3行でいうと
- Opalの中でのつなぎ先は、公式の説明ページによると、AIモデル(Generateの手順で選ぶ)、ツール(ウェブ検索、地図の検索、いまの天気)、素材(画像、YouTubeの動画リンク)、出力先(Googleドライブのスプレッドシートなど)です。
- Geminiとの関係は2つあります。Geminiのウェブアプリから「Gems from Google Labs」としてOpalを使えること(2025年12月17日の公式ブログ)と、終了後の行き先が「Geminiのskills」であることです。
- 読んだ範囲では、Opalの公式のAPI、MCP、他社アプリ向けのプラグインは、見つかりませんでした。「ない」とは確認していません。
- 第三者製の連携は、公式の資料では確認できていません。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式の文章は要約の形で取得したため、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Opalの「つなぐ」は、手順の中に部品として入れるのが基本です。 公式の説明ページは、プロンプトの全体(ツールや手順への参照を含む)がモデルに送られる、と書いています。
- 終了後の行き先は、公式の言葉では2つ。 日常の作業はGeminiのskills、深い試作はGoogle AI Studio、とFAQにあります。自動の移行はない、と書かれています。
- データの流れ。 Opalに入れた文章や、Opalが作った内容は、Googleの中(モデル、ドライブ)で扱われます。公式のFAQは、生成AIモデルの学習には使わないと書いています。他社のサービスへ自動で送られる、という記載は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
前提:用語をそろえる
- Generateの手順:AIモデルを選び、プロンプトを書く手順。テキスト、動画、画像を作れます(モデルによる)。
- Tools(ツール):モデルに使わせる組み込みの機能。プロンプトで
@を打つと選べます。 - Assets(素材):画像などのファイル、YouTubeの動画リンク。
- Gems from Google Labs:Geminiのウェブアプリの中で作る、Opalを使ったGem。
- skills(スキル):Geminiの機能。公式のヘルプは、繰り返し使えるカスタムの指示と文脈と説明しています。
- Breadboard、Opal ADK:GitHubで公開されている、Opalの裏側のオープンソースの部品です。
たとえ話:部品をつなぐ「配管」と、引っ越し先の案内
Opalを、台所の配管だと考えてみます。蛇口(User Input)から水(入力)が入り、浄水器(Generate)を通って、コップ(Output)に出ます。浄水器の途中に「検索」や「地図」のフィルターを足せます。店じまいのあとは、配管ごとは持っていけませんが、レシピ(プロンプトの文章)は書き写して、新しい店(Geminiのskills)に持ち込めます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
1. Googleが運営しているつなぎ方
| つなぎ方 | 公式に書かれていること | 提供元 | 状態 |
|---|---|---|---|
| AIモデル | Generateの手順でモデルを選ぶ。具体的なモデル名は、Overviewには書かれていない | 実験(2026年11月17日に終了予定) | |
| ツール(Tools) | ウェブ検索、地図の検索、いまの天気の取得などが、組み込みで使える。プロンプトの @ で選ぶ |
同上 | |
| 素材(Assets) | 画像などの静的ファイル、YouTubeの動画リンクを、参考の文脈として渡せる | 同上 | |
| 出力先 | 動的なウェブページ、またはGoogleドライブのスプレッドシートへの書き出し。公式ブログ(2025年11月6日)は、結果をGoogleスプレッドシートに保存する例も挙げている | 同上 | |
| 保存先 | アプリはGoogleドライブのファイルとして保存される。「My Drive > Opal」に置かれる | 同上 | |
| Geminiのウェブアプリ | 2025年12月17日の公式ブログは、OpalがGeminiのウェブアプリで実験的なGemを作る方法として使える、と書いている。細かい調整は、opal.google の「Advanced Editor」に進む | 実験。Geminiのヘルプでは、18歳以上、個人のGoogleアカウント、英語のみ、パソコンのみ | |
| Geminiのskills | FAQは、日常の作業にはskillsを使うよう案内している | Geminiの機能 | |
| Google AI Studio | FAQは、深い試作にはGoogle AI Studioを使うよう案内している。公式のトップページは「The fastest path from prompt to production with Gemini」と説明している | 試作向けのGoogleのサービス。料金などは未確認 |
Geminiのウェブアプリでの作り方(公式のヘルプ)は次のとおりです。gemini.google.com の左の「Gems」を開き、「My Gems from Labs」の横の「New Gem」を押します。初回はOpalに、同じ個人アカウントでサインインします。説明を書いて「Submit」を押すと手順ができ、「Start app」で試せます。変えるときは手順の下の入力欄に書き、複雑な変更は「Open advanced editor」を使います。既存の通常のGemを、Gems from Google Labsに変えることはできない、とあります。
2. skillsとの関係(終了後の行き先)
- Geminiのヘルプ「Create and manage skills for Gemini Apps」は、skillsを、毎回の指示や同じファイルを入れ直さなくて済むように、繰り返し使えるカスタムの指示と文脈、と説明しています。「Customize」から「Skills」を開き、「Create」で作ります。作り方は「Create with Gemini」「Create manually」「Upload」などです。
-
SKILL.mdというファイルを、ファイル、フォルダ、または zip でアップロードできます。名前は小文字とハイフン、全体で100MB以内、と書かれています。Opalのアプリを、そのまま取り込む機能があるかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。FAQは、自動では移行されず、残したいskillsやプロンプトを作り直すように、と書いています。 -
