3行でいうと
- 入口は4つあります。Web版(chat.deepseek.com)とスマホアプリ、API(キーを作って呼ぶ)、デスクトップとWeb UIの「DeepSeek Harness」(公式が「プレビュー版」と書く)、Hugging Faceのモデルの重みです。
- APIは、公式の最初のページが「APIキーを作る → 設定する(base_url、api_key、model)→ 呼ぶ」の順に案内しています。base_url は OpenAI形式が https://api.deepseek.com、Anthropic形式が https://api.deepseek.com/anthropic、モデル名は deepseek-flash か deepseek-v4-pro です。
- Harnessは、macOSは Apple 芯片(Apple silicon)と macOS 13 以降(ボタンあり)、Windowsは「下载适用于 Windows 版本」という文中のリンクです。Web UIは
npx @deepseek-ai/dsh webで起動し、http://127.0.0.1:3080 で開きます。 - この記事では、Web版(chat.deepseek.com)と、API開放プラットフォームのページ(platform.deepseek.com)を読めていません。画面の表記は、公式の文書に出てくる範囲しか書けません。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者は DeepSeek を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。コマンドや設定の例は、「公式の例の写し」と「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」を、そのつど書き分けています。公式のページは要約の形で取得したため、全文は公式ページで確かめてください。
先に結論
- まず入口を決める。 ふつうに質問したいなら Web版かアプリ。ツールやプログラムから呼ぶなら API。自分のパソコンで長い作業を任せるなら Harness(プレビュー版)。モデルそのものを動かすなら、Hugging Face の重み。01の分け方と同じです。
- APIキーは、公式文書では「DeepSeek Platform の API keys のページで作る」と書かれています。 そのページ(platform.deepseek.com)自体は、この記事では取得できませんでした。ボタンの名前や、キーが何回表示されるかは、確認できていません。
- キーは「どこに書かれるか」が入口ごとに違います。 環境変数、設定ファイルへの平文(Codex)、
$DSH_HOME/.credentials.yaml(Harness)、~/.reasonix/config.json(Reasonix)など。07と08の記事で、ツールごとに書いています。 - 最初の確認は、curl で1回呼ぶのが公式の例です。 失敗したときの手がかりは、公式のエラーコード表(400、401、402、422、429、500、503)にあります。
- ローカル実行は、公式のモデルカードが vLLM、SGLang、Transformers などを挙げています。 ただしハードウェアの条件は、読んだページには書かれていませんでした。
前提:用語をそろえる
- API(エーピーアイ):プログラムからAIに文章を送り、答えを受け取る入口です。
- APIキー:自分のアカウントでAPIを呼ぶための合言葉のような文字列です。人に見せない、共有の場所に置かない、が基本です(これは一般的な注意で、公式の指示の写しではありません)。
- base_url:プログラムが話しかける先のアドレスです。DeepSeekはOpenAI形式用とAnthropic形式用で2つあります。
- 環境変数:パソコンの中に置く、名前つきの設定値です。
DEEPSEEK_API_KEYのような名前で、キーを置くのによく使います。 - ターミナル/PowerShell:文字でコマンドを打つ画面です。Mac と Linux はターミナル、Windows は PowerShell を使う例が公式に出てきます。
- curl(カール):コマンドから、Web上のAPIに要求を送る道具です。公式の最初の例がこれです。
- Node.js/npx/pnpm/Git:Harness や他社ツールを入れるときに要る道具です。
npxは、パッケージを入れずに1回だけ実行する形です。 - Harness(ハーネス、dsh):DeepSeekが公開したエージェントの枠組みです。デスクトップ版とWeb UIがあります。コマンド名は
dshです。 - オープンウェイト:モデルの「重み」が公開され、ダウンロードして動かせる形です(01)。
たとえ話:玄関を選ぶ
家に玄関が4つある、と考えてみます。正面玄関(Web版・アプリ)は、靴を脱いで話すだけ。業者用の勝手口(API)は、合鍵(APIキー)がないと入れません。作業部屋のドア(Harness)は、自分の机ごと貸すので、貸す範囲を決める必要があります。レシピを持って帰って自分の台所で作る道(重み)は、道具を自分でそろえる前提です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どの入口から入るか:読んだ範囲の対応表
| 入口 | 入手先(公式の表記) | 最初にやること | この記事で読めたか |
|---|---|---|---|
| Web版 | chat.deepseek.com(公式サイトの「DeepSeek 网页版」のリンク先) | ブラウザで開き、サインインする | ページは取得できず。01の内容と、公式サイトのリンクのみ |
