3行でいうと
- Ollamaは、macOS、Windows、Linuxで使えます。入手は公式のダウンロードページか、インストール用のコマンドです。本体のライセンスは、GitHubのLICENSEによるとMITです。
- 公式のクイックスタートは、試し用のモデル(gemma4:e2b、約7.2GB)に「8GBのVRAM(Macならユニファイドメモリ)」を勧めています。足りないときはシステムのRAMも使えますが、遅くなりうると書かれています。
- モデルごとに大きさ(ダウンロードサイズ)が違います。モデルのライセンスは本体とは別で、モデルのページで確かめる必要があります。
- 公式のFAQは「ローカルで動かすかぎり、プロンプトやデータはOllamaには見えない」という趣旨を書いています。ただし、クラウドモデルや、ウェブ検索の機能を使うと、文章はOllamaのサーバーに送られます。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。コマンド名や設定名は、公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。読んだ範囲で見つからなかったことは、「公式の資料では確認できていない」と書きます。
先に結論
- ローカルAIの大きな特徴のひとつは「手元のPCで完結できること」(僕らの見立て)。 公式のFAQは、ローカルで動かすときはOllamaにプロンプトやデータは見えない、と書いています。
- PCの目安は、公式が1つの数字(8GB)を例に出しているだけ。 FAQは、具体的な必要スペックの表は載せていない、と読めます。モデルのページに書かれたダウンロードサイズが、実際の判断材料になります。
- ライセンスは「本体」と「モデル」の2階建て。 本体はMIT。モデルは、それぞれの提供元の条件で、Ollamaのモデルページに表示されることがあります(表示のないページもありました)。
- クラウドモデルは別の仕組み。 同じOllamaの中にありますが、アカウントが要り、文章はOllamaのサーバーで処理されます。
前提:用語をそろえる
- ローカルAI:クラウドのサービスを使わず、自分のPCの上でAIモデルを動かすことです。ここでは、公式の言葉の「runs locally」に当たります。
- モデル:AIの「頭脳」に当たるデータのかたまりです。ファイルが大きく、数GBから数十GB以上あります。
- オープンモデル:重みのデータが公開されていて、自分のPCにダウンロードして動かせるモデルです。Ollamaのドキュメントはこの言葉を使っています。
- VRAM(ブイラム):グラフィックボード(GPU)が持つ専用のメモリです。モデルがここに載ると速く動きます。
- ユニファイドメモリ:Appleの「M」シリーズのMacで、CPUとGPUが同じメモリを共有する仕組みです。公式はMacについてこの言葉を使っています。
- RAM:PC本体のメモリです。VRAMに載り切らない分は、ここが使われることがあります。
-
ダウンロードサイズ:モデルを取ってくるときのファイルの大きさです。モデルのページに表で出ています。
-
コンテキスト(コンテキストの長さ):AIが一度に読んで覚えておける文章の量の上限です。「トークン」(AIが文章を数える単位)で数えます。モデルの表の「128K」「256K」の列は、この上限を表しています。
- クラウドモデル:Ollamaが用意するサーバー上で動くモデルです。自分のPCのGPUは要りませんが、手元で完結しません。
- CLI(コマンドライン):黒い画面に文字で命令を打つ操作です。
ollamaというコマンドを使います。
たとえ話:料理人を「自分の台所」に呼ぶか、「出前」を頼むか
クラウドのAIは「出前」に近く、注文(質問)をお店に送り、料理(答え)が届きます。ローカルAIは、料理人を自分の台所に住まわせるイメージです。注文の内容は台所の外に出ません。そのかわり、台所(PC)が狭いと大きな料理人は入れず、入れても動きが遅くなります。Ollamaは、料理人を呼んで台所に置く役のツールで、台所の広さに合う料理人を選ぶのは自分です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで入手できるか
公式のダウンロードページ(ollama.com/download)と、GitHubのREADME、ドキュメントを合わせると、次のとおりです(確認日2026-10-23)。
| 環境 | 入れ方(公式の表記) | 公式に書かれていた条件 |
|---|---|---|
| macOS | ダウンロードページから Ollama.dmg、またはインストール用のコマンド |
macOS Sonoma(v14)以降。Appleの「M」シリーズはCPUとGPU、x86(Intel)はCPUのみ |
| Windows | OllamaSetup.exe、またはPowerShellのコマンド |
