3行でいうと
- 場面は9つです。部品を足す、Copilotで組む、AI by Zapierを入れる、AIの出力を検査する、Webhooksを使う、Chatbotsを作る、Agents(移行中)を扱う、Next Gen Zapsを画面から使う、失敗した実行をやり直す。
- AI by Zapierのステップは、モデルの段階(Standard 1x、Advanced 3x、Premium 5x、Bring Your Own Key 1x)を選び、Prompt に指示を書き、Output Fields で返す項目を決め、Preview で試して Finish で確定する、という流れです(公式ヘルプ)。
- Agents(agents.zapier.com)は、公式がAI by Zapierへ移行中と書いています。停止の日付は決まっていない、と書かれています。
- 「この記事の例」と書いた指示文は、公式の例ではなく、この記事で組んだ例です(動作は確かめていません)。
- 最初の1時間にやる順番は、末尾に「この記事の案」として置きました。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、公式のページに書かれていない画面経路・ボタンの表記・初期値は、書かずに「公式で確認できていない」としています。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。
先に結論
- 土台は05の「トリガー → アクション」。 AIの機能は、その途中に1ステップとして足す形が基本です(AI by Zapier、AI Guardrails)。
- Copilotは「文章で伝えて組んでもらう」入口。 公式のヘルプでは、Auto-build と Ask as you build の2つのモードがあり、Free、Professional、Team、Enterpriseの全部で使えると書かれています。
- AIステップは、モデルの段階でタスクの数え方が変わる。 公式ヘルプのAI by Zapierのページに、1x、3x、5xと書かれています。数字の意味と最新の扱いは、公式の画面で確かめてください。
- WebhooksはFreeでは使えない。 受け取る側(Catch Hook)も、送る側(POST など)も、Professional、Team、Enterpriseです(公式ヘルプ)。
- 実行の失敗は、Zap historyでReplay。 手動のReplayはFreeでも、エラーになった実行に限って使えます。Autoreplayは有料プランです(公式ヘルプ)。
前提:用語をそろえる
- ステップ(step):Zapの中の1つ1つ。トリガーが1つ、アクションが1つ以上。
- プロンプト(Prompt):AIに渡す指示の文章。AI by Zapierでは、Prompt という名前の欄です。
- 出力項目(Output Fields):AIに「この名前で、この種類の値を返して」と決めておく欄。後ろのステップに、項目として渡せます。
- ナレッジソース(Knowledge source):AIに読ませる資料(ファイル、Googleドキュメントなど)。
- ツール(tool):AIが途中で呼べる、アプリの操作。AI by Zapierでは、Standard以外の段階で使えます。
- Formatter:テキストの整形や日付の形式の変換をするZapierの内蔵ステップ。
- Filter:条件に合うときだけ、先へ進ませるステップ。
- Paths:条件によって、別の道に分けるステップ(Pro以上、公式のクイックスタート)。
- Human in the Loop:人の確認を待って、先へ進むステップ。AI Guardrailsのヘルプに、任意で足せると書かれています。
- プロンプトインジェクション:AIに読ませる文書の中に隠した命令で、AIを操ろうとする攻撃。AI Guardrailsは、これを含む検査をするステップです。
たとえ話:下書きを書く「アシスタント」
Zapは、受付に届いた書類を決まった棚に入れる係でした。AIのステップは、その係の隣に座って、書類の要約や仕分けの案を書いてくれるアシスタントです。アシスタントの返事は、次の係に渡す「メモ」になります。メモの書式(Output Fields)を決めておくと、次の係が読みやすくなります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
場面1:Zapに部品を足す(フィルター、整形、待つ、分岐)
やりたいこと: トリガーとアクションだけの1本のZapに、条件や整形を足す。
公式のクイックスタートに、足せる部品として、次のものが書かれています。
| 部品 | クイックスタートの説明 | 備考 |
|---|---|---|
| Search(検索)のステップ | アプリの中にある既存のデータを探す | |
| Filter | 条件を満たすときだけ、Zapを動かす | 足すとマルチステップになる(有料) |
| Formatter | テキストの編集や、日付の形式の変更 | |
| Delay | ステップの間で待つ | |
| Paths | 条件ごとに別のアクションを行う | Pro以上と書かれている |
手順(公式のAI by Zapierのヘルプ、Webhooksのヘルプに共通して出てくる操作に合わせて並べます)。
