installation first」)。

OS コマンド
Linux/macOS Z_AI_API_KEY=your_api_key npx -y @z_ai/mcp-server
Windows(CMD) set Z_AI_API_KEY=your_api_key && npx -y @z_ai/mcp-server
Windows(PowerShell) $env:Z_AI_API_KEY="your_api_key"; npx -y @z_ai/mcp-server

インストールの確認が通れば、問題はクライアント側の設定にある、と公式は書いています。

MCP 2〜4:Web Search、Web Reader、Zread(リモート)

共通の事実(公式)。 - 接続先:Web Search https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp、Web Reader https://api.z.ai/api/mcp/web_reader/mcp、Zread https://api.z.ai/api/mcp/zread/mcp。 - 認証:Authorization: Bearer your_api_key(Goose は後述)。 - 手元のインストールは要りません(リモートのサーバー)。 - 機能:Web Search は題名、URL、要約、サイト名、アイコンを返す(ツール名 webSearchPrime)。Web Reader は URL の題名、本文、メタデータ、リンクの一覧を返す(webReader)。Zread は、search_doc、get_repo_structure、read_file の3つ。 - どのツールも、入力のパラメータの一覧は、公式のページに書かれていません。

Claude Code(コマンド1行。公式の例の写し)

claude mcp add -s user -t http web-search-prime https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp --header "Authorization: Bearer your_api_key"
claude mcp add -s user -t http web-reader https://api.z.ai/api/mcp/web_reader/mcp --header "Authorization: Bearer your_api_key"
claude mcp add -s user -t http zread https://api.z.ai/api/mcp/zread/mcp --header "Authorization: Bearer your_api_key"

-s user はユーザー全体の登録、-t http は接続方式の指定、と Zread のページが説明しています。

手書き。 3つとも同じ形です。名前と URL だけ違います(公式の例の写し。Web Search の例)。

{
  "mcpServers": {
    "web-search-prime": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_api_key"
      }
    }
  }
}

Cline(VS Code)

Cline の MCP 設定に、次を入れます(公式の例の写し。Web Search の例。Web Reader は web-reader、Zread は zread の名前と URL に変える)。

{
  "mcpServers": {
    "web-search-prime": {
      "type": "streamableHttp",
      "url": "https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_api_key"
      }
    }
  }
}

旧い Cline(StreamableHttp に未対応)。 公式は、SSE の別のURLを案内しています。キーが URL の末尾に付きます。

{
  "mcpServers": {
    "web-search-prime": {
      "type": "sse",
      "url": "https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/sse?Authorization=your_api_key"
    }
  }
}

OpenCode、Crush

OpenCode("type": "remote")と Crush("type": "http")の例が、公式にあります。形は、Vision の節の mcp と同じ枠組みで、url と headers に Authorization を入れます(公式の例の写し。Web Search、OpenCode)。

{
  "$schema": "https://opencode.ai/config.json",
  "mcp": {
    "web-search-prime": {
      "type": "remote",
      "url": "https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_api_key"
      }
    }
  }
}

Crush は、$schema が https://charm.land/crush.json、"type": "http" に変えます(公式の例)。

Roo Code、Kilo Code、ほかの汎用クライアント

公式の汎用の例は、"type": "streamable-http" を使います(ハイフン入り。Cline の streamableHttp と綴りが違います)。

{
  "mcpServers": {
    "web-search-prime": {
      "type": "streamable-http",
      "url": "https://api.z.ai/api/mcp/web_search_prime/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_api_key"
      }
    }
  }
}

Goose

公式の3つの MCP のページとも、Goose は現時点で対応していない、と書き、Goose の issue(block/goose#6576)にリンクしています。そのうえで、手動の手順も載せています。一方、Goose の設定ページ(07の連携7)は、Vision、Search、Web Reader の MCP を設定すれば Goose で使える、と書いています。公式ページ同士で書き方が違い、どちらが現状かは公式が説明していません。

  1. Extensions > Add custom extension を開く。
  2. Extension Name を web-search-prime(Web Reader は web-reader、Zread は zread)にする。
  3. Type を HTTP にする。
  4. Endpoint に、各MCPの URL を入れる。
  5. Request Headers に Authorization を追加し、キーを入れる。3つのページとも、手順の値は your_api_key だけで「Bearer」を付けない書き方です(ほかのツールの例は Bearer your_api_key)。公式のページは、この違いを説明していません。Bearer の要否は、手元で確かめてください。
  6. Add Extension を押す。

「対応していない」と書いた、同じページに手順が載っており、動くかどうかは、公式のページからは判断できません。

Cursor

Cursor の設定は、3つのページとも公式に書かれていません。

回数の上限と消費

組み合わせの例(この記事の案)

