3行でいうと

  • AIアシスタントからDeepLを使う入口は、DeepLのリモートMCPサーバー https://mcp.deepl.com/v1/mcp の1本です。Claude、ChatGPT、Microsoft Copilotには、DeepLが「certified」と呼ぶコネクターがあり、ほかのMCP対応のクライアント(公式はCursor、VS Code、Copilot Studioを挙げる)には、同じURLを追加します。サインインはDeepLのアカウントのOAuthです。
  • 誰が設定するかが、連携ごとに違います。Claudeはオーナー、ChatGPTは管理者または所有者、Microsoft Copilotは Microsoft の管理者が、先に用意する場合があります。DeepL側では、チームの管理者がAIアシスタントでの利用を有効にします(初期状態は有効)。
  • 「外し方」は、公式に書かれている範囲が狭いです。MCPのページは、クライアントがOAuthトークンを取り消すとアクセスがすぐ終わる、と書いています。Claude、ChatGPT、Copilotの各ヘルプには、外し方が書かれていません。
  • 文章は、アシスタントの会社を通ってDeepLに届きます。ヘルプとドキュメントが書く範囲(保存されない、学習に使われない)と、書いていない範囲(無料版の扱いの区別、アシスタント側の扱い)を分けて書きました。
  • 「毎回DeepLを使わせる」設定は、アシスタントごとに別の方法がヘルプに書かれています。呼び出しを強制できるのは、APIを組む人の tool_choice だけ、とヘルプは書いています。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は、公式の手順を順に並べたものです。設定例は、「公式の例の写し」か、「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」と、そのつど書き分けます。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らしてください。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式で確認できていない」と書いています。

先に結論

前提:用語をそろえる

連携1:リモートMCPサーバー(AIアシスタントからDeepLを呼ぶ)

共通の情報(開発者向けドキュメント「DeepL MCP」)

項目 公式の記載
URL https://mcp.deepl.com/v1/mcp
通信の方式 Streamable HTTP
認証 OAuth 2.1。DeepLのアカウントでサインイン。クライアントがOAuthの窓口を自動で見つける。IDとシークレットは不要。DeepLが知らないクライアントでは、確認の画面が1つ増える
入れるもの なし(単一の窓口)
ツールの数 29個。プランと権限で、表示されるものが変わる
無料版で見えないもの 用語集とスタイルルールのツール
ローカルで動かす版 読んだ範囲では見つからなかった

ツールの一覧(公式のページが挙げる名前と区分)

区分 ツール名 種類
翻訳と文章 translate-text Write
〃 rephrase-text、correct-text Write
〃 get-source-languages、get-target-languages Read
文書 upload-document Write
〃 upload-document-show-fallback-widget、get-document-status Read
〃 download-document Write
用語集 list-glossaries、get-glossary-info、get-glossary-dictionary-entries Read
〃 create-glossary、rename-glossary、update-glossary-entries Write
〃 remove-glossary-entries、replace-glossary-dictionary、delete-glossary-dictionary、delete-glossary Destructive
スタイルルールとカスタム指示 list-predefined-style-rules、list-style-rule-sets、get-style-rule-set、get-custom-instruction Read
〃 create-style-rule-set、create-custom-instruction Write
〃 update-style-rule-set、delete-style-rule-set、update-custom-instruction、delete-custom-instruction Destructive

合計は、Read 11個、Write 10個、Destructive 8個、とページにあります。download-document が Write、upload-document-show-fallback-widget が Read という区分は、名前から想像する動きと合わないように見えますが、ここは公式のページの表示のままです。多くのクライアントは、変更や削除の前に確認を求める、とページにあります。

制限(開発者向けドキュメントの表の写し。確認日 2026-10-25)

項目 DeepL Free 席ごとのプラン(Individual、Team、Business、Enterprise)
1回の翻訳の文字数 5,000 128,000
1回の言い換え・修正の文字数 2,000 128,000
1回のテキストの数 50 50
1回の訳す先の言語数 10 10
1回のカスタム指示 対象外 10個(各300文字)

文書の流れ(開発者向けドキュメントの説明)

文書は、AIのモデルを経由せずに流れる、と書かれています。アシスタントがアップロードを始め、サーバーに直接送るか、届かないときは、チャットにアップロード用のウィジェットを出します。進み具合を確かめて、結果をダウンロードします。出力のファイル名には言語コードが付き(例:report DE.docx)、複数言語の場合はZIPです。