| iOS | 公式のダウンロードページの「下载 iOS 版」(App Store へ移動)。QRコードあり | App Store の画面でインストール | ダウンロードページは読めた |
| Android | ダウンロードページの「下载 Android 版」(APKの直接ダウンロード) | APKを入手してインストール | ダウンロードページは読めた |
| API | 公式文書の「首次调用 API」と、DeepSeek Platform の API keys ページ | キーを作り、curl で1回呼ぶ | 文書は読めた。platform.deepseek.com は取得できず |
| Harness(デスクトップ) | ダウンロードページの「DeepSeek Harness 桌面端」 | ダウンロードして起動 | ダウンロードページは読めた。インストール後の画面は未確認 |
| Harness(Web UI) | npm の @deepseek-ai/dsh、またはGitHubのソース |
npx @deepseek-ai/dsh web |
公式のクイックスタートとREADMEを読んだ |
| オープンウェイト | Hugging Face の DeepSeek のモデルカード | ツールを選んで実行 | V4.1-Flash のモデルカードを読んだ |
A. Web版とスマホアプリを使い始める
A-1. Web版(chat.deepseek.com)
この記事で確認できたこと。 公式サイトのトップが「DeepSeek 网页版」として chat.deepseek.com へリンクしている、ということだけです。ページそのもの(サインインの画面、ボタンの名前、言語の切り替え)は、取得に失敗して読めていません。以下は、公式の規約・ポリシー・2025年1月の発表から読み取れる範囲で並べた手順で、画面の表記は未確認です。
- ブラウザで chat.deepseek.com を開く。公式サイト(www.deepseek.com)のリンクをたどるのが、入口を取り違えにくい方法です(これは僕らの見立て)。
- 登録またはサインインを求められたら、画面に出ている方法で進める。01によると、公式のプライバシーポリシーはメールアドレスまたは電話番号とパスワード、および第三者(AppleやGoogleなど)のサインインを挙げ、2025年1月の発表はメール、Googleアカウント、Apple IDと書いていました。いまの画面にどの方法が出るかは、手元の画面で確かめてください。
- 初回は、機密でない質問を1つ送ってみる(例は06)。
- 設定画面で、チャット履歴の管理(コピーや削除)と、学習に使われないようにする設定「Improve the model for everyone」を探す。公式の利用規約に書かれた名前ですが、画面のどこにあるかは確認できていません。
学習への利用、履歴、アカウント削除。 書かれている内容は04にまとめています。この記事では繰り返しません。
A-2. iOSアプリ
- 公式のダウンロードページ(www.deepseek.com/download/)を開く。
- 「DeepSeek 客户端」の項にある「下载 iOS 版」を押す。App Store のページへ移動する、とページにあります。パソコンで開いているときは、ページに「iOS 下载二维码」(iOSのQRコード)があるので、スマホで読み取る形も使えます。
- App Store の画面に従ってインストールする。App Store 側の画面の説明は、この記事では扱いません。
A-3. Androidアプリ
- 同じダウンロードページで「下载 Android 版」を押す。ページによると、これはAPKファイルの直接ダウンロードです。QRコードは、Android向けには表示されていませんでした。
- ダウンロードしたAPKからインストールする。APKを入れるための端末側の設定(提供元不明のアプリの許可など)は、公式のページには書かれていませんでした。端末の案内に従ってください。
- 2025年1月15日の公式のアプリ発表は、公式の経路からだけダウンロードするように注意していました。いまのダウンロードページでは、Google Play のリンクは見つかりませんでした(01と同じ)。
A-4. アプリでの最初の確認
アプリの画面(ボタンの配置、モードの切り替え)は、公式の資料では確認できていません。サインインできたら、質問を1つ送って返事が来るか、で足ります。
B. APIキーを作って、最初の1回を呼ぶ
B-1. キーを作る前に
- アカウント。 01によると、API開放プラットフォームはチャットのサービスと同じアカウントを使う、とプラットフォームの規約にあります。
- 残高。 APIは前払いの従量課金です(01・04)。料金ページは、利用に応じて「按需」(必要に応じて)チャージするよう書いていて、最低額やチャージの画面名は書かれていませんでした。残高が足りないと、公式のエラーコード表の「402 余額不足」(Insufficient Balance)になります。
- 値段の数字。 04の料金表を参照してください。ここでは書きません。
B-2. キーを作る
- 公式の最初のページ(api-docs.deepseek.com の「首次调用 API」)は、APIキーを DeepSeek Platform の API keys のページ(platform.deepseek.com/api_keys)で作る、と書いています。
- そのページで、キーを新しく作る操作をする。ボタンの名前、名前をつける欄の有無、キーの有効期限は、確認できていません(platform.deepseek.com を取得できなかったため)。
- 作ったキーを、人に見られない場所に控える。公式の他社ツール向けページの1つ(Codex)は、キーが
sk-で始まると書いています。見分けの目安になります。
B-3. キーを置く(この記事で組んだ例)