ここは公式の手順ではなく、公式が各MCPの「使用例」として挙げている場面を、組み合わせた案です。動作は確かめていません。

組み合わせ 流れの案 渡るデータ
Claude Code + GLM + Zread ライブラリの公開リポジトリを search_doc で探し、get_repo_structure と read_file で読んでから、自分のコードに反映する依頼を出す(公式が挙げる「ライブラリの学習」「ソースの読解」の場面) リポジトリの名前(owner/repo)が Z.ai のサーバーに届く
Claude Code + GLM + Web Reader 公式ドキュメントのページを webReader で読み、手順を要約させる(公式の使用例の趣旨) 読むページの URL が届く
Cline + GLM + Vision エラーの画面を保存し、diagnose_error_screenshot で分析させる 画像(解析の場所は公式に記載なし)
どのツールでも、Web Search + GLM 最新の情報を検索させる 検索語が届く

プログラムから呼ぶ:SDK と互換エンドポイント

接続先、キー、課金の対応(公式の記載)

接続先 使うキー 課金
https://api.z.ai/api/paas/v4(通常のAPI) Standard API Key(Compatible key でも可) 残高か bundle。Coding Plan の枠は使わない
https://api.z.ai/api/coding/paas/v4(Coding Plan、OpenAI 互換) Coding Plan 用のキー(Compatible key) Coding Plan を持ったことのあるアカウントなら、プランの枠を使い、プランが切れると止まる。持ったことがなければ、残高か bundle
https://api.z.ai/api/anthropic(Anthropic 形式) 同上 同上
https://api.z.ai/api/v1(OpenAI Responses 形式) 同上 同上

OpenAI の SDK から呼ぶ

06の場面2のとおり、base_url を https://api.z.ai/api/paas/v4/ に差し替えます。Node.js の SDK(npm install openai)と、OpenAI の Java SDK の名前が、Quick Start に挙がっています。コードは、公式のそれぞれのページで確かめてください(この記事では、Python のページだけを読みました)。

Anthropic 形式で呼ぶ

接続先 https://api.z.ai/api/anthropic は、Coding Plan のページに書かれています。通常のAPI(Standard API Key)向けの、Anthropic 形式の説明ページは、公式の目次には見つかりませんでした。Claude Code 以外の Anthropic SDK を使う手順は、書けません。

認証の別の形

公式の HTTP のページには、キーを Authorization: Bearer ... で送る形のほかに、キーから短い寿命のトークン(JWT)を作って使う形が、「higher-security setups」向けとして書かれています。PyJWT を使う Python の例があり、キーの id.secret を分けて署名する形です。細部は、公式のページの原文で確かめてください。

ほかのAIの枠組みから

Coding Tool Helper での MCP の管理

公式の対話の9段階のうち8番目が「MCP サービスを管理する(任意)」です(05)。どの MCP を、どのファイルに書くかは、公式のページに書かれていません。使ったあとは、coding-helper doctor で状態を点検できます。

外し方:公式が書いている範囲

対象 公式の記載
Vision(Claude Code) claude mcp list、claude mcp remove zai-mcp-server
Web Search、Web Reader、Zread(Claude Code) 取り外しのコマンドは書かれていない(remove の形は Vision の例のみ)
ほかのツールの MCP 設定 記載が見つからない(設定ファイルから、該当の項目を消す、という操作は、この記事の見立て)
キーの取り消し Z.ai 側の操作は、記載が見つからない

うまくいかないとき

症状 公式が挙げる確認点
Invalid API key/Invalid access token キーの写し間違い、キーが有効か、残高、Authorization の形式。Vision は Z_AI_MODE がキーの出どころに合っているか
Connection closed(Vision) Node.js 22 以上、node -v、npx -v、Z_AI_API_KEY の設定
Connection timeout ネットワーク、ファイアウォール、URL、タイムアウトの設定を伸ばす
検索が空(Web Search) キーワードを変える、具体性を下げる、接続を確かめる
ページが取れない(Web Reader) URL が届くか、スクレイピングを拒むサイトもある、ほかの URL を試す
リポジトリが読めない(Zread) リポジトリの存在、公開か、owner/repo の綴り、zread.ai の対応
新しい機能が使えない(Vision) 古い版のキャッシュ。@z_ai/mcp-server@latest を使う
Claude Code では動くのに、ほかのツールで動かない ツールごとに type の綴りが違う(http、streamableHttp、streamable-http、remote、local、stdio)。公式のそのツールの例に合わせる

気をつけること

出典