3行でいうと
- 公式の流れは、アプリを入れる、Discoverでモデルを探す、Chatで読み込む、話す、の順です。
- Macは、Apple Siliconで、macOS 14.0以降。メモリは16GB以上が推奨です。
- 通信が要るのは、モデルの検索・ダウンロードと更新の確認です。チャットは端末の中です。
- サーバーのスイッチは、他のアプリがLM Studioのモデルを呼び出すための入口で、最初は使わなくて構いません。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
先に結論
最初の1回に必要なのは、次の4つだけです。
- 公式サイトからLM Studioを入れる
- Discover(探す画面)で、小さめのモデルをダウンロードする
- Chat(会話の画面)でモデルを読み込む
- 話しかける
ローカルサーバーのスイッチは、「使う人だけが入れる」ものです。チャットだけなら触らなくて済みます。
言葉の整理
- ローカルLLM:自分のパソコンの中で動かす、文章を作るAIのことです。
- モデル:AIの本体にあたるファイルです。大きさは数GB〜数十GBあります。
- メモリ:パソコンが作業中に使う置き場です。モデルは「読み込む」とここに置かれます。公式ドキュメントも、読み込みでメモリの領域が使われると説明しています。
- 量子化:モデルのファイルを小さくする圧縮です。小さくなる代わりに、品質が少し落ちます。
1. 機械が条件を満たすか
公式のシステム要件(2026年10月8日確認)は次のとおりです。
| 機械 | 条件 |
|---|---|
| Mac | Apple Silicon(M1〜M4と書かれています)。Intel Macは非対応。macOS 14.0以降。メモリは16GB以上を推奨。8GBでも、小さいモデルと控えめな会話の長さなら動く場合がある、とあります |
| Windows | x64とARM(Snapdragon X Elite)。x64ではAVX2という命令に対応していること。メモリ16GB以上、専用のグラフィックスメモリ(VRAM)4GB以上を推奨 |
| Linux | x64とARM64。AppImageという形式で配布。Ubuntu 20.04以降 |
M5以降のMacは、このページには書かれていませんでした。32GBメモリのMacなら、推奨の2倍です。
2. 入れる
公式の手引きは、「最新版のLM Studioを入れます」から始まります。入手先は公式のダウンロードページ(lmstudio.ai/download)です。名前が似たサイトからは入れないでください。
ダウンロードページには、料金や、仕事で使ってよいかどうかの記述は見つかりませんでした。「利用規約(terms of use)のもとで入手できる」とだけ書かれています。仕事で使うなら、規約のページを自分で読んでください。ここでは確認していません。
3. モデルを探してダウンロードする
- 画面の上のほうにあるDiscoverを開きます。どの画面からでも、Macなら「⌘+2」(WindowsとLinuxは「ctrl+2」)で飛べます。
- 検索欄に、モデル名(例:gemma、llama)、「ユーザー名/モデル名」、またはHugging FaceのURLを入れます。Hugging Faceは、モデルが置かれている大きな公開サイトです。
- 同じモデルに、「Q3_K_S」や「Q_8」のような名前の版が並びます。Qは量子化のことです。公式は「機械に余裕があれば、4ビット以上を選ぶ」と案内しています。
- ダウンロードを押します。
最初の1つは、どれにするか
見立てです。最初は、小さいほうのモデルをおすすめします。理由は、失敗したときに原因を切り分けやすいからです。
公式のモデル一覧(lmstudio.ai/models)には、たとえば次のようなものが並んでいました(パラメータ数の表記。パラメータは、モデルの大きさを表す数です)。
- Gemma 4:5.1B / 7.9B / 12B / 26B / 31B
- Qwen3.5:2B / 4B / 9B / 27B / 35B
- Granite 4.1:3B / 8B / 30B
この一覧には、ダウンロードの大きさ(GB)は載っていません。ファイルの大きさは、ダウンロードの画面に出る数字で確認してください。目安として、別の配布先であるOllamaのライブラリでは、Qwen3.5の4Bが3.3GB〜4.0GB、9Bが6.6GB〜7.6GBと書かれています。LM Studioで落とすファイルは、版が違うので同じ大きさとは限りません。
4. 読み込んで、話す
- Chatタブを開きます。
- モデルを選ぶ場所(モデルローダー)を開きます。「⌘+L」(WindowsとLinuxは「ctrl+L」)で開けます。
- ダウンロードしたモデルを選びます。
- 読み込みが終わるまで待ちます。
- 入力欄に話しかけます。
新しい会話は、「+」ボタンか、「⌘+N」(WindowsとLinuxは「ctrl+N」)で始めます。
公式は、会話の保存についても説明しています。会話はJSONというデータの形式のファイルとして、Macなら「~/.lmstudio/conversations/」に保存されます。手で書き換えるのはおすすめしない、と書かれています。また、モデルは会話から学習しません。モデルが知っているのは、その会話の中にあることと、システムプロンプト(最初に与える指示)などの設定だけです。
資料を読ませたいとき
チャットに文書を付けることもできます。公式の説明では、対応する形式は .docx、.pdf、.txt です。文書が短ければ全部を会話に入れ、長ければ関係がありそうな部分だけを取り出して渡します。この仕組みはRAG(ラグ、必要な部分を探して渡す方式)と呼ばれます。付けた資料の処理は、端末の中で行われると書かれています。
5. 「ローカルサーバー」のスイッチは何か
LM Studioには、Developerタブがあります。そこで「Start server」のスイッチを入れる、または端末で「lms server start」と打つと、サーバーが始まります。
サーバーとは、他のプログラムからの呼びかけを待つ仕組みです。たとえば、ほかのアプリや自作のプログラムが、LM Studioのモデルを使えるようになります。公式の説明では、OpenAI互換のAPI(プログラム同士が話すための決まり)でも呼べます。
最初の1回では、このスイッチは要りません。チャットだけなら、Chatタブで足ります。
サーバーを使うときの公式の情報
公式のOpenAI互換のページ(2026年10月8日確認)では、基本のURLは「http://localhost:1234/v1」で、1234が標準のポートとされています。ポートは、通信の出入口の番号です。一方、端末のコマンド(lms server start)のページには、「--port を省くと、前回使った番号になる」と書かれています。標準が1234、ということと矛盾はしませんが、前に変えた人は、前回の番号になるかもしれません。