- エディタで、Zapアウトラインの途中か最後にある +(プラス)のアイコンを押します。
- 検索欄で、足したい部品(アプリや内蔵ツール)の名前を探して選びます。
- ステップが開いたら、設定の欄を埋め、テストします。
- 後ろのステップで、前のステップの出力を使いたいところで、
/を入力して、前のステップの項目を選びます(AI by Zapierのヘルプにある操作)。
気をつけること: 公式のヘルプによると、マルチステップのZapは有料プランです(01参照)。Filter や Formatter を足すとき、プランで足りるかを、先にエディタの表示で見てください。
場面2:Copilotで組んでもらう
やりたいこと: 手で組む代わりに、文章でやりたいことを伝えて、Zapの骨組みを作ってもらう。
公式のヘルプ「Use the power of AI to generate Zap workflows」の手順です。Copilotはベータ(open beta)と書かれています。
- 新しいZapを開き、エディタの上にある Zapier Copilot のプロンプト欄に、やりたいことを書きます。
- (任意)マイクのアイコンで音声入力、ファイルのアイコンで画像やファイルの添付ができます。
- ドロップダウンのアイコンを押して、Auto-build(既定)か Ask as you build を選びます。
- Start Building を押します。左に、Copilotのサイドバーが開きます。後から開き直すには、左のサイドバーの下にある Copilot のアイコンを押します。
| モード | 公式のヘルプの説明 |
|---|---|
| Auto-build | アプリ、アクションのイベント、すでに接続済みのアカウント、項目の値、割り当てまで、できるところまで設定する。サイドバーに、したことの要約が出る。Show reasoning で、考え方を開ける。自分でやることは、サイドバーに一覧で出る |
| Ask as you build | ステップ、アプリ、イベント、アカウント、項目の値を提案するが、確認なしには動かない |
直したいとき(公式ヘルプ):
- サイドバー下のプロンプト欄に書いて、Enter か送信のアイコンを押します。
- 時計のアイコンで、その時点をチェックポイントとして保存できます。戻すには、そのチェックポイントの Revert を押し、比べて、Cancel か Revert を押します。戻したあとは、新しいチェックポイントを作るまで、もっと前のチェックポイントには戻れません。
- ステップにカーソルを置くと、サムズアップ・サムズダウンのアイコンが出ます。コメントを書いて Send comment。
- 設定のアイコン → Clear chat で、会話を消せます。実行中は、停止のアイコンで止められます。X のアイコンで閉じます。
- 右上の Publish を押すと、Zapがオンになります。
公式の例(そのまま引かず、要点だけ): 支払いが入ったらCRMの案件を閉じる、Discordに投稿があったらSlackに通知する、スプレッドシートに新しい行ができたらメールを送る、といった例が載っています。
この記事の例(動作は確かめていません): Copilotの欄に、次のように書く案です。
新しいGoogleフォームの回答が来たら、回答の内容をスプレッドシートの新しい行に追加して、最後に自分宛てのメールで知らせてください。
公式の書き方のコツは、「Xが起きたら、Yをして、Zをする」と書き、アプリやトリガー、アクションの名前を挙げると結果がよくなる、とあります。
制限(公式のヘルプ):
- Zapは100ステップまで(Pathsの中も数える)。それ以上は、複数のZapに分けます。
- 無料の試用期間中は、最初の30ステップまでが動きます。
- 1つのアクションのステップで、項目は1,000まで。
- Enterpriseでは、公開に管理者の承認が要る設定があります。
- 接続は、次の順で自動で選ばれます:Zapierのアカウントのメールと同じ接続、いちばんよく使う接続、アクセスできる任意の接続、なければ接続を促す。
- Copilotが、データをどう扱うかは、そのページに書かれていません。
場面3:AI by Zapierのステップを入れる
やりたいこと: 届いた文章を、要約したり、分類したり、項目に取り出したりして、次のステップに渡す。
公式のヘルプ「Use AI by Zapier to analyze and return data」の手順です。エディタには、Configure(指示、モデル、設定)と Preview(試して、出力を見る)の2つの面があります。
手順
- Zapの中で、アクションのステップを足す + を押します。
- 検索欄で AI by Zapier を探して選びます。ステップがエディタに開きます。
- Prompt の欄に、AIにやらせることを書きます。
/を入力すると、前のステップの項目を差し込めます。- 右上の Use a template を押すと、Summarize、Write、Classify、Extract のカテゴリから雛形が選べます。選んだら、中身を自分で直します。
- Configureの上にある版の矢印で、前に書いたプロンプトを見られます。ただし、これは今開いている編集の間だけで、エディタを閉じると、今の版だけが保存されます(公式ヘルプ)。