公式の最初のページの curl の例は ${DEEPSEEK_API_KEY} というシェルの変数からキーを読む形ですが、その変数をどう設定するかは、ページに書かれていませんでした。次は、その変数を置くために、この記事で組んだ例です(動作は確かめていません)。
macOS / Linux(ターミナル、その窓を閉じるまで有効):
export DEEPSEEK_API_KEY="ここに自分のキー"
Windows(PowerShell、その窓の中だけ有効):
$env:DEEPSEEK_API_KEY="ここに自分のキー"
コマンドにキーをそのまま打つと、シェルの履歴に残ることがあります。これは僕らの注意で、公式の記載ではありません。公式のWorkBuddy向けページには、Windowsで setx DEEPSEEK_API_KEY "<your DeepSeek API Key>" と書いて、変数を保存しておく例がありますが、同じページが「画面に変数名がそのまま出る」ときの直し方も書いています(07)。
B-4. curl で1回呼ぶ(macOS / Linux)
次は、公式の最初のページに載っている curl の例の写しです。モデルは deepseek-flash、思考モードを有効、思考の強さ high、ストリームなしです。取得した内容では、行末の \ のあとに空白が入って見えました(取得時の整形と思われます)。貼るときは \ が行の最後に来るようにしてください。
curl https://api.deepseek.com/chat/completions \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer ${DEEPSEEK_API_KEY}" \
-d '{
"model": "deepseek-flash",
"messages": [
{"role": "system", "content": "You are a helpful assistant."},
{"role": "user", "content": "Hello!"}
],
"thinking": {"type": "enabled"},
"reasoning_effort": "high",
"stream": false
}'
期待される結果。 公式のページは、成功時の応答の見本を載せていませんでした。思考モードのガイドは、応答のメッセージに content(答え)と reasoning_content(考えた内容)などが入ると書いています(06)。401、402などは、後の「つまずき表」へ。
B-5. Windows(PowerShell)で1回呼ぶ
公式の最初のページの例は、bash の書き方でした。PowerShell向けの例は、公式のWorkBuddy向けのページにあります。そのページの写しを次に置きます(モデルは deepseek-flash、中身は "hi"。エンドポイントは /v1/chat/completions と書かれている点が、最初のページの例(/chat/completions)と違います。どちらも公式のページの記載です)。
$env:DEEPSEEK_API_KEY="<your DeepSeek API Key>"
curl https://api.deepseek.com/v1/chat/completions `
-H "Content-Type: application/json" `
-H "Authorization: Bearer $env:DEEPSEEK_API_KEY" `
-d '{"model":"deepseek-flash","messages":[{"role":"user","content":"hi"}],"stream":false}'
ページは「成功すれば、キーとモデル名が使える」と書いています。Windows の PowerShell での curl の挙動の違いなど、そのページに書かれていない点は足していません。
B-6. SDKから呼ぶ(公式の例)
Python(OpenAI形式)。 公式の最初のページには Python と Node.js のタブがありますが、取得した内容にコードは入っていませんでした。かわりに、ツール呼び出しのガイドのPythonの例が、接続の部分を示しています。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
api_key="<your api key>",
base_url="https://api.deepseek.com",
)
このガイドの例は、キーを環境変数から読まず、プレースホルダーを書き換える形でした。実際のコードにキーを直接書くと、共有のリポジトリに入るおそれがあります(これは僕らの注意です)。pip install openai のようなSDKの導入コマンドは、読んだ公式ページには書かれていませんでした。
Python(Anthropic形式)。 公式のAnthropic形式のガイドが示す手順は、次のとおりです。
pip install anthropic
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://api.deepseek.com/anthropic
export ANTHROPIC_API_KEY=${YOUR_API_KEY}
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
message = client.messages.create(
model="deepseek-flash",
max_tokens=1000,
system="You are a helpful assistant.",
messages=[
{
"role": "user",
"content": [
{
"type": "text",
"text": "Hi, how are you?"