公式文書の例です。この記事では、実行していません。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(base_url="http://localhost:1234/v1", api_key="lm-studio")
response = client.chat.completions.create(
model="your-lm-studio-model-id",
messages=[{"role": "user", "content": "Say this is a test!"}],
)
print(response.choices[0].message.content)
使える入口として、/v1/models、/v1/chat/completions、/v1/embeddings、/v1/completions、/v1/responses が挙げられています。
ネットワーク側の設定は、慎重にしてください。公式のコマンド説明では、「--bind」で、自分のパソコンだけ(127.0.0.1)か、同じネットワークの全員(0.0.0.0)かを選べます。127.0.0.1以外にすると、パソコンの外から届くようになるので、先に認証(本人確認)を有効にするよう案内されています。「--cors」は標準では無効で、有効にするとリスクが増える、とも書かれています。
6. 会話の長さ(コンテキスト長)と、読み込みの設定
コンテキスト長は、AIが一度に覚えておける会話の長さです。大きくするほど、メモリを使います。
公式の「モデルごとの既定値」のページによると、My Modelsタブで、モデルの横にある歯車のアイコンを押すと、読み込みの設定の既定値を保存できます。読み込むときに変えた設定を、そのモデルの新しい既定値として保存することもできます。保存できる例として、コンテキスト長、GPUにどれだけ任せるか(GPUオフロード)、Flash Attention(メモリを節約する計算の方式)のオンとオフが挙がっています。毎回変えるのが面倒なら、ここで決めておけます。
モデルが置かれる場所は、標準で「~/.lmstudio/models/」です。その下に「公開者名/モデル名/ファイル」の形で並びます。置き場所を変えたいときは、My Modelsタブで変えられます。
7. ネットにつながなくても動くか
公式の「オフライン」のページ(2026年10月8日確認)によると、動きます。
- 動く:ダウンロード済みのモデルとのチャット、資料を付けたチャット、ローカルサーバー
- ネットが要る:Discoverでの検索(huggingface.co に通信します)、モデルのダウンロード、ランタイム(動かすための部品、llama.cppなど)のダウンロード、アプリの更新の確認
飛行機の中などで使うなら、先に必要なものを入れておいてください。
プライバシーの説明(lmstudio.ai/privacy)には、ローカルで動かすモデルについて、メッセージ、チャット履歴、文書は、いっさい端末の外に送られない、とあります。外に出る場面は、検索語(個人を特定しない形)、更新の確認(アプリの版やOSの情報)、有料のクラウド機能です。これは会社の説明を読んだものです。通信を実際に測って確かめてはいません。
よくあるつまずき
見立てです。初めての人が引っかかりやすい点を、公式の記述から考えました。
- 大きいモデルを最初に選ぶ:メモリに入らず、読み込めない、または遅くなります。まず小さいモデルで試します。
- モデルを落としただけで話せないと思う:ダウンロードと読み込みは別の手順です。Chatタブで読み込みます。
- ネットが切れて検索できない:Discoverは通信が要ります。モデルのファイルを先に落としておきます。
- 似た名前のモデルを間違える:Hugging Faceには誰でもモデルを置けます。作者の名前を、公式の配布元と見比べます。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面の名前や場所は、版によって変わることがあります。ダウンロードページには「0.4.25」という版が出ていました。
- ダウンロードページには、料金や商用利用の可否が書かれていませんでした。必要なら、利用規約を読んでください。
- モデルのファイルの大きさと、必要なメモリは、別の話です。メモリには、会話の分も要ります。数字の目安は、別の記事(モデルのサイズ別の早見)で扱います。
- 公式のモデル一覧は、入れ替わりが早いです。名前や大きさは、見に行った日(2026年10月8日)のものです。
- 標準のポート番号は、公式の2か所で書き方が違いました(上の折りたたみを参照)。
出典
- Get started with LM Studio(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Download an LLM(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- System Requirements(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Manage chats(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Chat with Documents(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Offline Operation(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Per-model Defaults(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Import Models(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Local Server(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- OpenAI Compatibility Endpoints(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- lms server start(LM Studio Docs、2026年10月8日確認)
- Model Catalog(LM Studio、2026年10月8日確認)
- Download LM Studio(LM Studio、2026年10月8日確認)
- Privacy Policy(LM Studio、2026年10月8日確認)
- qwen3.5 tags(Ollama、2026年10月8日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