- モデルを選びます。 Promptの欄の右下にあるドロップダウンから。
| 段階 | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| Standard(1x) | 件数の多い、簡単な処理向け。ツールは使えない |
| Advanced(3x) | 推論とツールの使用が強い |
| Premium(5x) | 複雑な分析と、複数段階の推論向け。新しいステップの既定 |
| Bring Your Own Key(1x) | 自分のプロバイダのアカウントを使う。ツール呼び出しを含む |
- 段階の中で、具体的なモデルを選ぶこともできます。Auto は、その段階の既定のモデルです。
- ツールを呼ぶと、ステップのタスクの倍率に加えて、費用がかかる、と書かれています。
- Freeのプランでは、AdvancedとPremiumは鍵のアイコンで閉じていて、Upgrade plan を選ぶ形になる、と書かれています。
-
アカウントの管理者やオーナーが、使えるモデルを制限していることがあります。
-
(任意)Bring Your Own Key を使うとき。
- Provider のドロップダウンで、OpenAI、Anthropic、Google、Azure OpenAI、Amazon Bedrock のどれかを選びます。
- Account で、既存のアカウントを選ぶか、+ Connect a new account を押して、新しいタブで認証情報を入力します。
- Model のドロップダウンで、モデルを選びます。
-
Connect を押します。 (APIキーの取り方は、OpenAI、Anthropic、Geminiそれぞれ08の表にまとめました。)
-
Settings を設定します。 Settings の中は、Output Fields、Tools and Knowledge、Advanced です。
Output Fields(返す項目を決める)
- Settings の下の Output Fields を押します。
- + Add field を押します。
- Field name を入力します。
- Field type を選びます。
- (任意)Field description を入れるか、前のステップの項目を割り当てます。
- (任意)「Is this output field required?」にチェックします。
- Save を押し、項目を増やすなら繰り返します。
Generate from prompt を押すと、AIがプロンプトから項目を作ります。出力項目を決めないと、ステップは1つにまとまった出力を返します。
Advanced
- Return a list of results:1つのオブジェクトではなく、オブジェクトの配列(明細の行のようなもの)を返します。
- Content moderation:Zapierが提供するモデルでは常にオンです。自分のキー(Bring Your Own Key)なら、切ることができます。
Tools and Knowledge
Settings の中の Tools and Knowledge を開くと、アプリのアクションを「ツール」として足せ、ナレッジソースも足せます。ツールは、Standard以外の段階が要ります。
| ナレッジソース | 公式ヘルプの主な制限 |
|---|---|
| Box | ノート、DOCX、TXT、ODT、PPTX、PDF。96,000語まで |
| Confluence Cloud | 直近の50ページだけ |
| Dropbox | DOCX、TXT、ODT、PPTX、PDF。96,000語まで。画像は「Direct File link」を使う |
| Google Docs | 1件ずつ足す(ドライブ全体は不可)。テキストのみ。96,000語まで |
| Google Drive | Googleドキュメント、スライド、DOCX、TXT、ODT、PPTX、PDF。96,000語まで |
| Microsoft SharePoint | DOCX、TXT、ODT、PPTX、PDF。96,000語まで |
| Notion | 個別に足したページだけ(データベース不可)。データベースからは子ページ100まで。96,000語まで |
| Upload a file | DOCX、TXT、ODT、PPTX、MD、PDF。96,000語まで。ファイルは100MBまで |
PDFは、スキャンしたものより、デジタルで作ったものの方が文字を取り出しやすい、と書かれています。
試して確定する
- 右の Preview を押して、試しに動かします。
- 出力を見て、プロンプトや設定を直します。
- Finish を押すと、保存して、Zapの組み立てに戻ります。試さずに先へ進むなら Skip Test and Finish です。
この記事の例:メールの本文を、3つの項目に分ける
この記事の例(動作は確かめていません)。 トリガーが「新しいメールが届く」のとき、AI by ZapierのPromptに次のように書き、Output Fieldsに3つの項目を決める案です。
次のメールを読んで、(1)要点を2文で、(2)返信が必要かどうか、(3)緊急度を、決めた項目に入れて返してください。メール本文:/ここにトリガーのメール本文を差し込む
| Field name(この記事の案) | Field type(この記事の案) | 役割 |