}
]
}
]
)
print(message.content)
Anthropic形式では、claude-opus で始まる名前は deepseek-v4-pro に、ほかの claude で始まる名前は deepseek-flash につながり、claude で始まらず認識されない名前は400エラーになる、と同じガイドにあります。対応していない項目の一覧は07に載せます。
B-7. モデル名の注意
公式の最初のページは、deepseek-flash(いまは DeepSeek-V4.1-Flash-1017)と deepseek-v4-pro を挙げています。旧名 deepseek-v4-flash と deepseek-v4-flash-vision-exp は、モデルは提供終了で、呼ぶと最新のFlashにつながり、Flashの料金で請求されます。名前は変わりやすいので、設定する前に公式の料金ページ(「模型与定价」)の表を見てください(01)。
C. DeepSeek Harness(プレビュー版)を入れる
公式サイトは「DeepSeek Harness 桌面端」として、デスクトップ版を案内しています。ページは「仍在持续迭代」(まだ改善を続けている)と書き、公式のGitHubのリポジトリは、互換性を壊す変更があると明記しています(02)。
C-1. デスクトップ版(macOS・Windows)
- 公式のダウンロードページ(www.deepseek.com/download/)を開く。
- 「DeepSeek Harness 全新桌面端」の項で、OSに合うものを押す。macOS は「下载 macOS 版」のボタン、Windows は「下载适用于 Windows 版本」という文の中のリンクです(Windows 専用のボタンはページに無い)。macOS の条件は「Apple 芯片、MacOS 13 或更高版本」(Apple silicon、macOS 13 以降)と書かれています。ページにバージョン番号はなく、ファイル名に
dsh-latestが使われる、と取得内容にありました。 - ダウンロードしたファイルでインストールする。ページに、インストールの具体的な操作と、Windowsの動作条件は書かれていませんでした。 起動後の最初の画面も、確認できていません。
- ページによると、デスクトップ版は背景での実行とローカルのファイルの読み書きに対応します。つまり、起動したあとは、パソコンのファイルに触れる道具になります。権限の考え方は06で書きます。
モデルへの接続(DeepSeekのキーを入れる)は、Web UIの手順(下のC-2)が公式のクイックスタートに書かれています。デスクトップ版で同じ画面かどうかは、確認できていません。
C-2. Web UI(npx で起動)
公式のクイックスタートとGitHubのREADME(中国語版)に書かれた順に並べます。
- Node.js を入れる。 READMEは Node.js が必要と書きますが、バージョンは書いていませんでした(確認できていません)。
- 起動する。 READMEのコマンドは次の1行です(公式の写し)。
npx @deepseek-ai/dsh web
- ブラウザで http://127.0.0.1:3080 を開く。READMEは、既定のポートが3080と書いています。公式のクイックスタートは、起動コマンドが「アクセスするURLを表示する」と書いています。公式の公開配備のガイドは、表示されるURLには、プロセスの認証情報(起動トークン)が含まれ、意図した相手とだけ共有するよう警告しています。表示されたURLをそのまま開くのが、公式の説明に沿った使い方に読めます。
- DeepSeekのAPIキーを入れる。 画面の「设置 → 模型」(設定 → モデル)を開き、DeepSeekのカードのAPIキーの欄にキーを入れて保存します。公式のクイックスタートは、保存するとサーバーを再起動せずにすぐ使える、と書いています。公式のモデル設定ガイドは、キーは書き込み専用で、保存後は伏せ字の説明だけが表示され、キー本体は
$DSH_HOME/.credentials.yamlに保存される、と書いています。$DSH_HOMEの既定は~/.dshと、プロキシのガイドの記載から読み取れます($DSH_HOME/.envの既定が~/.dsh/.envと書かれているため)。 - 作業場所(ワークスペース)を選ぶ。 画面の「选择工作区」(ワークスペースを選ぶ)を押し、
dshを起動したフォルダを追加して選びます。クイックスタートは、ワークスペースを選ぶまで、入力欄が使えない、と書いています。dshは起動したフォルダを既定の場所にします。 - 最初の依頼を送る。 クイックスタートの例は「Summarize this repository and identify its main packages.」でした(リポジトリの要約を頼む英語の依頼です)。承認が必要な操作は、画面が先に聞く、と書かれています。使い方は06へ。
C-3. ソースから動かす
READMEが書くコマンドは次の5行です(公式の写し)。Node.js と pnpm が要る、とありますが、バージョンは書かれていません。
git clone https://github.com/deepseek-ai/deepseek-harness.git