連携1-a:Claude × DeepL

公式のヘルプ「Connect DeepL to Claude」の手順です。

前提

手順A:認定コネクター(ヘルプの記載)

前提:ヘルプは、先にClaudeのオーナーが、Claudeのプランごとのコネクターの手順に沿って、DeepLのコネクターを使える状態にする、と書いています。見えるのに接続できないときは、Claudeのオーナーに連絡する、とあります。プランごとの可否は、ヘルプに明記が見つかりません。

  1. claude.ai/directory/connectors/deepl を開きます。
  2. DeepLのコネクターの横の「+」アイコンを押し、「Connect」を押します。
  3. DeepLのログイン画面が開くので、認証します。

手順B:カスタムコネクター(Team と Enterprise)

オーナー(組織の管理者)が追加します。

  1. claude.ai か Claude Desktop を開きます。
  2. 「Organization settings」で「Connectors」を選びます。
  3. 「Add | Custom | Web」を選びます(ヘルプは、「Custom」にカーソルを重ねて「Web」を選ぶ、と読める書き方です。ヘルプ自身の書き方にゆれがあります)。
  4. URL https://mcp.deepl.com/v1/mcp を入れます。
  5. 「Add」を押します。

ユーザーが接続します。

  1. claude.ai か Claude Desktop を開きます。
  2. 「Customize」で「Connectors」を選びます。
  3. DeepLのカスタムコネクターを選んで「Connect」を押します。
  4. DeepLのログイン画面で認証します。

手順C:カスタムコネクター(Free、Pro、Max)

  1. claude.ai か Claude Desktop を開きます。
  2. 「Customize」で「Connectors」を選びます。
  3. 「+」アイコンを押し、「Add custom connector」を選びます。
  4. コネクターの名前と、URL https://mcp.deepl.com/v1/mcp を入れます。
  5. 詳細設定は空のまま、「Add」を押します。
  6. Freeプランでは、カスタムコネクターは1つだけ追加できる、とあります。
  7. 追加のあとの接続の手順は、ヘルプでは「Connecting to the custom connector (all plans)」として、全プラン共通で書かれています。「Customize」で「Connectors」を選び、DeepLのカスタムコネクターを選んで「Connect」を押し、DeepLのログイン画面で認証します(上の「ユーザーが接続します」と同じ流れです)。追加できない、またはDeepLが一覧にないときは、Claudeのオーナーに連絡する、とあります。

文書の翻訳が動かないとき(ヘルプとMCPのページ)

渡るデータ、権限、外し方

連携1-b:ChatGPT × DeepL

公式のヘルプ「Connect DeepL to ChatGPT」の手順です。前提は、Claudeと同じ(DeepLのアカウント、チームでのAIコネクターの有効化)です。

手順A:認定プラグイン

  1. ChatGPTで、DeepLのプラグインを開きます。
  2. 「Install plugin」を押し、「Sign in with DeepL」を押します。DeepLのログインページが開くので、ログインします。
  3. 新しいチャットを開き、DeepLを使って、文章や文書を翻訳・書き直しするよう頼みます。

手順B:カスタムアプリ(開発者モード)

管理者または所有者が行います。

  1. chatgpt.com か ChatGPT Desktop を開きます。
  2. 開発者モードを有効にします。手順は、ChatGPTのプランで違う、とあり、ヘルプは OpenAI の記事を見るよう案内しています(DeepLの記事には、プランごとの手順は書かれていません)。
  3. アプリを作ります。
  4. アプリの名前を入れ、認証方式に「OAuth」を選び、URL https://mcp.deepl.com/v1/mcp を入れます。
  5. 信頼するアプリであることを確認し、「Create」を押します。
  6. 試して、ユーザー向けに公開します(「公開」の中身は、ヘルプには書かれていません)。

ユーザーは、次のとおりです。

  1. chatgpt.com か ChatGPT Desktop でチャットを始めます。
  2. DeepLのアプリを指定して頼み、接続します。DeepLのログイン画面が開き、認証します。

渡るデータ、権限、外し方

連携1-c:Microsoft Copilot × DeepL

公式のヘルプ「Connect DeepL to Microsoft Copilot」には、3つの経路が書かれています。

前提

経路A:認定コネクター(Microsoftの管理者)

  1. Microsoft Marketplace で、DeepLのAIコネクターを開きます。
  2. 「Get now」を押します。
  3. 使える人(ユーザー、グループ)を決めて、配布します。
  4. 「Available apps」にDeepLのAIコネクターが出ることを確かめます。
  5. 選ばれたユーザーは、「Agents」でDeepL MCPを選べます。