|---|---|---|
| summary | テキスト | 要点の2文 |
| needs_reply | 真偽(選べる型を、手元の画面で確認) | 返信が要るか |
| urgency | テキスト | 緊急度 |
最後の /ここにトリガーのメール本文を差し込む は、実際には / を入力して、前のステップの項目を選ぶ操作です。Field typeの名前は公式のヘルプに一覧がないので、手元の画面の選択肢を見てください。
データの扱い(公式ヘルプ)
- 実行のたびに、AIの知識は初期状態に戻り、前の実行からは学びません。
- ステップは、Zapierが使うAIの委託先(subprocessors)の大規模言語モデルを使います。そのモデルの利用ポリシーに反する内容だと、ステップが失敗することがあります。
- このステップは、ウェブサイトやURLを検索したり、取り出したりできません。
- 1つのステップに、ナレッジソースは20件まで。1,000ページ以上のソースは、足すときにタイムアウトすることがあります。
- 足したナレッジソースは、その内容か、Zap全体を消すまで、Zapierのアカウントに残ります。
- 画像の入力欄は、そのページには書かれていません。画像の分析は、Dropboxのナレッジソースを使い、画像は公開されている必要がある、と書かれています。
場面4:AIの出力を検査する(AI Guardrails by Zapier)
やりたいこと: AIが作った文章を、次に渡す前に、個人情報や攻撃の文が入っていないか調べる。
公式のヘルプ「How to get started with AI Guardrails by Zapier」の手順です。
- 新しいZapを作るか、既存のZapを開きます。
- トリガーと、検査したい中身を作るAIのアプリのステップを足します。
- アクションのステップを足します。
- AI Guardrails by Zapier を探して選びます。
- アクションを選びます(例:Detect Sentiment、Check for PII)。
- AIのステップの出力を、入力の項目に割り当てて、ステップを完了します。
- (任意)Human in the Loop のステップを足して、人が結果を確認してから先へ進むようにします。
- 残りのステップを足して、Zapをオンにします。
| 種類 | アクション | 備考(公式ヘルプ) |
|---|---|---|
| ML(AWS Comprehend) | Detect PII、Sentiment Detection、Detect Toxicity | PIIは30種類以上。感情は positive、negative、neutral、mixed。確信度(confidence)が返る |
| LLM(Amazon Bedrock) | Detect Prompt Attack、Detect Toxicity |
限界(公式ヘルプ): PIIの検出は英語とスペイン語だけ。検出は100%ではなく、見逃しや誤検出がある。既存のセキュリティやコンプライアンスの対策を補うもので、置き換えるものではない。検査したデータは、Zapierのログに7日、Zapの実行に29〜69日、一時的に残る、と書かれています。ステップの入力・出力の項目名、Filter・Pathsとの組み合わせ方、プランごとの可否は、そのページに書かれていません。
場面5:Webhooksを使う(受け取る、送る)
やりたいこと: 公式の連携がないシステムや、自分で用意した仕組みから、Zapを動かす/Zapから送る。
プラン: 公式のヘルプで、Professional、Team、Enterpriseです。Freeでは使えません。
受け取る:Catch Hook(公式ヘルプ「Trigger Zap workflows from webhooks」)
- Zapエディタで Trigger のステップを押します。
- Webhooks by Zapier を検索して選びます。
- Event のドロップダウンで、Catch Hook(本文を解析する。GET、PUT、POSTに対応)か Catch Raw Hook(解析しない本文と、ヘッダーを返す。最大2MB)を選び、Continue を押します。
- Catch Hook で、受け取るデータの一部だけが欲しいときは、Pick Off A Child Key を設定し、Continue を押します。
- Test のタブで、Copy を押して、WebhookのURLをコピーします。
- (Catch Raw Hookのみ・任意)空の応答が欲しいアプリのときは、URLに
silent/を足します。足さなければ、Zapierは200を返します。 - 送る側のアプリのWebhooks設定(設定やオプションの下にあることが多い)で、新しいWebhookの接続を足し、このURLを貼り、送るデータの選択肢を選んで Save を押します。
- 送る側のアプリで、新しい項目を作ります。Zapの Test のタブに戻り、Test trigger を押します。
データは項目に分けられて、後ろのステップで使えます。何も届かないときは、もう一度項目を作り、送る側のWebhook設定を確かめます(公式ヘルプ)。