cd deepseek-harness
pnpm install
pnpm run build
pnpm dsh web
C-4. ネットワークに制限があるとき(プロキシ)
公式のプロキシのガイドの要点です。
HTTPS_PROXYとHTTP_PROXYの環境変数で指定する。起動時に読み取る。例はexport HTTPS_PROXY=http://127.0.0.1:7890の形。- 続けて使うなら、シェルの設定ファイルか
$DSH_HOME/.envに書く。シェルの変数が優先される。 - プロジェクトの
.envにプロキシの変数を書いても使えない(起動を拒否する)と書かれています。 - SOCKS(
socks5://)は対応せず、直接つながる、と書かれています。 - 認証つきのプロキシの資格情報は環境変数として、Harnessが実行するコマンドからも読める、とガイドが注意しています。
D. モデルの重みを自分のマシンで動かす(公式が案内する範囲)
読んだのは、Hugging Face の DeepSeek-V4.1-Flash のモデルカードです。ハードウェアの条件(GPUやメモリの量)は、書かれていませんでした。 カードのヘッダーの数と、本文のパラメータ数が食い違う点も、カードは説明していません(02と同じ)。
- 入手。 カードは
huggingface-cliやgit cloneのコマンドを書かず、「Files and versions」のタブと、リポジトリのinferenceフォルダ(重みの変換と、ローカル推論)を案内しています。 - 実行の方法として、カードが挙げるもの。
- vLLM:
pip install vllmのあとvllm serve "deepseek-ai/DeepSeek-V4.1-Flash"。OpenAI互換のエンドポイントが http://localhost:8000/v1/chat/completions にできる、と書かれています。 - SGLang:
pip install sglangのあと、python3 -m sglang.launch_serverに--model-path、--host、--port 30000を指定する形。Dockerイメージ(lmsysorg/sglang:latest)の例もあり、--gpus all、--shm-size 32g、HF_TOKENの環境変数が使われます(全文は公式で確認)。 - Transformers:
pip install -U transformers accelerateのあと、AutoModelForCausalLM.from_pretrainedで読み込む例。 - Docker Model Runner:
docker model run hf.co/deepseek-ai/DeepSeek-V4.1-Flash - 量子化版:llama.cpp、Ollama、LM Studio、Jan で使えるものへのリンク。手順は書かれていません。誰が作ったかも、カードの要約からは確認できていません(01・03)。
- カードが載せる値。 カードには「Recommended sampling parameters」の表(公式が recommended と書く値)があり、temperature 1.0、top_p 0.95 または 1.0、コンテキスト 1Mトークン、max_tokens は 256K 以上でした。推論の強さを1から100で指定する設定もあります。カードは、Jinja形式のチャットテンプレートはなく、
encodingフォルダのencoding.pyが参照実装だと書いています。 - ライセンス。 MIT。リポジトリと重みの両方(カードの記載)。
実行コマンドは、公式のモデルカードの写しで、動作は確かめていません。実際に実行する前に、カードの原文で確かめてください。これらのツール(vLLM など)は DeepSeek の製品ではありません。ローカルのエンドポイントを他のツールにつなぐ案は、08に書きます。
E. 動作の確かめ方(入口ごと)
| 入口 | 確かめ方(この記事で並べた順) | うまくいったときの目安 | 公式の記載の有無 |
|---|---|---|---|
| Web版・アプリ | サインインして、質問を1つ送る | 返事が返る | 画面の手順は未確認 |
| API | B-4またはB-5のcurl | JSONの応答が返る | 例は公式。応答の見本は読めていない |
| Anthropic形式 | B-6のPython | message.content が表示される |
例は公式 |
| Harness(Web UI) | C-2の6番の依頼 | リポジトリの要約が返る。承認が要る操作は画面が聞く | クイックスタートの例 |
| ローカルのvLLM | vllm serve のあと、localhost:8000/v1/chat/completions に呼ぶ |
応答が返る | エンドポイントはカードに記載。呼び出しの例は読めていない |
つまずきと直し方
公式のエラーコード表(api-docs の「错误码」)の内容です。
| 症状 | 公式の名前と原因 | 公式の直し方 |
|---|---|---|
| 400 | 格式错误(本文の形式が不正) | エラーメッセージに従って、リクエストの本文を直す |
