3行でいうと
- Zapierの基本の部品は「Zap」です。きっかけ(トリガー)と、そのあとにやること(アクション)を組み合わせた自動化で、公式のヘルプは、トリガーが起きるたびにアクションが動くと説明しています。
- 公式の料金ページの表示(2026年10月23日、米ドル)は、Freeが「$0/month」で「100 tasks per month」、Professionalが「Starting from $19.99/month」、Teamが「Starting from $69/month」、Enterpriseが「Contact for pricing」です。
- 「タスク」は料金と上限の単位です。公式のヘルプは、成功したアクション1回が1タスクで、トリガーはタスクを使わないと書いています。
- データはクラウドにあります。公式のプライバシーのページは、AWSの米国のサーバーに置かれ、EUだけに置く選択肢には対応していない、と書いています。
- 最初に決めたいのは、①どのメールで入るか、②どのプランで始めるか、③どのアプリをつなぐか、④AIにどこまで触らせるか、の4つです。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」「読んだ範囲では見つからなかった」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Zapierは「アプリとアプリのあいだの伝言係」。 公式のヘルプは、Zapを、アプリやサービスをつないで繰り返しの作業をコードなしで動かす自動化の流れ、と説明しています。
- 無料でも始められるが、できることには線がある。 公式の料金ページでは、Freeは月100タスク、1席(ユーザー1人)、確認の間隔15分、Zapは2ステップまで、と読めます。複数のアクションを並べる「マルチステップZap」や「Webhooks」(アプリが「新しいデータがあります」とZapierへ直接知らせる仕組み)はProfessional以上の欄に書かれています。
- タスクは「成功したアクション」の数。 待つだけのトリガーでは減りません。AIの部品やMCPは、数え方が別に決まっています(02、04で扱います)。
- データは米国のクラウド。 Zapの実行記録は一定の期間で消えます。長く残したいなら、自分で書き出す必要があります(04で扱います)。
- AIを使う前に、つなぐアプリを絞る。 Zapierは、つないだアプリの権限でAIが動く形になります。AIに任せる範囲は、つなぐアプリの範囲で決まります。
前提:用語をそろえる
- Zap:Zapierで作る自動化の1つ分です。公式のヘルプは、トリガーとアクション(1つ以上)でできていて、スイッチを入れると、トリガーが起きるたびにアクションが動く、と書いています。
- トリガー(Trigger):Zapを始める出来事です。公式の例は「受信箱に新しいメールが届く」です。
- アクション(Action):トリガーのあとにやることです。公式の例は、メールが届くたびにテキストメッセージを送ることです。
- タスク(Task):公式のヘルプの定義は「Zapierで走った、成功したアクション」です。料金と上限の単位になります。
- アプリ(App):GoogleドキュメントやSlackのように、つなぐ相手のサービスです。公式のヘルプは、9,000以上のアプリの連携を挙げています。
- プレミアムアプリ(Premium app):有料プラン、または無料の試用期間でだけ使えるアプリです。
- ポーリング(polling)の間隔:トリガーのアプリに、新しいデータがないか見に行く間隔です。プランで変わります。
- Zap履歴(Zap history):Zapの実行の記録と、タスクの使用量が見られる画面です。
- MCP:AIアプリと外のサービスをつなぐ共通の決まりです。ZapierのMCPは03で扱います。
たとえ話:会社の「回覧係」
あなたの会社に、回覧係がいるとします。「請求書のメールが来たら、経理のフォルダに入れて、担当者にチャットで知らせる」と、紙に書いて渡しておくと、その係が毎回やってくれます。これがZapです。係が見に行く頻度(ポーリングの間隔)や、1か月にやってくれる件数(タスクの上限)は、契約で決まっています。AIは、その係の隣に置く「相談役」のようなもので、文面を要約したり、振り分けを考えたりします。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| Web(ブラウザ) | 公式のヘルプは、Zapierの画面(Zapエディタ、Zap履歴、Billing and usage など)の操作を、Webの画面として説明している | 文書に書かれている |
| 製品ごとの入口 | エージェントは agents.zapier.com、フォームは forms.zapier.com、MCPは mcp.zapier.com、とそれぞれ別のアドレスが挙がっている | 文書に書かれている |
| ClaudeやChatGPTなどのAIアプリから | ZapierのMCPを通して、AIアプリからZapierのアクションを使える。対応は、Streamable HTTPのMCPクライアント | 文書に書かれている |
| コードやターミナルから | Zapier SDK(TypeScript、公式がオープンベータと表示)と、CLI | 文書に書かれている |
| スマホやタブレットのアプリ | 公式の資料では確認できていない(読んだ範囲では、専用アプリの説明は見つからなかった) | 確認できず |
アカウントの削除は「デスクトップかノートPCでだけ、モバイルは非対応」と、公式のヘルプに書かれています。
画面の言語。 公式のヘルプ「Can I change the language of my Zapier account?」は、Zapierは英語だけで使える、と書いています。ヘルプセンターとその検索も英語だけで、ブラウザの翻訳機能などを使う案内になっています。一方、料金ページの言語の選択肢には「日本語 - JA」が並んでいます。製品の画面が日本語になるかどうかは、ヘルプの書き方を読む限り「英語のみ」です。
アカウントとログイン
- ログインの方法:公式の「Understand your Zapier account」は、メールとパスワード、を挙げています。アカウント削除の手順の記事には、再ログインの方法として、Facebook、Google、メールとパスワードの3つが書かれています。
- 二要素認証(2FA):公式のセキュリティのページは、すべてのプランで使えると書いています。設定は、プロフィールのメニューの Settings → Security and data → Two-Factor Authentication のページから。認証アプリで読み取り、6桁のコードで確認し、リカバリーコード(10個)を保存します。緊急時の電話認証は、有料プランでのみ使える、と書かれています。端末とコードの両方を失うと、サポートでも戻せない、と書かれています。
- SAML SSOとSCIM:SAML SSOは、料金ページとプランのヘルプではTeamの欄にあります(セキュリティのページはEnterpriseで加わる機能として書いていて、資料で違います)。SCIMはEnterpriseです。
- チームの使い方:公式は、TeamとEnterpriseで、会社の全ユーザーを1つのアカウントにまとめて管理できる、と書いています。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(2026年10月23日に確認、米ドル表示)で、Freeに書かれていることです。
| 項目 | 料金ページの表示 |
|---|---|
| 価格 | 「Free forever」「$0/month」 |
| タスク | 月100タスク |