URLの扱い。 別の公式ヘルプ(How to get started with Webhooks by Zapier)は、このURLを秘密のものとして扱うよう書いています。URLを知っている人が、Zapを動かせるからです。Zapをオフにしたり消したりしたあと、URLは最大数時間、200を返し続けることがあり、そのあと404を返します(Triggerのヘルプ)。応答の200は、カスタマイズできません。
そのほか(Triggerのヘルプ): JSONのオブジェクトの配列を送ると、オブジェクトごとにZapが1回動きます。複数のZapのURLの最後の部分をカンマでつなぐと、1つのリクエストで複数のZapを動かせます(同じ持ち主のものだけ)。ペイロードの上限は、トリガーで10MBです。
送る:Webhooks by Zapier のアクション(公式ヘルプ「Send webhooks in Zap workflows」)
- Zapエディタで、アクションを足す + を押します。
- Webhooks by Zapier を選びます。
- Event で、GET、POST、PUT、Custom Request のどれかを選び、Continue を押します。
- Payload Type を、相手のアプリが期待する形(Form、JSON、XML、Raw)に合わせます。
- URL を入れます。公式は、URLパラメーターはここではなく Data に入れるよう書いています。
- Data に、左にキー、右に値を入れます。前のステップのデータが使えます。ネストした値は、子のキーの前に二重のアンダースコアを置きます(例:
item__price)。Data を空にすると、前のステップの全項目が送られます。 - (任意)Headers と Basic Auth を足します。
| Event | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| GET | サーバーから情報を取る(自動での解析は、公式ヘルプにはPOSTとPUTについてだけ書かれている) |
| POST | データを送る。自動で解析される。ファイルを送るとき、JSONやXMLを自分で書きたくないときに使う |
| PUT | POSTと同じ(自動解析、ファイル対応) |
| Custom Request | JSONやXMLを自分で書く。解析されない。PATCHやDELETE、入れ子の配列、空の値、細かいヘッダーに使う。ファイルは送れない |
アクションのペイロードの上限は5MBです(Triggerの10MBとは別)。より複雑な認証が要るときは、Zapierの開発者向けプラットフォームで、自前のアプリ連携を作るよう、公式は書いています。送れないときの見方は、公式のヘルプ「Zap isn't sending webhooks」にあり、RequestBinで、Zapierが送るものを確かめる手順です。
AIアプリやMCPと組み合わせる具体例は、08にまとめました。
場面6:Chatbotsを作る
やりたいこと: 自分用の資料を読ませた、ウェブで共有できるチャットを作る。
公式のヘルプ「Zapier Chatbots quick start guide」と「Set up a chatbot」の順です。ただし、どちらも要約で、画面の細かい手順は書かれていません。
- Chatbotsのダッシュボード(
zapier.com/app/chatbots)に入ります。ログインするか、無料でサインアップします。 - Chatbotsのホームで Create を押し、ダイアログに名前を入れ、もう一度 Create を押します。
- 名前、あいさつ(greeting)、directive(目的とふるまいを書く欄)を設定します。directiveには、役割、相手、目的を書けます。あいさつは固定の文でも、会話の始まりに生成する文でも構いません。
- Knowledge(知識)を足します。テキストのファイル、Zapier Tables、ウェブページのリンクが使えます。
- 見た目(創造性、色、アイコン)を整えます。
- 共有します。公開リンク、Zapier Formsの中、またはウェブサイトに埋め込むコードが使えます。
制限(公式ヘルプ):
- Freeのチャットボットは2つまで。ほかは有料か、サポートに相談です(01の表の数字は、料金ページの表示)。ただし、公式のヘルプ同士で書き方が違います。クイックスタートは「Freeは2つまで」と書き、「Set up a chatbot」のページは、Freeや標準のプランでの個数の数字を書いていません。
- 会話の数に制限はありませんが、1つの会話は選んだモデルのトークン上限に収まります。大きいモデルを使うには、自分のAPIキーをつなぎます(OpenAIのアカウントをつなぐ、と書かれています)。
- レート制限は、Chatbotsの画面経由でもZap経由でも、1分あたり500リクエストです。
公式のヘルプ同士の書き方の違い: チャットボットを作る入口を、クイックスタートは「Add a new chatbot」、「Set up a chatbot」のページは Create と書いています。知識の足し方も、クイックスタートは「データソース(情報を入れたファイル)」だけを書き、「Set up a chatbot」のページはテキストのファイル、Zapier Tables、ウェブページのリンクを挙げています。手元の画面で確かめてください。
