3行でいうと
- Zapier(Pro、Business、Enterprise)は、Otterの「Developer」で作るAPIキーでつなぎます。キーは一度しか表示されません。
- Dropbox(BusinessとEnterprise)は、「Apps/Otter」フォルダのファイルを自動で文字にします。切断の手順は、OtterとDropboxの両側について書かれています。
- 公開APIとWebhookは、Enterpriseのワークスペース向けです。Webhookには、要約、アクションアイテム、文字起こし全文、予定のゲストのメールなどが入ります。署名の検証の方法は、読んだページに書かれていませんでした。
- Slackなどの連携は、公式の連携のページに名前が載るだけで、読んだページに手順がありませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
手順は、公式ヘルプの手順を順に並べたものです。設定例は、「公式の例」と「この記事の例(公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例。動作は確かめていません)」を分けて書きます。公式のページは要約の形で取得したため、コマンドや設定の全文は、必ず公式ページの原文で確かめてください。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。会議サービスの設定、MCP、AI Chatのコネクタは、その1(07)です。
先に結論
- 自動で別のアプリへ送りたいときは、Zapier(Pro以上)、Webhook(Enterprise)、API(Enterprise)。どれも、受け取る側に文字起こしなどが渡ります。
- ファイルを置くだけで文字にしたいときは、Dropbox(Business以上)。
- 外し方は、Dropboxは切断の手順あり、Webhookは削除の手順あり、Zapierは手順の記載が見つからない(キーの削除が近い手順)でした。
前提:用語をそろえる
- API/APIキー/Bearer:APIはプログラムからデータを取りに行く窓口、APIキーはその合い鍵、Bearerは「Authorization: Bearer キー」の形で送る方式です。
- Webhook:出来事が起きたとき、決めたアドレスへOtterが自動でデータを送る仕組みです。
- エンドポイント:APIの窓口のアドレスです。
- Zapier:アプリ同士をつなぐ他社のサービスです。
- ポーリング:こちらから定期的に「新しいものはあるか」と聞きに行く方法です。公式は、ポーリングよりWebhookを使うよう案内しています。
1. Zapier
公式の「Connecting Otter to Zapier」の順です。対象は、Pro、Business、Enterprise(Basicは記載なし)です。
- Zapierを直接開くか、Otterの「Account Settings → Integrations」で、Zapierの隣の「Connect」をクリックします。
- Zapierで新しいZapを作り、「Account」で、アプリに「Otter.ai」を選んでサインインします。すでにAPIキーがあれば手順6へ進みます。
- Otterの「Account Settings → Developer」を開きます。Developerのタブは、すべてのプランに出るとは限らない、とあります。
- 「Create key」をクリックします。
- 出てきたキーをコピーして、他人に見えない場所に保管します。キーは一度しか表示されず、あとから見られない、と公式にあります。
- ZapierにキーをはりつけてConnectを押します。
- イベントを選んで、ワークフローを作ります。
| Zapierのイベント | 内容(公式) |
|---|---|
| New Recording | Otterに新しい録音ができたら、流れを始める |
| Import New Recordings into Otter | 別のアプリの録音をOtterに取り込む |
- 入力・出力のフィールドは、そのページに書かれていません。取り込みは、月の分数の枠を使います。
- 渡るデータ:Zapierと、Zapierで選んだ先のアプリを通ります。先のアプリでの扱いは、そのアプリの規約によります。
- キーの作り直し:「Developer」でキーの3点メニュー → 「Delete」→「Delete Key」→「Create key」の順です。
- 外し方:切断の手順は、書かれていません。近いものとして、Developerでキーを削除する手順があります(その後のZapier側の接続は、Zapierの画面で確認)。
- 確認点:公式のページは、接続が切れた、またはキーが取り消されたときは、有効なキーでサインインし直して再接続する、と書いています。そのほかの確認点(トリガーやアクションの設定、Zapier側の履歴など)は、公式で確認できていません。
2. Dropbox
公式の「Dropbox for Otter」の順です。対象は、BusinessとEnterpriseです。
- Otterにサインインし、左のナビゲーションの「Integrations」で、Dropboxの隣の「Add」をクリックします。
- Dropboxにサインインし、ポップアップで「Allow」をクリックします。(DropboxのメールがOtterのメールと同じである必要はありません。)
- Dropboxの「Apps/Otter」フォルダにファイルを置くと、Otterに自動で取り込まれ、文字起こし、要約、アクションアイテム、アウトライン、話者の識別が行われます。
- 最初に話者名のない文字起こしがOtterフォルダに入り、処理の後、話者つきの版に差し替えられます。
- 「Modify export settings」で、Dropboxへの自動の書き出しのオン・オフを決めます。形式は txt、docx、pdf、srt。すべての同期ファイルに同じ設定が適用されます。
- 手動の書き出しは、会話ページの3点メニューの「Export to Dropbox」からだけで、一括の書き出しは非対応です。