経路B:Copilot Studioで独自のエージェントを作る

作成。

  1. Copilot Studio を開きます。
  2. 「Create blank agent」を押し、名前を入れます(ヘルプの例は「DeepL」)。

ツールとして追加。

  1. エージェントの「Tools」を開きます。
  2. 「Add a tool」、「New tool」、「Model Context Protocol」を選ぶと、MCPの案内の画面が始まります。
  3. 次を入れます。サーバー名:DeepL。サーバーの説明:ヘルプにある説明文。サーバーのURL:https://mcp.deepl.com/v1/mcp。認証:「OAuth 2.0」で、種類は「Dynamic discovery」。

接続を作る。

  1. 「Create」を押します。Copilot StudioがDeepLのコネクターを作り、「Add tool」の窓が出ます。
  2. 「Connection」の「Not connected」を押します。
  3. 「Create a new connection」を選び、「Create」を押します。
  4. 開く窓で、DeepLのアカウントでログインし、「Allow」を押します。
  5. 接続済みと表示されたら、「Add」を押します。

試す。

  1. 「Test」を押し、3点のアイコンから「Manage connections」を開いて、DeepLが「Connected」と表示されるか確かめます。
  2. 試しの依頼(例:英語からフランス語への翻訳)を入れます。

公開や共有は、ヘルプがMicrosoftの資料を見るよう案内しています。

経路C:ユーザーが自分で接続する

管理者が先にコネクターを追加している場合です。

  1. Microsoft Copilot で新しいチャットを始め、「@DeepL MCP」を付けて話しかけるか、「Agents」で「DeepL MCP」を探して追加します。
  2. 最初の依頼を入れると、DeepLのログイン画面が開き、認証します。

渡るデータ、権限、外し方

連携1-d:そのほかのMCP対応のクライアント(Cursor、VS Code、Copilot Studio ほか)

開発者向けドキュメント「DeepL MCP」の「Any other MCP client」の手順です。

  1. クライアントで、新しいMCPサーバー(またはカスタムコネクター)を追加する画面を開きます。
  2. URL https://mcp.deepl.com/v1/mcp を入れます。
  3. DeepLでサインインします。
  4. 同意の画面で許可します。
  5. 試しの依頼を入れます(ページの例は、メールをドイツ語とフランス語に、丁寧な文体で訳す、という内容です)。

  6. 設定ファイルの例:このページには、CursorやVS Codeの設定ファイルの例は載っていません(コードとして書かれているのは、URLだけです)。クライアントごとの設定ファイルの書き方は、各クライアントの資料を見るよう、という立場です。この記事は、設定ファイルの例を組み立てていません。

  7. 参考として、読み取り専用の Docs MCP Server のページ(08の連携1)には、Cursor と VS Code の設定ファイルの例があります。DeepLの翻訳用のMCPに、その形がそのまま当てはまるかは、公式に書かれていません。

連携1-e:「DeepLを標準の翻訳にする」(ヘルプ「Make DeepL your default translator in your AI assistant」)

AIアシスタントは、DeepLを使えるようにしても、毎回DeepLを呼ぶとは限りません。ヘルプは、呼ばせる方法を、アシスタントごとに書いています。ヘルプに載っている指示文は、次の2つです(短い引用)。

アシスタント ユーザーの方法(ヘルプの記載) 管理者の方法(ヘルプの記載)
ChatGPT チャットで @ を打って DeepL を選ぶ(新しいチャットごと)、依頼文に「with DeepL」と書く、Settings > Personalization > Custom instructions に指示文を貼る Admin > Plugins > DeepL で、インストールのポリシーを「Installed」にして対象を選ぶ。DeepLだけをツールにした翻訳エージェントを作って共有する。ChatGPTには、組織全体のカスタム指示はない、とヘルプにある
Claude 依頼文でDeepLと名指しする Organization settings > Organization and access > Organization instructions に指示文を貼る。Organization settings > Connectors にDeepLを足し、Plugins & skills > Inventory > DeepL で「Default access」を「Required」にして、対象を選ぶ
Microsoft Copilot チャットで @DeepL を打つか、エージェント一覧から DeepL を選ぶ(Microsoft 365 Copilotでは、これがいちばん確実な方法とヘルプに書かれている)、依頼文で名指しする、Settings > Personalization に指示文を貼る Microsoft 365 管理センターで Agents > All agents > DeepL を配布する。Copilot > Prompts で組織用のプロンプトを作って「Publish and Pin」。Copilot Studio(ライセンスが必要)で、生成的なオーケストレーションを切って、「translate」「übersetzen」などで始まる話題(topic)からDeepLを呼ぶ。Agents > Tools > DeepL をインストールする
Gemini 依頼文で名指しする Gemini Enterprise が必要。Workflow Builder で、MCPのステップとして DeepLの翻訳ツールを足す(ヘルプはこれをいちばん確実な方法と書く)。Agent Designer に指示文を入れる
ほかのエージェント 依頼文で名指しする。コーディングエージェントなら、AGENTS.md、CLAUDE.md、GEMINI.md、.cursor/rules に指示文を書く APIを組む人は、translate-text のツールを足して、tool_choice で呼び出しを強制する(Claude APIでは {"tool_choice": {"type": "tool", "name": "translate-text"}}、OpenAI APIでは "tool_choice": "required")。ヘルプは、これを、毎回DeepLを動かす唯一の方法と書く

