3行でいうと
- ComfyUIの中心は「ワークフロー」です。公式は、レシピにたとえています。ノード(1つの仕事をする部品)をつないで、画像・動画・音声・3Dなどの作り方を組みます。
- 最初から白紙で組む必要はありません。公式は、モデルごとのテンプレートを用意していて、足りないモデルは画面から取ってこられると書いています。
- 画像を作るだけでなく、READMEは、画像の編集(インペイント、アウトペイントなど)、動画、音声、3D、文章の生成に使えるモデルを並べています。
- 外部の有料モデルを呼ぶ「パートナーノード」や、クラウド版、AIに組んでもらう「Comfy Agent」もあります。これらは別の費用や規約がかかるため、記事03・04で扱います。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名やノード名は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。読んだ範囲で見つからなかったことは、「公式の資料では確認できていない」と書きます。
先に結論
- ComfyUIは「自分で生成の手順を組める」のが特徴。 その代わり、最初は部品の名前を覚える必要があります。公式の最初のチュートリアルは、6つのノード(Load Checkpoint、Empty Latent Image、CLIP Text Encoder、KSampler、VAE Decode、Save Image)の役割を説明しています。
- 有意義に使う近道は、テンプレートから始めて、1つずつ変えること。 テンプレートは、モデルのダウンロードのリンクも含んでいる、と公式は書いています。
- 公式が「使い方」としてまとめているのは、チュートリアルとテンプレート。 「こういう仕事に使える」という分野の一覧は、公式サイトにあります(トップの4分野と、「Use Cases」ページの17カテゴリ)。導入事例(Customer Stories)の中身は読めていません。
- 何ができるかは、使うモデルで決まる。 画像、編集、動画、音声、3Dのモデルの一覧は、READMEにあります。
前提:用語をそろえる
- ワークフロー:ノードをつないだ図の全体です。JSONのファイルに保存でき、生成した画像に埋め込むこともできます。
- ノード:1つの仕事をする部品です。設定(ステップ数、画像のサイズなど)を持ち、線(リンク)で他のノードとつなぎます。同じ種類のデータどうしでないと、つながりません。
- KSampler(ケーサンプラー):ノイズから画像を作っていく処理をするノードです。シード、ステップ、cfgなどの設定があります。
- プロンプト:作ってほしい内容を書いた文章です。肯定(入れたいもの)と否定(避けたいもの)を書くチュートリアルの例があります。
- LoRA(ローラ)、ControlNet、VAE:モデルの追加の種類です。LoRAは「スタイルやキャラクターなどの軽い追加」、ControlNetは「輪郭・奥行き・ポーズなどを手がかりにする」ものと、公式は説明しています。
- テンプレート:公式や、カスタムノードの作者が用意した、できあがったワークフローの例です。
- パートナーノード:外部のサービスが運営する、クローズドなモデルをAPIで呼ぶノードです。
- App Mode:ノードの図ではなく、「アプリのような、順に進む画面」で使うモードです。公式は「線形(linear)のアプリ形式」と説明しています。
たとえ話:料理の「レシピ」と「厨房の配線図」
公式は、ワークフローを「レシピ」にたとえています。レシピの中の手順がノードで、材料がプロンプトや画像、モデルです。ComfyUIは、そのレシピを書く紙が「流れ図」になっているイメージです。ふつうの画像生成アプリは、できあがった料理(結果)を出す窓口で、ComfyUIは、厨房の中の配線図まで見えて、いじれるツールだと考えると分かりやすいと思います(僕らのたとえで、公式の表現ではありません)。
画面のつくり(公式のインターフェースの章)
公式のインターフェースのガイドは、画面を6つの領域に分けています(確認日2026-10-23)。
| 領域 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 左のサイドバー | Assets、Node Library、Model Library、Workflows、Apps が入る。設定 Comfy.Queue.QPOV2 を有効にすると、Job History も出る |
| キャンバス | ノードを置いてつなぐ場所。ミニマップ、拡大・縮小、Focus Mode など |
| 右のサイドパネル | 選んだノードの Parameters、Info(ノードの説明)、Settings、Errors |
| 上のバー | 開いているワークフロー、実行(Run)やキュー、ログイン、プロパティの切り替え |
| 左下 | ヘルプセンター、ログなどの下のパネル、Settings |
| 右下 | キャンバスの操作(ミニマップ、リンクの表示、拡大・縮小、全体表示) |