| ユーザー | 1席 |
| ポーリング | 15 min |
| Zap | 「Unlimited Zaps」「Two-step Zaps」 |
| コードの実行時間 | 「1 second included runtime per step」 |
| Forms | 「10 per account」 |
| Tables | 「2,500 per account」の記録、テーブルごとに3つのビューと100のフィールド |
| ファイルのアップロード | 「5 MB at 3 files max」 |
| Agents(エージェント) | 月400アクティビティ |
| Chatbots | 2つまで、知識は500kB、会話履歴は7日 |
| Copilot | 「Zapier Copilot*」(比較表では「Beta」) |
Professionalの欄には、「Multi-step Zaps」「Unlimited Premium apps」「Webhooks」「AI fields」などが書かれています。つまり、「いくつもの処理を順に並べる」「プレミアムアプリを使う」「Webhookをきっかけにする」は、Freeにはない、と読めます。公式のヘルプ(Webhooks)にも、Webhookのトリガーは、Professional、Team、Enterpriseで、Freeでは使えない、と書かれています。
トライアル。 公式のプランのヘルプには、新しいアカウントは、クレジットカードなしでProfessionalを14日間試せる、と書かれています。TeamとEnterpriseの試用は、営業への連絡が必要です。解約の記事には、支払い方法をつけた7日間の再トライアルは、終わる前にやめないと有料に変わる、とあります。
データはどこに保存されるか
- 場所:公式のプライバシーのページは、データはAWSの米国のサーバーにあり、EUだけに置く選択肢には「対応しない」と書いています。EUの利用者は、EU-USデータプライバシーフレームワークで個人データを移す、とされています。
- 立場:同じページは、Zapierは、Zapを流れるデータ(Customer Content)の「データ処理者」で、あなたが「管理者」だと書いています。データを第三者に売ったり、売り込みに使ったりはしない、とも書かれています。
- 実行の記録:Zap履歴の記録は、決まった期間で消えます。公式の資料により、「29〜69日」「最大60日分を保証」などの書き方があります。くわしくは04で扱います。
- 認証:公式のセキュリティのページは、保存時にAES-256、通信時にTLS 1.2以上で暗号化する、と書いています。SOC 2 Type IIとSOC 3の認証を持つ、とも書かれています。
- 医療情報:プライバシーのページは、HIPAAの対象となる保護された医療情報には対応せず、BAA(事業提携契約)も結ばない、と書いています。
最初に決めること:4つ
- どのメールで入るか。 仕事で使うなら、会社のメールにしておくと、あとでチームのアカウントにまとめやすい、という見方ができます(これは見立てです)。
- どのプランで始めるか。 1つ処理をつなぐだけならFree。複数のアクションを並べたい、Webhookを使いたい、確認の間隔を短くしたい、なら有料のプランを確かめます。
- どのアプリをつなぐか。 つなぐと、Zapierはそのアプリの権限で動きます。最初は、失っても困らない練習用のアカウントやシートから始めるのが安全です(見立て)。
- AIにどこまで触らせるか。 AIの部品は、タスクの数え方が違い、プランによって使える範囲も違います。03と04で扱います。
今日からできること
- zapier.com でアカウントを作り、まず2FAを入れる(Settings → Security and data)。
- 公式の「Zap workflows quick start guide」にならって、練習用のZapを1つ作る。「Create a Zap」から、トリガーを選び、アクションを足す。
- 公式のブログは、アクションのテストは本当に実行される、と注意しています。架空のデータで試す。
- 料金ページで、自分の用途がFreeの線の内側かを確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の説明を写したものです。
- 金額は変わりやすいものです。ここに書いたのは2026年10月23日の米ドル表示で、日本円での表示や税の扱いは、読んだ範囲では確認できていません。料金ページには通貨の選択肢の一覧があり、その中に日本円(JPY)の表示がありました。
- 料金ページは「Starting from」の表示で、タスク数の段階ごとの金額は、取得できた要約では確認できていません。
- 「Zapは2ステップまで」は、料金ページの「Two-step Zaps」の表示と、ヘルプの「マルチステップZapは有料」という説明から読んだ内容です。数え方の細かい定義は、公式の資料では確認できていません。
- スマホアプリの有無は、公式の資料では確認できていません。
- 規約や契約、個人情報の解釈は、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Plans & Pricing(Zapier、確認日 2026-10-23)
- Learn key concepts in Zap workflows(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Zap workflows quick start guide(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Plans & Pricing(Zapier Help、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Understand your Zapier account(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Set up two-factor authentication for your Zapier account(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Delete your Zapier account(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Cancel your Zapier plan(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Trigger Zap workflows from webhooks(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Data Privacy Overview(Zapier、確認日 2026-10-23)
- Security & compliance(Zapier、確認日 2026-10-23)
- Get started with Zapier(Zapier ブログ、2025-12-16、確認日 2026-10-23)
- Zapier MCP quickstart(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Zapier SDK(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-23)
- Can I change the language of my Zapier account?(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-24)