3行でいうと
- 同じ「M5 Pro」「M5 Max」でも、選べるメモリの量と帯域幅(1秒に運べるデータ量)は構成で違う。
- MacBook Neoは8GBのみ。AirやMac miniなどは16〜32GBで、48GB以上はM5 ProとM5 Maxの機種に出てくる。
- 価格は円で、「から」は最小構成の金額。メモリを増やした追加代金は取得できていない。
- 見立てでは、あとから増やせるかの公式の文が見つからず、購入時に決めるつもりで選ぶのが無難。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けて書きます。Macの中でAIを動かす道具そのものの話は、当サイトの「ローカルLLMの全体の地図」と「ローカルAI用のマシンの選び方」にあります。この記事は、その手前の「どのMacのどの構成を選ぶか」に絞ります。
先に結論
- Appleの仕様ページを読むと、同じ「M5 Pro」「M5 Max」という名前でも、選べるメモリの量と、メモリの帯域幅(1秒に運べるデータの量)が、構成によって違います。名前だけでは決まりません。
- いちばん小さいMacBook Neoのメモリは8GBだけで、選べる量はありません。MacBook AirとMacBook Pro(M5)は16GBから32GB、Mac miniとiMacにも16GBから32GBの選択肢があります。48GB以上は、M5 ProとM5 Maxを積んだ機種に出てきます。
- 価格は円で出ています。「から」の金額は最小構成のものです。メモリを増やした構成の追加代金は、構成を選ぶ画面で確かめる必要があり、この記事では取得できていません。
- 見立てです。「あとから増やせるか」を説明した公式の文は、読んだページでは見つけられませんでした。購入時に決めるつもりで選ぶのが無難です。
何が変わったか
2026年10月22日に読み直したAppleの日本語ページ(Mac全体の一覧)では、MacBook Neo、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Mac Studioが並んでいます。Mac miniとMac Studioに「New」の印がついていました。
機種ごとのチップは、Appleの仕様ページによると次のとおりです。
- MacBook Neo:Apple A18 Pro(5コアGPU)
- MacBook Air(13インチ、15インチ):M5
- MacBook Pro(14インチ、16インチ):14インチはM5、M5 Pro、M5 Max。16インチはM5 ProとM5 Max
- iMac(24インチ):M4
- Mac mini:M6、またはM5 Pro
- Mac Studio:M5 Max、またはM5 Ultra
AIの面では、Appleのページがうたう内容が機種ごとに少し違います。Mac miniのページは、OllamaやLM Studio Bionicのような「AIを自分のMacの中で動かす」アプリが動かせると書いています。Mac Studioのページは、M5 Maxについて「ローカルで大規模言語モデルを実行することもできる」と説明しています。MacBook Airのページは、M5のGPU、Neural Engine、ユニファイドメモリが連携することで、最新の大規模言語モデルの実行までこなせる、と書いています。
用語を3つだけ説明します。
- ユニファイドメモリ:CPU(全体の頭脳)とGPU(絵や計算が得意な部分)が、同じメモリを分け合う作りです。Appleのパソコンのメモリは、この形です。
- メモリ帯域幅:メモリからチップへ、1秒あたりに運べるデータの量です。単位はGB/s。当サイトの前の記事では、AIが文章を書く速さの目安に、この数字を使っています。
- Neural Engine:AIの計算に向いた部品です。
仕様と価格(Apple公式、仕様は2026年10月22日に読み直し)
Appleの日本語の仕様ページと購入ページから、機種ごとにまとめました。価格は円、最小構成の「から」の金額です。購入ページには、分割払いの月額(税込)が「から」の形で出ています。この月額を24倍すると、本体価格とほぼ一致します(支払い回数はページに書かれておらず、24回は僕らの推定です)。たとえばMacBook Air 13インチは、9,366円×24=224,784円で、224,800円とほぼ同じです。月額は「税込」と書かれているので、本体価格も税込と読めますが、本体価格に「税込」と明記した文は見つけていません。
| 機種 | チップ | 最小構成のメモリと保存容量 | 選べるメモリ | 帯域幅 | 最小構成の価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| MacBook Neo | A18 Pro | 8GB、256GB | 8GBのみ | 60GB/s | 119,800円(512GBは137,800円) |
| MacBook Air 13インチ | M5(10コアCPU、8コアGPU) | 16GB、512GB | 16GB、24GB、32GB | 153GB/s | 224,800円(10コアGPUは242,800円) |
| MacBook Air 15インチ | M5(10コアGPU) | 16GB、512GB | 16GB、24GB、32GB | 153GB/s | 264,800円 |
| MacBook Pro 14インチ | M5 | 16GB、1TB | 16GB、24GB、32GB | 153GB/s | 339,800円 |
| MacBook Pro 14インチ | M5 Pro(15コアCPU、16コアGPU) | 24GB、1TB | 24GB、48GB(64GBは20コアGPUの構成) | 307GB/s | 429,800円 |
| MacBook Pro 14インチ | M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) | 36GB、2TB | 36GB、48GB、64GB、128GB | 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) | 699,800円 |
