3行でいうと

  • 入手の入口は4つです。デスクトップ版(公式サイトの案内では「ワンクリックのインストーラー」)、Windows向けのポータブル版、GitHubからの手動インストール、コマンドラインツール(comfy-cli)。公式のREADMEは、新しい人にはデスクトップ版を勧めています。
  • 公式のドキュメントには、VRAMやメモリの必要量の表は見つかりませんでした。デスクトップ版は「1つのインストールにつき4.85GB以上」が目安とされ、グラフィックボードは「推奨だが必須ではない」と書かれています。モデルのファイルは別に大きくなります。
  • ComfyUI本体のライセンスは、GitHubのLICENSEによるとGPL-3.0です。モデルのライセンスは、本体とは別に、モデルごとに確かめる必要があります。
  • Comfy Cloudは、公式が運営するクラウド版です。インストールは要りませんが、料金(USD)がかかり、「無料」の範囲については、公式の資料同士で書き方が食い違っています。
  • 名前の似たサイトが検索に出ます。公式のREADMEが挙げる公式サイトは comfy.org です。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名やフォルダ名、コマンドは公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。読んだ範囲で見つからなかったことは、「公式の資料では確認できていない」と書きます。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:自分の工房を持つか、公式のレンタル工房を借りるか

ComfyUIは、部品(ノード)を並べて組み立てラインを自分で作る工房のようなものです。手元のPCで動かすのは、自分の家に工房を建てることに近く、ツール(モデル)も自分で集めて棚(フォルダ)に置きます。Comfy Cloudは、公式が用意した設備の整った貸し工房で、棚には最初から多くのモデルが並んでいますが、使った時間に応じた料金がかかります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

どの製品の話か:このガイドが扱うもの

公式サイト(comfy.org)の下部には、Comfy Desktop、Comfy Cloud、Developer Platform、Comfy Router、Comfy Enterprise、Managed Builds などの名前が並んでいます。このガイドは、そのうち ComfyUI本体と、それを手元で動かす Comfy Desktop、公式のクラウド版 Comfy Cloud を扱います(確認日2026-10-23)。

名前 公式の説明 このガイドでの扱い
ComfyUI(本体) GitHubのREADMEは「コンテンツ制作のための、強力でモジュール式のAIエンジン」と説明し、ビジュアルなノードグラフでコードなしにワークフローを組める、と書く。docsのトップは「生成AIのためのノード型のインターフェースと推論エンジン」 扱う
Comfy Desktop 公式サイトは「自分のハードでComfyUIを動かす」ものと案内。ダウンロードページの説明は「自動更新つきのワンクリックのインストーラー」 扱う
ComfyUI Portable Windows向けの、どのフォルダからでも動かせる自己完結のビルド 扱う
Comfy Cloud 公式サイトは「公式がホストするComfyUI。セットアップもGPUも要らない」と説明 扱う(記事01・04)
Comfy Router ドキュメントの説明は、画像・動画の生成モデルを1つのAPIで呼ぶもの 記事03で軽く触れる
Developer Platform 公式サイトのトップは、ComfyUIのワークフローを本番用のAPIとして展開・拡張するもの、と案内している(2026-10-24に確認) 詳しい資料は読めておらず、扱わない
Comfy Enterprise 公式サイトのトップは、組織の中で使う企業向けの基盤、と案内している(同) 詳しい資料は読めておらず、扱わない
Managed Builds 公式サイトのフッターにリンクがあり、リンク先のページは、チームが使うモデル、カスタムノード、依存関係を管理するためのもの、と案内している(同) 詳しい資料は読めておらず、扱わない
名前の似たサイト(例:comfyui.org) 検索に出るが、読んだ範囲では「公式」とも「非公式」とも書かれていなかった 扱わない

どこで入手できるか

公式のダウンロードページ、ドキュメントのインストールの章、GitHubのREADMEを合わせると、次のとおりです(確認日2026-10-23)。

方法 向いている人(公式の説明) 公式に書かれていた条件・注意
Comfy Desktop 新しい人に勧められている(README) Windows 10以降、macOSはApple Silicon、LinuxはAppImageか.deb。更新は自動
ComfyUI Portable 自己完結のビルドをどのフォルダでも使いたい人 Windows限定。NVIDIA、AMD、Intel向けがあり、CPUのみの起動もある。7-Zipで展開
手動インストール 全てのOS・GPUで使いたい人、開発者 リポジトリをクローンして、PyTorchと依存関係を入れる。Miniconda等の仮想環境を使う手順
comfy-cli コマンドで入れたい人 pip install comfy-cli のあと comfy install
Comfy Cloud インストールしたくない人 ブラウザで使う。有料のプランが中心(後述)

動かすのに必要な環境(公式の表記)

