3行でいうと
- 公式のOpalのFAQは、実験的なOpalのサービスと、Geminiの「Gems made by Labs」が、2026年11月17日に終了すると書いています。opal.google のトップページも、2026年11月17日にLabsを卒業する、と案内しています。
- 日常の作業には Gemini の「skills」、もっと本格的な試作には Google AI Studio を使うように、とFAQは案内しています。Opalのワークフロー(AIに頼む作業の手順の流れ)は自動では移行されず、残したいものは作り直す必要がある、とあります。
- 作ったものは、あなたの Google ドライブの「My Drive > Opal」にファイルとして残ります。サービス終了のときにGoogleが消すことはない、とFAQに書かれています。ただし、終了後は動かせません。
- 学習への利用について、FAQは、Opalの内容(プロンプト=AIへの指示文と、AIが作った生成物)をGoogleの生成AIモデルの学習には使わない、と書いています。ただし、一部のプロンプトを人が見ることがある、とも書いています。
- 利用料金については、読んだ範囲では、公式の資料に書かれた記載が見つかりませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式の文章は要約の形で取得したため、長い引用はせず言い換えています。読み切れなかった所は、そう書いています。
先に結論
- 新しく作り始めるのは、見立てとしてはおすすめしにくい時期です。 公式が終了日を2026年11月17日と書いていて、この記事の確認日(10月23日)から数えて約3週間後だからです。これは僕らの見立てで、公式の推奨ではありません。すでにOpalで作ったものがある人は、終了前に中身を控えることが大事です(04で手順を扱います)。
- 同じ「Opal」でも入口が2つあります。 単独のサイト(opal.google)と、Geminiのウェブアプリの中の「Gems from Google Labs」です。後者は「Opalを使った実験的なGem」と公式が説明しています。
- データは Google ドライブにあります。 Opalのアプリは、Googleドライブの中のファイルとして保存される、と公式の説明ページにあります。
- 作る場所はパソコンが基本です。 FAQは、編集の画面はデスクトップ向けに作られていて、スマホでは作ってあるアプリを見る・使うことができる、と書いています。
前提:用語をそろえる
- Opal:Google Labs の実験的なツール。公式の説明ページは、コードを書かずにAIで動くアプリを作る方法で、そのアプリを「Opal」と呼ぶ、と書いています。
- ミニアプリ(mini-app):FAQの定義では、自分のため、または共有のために作るものなら何でもよく、文章・画像・動画のプロンプトをつなげたり、ウェブ検索などのツールを使ったりできるものです。
- Google Labs:Googleが実験的な製品を試す場の名前です。公式はOpalを「experiment(実験)」と表記しています。
- Gem(ジェム):Geminiで使う、カスタムの指示のまとまりです。Opalを使ったものは「Gems from Google Labs」と呼ばれます。
- skills(スキル):Geminiの新しい機能で、公式のヘルプは「繰り返し使えるカスタムの指示と文脈」と説明しています。詳しくは03と04で扱います。
- Google AI Studio:FAQがOpalの終了後の行き先(深い試作用)として挙げている、Googleのサービスです。公式のトップページは、これを「The fastest path from prompt to production with Gemini」と説明しています。料金の記載は、読んだページには見つかりませんでした。
たとえ話:期間限定のポップアップ工房
Opalを、期間限定の工房だと考えてみます。入口で文章を渡すと、職人(AI)が作業の流れを図にして見せてくれます。できたものは、あなたの「ドライブ」という倉庫に保管されます。工房は11月17日で店じまいしますが、倉庫の中身は残ります。ただし、工房の機械(実行する仕組み)がなくなるので、倉庫の中身はそのままでは動かせません。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
このガイドが扱う製品
公式の最初のお知らせ(Google Developers Blog、2025年7月24日)は、Opalを「Google Labsの新しい実験的なツール」と説明しています。プロンプトとAIモデルの呼び出しとツールをつなげて、複数の手順があるアプリを作る、という内容です。
公式の説明ページ(developers.google.com/opal)のトップは、Opalを「誰でも作り、編集し、共有できるAIのミニアプリ」と説明しています。文章で頼むと、手を入れられる手順の流れが作られること、プロンプト・モデル呼び出し・ツールをつなぐ複数段の流れを作れること、ホスティングはOpalが引き受けるのでWebサーバーを用意しなくてよいこと、を挙げています。
同名の別製品があるかも、WebSearchで確かめました。検索結果には、Google以外の「Opal」という名前のものが複数ありました(画面の使用時間を管理するアプリ、プログラミング言語Rubyのコードを動かす仕組み、プログラムの解析ライブラリなど、題名から判断したもの)。それらの公式ページの本文は読んでいません。このガイドが扱うのは、Google Labs の Opal(公式サイト opal.google) です。選んだ理由は、このガイドの範囲が「ノーコードでAIミニアプリを作るツール」で、公式の説明がそれに一致するからです。
| 名前 | 何か | このガイドでの扱い |
|---|---|---|
| Opal(opal.google) | Google Labs の実験。AIミニアプリを作るツール | 扱う |
| Gems from Google Labs(Gemini内) | Opalを使った実験的なGem。Geminiのウェブアプリで作る | 扱う(入口の1つとして) |
| Gems made by Labs | Labsが用意した、あらかじめ作られたGem | 名前だけ紹介(FAQが同時に終了と書く) |
| Opal ADK、Breadboard(GitHub) | Opalの裏側のオープンソース | 03で名前を紹介 |
| 他社などの「Opal」という名前のもの | 別の製品 | 扱わない |
提供終了・名前の変更について、公式に書かれていること
- opal.google のトップページは、Opalを実験と表示し、2026年11月17日にLabsを卒業する、と案内しています。カスタムワークフローはGeminiのskillsに移っていく、実行中のワークフローはこの日以降は動かなくなる、と書かれています。
- GitHubの「Opal ADK」のREADMEは、Opal ADKと「Project Opal」が2026年11月17日に終了し、opal.google.com などのサービスが止まる、と書いています。