- キャンバスの上の「実行バー」には、バッチの数、Run、キューの方式、Cancel、動いている仕事の数が並びます。方式は「Run」「Run (On Change)」「Run (Instant)」の3つです。
- Shiftを押しながら Run を押すと、キューの先頭に入る、と書かれています。
- ほかに、サブグラフ(Subgraph)、部分実行(Partial Execution)、ノードの説明(Node Docs)、マスクエディタなどの機能の章があります。
場面ごとの使い方と、公式の根拠
以下は、公式の資料に書かれていることを場面別に並べたものです。「公式の根拠」の欄は、僕らが読んだページを指します。
場面1:文章から画像を作ってみる
- 公式の説明: 最初のチュートリアルは、Stable Diffusion 1.5のチェックポイントを使い、Load Checkpointでモデルを選んで実行する流れです。プロンプトは、英語、カンマ区切りで、重みを付けて強調することもできる、と書かれています。
- 仕組みの説明: 画像は、ランダムなノイズから始まり、プロンプトに導かれて少しずつ整えられる、と説明されています。
- 公式の根拠: ドキュメント「Tutorials」の text-to-image のページ、「First Generation」のページ。
- 注意: そのモデル(SD1.5)は、手や複雑な光、高解像度が苦手、とチュートリアルが書いています。
場面2:できあがったワークフローを開いて、ほかの人のやり方を使う
- 公式の説明: ワークフローは、JSONのファイルとして保存できます。生成した画像などに埋め込まれることもあり、その画像をキャンバスにドラッグすると、ワークフローが復元されます。
- 公式の根拠: 「Basic Concepts」の workflow のページ、READMEの「Workflow saving」。
- 公式の説明(詳しい仕様): 埋め込まれたデータの形式などは、別の「Workflow Metadata」のページに書かれていると、このページが案内しています。僕らはそのページを読めていません。
場面3:テンプレートから始める
- 公式の説明: サイドバーの「Templates」のアイコン、またはメニューの「Workflow」の「Browse Workflow Templates」から開きます。テンプレートには、必要なモデルのダウンロードのリンクが入っています。開いたときにモデルがないと、該当のノードが赤く光り、「N errors found」と出て、右のパネルの「Errors」のタブで、1つずつ、またはまとめてダウンロードできます。
- 公式の根拠: インターフェースの章の Templates のページ。
- 細かい決まり: 自動で見つけてくれるのは、モデルのフォルダの直下にある同じ名前のファイルだけです。サブフォルダに置いたモデルは、ノードで手動で選びます。ダウンロードで使えるリンクは、Hugging FaceとCivitaiだけで、
.safetensorsなどの形式が表示されます。 - 場所: デスクトップ版は、ダウンロードが
ComfyUI/models/…の該当フォルダに自動で保存されます。ブラウザで使う自分でホストする版は、ブラウザのダウンロードが始まり、手でフォルダに移します。
場面4:写真を直す・広げる・切り抜く
- 公式の説明: READMEの「Built-in tools」に、インペイント(絵の一部を描き直す)、アウトペイント(絵の外側を描き足して広げる)、マスク(直す範囲を指定する)、合成、アップスケール(大きくきれいにする)、セグメンテーション(写っているものを領域ごとに分ける)、深度の推定(奥行きを推定する)などが挙げられています(かっこ内は僕らの説明で、公式の文言ではありません)。画像の編集用のモデルとして、Flux Kontext、Qwen Image Edit などの名前も並んでいます。
- 公式の根拠: GitHubのREADMEの「Features」「Supported Models」。
- 公式の資料では確認できていない点: 個々の編集の手順を示した、日本語の公式のチュートリアルは、僕らは確認できていません。
場面5:動画・音声・3Dを作る
- 公式の説明: READMEの「Supported Models」に、動画の生成(Wan 2.1と2.2、LTX-Video 2と2.3、HunyuanVideo 1.5 など)、音声の生成、3Dと視覚(Hunyuan3D 2.1 など)のモデルが並んでいます。画像と動画を同じ画面で扱い、高いビット深度(16ビットのPNG、32ビットのEXRなど)や、HDRの保存・読み込みに対応する、とも書かれています。
- 公式の根拠: GitHubのREADME。
- 注意: モデルの名前や数は、READMEの読んだ日の表示です。更新が速いので、変わる可能性があります。必要な機材(VRAMなど)は、モデルごとに違い、この記事ではここでは調べていません。
場面6:自分のモデルやLoRAを足して、好みの絵柄にする
- 公式の説明: モデルには、チェックポイント、VAE、LoRA、ControlNet、アップスケーラーなどの種類があり、それぞれ決まったフォルダ(
