3行でいうと

  • Pika APIは、1つのAPIキーで動画・画像・音声・文章(LLM)などのモデルを呼ぶもので、公式のAPIの索引(dev.pika.art/llms.txt)には、182の操作が並んでいます。キーの作成は、ログイン後の dev.pika.art/keys、お金の追加は dev.pika.art/billing、と書かれています。
  • 生成は前払いで、無料の生成枠も、テスト用の環境もない、と公式の索引が書いています。呼ぶ前に、価格を見積もる操作(quote)が無料で使えます。
  • キーは、チャットに貼らない、ブラウザのコードに入れない、リポジトリに入れない、と公式が3か所で書いています。この記事も、実際の鍵は書かず、プレースホルダで示します。
  • 公式の「For Agents」のページは、AIエージェント(Claude Code、Codex、Cursor、Lovable、Replit、ChatGPTなど)に貼る導入用の文章を案内しています。エージェントはキーを作らず、あなたがログインのページで取ります。
  • APIに入れた個人情報は、一般にAIの改善と学習に使われる、とプライバシーポリシーが書いています。MCPやアプリの場合の書き方とは別の文です。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式ページは要約の形で取得したため、コマンドや設定の中身が崩れて読めている可能性があります。システムに権限や鍵を登録する操作は、要点だけを書き、全文は公式ページで確認してください。画面の表記は変わります。手元の画面と照らして読んでください。API料金の数字は、確認日(2026年10月25日)のものです。

先に結論

前提:用語をそろえる

公式が用意する入口

入口 何か 公式の根拠
API Club(dev.pika.art) 会員制の入口。「Get API」「Get Started」のボタンが、dev.pika.art/login につながる 公式トップページ、APIのページ
APIの索引(dev.pika.art/llms.txt) 基本のアドレス、認証、キーの取り方、呼び方、エラー、仕様へのリンク 同ページ
各操作の仕様(dev.pika.art/llms/(提供元)/(モデル)/(機能)) その操作の入力項目、例、価格 同上
OpenAPIの記述 https://dev.pika.art/openapi.json(OpenAPI 3.1) 索引
操作・料金・モデルのページ dev.pika.art/models、/pricing 索引の案内
For Agents(dev.pika.art/agent) AIエージェントに貼る導入文 同ページ
ダッシュボード dev.pika.art/dashboard APIのページのリンク
サポート api@pika.art(急ぎでない質問、約1営業日)。API利用者には、共有のSlackチャンネルもある APIのページ、For Agentsのページ

手順1:アカウントとキーの用意(公式の手順)

APIの索引(dev.pika.art/llms.txt)が書く順番です。

  1. サインイン、またはアカウントを作ります。 https://dev.pika.art/login。「Get API」のボタンも、ここにつながります。
  2. キーを作ります。 https://dev.pika.art/keys。キーを作る画面の見た目、名前をつけられるか、一度しか見えないかなどは、読んだページには書かれていません。索引は、キーはこのページで作成・ローテーション・取り消しする、と書いています。
  3. お金を足します。 https://dev.pika.art/billing。生成は前払いで、無料の生成の枠はない、と書かれています。
  4. キーを、サーバー側に PIKA_API_KEY という名前で保管します。 ブラウザのコード、URL、ソースの管理(Gitなど)、チャットに入れてはいけない、と書かれています。

会員の条件(APIのページ)

呼ぶ前に使える無料の操作(索引)

操作 アドレス
操作の一覧 GET https://api.dev.pika.art/catalog/apis(キー不要)
1つの操作の詳細(入力項目つき) GET https://api.dev.pika.art/catalog/apis/{api_id}?expand=inputs
価格の見積もり POST https://api.dev.pika.art/catalog/apis/{api_id}/quote
残高 GET https://api.dev.pika.art/billing/balance(X-API-Keyが要る。200が返れば、キーが有効と分かる、と仕様ページに書かれている)

支払いの前に、価格を見積もる、という流れが、公式の索引の案内です。

手順2:1回の呼び出し(公式のspecの例)

動画の例として、Seedance 2.5のtext-to-video(dev.pika.art/llms/bytedance/seedance-2.5/text-to-video)の仕様を読みました。モデルのID(名前)は bytedance/seedance-2.5/text-to-video です。