- Geminiのヘルプ「About the transition from Gems to skills」は、個人のGoogleアカウントでは2026年11月17日にGemsがskillsへ移って読み取り専用になり、12月17日にGeminiアプリから削除される、と書いています。OpalとGems by Google Labsも同じ11月になくなる、と書いていますが、Opalについて17日とは明記していません。
- 2025年12月17日の公式ブログは、OpalがGeminiのウェブアプリで、実験的なGemを作る方法として使えるようになった、と書いています。
- 「卒業(graduating)」という言葉の意味(製品として続くのか、止まるのか)は、公式の文章では、サービスが終了してskillsが引き継ぐ、という説明になっています。製品名「Opal」が別の形で残るかどうかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
使える条件
| 条件 | 公式に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 地域(opal.google) | FAQは、米国、カナダ、ブラジル、インド、日本、韓国、オーストラリア、メキシコなどを含む、非常に長い国・地域のリストを挙げています。英国、ドイツ、フランスなど欧州の主要国はリストにありません(ジブラルタル、ガーンジー、ジャージー、マン島は載っています) | 文書に書かれている |
| 地域の広がり | 2025年7月は米国だけの公開ベータ。2025年10月7日に新たに15か国へ拡大(日本、韓国、カナダ、インドなど)。2025年11月6日に「160か国以上」へ拡大 | 文書に書かれている |
| 年齢、アカウント(opal.google) | 読んだ範囲では書かれていませんでした。サインインのページがあることだけ分かりました | 書かれていない |
| 年齢、アカウント(Gemini内のGems from Google Labs) | 18歳以上。個人のGoogleアカウントが必要で、仕事用・学校用のアカウントは今のところ対象外 | 文書に書かれている |
| 画面の言語(Gemini内) | 英語のみ | 文書に書かれている |
| 端末 | Geminiのウェブアプリで、パソコンだけで作る・編集する。モバイルアプリなどでは使えない | 文書に書かれている |
| 料金 | 読んだ範囲では、料金やプランの記載は見つかりませんでした | 書かれていない |
2025年7月の最初のお知らせは、米国限定の公開ベータで、opal.withgoogle.com から始める、と書いています。いまの入口は opal.google です(公式の説明ページの「Try Opal」のリンクは、読んだ時点では opal.withgoogle.com のままでした)。
データがどこに残るか
- 公式の説明ページは、Opalのアプリは Google ドライブのファイルとして保存される、と書いています。
- Geminiのプライバシーのヘルプは、Gemsの作成物、やりとり、アップロードした音声・画像・文書が、Googleドライブの「Opal」フォルダに保存される、と書いています。
- 同じヘルプは、OpalはGemini Appsの一部ではなく、Gemini Appsのアクティビティには出ず、Gemini Appsのプライバシー通知は適用されず、Googleプライバシーポリシーのもとで扱われる、と書いています。
- FAQは、Opalの内容を生成AIモデルの学習には使わない、ただし不具合の調査や使い方の把握のために、人が少数のプロンプトを見ることがある、と書いています。
- 保存場所の国や地域、保存期間は、読んだ範囲では書かれていませんでした。
最初に決めること(見立て)
ここからは僕らの見立てです。公式の推奨ではありません。
- 新しく作るのか、すでにあるものを控えるのか。 作るなら、期限(11月17日)の前に使い切れる小さなものにしておくほうが、無駄が少ないと思います。
- 入口をどちらにするか。 単独サイト(Advanced Editor)はより細かい調整ができる、とブログは説明しています。Gemini内は、手順を一覧で見て直せる入口のようです(これは僕らの読み取りです)。ただしGemini内は英語のみ・個人アカウントのみ・18歳以上の条件があります。
- プロンプトを手元に控える。 終了後はファイルから文章を取り出すことになる、とFAQにあります(04)。
気をつけること
- 提供終了の日付は、公式の資料の間で書き方が違います(FAQとGitHubは11月17日、Geminiのヘルプはopalについて「11月」とだけ)。日付を前提に動く前に、公式ページを見直してください。
- opal.google のトップページは、読んだ範囲では「Opalとは何か」を説明しておらず、終了のお知らせ中心でした。使い方の説明は developers.google.com/opal にあります。
- 公式は、Opalが間違うことがあるので、プロンプトとアプリを確かめるように、と書いています。
- 料金、年齢の条件(単独サイト)、保存場所の地域は、公式の資料では確認できていません。
出典
- Introducing Opal: describe, create, and share your AI mini-apps(Google Developers Blog、2025年7月24日、確認日 2026-10-23)
- Expanding access to Opal, our no-code AI mini-app builder(Google、2025年10月7日、確認日 2026-10-23)
- Opal is now available in more than 160 countries(Google、2025年11月6日、確認日 2026-10-23)
- Build interactive mini apps with Opal in the Gemini app.(Google、2025年12月17日、確認日 2026-10-23)
- Opal(Google Labs、トップページ、確認日 2026-10-23)
- Opal FAQ(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Google AI Studio(Google、確認日 2026-10-23)
- Create and manage AI mini-apps or custom workflows as Gems from Google Labs(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- Gemini Apps Privacy Hub(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- About the transition from Gems to skills(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)
- opal-adk README(GitHub、breadboard-ai、確認日 2026-10-23)