限度:取り込みは月の分数を使います。ファイルは5GB未満。 外し方(公式):Otter側は「Account Settings > Integrations > Dropbox」で「Disconnect」。Dropbox側は「Settings > Apps」でOtterを開いて「Disconnect」。Otter Voice Notesのフォルダも消すには、切断のときにそのチェックを入れます。公式は、フォルダを消して切断する前に、「Apps/Otter」のファイルをすべて保存するよう書いています。同期が失敗するときは、いったん切断して再接続します(再接続の前に、フォルダのファイルを外して、二重の同期で分数を消費しないようにする、とあります)。
3. 公開API(Enterprise)
公式の「Otter.ai Public API」の記載です。ベースのアドレスは https://api.otter.ai/v1。対象はEnterpriseのワークスペースで、見えないときはアカウント担当者へ、とあります。
キーの作り方
- otter.ai にサインインします。
- 左のナビゲーションの「Integrations」を開き、「Developer」タブを開きます。(Zapierの記事は「Account Settings → Developer」と書いています。画面の言い方が違うので、手元と照らしてください。)
- 「Create key」をクリックし、「Copy」を押します。キーは一度しか出ません。見逃したら作り直します。
- 1人あたり2つまで、とあります。
認証
すべてのリクエストに Authorization: Bearer YOUR_API_KEY を付けます。キーは環境変数やシークレット管理に入れ、公開のコードやバージョン管理に入れず、定期的に作り直す、と公式にあります。
エンドポイント(公式の表)
| メソッド | パス | 内容 |
|---|---|---|
| GET | /channels |
チャンネルの一覧(名前のA〜Z順) |
| GET | /channels/{id}/members |
チャンネルのメンバー |
| POST | /conversations |
本文の file(URL、必須)と name(任意)で取り込む。ダイヤラーの通話などの用途 |
| GET | /conversations |
会話の一覧(新しい順)。include_shared、channel_id、limit(1〜100)、cursor |
| GET | /conversations/{id} |
1件の取得。include が必須(action_items、insights、outline、transcript、all) |
| GET | /conversations/{id}/audio |
MP3のダウンロードのリンク |
| GET | /workspace |
呼び出した利用者のワークスペースの情報 |
- 制限:1秒に10リクエスト。超えると 429。指数的な待機(exponential backoff)での再試行が、公式の案内です。
- 一覧はカーソル方式で、
metaのhas_moreとnext_cursorを使い、has_moreが false になるまで続けます。 - エラー:400(パラメータ不正)、404(見つからない)、429。
- 公式の使い方の案内:新しい会話の検知は、ポーリングよりWebhook。
includeに必要なものだけ入れ、allは避ける。
この記事の例(動作は確かめていません)
公式のパスと認証の書き方に合わせて、この記事で組んだ例です。OTTER_API_KEY は、自分のキーを入れた環境変数です。
curl -s \
-H "Authorization: Bearer $OTTER_API_KEY" \
"https://api.otter.ai/v1/conversations?limit=10"
curl -s \
-H "Authorization: Bearer $OTTER_API_KEY" \
"https://api.otter.ai/v1/conversations/CONVERSATION_ID?include=action_items,outline"
返るもの(公式):meta と data。会話には id、title、url、owner、abstract_summary、calendar_guests、shared_emails などがあります。キーは、渡った先のコードやログに残らないよう、扱ってください。
4. Webhook(Enterpriseの分類)
公式の「Workspace Webhooks」の順です。設定できるのはワークスペースの管理者だけです。
- 「Manage Workspace > Developer」を開きます。
- 「+ Create webhook」をクリックします。
- 入力します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Endpoint URL(必須) | データの送り先(CRMのエンドポイントなど) |
| Name(任意) | 表示名 |
| Source(必須) | 「Workspace」(ワークスペースへ共有されたすべての会話)か「Channel」(選んだチャンネルのみ。公開・非公開) |
| Event type | 下の2つから選ぶ |
| イベント | 発火のとき |
|---|---|
conversation.completed |
ソースへ共有された新しい会話の処理が終わった |
conversation.shared |
既存の会話がソースへ共有された |
送られるもの:abstract_summary、action_items、insights、outline、transcript、calendar_guests(予定の招待者のメール)、conf_join_url、owner、shared_emails(権限つき)、shared_channels。公式は、calendar_guests をCRMの連絡先との突き合わせに使える、と書いています。
署名・検証:読んだページに記載が見つかりません。
再試行:会話ごとに、失敗したら追加で2回、試す、とあります。間隔や応答コードは書かれていません。