| MacBook Pro 16インチ | M5 Pro(18コアCPU、20コアGPU) | 24GB、1TB | 24GB、48GB、64GB | 307GB/s | 519,800円 |
| MacBook Pro 16インチ | M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) | 36GB、2TB | 36GB、48GB、64GB、128GB | 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) | 749,800円 |
| iMac 24インチ | M4(8コアCPU、8コアGPU) | 16GB、256GB | 16GB、24GB(32GBは10コアGPUの構成) | 120GB/s | 249,800円(10コアGPUは289,800円) |
| Mac mini | M6(12コアCPU、12コアGPU) | 16GB、256GB | 16GB、24GB、32GB | 16GB構成は153GB/s、24GBと32GB構成は170GB/s | 149,800円 |
| Mac mini | M5 Pro(15コアCPU、16コアGPU) | 24GB、512GB | 24GB、48GB、64GB | 307GB/s | 299,800円 |
| Mac Studio | M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) | 36GB、512GB | 36GB、48GB、64GB、128GB | 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) | 419,800円 |
| Mac Studio | M5 Ultra(30コアCPU、64コアGPU) | 96GB、1TB | 96GB、256GB、512GB | 1.2TB/s | 949,800円 |
表の読み方で、公式ページに書かれていた注意を3つ挙げます。
- MacBook ProとMac Studioの48GB、64GB、128GBは、チップの名前だけでは決まりません。仕様ページの書き方によると、M5 Maxの128GBは「40コアGPU」の構成に結びついています。M5 Proの64GBは「20コアGPU」の構成です。16コアGPUのM5 Proでは、選べるのは24GBと48GBまでです。
- Mac miniのM6は、16GB構成だけ帯域が153GB/sで、24GBと32GBでは170GB/sです。Appleのページに、そう書かれています。Mac miniのM5 Proも、最小構成は15コアCPU・16コアGPUの24GB、64GBの構成は18コアCPU・20コアGPUとして並んでいました。
- Mac Studioの512GBは、M5 Ultra(36コアCPU、80コアGPU)の構成に結びついています。この構成の最小の価格は、10月8日に読んだ購入ページでは1,183,800円からと出ていました。10月22日の取得では、この価格は読めませんでした。メモリの量や保存容量の内訳は、確かめていません。Mac Studioのページの脚注には、512GBのM5 Ultraのメモリ構成は10月下旬に発売、とあります。
2回確かめた数字:メモリの選択肢と帯域は、機種ごとの仕様ページと、機種の紹介ページ(Mac mini、Mac Studioなど)の2か所で一致しました。価格は、購入ページの「から」の金額と、分割払いの月額を24倍した金額(24回は僕らの推定)で、ほぼ一致しました。
Appleが示しているAIの速さの根拠
Mac miniのページには、「最大13.5倍速いLLMプロンプト処理」という表示があります。何と比べた倍率かは、文では書かれていません。グラフでは、M6が13.5倍、M4が2.8倍で、M1の棒には数字がないため、基準はM1のMac miniと読めます(読んだ範囲での推測で、ページの文には明記がありません)。つまり「M4より13.5倍」ではありません。同じページの本文には「M4よりも最大4.8倍高速」とあり、その脚注には、M6の試作機とM4(どちらも32GBのメモリと2TBの保存容量)を同じ条件で比べた測定と書かれています。グラフの13.5倍と2.8倍の比(約4.8倍)と合います。測り方は脚注に書かれています。2026年7月にAppleが測ったもの。M6は試作機(32GBのメモリ、2TBの保存容量)、M4は32GB、M1は16GBのメモリです。4ビットに圧縮した140億パラメータのモデルをLM Studioで動かし、8,000トークンの入力で、最初の1文字が出るまでの時間を比べています。M1だけメモリが半分なので、メモリをそろえた比較ではありません。
ここでの注意は、これは「最初の1文字が出るまで」の時間だということです。続きの文章が出る速さ(1秒に何文字か)の比較ではありません。長い文章を読み込ませて、答えが出始めるまでの待ち時間の話です。Appleの発表であり、僕らが確かめた数字ではありません。
見立てです。公式の速さの数字は、自分の使い方にそのまま当てはまるとは限りません。同じ脚注にあるとおり、モデルの大きさと入力の長さを決めて測った値だからです。
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向く人・向かない人
見立てです。公式の仕様表から考えると、次のように分けられます。
- MacBook Neo(8GB):メモリが選べません。Apple Intelligenceの対応表にはMacBook Neoが入っていますが、ほかのAIアプリを自分のMacの中で動かす用途には、メモリの余裕が少ないと考えます。写真の整理や文章の手伝いのような軽い使い方向きです。
- MacBook Air(16GBから):持ち歩きながら、小さめのモデルを試すのに向きます。24GB以上にするかどうかは、動かしたいモデルのファイルの大きさで決めます。
- Mac mini M6(16GBから32GB):机に置いて、AIを動かし続けたい人向きです。16GBと24GB・32GBで帯域が違う点に注意してください。
- M5 Pro、M5 Max、M5 Ultra:大きなモデルを載せたい人向きです。価格は上がります。M5 Maxは48GB以上を選ぶと40コアGPUの構成になる点も、費用に響きます。