checkpoints、vae、loras、controlnet、upscale_models)に置いて、「Load」で始まるノードで選びます。入手先として、Hugging Face、Civitai、GitHubのプロジェクトのページを挙げています。 - 公式の根拠: 「Basic Concepts」の models のページ。
- 公式の説明(クラウド): Comfy Cloudでは、Civitai/Hugging Faceのリンクからモデルを取り込める(プランの条件は、「Creator以上」と書かれた箇所と「CreatorとProのみ」と書かれた箇所がある。ファイルは.safetensorsのみと書かれている)と書かれています。詳しくは記事04。
- 注意: GGUF形式のモデルは、本体は標準では対応しておらず、コミュニティのカスタムノードが要る、と書かれています。モデルを消す「アンインストール」のボタンはまだなく、ファイルを手で消します。
場面7:同じ作業をくり返す・手順を整理する
- 公式の説明: 非同期のキュー(順番待ち)と、変えた部分だけを実行し直す「部分実行」が、READMEの「Execution」にあります。また、まとまりをノード1つにまとめる「サブグラフ」もあります。
- 公式の根拠: READMEの「Features」、インターフェースの章。
場面8:ノードの図を見せずに、アプリのように使う
- 公式の説明: 「App Mode」は、線形のアプリ形式の画面で、サイドバーの「Apps」とつながっている、とインターフェースの章が書いています。READMEは、サブグラフやテンプレートと並べて、App Modeを挙げています。
- 公式の根拠: インターフェースの章、READMEの「Workflow tools」。
- 公式の資料では確認できていない点: App Modeの作り方の手順は、僕らは読めていません。
場面9:外部の有料モデルを同じ画面から呼ぶ(パートナーノード)
- 公式の説明: 「Partner Nodes」は、クローズドなモデルや第三者が運営するモデルを、APIの呼び出しで使うノードです。任意で、
--disable-partner-nodesで止められます。使うには、Comfyのアカウントとクレジットが要ります。送った文章や画像は、外部の提供元に渡ります。 - 公式の根拠: ドキュメントの Partner Nodes のページ。
- ここでは詳しく書かない点: 費用とデータの行き先は、記事03・04で扱います。
場面10:自分のPCがなくても、ブラウザで同じことをする(Comfy Cloud)
- 公式の説明: 公式がホストするComfyUIで、ドキュメントは「ローカル版と同じ機能」と書きます。ただし同じページに、カスタムノード、モデル、オフラインでの利用には違いがあるとも書かれています。GPUが動いている間だけ課金され、タブを閉じると止まります。チームでは、ワークスペースでプランとクレジットとワークフローを共有できます。
- 公式の根拠: ドキュメントの cloud のページ。
- 注意: クラウドの料金と上限は、ページによって書き方が違います。記事01・04を見てください。
場面11:ワークフローを作るのをAIに手伝ってもらう(Comfy Agent)
- 公式の説明: ComfyUIの画面の中の助手で、テンプレートやモデルやノードを探し、ワークフローを作る、編集する、実行前に検証する、画像・動画・音声を確認する、といったことをする、と説明されています。
- 公式の根拠: ドキュメントの Agent のページ。クラウドでは提供中(「generally available」)、ローカルのデスクトップ版は「coming soon」と書かれています。一方、同じページの意見募集の節には「ベータ」の表現もありました。
- ここでは詳しく書かない点: 記事03で扱います。
公式が挙げる、最初から入っている機能(抜粋)
READMEの「Features」から、初心者に関係が深いものを選びました。
| 機能 | 公式の説明(言い換え) |
|---|---|
| ノード型の画面 | 画像・動画・音声・3D・文章のワークフローを、コードなしで組んで再利用できる |
| ワークフローのツール | サブグラフ、テンプレート、App Mode、アプリに組み込むためのローカルのAPI |
| 実行 | 非同期のキュー、部分的な再実行 |
| メモリの管理 | VRAMとRAMを賢く使う、モデルの退避、量子化したモデルへの対応 |
| 内蔵のツール | インペイント、アウトペイント、マスク、合成、モデルの統合、アップスケール、フレーム補間、セグメンテーション、深度の推定 |
| 保存と復元 | JSONで保存・読み込み、対応する画像などから、ワークフローとシードを取り出す |
| オフライン | コアは、頼まない限り何もダウンロードしない。--offline で、有料のAPIノードを止められる |
| 拡張 | カスタムノード、extra_model_paths.yaml で別の場所のモデルを使う |
公式が出す「使い方の例」について
- ドキュメントの上のメニューには、「Learn & Tutorials」(Interface Guide、Tutorials、Built-in Nodes)があります。