編集と削除:編集はなく、変えるときは新しいものを作って古いものを消します。削除は、右の3点のアイコンから。削除は元に戻せず、送り先へのデータは直ちに止まります。一時停止の記載は見つかりません。
うまくいかないとき:会議の終了前に、ワークスペースか対象のチャンネルへ共有されていないと、届かないことがある、とあります。
公式の設計の例:営業の通話用の公開の自動共有チャンネルを作ってチャンネル単位のWebhookを付ける。テンプレートの出力ルールで公開チャンネルへ共有する。手動で共有する。
5. 公式の連携のページに名前が載るもの(手順は読めていない)
otter.ai/integrations には、次のような名前が並びます(分類は、ページが付けたものではなく、この記事の整理です)。
| 種類 | 載っている名前 |
|---|---|
| カレンダー | Google Calendar、Microsoft Outlook |
| 会議 | Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Zoom Phone |
| 営業・CRM | Salesforce、HubSpot、Microsoft Dynamics、Zoho、Outreach、Salesloft |
| 保存先 | Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、SharePoint、Amazon S3、Egnyte、Airtable |
| 共同作業 | Slack、Notion、Asana、Jira、ClickUp、Google Docs、Glean、Claude |
| 自動化・分析 | Zapier、viaSocket、Snowflake、Monday.com |
| 電話 | RingCentral |
| アプリ | iOS、Android、デスクトップ、Chrome拡張 |
- ボタンの文言は「Start for free」「Contact sales」などで、プランを示すかどうかは書かれていません。Teamsは「Start for free」と表示され、リンクは営業向けのページだった、と読み取れました。
- Slackの詳細ページ(otter.ai/integration/slack)は、読んだ時点で題と分類だけで、機能・手順・権限の記載がありませんでした。Slackの連携の手順は、この記事に書けません。HubSpot、Notion、Asana、Jiraなども、詳細のページは読んでいません。
AI同士の組み合わせ(この記事の案)
ここからは、公式の手順ではなく、この記事の案です。公式の記載で足りる範囲に絞っています。
| 組み合わせ | この記事の案 | 公式の根拠 | 渡るもの |
|---|---|---|---|
| Otter × Claude(MCP) | 複数の会議の決定事項を、Claudeで横断して聞く | MCPのSearchとFetch | 検索の結果と文字起こしがClaudeへ |
| Otter × Cursor(MCP) | 開発の打ち合わせの決定事項を、Cursorで質問する | CursorのTools & MCPの手順 | 同上 |
| Otter × Zapier × 他アプリ | 新しい録音ごとに、別アプリへ記録を送る | 「New Recording」イベント | 文字起こしなどがZapier経由で先のアプリへ |
| Otter × Webhook × 自社システム | 会話の完了ごとに、自分のサーバーへ受け取る | conversation.completed |
要約から全文まで、先のサーバーへ |
| Otter AI Chat × Jira | 会議の要望から、チケットの下書きを作る | 「Work」モードとJiraのコネクタ | 内容がJiraへ(許可の画面あり) |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページを要約の形で読んだ範囲です。設定の全文や、コマンド、管理者の画面は、公式ページの原文で確かめてください。
- 同席者の同意と法律:Webhook、Zapier、APIでつなぐと、会議の発言と参加者のメールが、別のシステムへ渡ります。公式の同意のページは、録音の法律は地域で違う、通知と同意の方法を重ねる、法務の担当者に確認する、と書いています。この記事は法律の助言ではありません。
- 何が渡るか:Webhookは全文と参加者のメール、Zapierは取り込み・送り出しの両方向でZapierを通ります。Dropboxは、書き出しの設定で、文字起こしがDropboxへ戻ります。
- キーの扱い:APIキーは一度しか表示されず、1人2つまでです。公開のコードやバージョン管理に入れない、と公式にあります。
- 資料の食い違い:「Account Settings → Developer」と「Integrations の Developer タブ」、ボタンの文言(Add / Connect)。手元の画面で確認してください。
- 読めなかった・書かなかった範囲:Slack・HubSpot・Notionなどの手順、MCPとZapierの切断、Webhookの署名の検証。Zapierのイベントの入出力のフィールドも、読んだページに書かれていません。
- 前の記事(その1、07_otter_connect_steps):会議サービスの設定、MCP、AI Chatのコネクタ、Salesforce。
出典
- Otter.ai Public API(Otter Help Center、確認日 2026-10-25)
- Workspace Webhooks(Otter Help Center、確認日 2026-10-25)
- Connecting Otter to Zapier(Otter Help Center、確認日 2026-10-25)
- Dropbox for Otter(Otter Help Center、確認日 2026-10-25)
- Recording Permissions with Otter(Otter Help Center、確認日 2026-10-25)
- Otter.ai Integrations(Otter.ai、確認日 2026-10-25)
- Slack(Otter.ai 連携ページ、確認日 2026-10-25)