- 向かない人:AIを月に数回、チャットで使うだけの人です。その場合は、Macの中で動かすより、チャットAIのサービスのほうが手軽で安く済むことが多いと思います。当サイトの「チャットAIの有料プラン」の記事も参考にしてください。
買う前の確認点
- 今のMacの使われ方を見る。 Appleのサポートによると、アクティビティモニタの「メモリ」の画面で、メモリプレッシャー(メモリがどれだけ効率よく使われているか)や、使用中のメモリの量、スワップ(ディスクに逃がした分)を確認できます。見立てです。今の作業でスワップが増えているなら、メモリの余裕が足りない目印になると思います。これはAppleの説明ではなく、僕らの読み方です。
- 動かしたいモデルのファイルの大きさを調べる。 当サイトの前の記事では、「ファイルの大きさが、メモリの半分から6割に収まる」ものを選ぶと余裕がある、という見立てを書きました。公式の数字ではありません。
- 構成の表で、帯域とGPUのコア数まで見る。 名前が同じでも、帯域は違います。
- 保存容量も見る。 モデルのファイルは、数GBから数十GBあります。MacBook Neoは256GBか512GBです。MacBook Airの最小構成は512GB、Mac miniのM6の最小構成は256GBです。
- 「から」の価格は最小構成。 メモリを増やした構成の価格は、購入画面で確かめてください。
- 学割や下取りで変わる。 Appleのページには、学生・教職員向けの価格や下取りの割引が出ています。たとえばMacBook Air(学割で206,800円から)、MacBook Neo(学割で104,800円から)の表示がありました。条件はAppleのページで確認してください。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。数字はすべてAppleの日本語の公式ページに書かれていたものです。
- 価格は変わることがあります。10月22日に読み直せたのは、各機種の分割払いの月額から逆算できる最小構成の価格(MacBook Neo、MacBook Air 13インチ、MacBook Pro 14インチのM5、Mac miniのM6、Mac StudioのM5 Max)だけで、10月8日の値と一致しました。それ以外の構成の価格は、購入ページの取得では読めず、10月8日に読んだ値のままです。本体価格の「税込」の明記は見つけていません(月額は税込と書かれています)。
- メモリを増やしたときの追加代金は、取得できていません。
- 「購入後にメモリを増やせるか」を説明した公式の文は、読んだページには見つかりませんでした。MacBook Neoの質問欄に、「仕様は後から変更できない」とあるだけです。
- Appleの対応表の脚注には、一部の機能について「M3以降と12GB以上のユニファイドメモリを搭載したMac」という条件が書かれています。10月22日に読み直すと、これはSiriの話し方のカスタマイズと、音声入力の精度向上の脚注でした。MacBook NeoはM3以降の条件に当たらないように見えますが、これはページの文ではなく僕らの読みです。
- Appleの「13.5倍」は、Appleの試作機での測定です。最初の1文字が出るまでの時間の比較で、続きの速さではありません。
- 他社のパソコンとの優劣は、この記事では比べていません。Windows側の選び方は、当サイトの「AIのためのGPU・パソコンの選び方」にあります。
出典
- Mac(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac miniを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac mini(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac miniの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac Studio(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac Studioを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Mac Studioの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Air(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Airを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Airの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Proを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Proの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Neo(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Neoを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- MacBook Neoの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- iMacを購入(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- iMacの仕様(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Apple Intelligence(Apple Japan、2026年10月22日確認)
- Macのアクティビティモニタでメモリの使用状況を表示する(Apple サポート、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