公式で確認できていないこと: チャットボットの設定画面のタブの名前、モデルを選ぶボタンの名前、埋め込みコードを出す手順、テストの方法、ツールの足し方は、読んだページに書かれていません。公式は、別の記事(あいさつとdirective、データソース、AIモデル、URLパラメーター、埋め込み)に分けています。
場面7:Agentsを扱う(移行中)
やりたいこと: 「やることを文章で書いておけば、自分で判断して動く」AIアシスタントを作る/動かす。
まず、状態。 公式のヘルプ(Build an agent in Zapier Agents)は、冒頭に「ZapierはAgentsをAI by Zapierへ移している」という注意を載せています。別の公式ヘルプ(Migrating from Agents to AI by Zapier、2026年10月1日の記事)は、停止の日付は決まっていないと書き、事前にメールで知らせる、と書いています。ここでは、今のAgentsの作り方と、移行の手順の両方を並べます。
7-1.エージェントを作る(公式ヘルプ)
- agents.zapier.com を開き、左のサイドバーの + New agent を押します。
- ダイアログで、カスタムのエージェントか、テンプレートを選びます。
- カスタム: トリガー、やること、使うアプリを書いた指示(instructions)を入力します(飛ばすには Skip this step)。Create agent を押します。Connect your apps で、見つかったアプリごとに接続を作るか、既存の接続を選び、Create を押して Configure の画面を開きます。
- テンプレート: テンプレートを選び Use this template を押します。Connect your apps を終えて Create。
- Configure の画面では、トリガーを決め、ツール(アクション)を足し、エージェントをテストし、ナレッジソースを足します(公式ヘルプの言い方。画面の見出しの正確な名前は、公式で確認できていません)。
- テストしてから、Publish を押して有効にします。
- 削除は、All agents のページのメニューのアイコン → Delete agent。元に戻せず、その活動の分は、アカウントの上限には数えられたままです。
指示が長いとトークンの上限に当たるので、簡潔に書き、大きなデータはナレッジソースにする、と書かれています。エージェントは個人用で、顧客向けに共有・埋め込みはできない(ウェブのチャットボットにはChatbotsを使う)、とも書かれています。
7-2.ZapからエージェントをRun Agentで動かす(公式ヘルプ「Start an agent from a Zap」)
- agents.zapier.com で + New agent を押し、指示を書いて Start building を押します。
- Trigger の欄で、トリガーが未選択なら + Add trigger を押し、Trigger via Zap を選びます。
- Agent preview で出力を試し、Publish で有効にします。
- 新しいZapを作り、トリガーは好きなアプリにします。
- アクションのステップで Zapier Agents を選び、Event で Run Agent を選びます。
- Configure のタブで、次の欄を埋めます。
| 欄 | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| Agent | エージェントを選ぶ。Trigger via Zap のトリガーを持つものだけが出る |
| Agent Input Message | エージェントに送るデータの項目を割り当てる |
| Pause Zap Run Until the Agent Replies?(任意) | Yes で返事を待つ。No で待たずに進む |
| Agent Output Fields(任意) | 返してほしい値の名前と説明。後ろのステップで使える |
- Continue で Test タブを開き、サンプルを見て、Publish か Continue。本物のデータで試すには Test with real data(1〜2分かかることがあります)。
Pause を Yes にすると、返事が来るまで、Zapは「Waiting / delayed」の表示になります。Agent Output Fields は、このステップをテストしたあとに、後ろのステップで使えるようになります。公式ヘルプによると、Zapのテストでは、エージェントの活動は使わず、エージェントのアクションはZapのタスクを使いません(活動は本番の実行でだけ使う)。この書き方と、移行後の「AI by Zapierは通常のタスク」という書き方の関係は、公式の資料では確認できていません。
7-3.AI by Zapierへ移す(公式ヘルプ「Migrating from Agents to AI by Zapier」)
- agents.zapier.com のエージェント一覧で、エージェントごとに Migrate your Zap を押します(バナーの Migrate all published Agents to Zaps でまとめて移すこともできます)。
- ダイアログで Open Zap を押します。
- AI by Zapierのステップの Configure タブで、プロンプトとツールを確かめます。変えるなら Edit。