呼び出しの形

項目 型 必須 初期値 説明(仕様ページ)
prompt 文字 必須 なし 動画を説明する文
duration 選択 必須 なし 秒数(4〜30)または auto
resolution 選択 任意 720p 480p、720p、1080p
ratio 選択 任意 なし 1:1、4:3、3:4、16:9、9:16、21:9、adaptive
generate_audio 真偽 任意 true 音声も作る
watermark 真偽 任意 false 透かしを入れる
output_format 選択 任意 なし mp4、mov
bitrate_mode 選択 任意 なし(未指定のときは standard として説明されている) standard、high
draft 真偽 任意 false 480pの下見を作る。あとで1080pに仕上げられる(別のジョブとして課金、7日以内)

仕様ページの内部で、duration が「4〜30」と書かれる一方、エラーの例では「15以下」と書かれる、食い違いがあります。15秒を超える値を使う前に、実際の上限を確かめてください。

公式の例(要約で取得したもの、プロンプトは省略)

仕様ページの例を、要約で読んだ形です。キーはプレースホルダ(YOUR_API_KEY)、プロンプトは公式の例でも省略されています。実際に入力する前に、公式ページの原文を見てください。

curl -X POST https://api.dev.pika.art/v1/media/bytedance/seedance-2.5/text-to-video \
  -H "X-API-Key: YOUR_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
  "draft": false,
  "prompt": "<prompt text>",
  "duration": 10,
  "resolution": "720p",
  "generate_audio": true,
  "watermark": false,
  "ratio": "16:9"
}'

返ってくるもの

  1. 依頼の直後:通常は、id(media_で始まる番号)と status: "queued"(順番待ち)。この id を控えます。依頼が断られると、status: "failed" と error を含むジョブの情報が返る、と書かれています。
  2. 確認(ポーリング):GET https://api.dev.pika.art/v1/media/jobs/{request_id}。状態は queued、running、completed(終わり)、failed(終わり)。
  3. 完了したとき:output.video.url に動画のアドレス、usage、billing(state が settled のとき、charge_micro_usd に請求の量)。
  4. 結果だけ取る:GET .../jobs/{request_id}/content は、アドレスを返します。終わる前は 409。
  5. 知らせを受ける:依頼に webhook_url を付けるか、Webhooksのページで登録します。通知は、Standard Webhooks の形式で署名され、署名の確認と、webhook-id での重複の除去が案内されています(仕様は dev.pika.art/llms/webhooks。この記事は読んでいません)。
  6. 同じ依頼を二重に出さない:Idempotency-Key に、変わらない印を入れます。

請求の状態の読み方(仕様ページより):settled は確定。pending は、1秒、2秒、5秒で再確認。unavailable は、30秒以上あけてから。成功した生成だけが課金される、と書かれています。

参照画像・動画をつけるとき(アップロード)

  1. POST https://api.dev.pika.art/v1/media/uploads に、ファイルの種類(content_type)とサイズ(size_bytes)を送ります。
  2. 返った upload_url(有効5分)へ、ファイルのバイト列を PUT します。返ってきた headers を、そのまま付けます。種類や長さが合わないと、中身のない403になる、と書かれています。
  3. 返った url(恒久)を、image、image_url、image_urls などの欄に入れます。
  4. 大きさの上限は、画像と音声が20MB、動画が50MB、と索引に書かれています。

価格の見方(Seedance 2.5 text-to-video、2026年10月25日に読んだ範囲)

動画の出力は、トークン数で数えられ、画素数に応じて増えます。秒あたりの金額で比べるよう、仕様ページが書いています。

設定 1秒あたり(ドル) 5秒の例(ドル)
480p 0.1085 0.54
720p 0.2427 1.21
1080p 0.5971 2.99

表示価格には5%の手数料が含まれる、と公式のAPIのページが書いています。数字は変わります。アプリのクレジットの表(05)とは別の物差しです。呼ぶ前に、無料の見積もり(quote)で確かめてください。

エラー(索引より)

コード 意味と、公式が書く対応
429 1分または1日の回数の上限、またはキューが満杯。Retry-After があれば従う
403 キーが無効、または残高が足りない。残高で見分ける。同じ依頼を、そのまま再送しない
409 結果を取るのが早すぎる、または同じ冪等キーで違う内容を送った
422 入力の検証エラー。実際の仕様に合わせて直す
503 間隔をあけて、回数を決めて再試行