| 401 | 认证失败(キーが誤り) | キーが正しいか確かめる。まだなら、プラットフォームで作る |
| 402 | 余额不足(残高不足) | 残高を確かめ、チャージのページで入金する |
| 422 | 参数错误(パラメータが不正) | エラーメッセージに従って、パラメータを直す |
| 429 | 请求速率达到上限(速度か同時接続の上限) | リクエストの頻度を調整する。上限は「限速与隔离」のページ |
| 500 | 服务器故障 | 少し待って再試行。続くならDeepSeekに連絡 |
| 503 | 服务器繁忙 | あとで再試行 |
そのほか、次のものが公式のページに書かれています。
| 症状 | 原因(公式の記載) | 直し方(公式の記載) |
|---|---|---|
| Anthropic形式で400 | claude で始まらない、認識されないモデル名 |
deepseek-flash や deepseek-v4-pro を使う(B-6) |
| 思考モードでツール呼び出しの履歴を送ると400 | tools を使うリクエストでは、履歴の reasoning_content を毎回返す必要がある |
履歴に前の応答のメッセージをそのまま足す(06) |
| Harnessの入力欄が使えない | ワークスペースを選んでいない | 「选择工作区」で選ぶ |
Harnessで MISSING_CREDENTIAL |
キーが保存されていない | 設定 → モデルでキーを保存する |
Harnessで UNKNOWN_MODEL |
選んだモデルが未設定 | 設定済みのモデルを選ぶ。自前の提供元ならモデルを足す |
| Harnessの外部通信が通らない | プロキシの設定 | C-4。SOCKSは使えず、HTTPのポートを指定する |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者は DeepSeek を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コマンドと設定の例は、公式の記載の写しか、記載に合わせて組んだ例で、動作は確かめていません。
- 読めなかったページ。 Web版(chat.deepseek.com)と、API開放プラットフォーム(platform.deepseek.com)は、取得に失敗しました。サインインの画面、キーを作るボタン、残高のチャージの画面は、この記事では確認できていません。Harnessの利用者向けガイドの目次ページも取得に失敗しました。
- 公式のページは要約の形で取得しているため、コマンドの全文や行末の記号が崩れていることがあります。システムに何かを入れる前に、公式ページの原文を見て写してください。
- Androidは、APKを直接入れる案内でした。提供元の確認は、公式のページの記載以上のことを書いていません。
- Harnessは、公式が「プレビュー版」と書き、互換性を壊す変更がありうるとしています。データの流れは04に書いています。
- 画面の表記は変わります。手元の画面と照らして読んでください。
出典
- 首次调用 API(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- Your First API Call(DeepSeek API Docs、英語版、確認日 2026-10-25)
- 使用 Anthropic API(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- 错误码 Error Codes(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- 模型与定价(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- Tool Calls(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- WorkBuddy/CodeBuddy 接入(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- Codex 接入(DeepSeek API Docs、確認日 2026-10-25)
- DeepSeek 应用下载(DeepSeek、確認日 2026-10-25)
- Harness クイックスタート(DeepSeek Harness docs、確認日 2026-10-25)
- deepseek-harness README.zh(GitHub、DeepSeek、確認日 2026-10-25)
- 配置模型与提供商(DeepSeek Harness docs、確認日 2026-10-25)
- 网络代理(DeepSeek Harness docs、確認日 2026-10-25)
- 在反向代理之后发布 Web UI(DeepSeek Harness docs、確認日 2026-10-25)
- DeepSeek-V4.1-Flash(Hugging Face、DeepSeek、確認日 2026-10-25)
- 01〜04(この site 内の既存記事。公式のプライバシーポリシー、利用規約、Web版のサインイン方法などは、そこで読んだ内容による)