使える条件について、Geminiのヘルプは、18歳以上で、Geminiアプリにサインインし、「Keep Activity」をオンにしていること、と書いています。使える場所は、Geminiのモバイルアプリ、Mac版Geminiアプリ、ウェブ版です。ヘルプのアップロード手順はウェブ版(gemini.google.com)の画面で説明されていて、モバイルとMacのアップロード手順は、読んだ範囲では見つかりませんでした。インターネットにつながないといけないスクリプト、外部サイトへ操作や要求をするスクリプト、Word・Excelのような形式のファイルは使えない、とも書かれています。AIの購読は不要と書かれていますが、タスクとスケジュールには対応する購読が必要です。
- Geminiのヘルプには、skillsの制限もあります。作る数に上限は書かれておらず、同時に有効にできるのは100個まで、Gemをskillsに変えるときGitHubのファイルは引き継がれない、動画づくり、音楽づくり、Canvas、Deep Research、Guided Learningなどの既定のGemのツールは、skillsではまだ多くが使えない、とあります。つまり、Opalで「画像や動画を作る手順」を作っていた場合、skillsで同じことができるかは、公式の資料では確認できていません。
3. Googleが公開しているオープンソース
- GitHubの「Opal ADK」は、Breadboardが作るアプリの図(グラフ)を動かす裏側の実行環境で、Apache-2.0のライセンス、とREADMEにあります。
- 2026年11月17日に、このリポジトリは読み取り専用(アーカイブ)になる、とあります。公開されたままなので、見る、複製(clone)する、フォークすることはできる、とFAQにあります。
- FAQは、opal.google.com と一緒に、breadboard-ai.web.app のような、Googleが運営するホスト側のエンドポイントも止まる、と書いています。
- 「Breadboard」のリポジトリ(GitHub)のREADMEは、Breadboardを「生成AIアプリを試作するためのライブラリ」と説明し、「not an official Google product」(Googleの公式製品ではない)と書いています。Node v20.14.0以降が必要とも書かれています。READMEには終了やアーカイブの告知は見つかりませんでしたが、FAQは、2026年11月17日のOpalの「卒業(graduation)」のあと、BreadboardとOpal ADKのリポジトリは読み取り専用(アーカイブ)になると書いています。
4. 公式のAPI、MCP、プラグイン
Opalの公式のAPI、MCPサーバー、他のアプリのプラグインは、読んだ範囲では見つかりませんでした。公式の説明ページのメニューは、「Home」「Guides(Quickstart)」「Reference(FAQ)」でした。「ない」とは確認していません。
5. 公式以外(コミュニティ製・第三者製)
公式の資料では確認できていません。この記事は第三者の解説や配布物を根拠にしていないので、あるかどうかも、出来も、書きません。使うなら、提供元の規約と、どのデータを渡すかを、自分で確かめてください。
データはどこへ流れるか
- Opalの中。 公式の説明ページは、プロンプトの全体がモデルに送られる、と書いています。ウェブ検索などのツールを使ったときに、検索の中身がどう扱われるかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
- ドライブへ。 アプリと、Geminiの中のGems from Google Labsでは、やりとりやアップロードしたファイルが、あなたのドライブの「Opal」フォルダに保存されます(Geminiのプライバシーのヘルプ)。
- 学習。 FAQは、Opalの内容をGoogleの生成AIモデルの学習には使わない、ただし、不具合の調査などで人が少数を見ることがある、と書いています。
- 共有。 共有すると、もとのドライブのファイルも共有される、とFAQが注意しています(04で扱います)。
気をつけること
- 手順の中でウェブやファイルを扱うときは、何を入れたかが、プロンプトとしてモデルに送られます。人に見せたくない情報は入れない、という使い方が安全です(これは僕らの見立てです)。
- skillsに移すときは、同じ機能が使えるとは限りません。Geminiのヘルプの制限(既定のGemのツールの多くが未対応)を、先に読んでください。
- Geminiのヘルプのskillsの条件は「18歳以上」と書かれていますが、Google Workspaceの管理者向けのページは、Geminiアプリのskillsは「すべての年齢」の利用者が対象、と書いています。2つの書き方の関係は、読んだ範囲では分かりませんでした。
- 提供元は、どの連携もGoogleです。ほかの会社のサービスとの連携は、公式の資料では確認できていません。
出典
- Opal Overview(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Opal FAQ(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Opal Quickstart(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Build interactive mini apps with Opal in the Gemini app.(Google、2025年12月17日、確認日 2026-10-23)
- Opal is now available in more than 160 countries(Google、2025年11月6日、確認日 2026-10-23)
- Create and manage AI mini-apps or custom workflows as Gems from Google Labs(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- Create and manage skills for Gemini Apps(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- About the transition from Gems to skills(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- About the transition from Gems to skills(Google Workspace Help、確認日 2026-10-23)
- Gemini Apps Privacy Hub(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- Google AI Studio(Google、確認日 2026-10-23)