失敗したジョブの error.code の種類として、invalid_input、content_moderation、provider_error、provider_timeout、provider_unavailable、rate_limited、insufficient_balance、membership_required、cycle_limit_exceeded、admission_suspended、timed_out、internal が書かれています。

上限の数字について(食い違い)

手順3:LLM(チャットのAI)をPika経由で呼ぶ

索引は、Pika APIがLLMも呼べる、と書いています。ここでの「AI × AI」は、あなたのプログラムが、PikaのAPIを通じて、別の会社のLLMを呼ぶ形です。

形式 アドレス(索引)
OpenAI互換のチャット POST https://api.dev.pika.art/v1/chat/completions
Anthropic形式 POST https://api.dev.pika.art/anthropic/v1/messages
Google GenAI形式 POST https://api.dev.pika.art/genai/v1beta/models/{model}:generateContent
判断(decisions) POST https://api.dev.pika.art/v1/decisions(同期)

手順4:For Agents(AIエージェントに導入を任せる)

dev.pika.art/agent の説明です。

公式の手順(書かれている範囲)

  1. 対応するエージェント:Claude Code、Codex、Cursor、Lovable、Replit、ChatGPT(ボタンにはGrok Botもあるが、FAQの「at launch」の一覧は、はじめの6つ)。
  2. ページの導入用の文章を、エージェントに貼ります。長いので、この記事は引用しません。中身は、次のことを頼む形です。
  3. 何を作りたいか、作業の場所(リポジトリ、アプリ作成サービス、チャットだけ)を聞く。
  4. llms.txt を読み、目的に合うモデルと操作を選び、その仕様に従う。エンドポイント、項目、対応、価格を推測しない。
  5. PIKA_API_KEY があるかを確かめる。なければ、ログインのページへ案内し、キーを保管する手伝いをする(公式の言い方は「securely」)。
  6. 1つのやり方を理由つきで提案し、最初の生成が何をするかを説明してから、作って動かす。
  7. 一括や高価な設定の前に、あなたに聞く。
  8. 動くコードまたは成果物、モデルを選んだ理由、次に試す機能を1つ、で終える。
  9. キーは、エージェントが作るのではなく、あなたが「Get your API key」のボタンから取ります。

公式が書くキーの扱いの注意(ページの内容)

書かれていないこと

LovableやReplitなど、エージェントごとの、キーを入れる画面の手順は、書かれていません。

AI同士の組み合わせ:公式が書いているもの

組み合わせ つなぐ方法 設定する場所(詳細) Pikaに渡るもの 外し方
ChatGPT × Pika プラグイン ChatGPTでプラグインを足す(07) 頼んだ内容。会話の文脈の扱いは原文で確認(07) 記載が見つからない
OpenClaw × Pika MCP OpenClawに、公式の導入文を送る(07) 頼んだ内容、素材 記載が見つからない
Claude Code × Pika MCP、スキル、プラグイン .mcp.json、npx skills、claude plugin(07) 頼んだ内容、素材(スキルは、URLや写真) claude mcp remove pika
Cursor × Pika MCP ~/.cursor/mcp.json(07) 同上 設定の編集
Codex × Pika MCP codex mcp add(07) 同上 codex mcp remove pika
Claude.ai × Pika コネクタ Settings → Customize → Connectors(07) 同上。身元のファイルの読み出しも頼める 記載が見つからない
Claude Code、Codex、Cursor、Lovable、Replit、ChatGPT × Pika API For Agentsの導入文 環境変数 PIKA_API_KEY(この記事の手順1・4) プロンプト、参照、LLMへの入力 キーは dev.pika.art/keys で取り消す(索引)。ジョブとアップロードの削除はAPIにある(次の節)
あなたのプログラム × Pika × LLM(Claude、GPT、Geminiなど) API(手順3) https://api.dev.pika.art/... 入力が、Pika経由で提供元へ キーは dev.pika.art/keys で取り消す(索引)

渡るデータと、消す操作

渡るデータ(公式に書かれている範囲)