- Preview を押して、サンプルのデータでAIのステップを動かし、出力、呼ばれたツール、使われたタスクを見ます。
- よければ矢印のボタンを押します。
- Test タブで Test Zap を押し、結果を見ます。
- Publish を押し、確認のチェックを入れて、Publish agent を押します。
- ダイアログで Turn off agent を押して、元のエージェントを止めます。
移行の仕様(公式ヘルプ):トリガーのステップ(スケジュールやWebhookなど)と、AI by Zapierのステップが1つ、自動で作られます。プロンプト、指示、ツール、ツール呼び出し、推論は、AIのステップの中に入ります。ツールのステップへの分割は任意で、あとから手動でできます。エージェント同士の呼び出しは、移行後にトリガーを Sub-Zap by Zapier に変えます。チャットがきっかけのエージェントには、直接の代わりがまだなく、Webhookのトリガーで、チャットの場から動かす、と書かれています。ツールごとの承認は、ステップの設定の Require approval before running で入れられます。
注意(公式ヘルプ): 元のエージェントを止めるまで、エージェントとZapはそれぞれ独立に動き、二重に動くことがあります(公式ヘルプは、Zapを公開したあとに元のエージェントを止める手順を案内しています)。全体のZapのテストは、本番の実行と同じようにタスクを使います(Zapierは修正を進めていると書いています)。タスクの上限(ガードレール)は、既定で75、500まで上げられます。
場面8:Next Gen Zapsを、Zapierの画面から使う(アーリーアクセス)
やりたいこと: 文章で説明して、ワークフロー全体をAIに作らせる。
公式ヘルプ「Get started with Next Gen Zaps」の、MCPクライアントを使わない側の手順です(MCPクライアントを使う手順は08)。
- アーリーアクセスの申請が先に要ります(
zapier.com/workflow/early-access)。Teamは、アカウントのオーナーか管理者が申請し、Enterpriseはサポートに連絡します。Freeでは使えません。 - Zapierの左のサイドバーの Automations を押します。
- Next Gen Zaps を選び、+ Create を押します。
- 新しいワークフローをAIアシスタントと作るか、自分が持っているClassic Zapをインポートします。
インポートは、コピーを作ります。元とコピーの両方をオンにすると、二重に動きます。公式のヘルプは、最も機密性の高い処理は、アーリーアクセスの間は通さないよう勧めています。ここで扱えるのは、公式のヘルプに書かれた範囲だけです。
場面9:動いたあと:失敗した実行のやり直し、使用量の確認
手動のReplay(公式ヘルプ「Replay Zap runs」)
Zap historyから:
- Zap historyを開きます。
- 実行のチェックボックスを選びます(左上のドロップダウンで Select shown か Select all (5000 at a time)。状態、日付、持ち主、フォルダ、アプリ、Zapの名前で絞れます)。
- 左上の Play X を押します。
- ダイアログの Replay を押します。
- 通知のウィンドウで進み具合を見ます。終わると、結果の要約が出ます。
エディタから: Zapを開き、左のサイドバーの Zap runs を押し、実行を選び、Replay X runs → Errored steps。
条件: Freeでは、手動のReplayは、エラーになった実行だけです。On holdなど、ほかの状態は有料プランが必要です。
Autoreplay
- エラーになった実行を、自動でやり直します。Freeでは使えず、Professional、Team、Enterpriseで使えます。
- アカウント全体:Zap historyの Zap Runs タブの右上にある Autoreplay をオンにします。スーパー管理者かオーナーだけができます。
- Zapごと:エディタの高度な設定のアイコンで、Autoreplay override? を Use account setting、Always replay、Never replay から選びます。
Zap全体のReplay(有料プラン)
Zapがオンのとき、トリガーを含む全ステップを、実行の状態に関係なくやり直します。エディタで Zap runs → 実行を選ぶ → Replay X runs → Entire Zap。やり直す前に、トリガーのデータを書き換えることもできます。全体のReplayは新しい実行として数えられ、成功したステップは、もとの実行で数えられていても、タスクに数えられます(公式ヘルプ)。変えた内容でやり直すには、先にZapを公開しておく必要があります。トリガーのアプリやイベントを変えると、そのZapはReplayできません。
使いはじめの1時間:この記事の案
次は、公式の手順を、この記事で並べた順番です(試した順番ではありません)。
| 時間の目安 | やること | 参照 |
|---|---|---|
| 0〜10分 | アカウントを作り、2FAを入れる(リカバリーコードを別の場所に保存) | 05 |