- 公式サイトのメニューには、「Learning」「Customer Stories」「Workflows」「Use Cases」などが並んでいます。ドキュメントは、「Comfy Workflows」を「コミュニティのテンプレート」と説明しています。
- 2026-10-24に読み直したところ、公式サイトのトップは、使い方の分野として、VFX・アニメーション、広告・クリエイティブスタジオ、ゲーム、ECとファッションの4つを挙げ、「Use Cases」と事例(Customer Stories)のページへ案内していました。「Use Cases」のページは、17のカテゴリ(例:画像から動画、画像・動画のアップスケール、画像の拡張、古い写真の修復、画像から3D、音楽の生成)を、テンプレートの数つきで並べています。各カテゴリの説明文は、読んだ範囲では見つかりませんでした。事例(Customer Stories)の中身は、読めていません。
- チュートリアルの一覧(画像、動画、音声、3Dなどの分類)も、読んだ範囲では一覧として確認できませんでした。
僕らの見立て(事実とは分けています)
- 見立て: 初心者は、「自分で組む」より先に、テンプレートを1つ開いて実行し、ノードを1つだけ変えて結果を見る、という順番が、迷いにくいと思います。公式の「First Generation」の流れが、そのまま練習になります。
- 見立て: 機材が限られるときは、クラウドか、小さいモデルのテンプレートから試すのが無理がないと思います。公式のMCPのページは、MacやVRAMが少ないPCでは、クラウドを勧めています。
- 見立て: 「何でもできる」と受け取らない方がよいと思います。実際にできることは、モデルのライセンス、機材、有料のAPIの有無で変わります。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「ノードを全部覚えないと使えない」わけではない。 テンプレートから始められます。
- 「モデルは自動で全部入る」わけではない。 本体に入っておらず、テンプレートが案内する範囲で、モデルを取ってくる必要があります。
- 「ComfyUIのAI機能は無料」とは限らない。 パートナーノードやAgentは、クレジットを使うと書かれています。
今日からできること
- 左のサイドバーの「Templates」(または「Workflow」→「Browse Workflow Templates」)を開き、小さな画像のテンプレートを1つ選ぶ。
- 足りないモデルのダウンロードを、右のパネルの「Errors」から行う。
- 「R」でモデルの一覧を更新し、「Run」を押す。
- プロンプトを変えて、もう一度実行し、ワークフローをJSONで保存してみる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 公式のページは要約の形で取得したため、メニュー名やノード名は、版によって違うことがあります。手元の画面と照らしてください。
- 対応モデルの一覧や、テンプレートの内容は、更新が速く、読んだ日の表示です。
- 生成した画像や動画の権利や、モデルの商用利用の可否は、モデルごとの条件によります。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- ComfyUI README(GitHub Comfy-Org/ComfyUI、確認日 2026-10-23)
- ComfyUI Documentation(docs.comfy.org、Comfy Org、確認日 2026-10-23)
- Workflow(Basic Concepts、ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Models(Basic Concepts、ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- First Generation(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Text to Image(Tutorials、ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Interface Overview(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Templates(Interface、ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Partner Nodes(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Comfy Cloud(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Comfy Agent(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)
- Comfy MCP(ComfyUI Docs、確認日 2026-10-23)