経路 公式の記述(プライバシーポリシー、READMEなど) 書かれていないこと
提供元(他社のモデル)へ 入力は、あなたが選んだモデルで処理するために、そのモデルの提供元に渡る。提供元は、多くの場合、独立した管理者として扱われ、自社のプライバシーの文書に従う。国外の場合もある モデルごとの提供元の保存期間
API 「集約したAPIのプラットフォーム」で、Pika自身のモデルと、他社のモデルを呼ぶ。APIの入力に含まれる個人情報は、一般に、AIの改善と学習に使われる。通話の回数やエラーのログも集められ、最適化などに使われうる 学習をやめさせる手順
商用利用・権利 For Agentsのページ:APIの出力は、Pika APIの契約のもとで商用利用が許される。プロンプトと入力の所有権は、あなたに残る 契約の全文(読んでいない)
企業向け 契約で、上の扱いが変わりうる、とポリシーが書く 条件
MCP、スキル 人格・声・アバター・記憶は、アカウント内のもので、共有のモデルの学習には使われない(README) プライバシーポリシーとの対応
国をまたぐ Pikaは米国の会社で、データを国外へ移すことがある 具体的な国

消す操作(APIにあるもの)

消したいもの 索引に書かれている操作
ジョブ DELETE https://api.dev.pika.art/v1/media/jobs/{request_id}
アップロードしたファイル DELETE https://api.dev.pika.art/v1/media/uploads?url=...
キー dev.pika.art/keys で作成・ローテーション・取り消しする、と索引が書く。細かい手順は、書かれていない
個人情報 プライバシーポリシーは、アカウントの削除とあわせてしか削除できない、と書く。依頼先は support@pika.art
会員 いつでも解約できる、とAPIのページが書く。画面の経路は書かれていない

この記事の案:組み合わせ方の整理(公式の手順ではありません)

以下は、公式の記述から組んだ、この記事の案です。動作は確かめていません。評価や順位づけはしていません。

場面 組み合わせの案 公式のどこから組んだか 事前に確かめること
文章の準備と生成を分ける 文章を書くAI(ChatGPTやClaude)に、動画の構成と各ショットの文を作らせ、Pikaには、その文を使って作らせる ChatGPTのプラグインは、チャットの中で作れる(ブログ)。スキルは、URLや話題から動画を作る(README) クレジットの量。会話の内容がPikaに渡る範囲
同じ作り方を何度も回す プログラムから、同じ依頼の形で、複数の長さ・解像度を、見積もりつきで呼ぶ 索引:quote、冪等キー、ジョブ 前払いの残高、429の対応
エージェントに実装を任せる For Agentsの導入文で、リポジトリの中に、サーバー側だけでPikaを呼ぶ実装を作らせる For Agentsのページ キーの置き場所(環境変数)。コミットされていないか
試すだけのとき まずアプリ(Web)かChatGPTで手で作り、あとでAPIに進む 料金:トップアップはAPIで使えない どちらの財布から引かれるか

「人物の写真を入れるスキル(Kiss Cam、Baseball-Trend)」や、他人の声・顔を使う依頼は、規約で同意のない他人の似姿の扱いが決まっています(04)。この記事の案としても、権利を確かめてからにします。

外す・やめるときの確認の順番(この記事の案)

  1. 使っているAI側(ChatGPT、Claude、Codex、Cursorなど)の連携の設定から、Pikaを外す(07の表)。
  2. 環境変数(MCP_AUTH_TOKEN、PIKA_API_KEY)を、動かしている場所から消す。
  3. 設定ファイルに鍵を書いていないかを、確かめる(READMEも、書かないよう注意している)。
  4. Pika側で、キーを無効にする。索引は、dev.pika.art/keys で取り消す、と書いています(細かい手順は書かれていないので、手元の画面で確かめる。分からなければ、サポート api@pika.art に聞く)。
  5. 前払いの残高と、会員(月10ドル)を、必要に応じて解約する。

うまくいかないときの確認点

症状 確認すること
403が返る キーが有効か(残高の確認で200が返るか)。残高が足りていないか
429が返る Retry-After に従う。回数の上限の数字は、読んだページには書かれていない
結果を取ろうとすると409 ジョブが終わっていない。status が completed になるまで待つ
422 その操作の仕様ページと、無料の詳細の取得(?expand=inputs)で、入力項目を確かめる
同じ依頼が二重に課金されそう 冪等キーを付ける。内容を変えて同じ印を再利用しない
アップロードで403 Content-Type と Content-Length が、最初に申告したものと同じか。返った headers をそのまま付けたか
料金が思ったより高い 解像度と長さを見直す。見積もり(quote)を先に呼ぶ
15秒より長い動画が通らない 仕様ページの上限の食い違いに注意(4〜30と15以下)

気をつけること

出典