| 10〜20分 | 練習用のアプリを1つ、App Connectionsで接続する | 05 |
| 20〜35分 | 05の例で、フォーム→スプレッドシートのZapを、架空のデータで組み、Test step、Publish | 05 |
| 35〜45分 | Zap historyで、実行の状態と Run details を見る | 05 |
| 45〜55分 | Copilot(Auto-buildかAsk as you build)で、もう1本、同じような流れを組ませて、違いを見る | 場面2 |
| 55〜60分 | AI by Zapierのステップを、使い捨てのZapに入れ、Preview だけで試す(Publishしない) | 場面3 |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の手順を並べたものです。「この記事の例」「この記事の案」は、この記事で組んだ例で、動作は確かめていません。
- AI by Zapierの倍率(1x、3x、5x)やタスクの数え方、Agentsの課金の書き方は、公式の資料の間で表現が違います(01・04参照)。数字は、公式の料金ページと画面で確かめてください。
- Test stepと、本番のテスト(Zap全体のテスト)は、本当に実行されるものがあります。宛先は練習用に。
- Agents、Next Gen Zaps、Copilotは、公式が移行中、アーリーアクセス、ベータと書くものです。変更や終了があるものとして読んでください。
- Chatbotsの画面の細部、AI Guardrailsの項目名は、読んだ公式ページに書かれていません。
- 規約や契約、個人情報の解釈は、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Zap workflows quick start guide(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Learn key concepts in Zap workflows(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Use the power of AI to generate Zap workflows(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Build Zap workflows faster using AI-powered Copilot (Beta)(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Use AI by Zapier to analyze and return data(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with AI Guardrails by Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Trigger Zap workflows from webhooks(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with Webhooks by Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Send webhooks in Zap workflows(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Zap isn't sending webhooks(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Zapier Chatbots quick start guide(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Set up a chatbot(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Build an agent in Zapier Agents(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Start an agent from a Zap(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Migrating from Agents to AI by Zapier(Zapier Help Center、Zapier、2026-10-01更新、確認日 2026-10-25)
- Get started with Next Gen Zaps(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Replay Zap runs(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- View and manage your Zap history(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)