項目 公式に書かれていること 出どころ
OS Windows、Linux、macOS。macOSはApple Silicon(Mシリーズ)。デスクトップ版のmacOSは「macOS 13(Ventura)以降」 システム要件、macOSのページ
デスクトップ版(Windows) Windows 10以降。x64かARM64。専用GPU(NVIDIA/AMD)は「推奨だが必須ではない」 Windowsのページ
デスクトップ版(Linux) Ubuntu 22.04以降を推奨。x64。専用のNVIDIAかAMDのGPUは推奨だが必須ではない Linuxのページ
ディスク 1つのインストールにつき、少なくとも4.85GB(推奨) 各OSのページ
Python(プログラミング言語。手動インストールで使う) 3.13を推奨。3.14は動くが一部のカスタムノードで問題がありうる。3.13で困ったら3.12 システム要件
PyTorch(AIの計算をGPUで動かすための土台になるソフト) 2.7以降に対応。ただし、新しい版を強く勧める。NVIDIAの20シリーズ以降では、cu130以上が必要 システム要件
GPU(NVIDIA) CUDA 13.0のPyTorch。起動しないときはドライバーの更新を勧める システム要件
GPU(AMD) Linuxは ROCm 7.2。Windowsは RDNA 2〜4 に対応と書かれている システム要件
GPU(Intel) Arcシリーズ。PyTorchの torch.xpu システム要件
GPU(Apple) M1〜M4。Metal。PyTorchのMPS(MLXではない) システム要件
GPUなし --cpu で動くが、遅い システム要件
ブラウザ Google Chrome 143以降を推奨。142以下には表示や速度の既知の問題があるとされる システム要件
VRAM・メモリ・ストレージの必要量 システム要件のページには書かれていない システム要件

最初の一歩:テンプレートを開いて、1枚作る

公式の「First Generation」のページの流れです。

  1. ComfyUIを起動すると、通常は標準のテキストから画像を作るワークフローが開きます。
  2. 必要なモデルがないと、警告が出ます。デスクトップ版は、警告から自動でダウンロードされ、チェックポイントのフォルダに保存されます。うまくいかないときは手動で入れます。
  3. Load Checkpoint ノードでモデルを選びます。モデルの一覧は R キーで更新できます。
  4. Run を押すか、Ctrl + Enter で実行します。
  5. 画像は Save Image ノードに出ます。右クリックで手元に保存できます。

  6. 画面の左のサイドバーのテンプレート、またはメニューの「Workflow」の「Browse Workflow Templates」から、公式が用意したワークフローを開けます(記事02で詳しく書きます)。

  7. 画面の言語は、英語、中国語、ロシア語、フランス語、日本語、韓国語から選べます(設定の Comfy → Locale。公式のインターフェースの章)。

  8. 公式のページは、ここで使うモデルとして、Stable Diffusion 1.5系の v1-5-pruned-emaonly-fp16.safetensors を例に挙げています。

モデルの置き場所

場面 公式に書かれていること
基本の場所 ComfyUI/models/ の下の、種類ごとのフォルダ(checkpoints、vae、loras、controlnet、embeddings、upscale_models など)
ポータブル版 ComfyUI_windows_portable/ComfyUI/models/
デスクトップ版 画面の「capsule」メニューの「Storage」タブで、フォルダを確かめられる。既定では、共有のモデルは各OSの ComfyUI-Shared の下
置いたあと 画面の更新(R)か、ComfyUIの再起動。モデルの一覧が空や「null」のときは、置き場所を確かめる
別の場所に置きたい extra_model_paths.yaml(手動インストール)。デスクトップ版は、Storageタブか、設定のファイルを直接編集
他のUIとモデルを共有 同じファイルの中に、Automatic1111向けの設定例(a111 の節)がある
モデルの削除 画面に「アンインストール」のボタンはまだなく、ファイルを手で消す(公式の説明)

Comfy Cloudで始める場合

項目 公式に書かれていること 出どころ
何か 公式がホストするComfyUI。セットアップもGPUも要らない cloud ページ
使い方 cloud.comfy.org にサインインして、プランに入り、ワークフローを作って動かす。ブラウザはChromeを推奨 サポートの記事
サインインの方法 メール(パスワードを作って確認)、Google、GitHub アカウント作成のドキュメント
動かす機材 「Blackwell RTX 6000 Pro(96GB VRAM)」と書かれている cloud ページ
モデル 900以上のモデルが最初から入っている。カスタムノードも、よく使われるものが入っている(対応は順次増える。すべてではない) cloud ページ
料金 20ドル/月から。クレジット制。GPUが動いている間だけ使われ、編集中や待機中は使われない cloud ページ、料金ページ
無料 料金ページは「新規の人に、実GPUで5回の無料の実行」と書く。一方、サポートの記事は無料枠に触れず、プランに入るよう書く 料金ページ、サポートの記事
ローカル版との違い クラウドは技術知識もハードも要らない。ローカルはオフラインで動き、より自由に変えられる、と書かれている cloud のドキュメント

ライセンス:本体とモデルは別

最初に決めること:4つ

  1. 手元で動かすか、クラウドで動かすか。 PCにGPUがない、またはMacで大きなモデルを動かしたいときは、公式のMCPのページが「クラウドを勧める」と書いています。
  2. デスクトップ版か、ポータブル版か。 迷うなら、公式のREADMEが新しい人に勧めているデスクトップ版です。
  3. モデルの置き場所(ドライブ)。 モデルは重いので、空きの多いドライブに extra_model_paths.yaml か Storageタブで置くことを、公式は想定しています。
  4. アカウントを作るか。 パートナーノードやクラウドは、Comfyのアカウントが要ります。手元の生成だけなら、記事の範囲では必須とは書かれていませんでした。

誤解されやすい点と、今日からできること

誤解されやすい点

今日からできること

  1. 自分のOS、GPUの有無、ディスクの空きを確かめる。
  2. 公式のダウンロードページから、デスクトップ版を選ぶ。GPUがなければクラウドも検討する。
  3. 最初のテンプレートで1枚作り、モデルがどのフォルダに入ったかを確かめる。
  4. 使うモデルの提供元のページで、ライセンスを読む習慣をつける。

気をつけること

出典