この記事の案:ClaudeやChatGPTで、DeepLが呼ばれたかを見分ける

これは公式の手順ではなく、この記事の案です(動作は確かめていません)。

  1. 依頼文に「with DeepL」と書き、機密でない短い文を訳してもらいます。
  2. 多くのクライアントは、ツールを呼ぶと、その表示を出します。表示が出たかを見ます(表示の仕方はクライアントで違い、公式には書かれていません)。
  3. 出なかったら、依頼文でDeepLを名指しし直すか、上の表の方法を使います。

AIコネクターを止める・制限する(ヘルプ「About DeepL AI connectors」)

渡るデータのまとめ(MCP)

連携 文章の流れ 公式の記載 書かれていないこと
Claude、ChatGPT、Copilot(MCP) アシスタントの会社 → mcp.deepl.com → DeepL リクエストを超えて保存しない、文書のセッションは短時間で消える、学習に使わない(AIコネクターのヘルプ、MCPのページ) 無料のDeepLでの学習の扱いの区別。アシスタント側の扱い
Cursor、VS Code など(MCP) クライアントを動かす側(IDEや、その先のモデル会社)→ DeepL 同上(DeepL側) 各クライアントの扱い

つまずきと確認点

つまずき 公式の記載に沿った確認点
コネクターは見えるのに接続できない Claudeは、オーナーに連絡(ヘルプ)。ChatGPTは、ChatGPTの管理者か所有者に連絡。Copilotは、Microsoftの管理者に連絡
サインインが「アクセスのエラー」で止まる チームの管理者が、AIコネクターを止めている可能性がある(MCPのページ)
会社のネットワークで通らない mcp.deepl.com を許可する。MCP、OAuthのサインイン、文書のアップロードとダウンロードが使う
Claudeで文書の翻訳が動かない Team・Enterpriseのオーナーが「Allow network egress」で mcp.deepl.com を足す。または、Claudeが出すアップロード用のリンクを使う
Copilotで接続が「Connected」にならない 「Manage connections」で、DeepL MCPに接続し直す(ヘルプ)。DLPで止まっているなら、Microsoftの管理者へ
用語集やスタイルルールのツールが出ない 無料版では、これらのツールは出ない(MCPのページ)。席ごとのプランと、チームの権限が必要
言い換えが使えない 開発者向けのページは、DeepL Freeでも言い換え・修正(Write)が使える(1回2,000文字まで)、席ごとのプランでは、プランにWriteが含まれるかによる、と書いています。AIコネクターのヘルプは、指定した口調・スタイルでの言い換えと、句読点・文法の修正は「Write Proで使える」と書き、有料のTranslateの利用者は、組織がその設定を有効にしたときだけ無料版のWriteが使える、とも書いています。ページ同士で書き方が違うので、どちらかに決めず併記します。申し込みの画面で確かめてください
毎回DeepLを使ってくれない 連携1-eの表。呼び出しを強制できるのは、APIを組む人の tool_choice だけ、とヘルプが書く

外し方と取り消しの、書かれている範囲

連携 公式の記載
MCP(共通) クライアントがOAuthトークンを取り消すと、アクセスはすぐ終わる(MCPのページ)。DeepLのアカウント画面での別の取り消し経路は、書かれていない。管理者は、チーム全体のAIコネクターを無効にできる
Claude コネクターの外し方:記載が見つからない
ChatGPT プラグイン・アプリの外し方:記載が見つからない
Microsoft Copilot コネクターやエージェントの外し方:記載が見つからない

気をつけること

出典