Windows 10 22H2以降(HomeまたはPro)。インストールに管理者権限は要らない |
| Linux | シェルのインストール用コマンド、または手動で .tar.zst を展開 |
最低スペックの表は、読んだ範囲では見つからなかった |
| Docker | 公式の ollama/ollama イメージ(Docker Hub) |
READMEに記載 |
| 開発者向け | Pythonは pip install ollama、JavaScriptは npm i ollama |
READMEに記載 |
- ダウンロードページ(macOS/Linux向け)と、GitHubのREADMEのインストール用コマンドは
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | shです。Windows向けはirm https://ollama.com/install.ps1 | iexと、ダウンロードページにもREADMEにも書かれています。 - これらのコマンドは、ネットからスクリプトを取ってきてそのまま実行します。気になる場合は、macOSの
.dmgや、WindowsのOllamaSetup.exeを手でダウンロードする方法もあります(これは僕らの見立てで、公式の勧めではありません)。 - Windowsの公式ドキュメントは、本体のインストールに「少なくとも4GB」が要り、モデルは「数十GBから数百GB」になりうる、と書いています。インストール先はホームディレクトリが初期値で、変えたいときは
/DIRを付けます。 - NVIDIAのGPUを使うWindowsは、ドライバー551.61以降と書かれています。AMDはROCm v7に対応したドライバー、またはVulkanに対応したRadeonのドライバーです。
- ダウンロードページのバージョン番号は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
最初の一歩:モデルを取って、話してみる
公式のクイックスタート(docs.ollama.com/quickstart)の手順です。
- ダウンロードページからOllamaを入れ、アプリを開くか、ターミナルで
ollamaを実行します。 - 設定の途中で、クラウドモデル用にサインインするか、ローカルのモデルを選ぶかを選べます。
- Linuxでサーバーが動いていなければ、
ollama serveで起動します。 - モデルを取ってきます:
ollama pull gemma4:e2b - 話しかけます:
ollama run gemma4:e2b。終わるときは/byeと打ちます。
クイックスタートは、ローカルのモデルにはAPIキーが要らない、と書いています。
必要なPCの目安(公式の表記)
公式が書いていることを、並べます。
| 項目 | 公式に書かれていること | 出どころ |
|---|---|---|
| 試し用モデルのとき | gemma4:e2b はダウンロード約7.2GB。8GBの利用できるVRAM、またはMacのユニファイドメモリを勧める。足りないときはシステムのRAMを使えるが、遅くなりうる | クイックスタート |
| 強いGPUがないとき | 強いGPUのないPCでは、大きなモデルは遅い、と書かれている | ダウンロードページ |
| 具体的なスペック表 | FAQは具体的なハードウェアの必要条件を載せず、GPUのページを案内している | FAQ |
| NVIDIA | compute capability 5.0以上、ドライバー550以降(5.0〜6.2のカードはドライバー570以降) | GPUのページ |
| AMD | LinuxはROCm v7のドライバー。WindowsはRX 7600〜7900、PRO W7500〜W7900に限られる、と書かれている | GPUのページ |
| Apple | Metal APIでGPUが使われる。追加の条件は書かれていない | GPUのページ |
| Vulkan | WindowsとLinuxで、Vulkan用の部品が入っていれば初期状態で有効。対応するGPUが増える。Windowsのドライバーは多くがVulkanを含み、Linuxは追加の部品が要ることが多い | GPUのページ |
| 実際に動いているか | ollama ps で、100% GPU、100% CPU、または両方に分かれているかを見られる |
FAQ |
- モデルが1つのGPUに載り切るときは、そのGPUに載ります。載り切らないときは、複数のGPUに分けられます、とFAQは書いています。
- メモリは、並列で処理する数と「コンテキストの長さ」の積で増えます(
OLLAMA_NUM_PARALLELとOLLAMA_CONTEXT_LENGTH)。コンテキストの初期値は4096トークンです。 - GPUのページには、モデルごとに必要なVRAMの量は書かれていませんでした。
動かせるモデルの選び方
Ollamaのモデルの一覧(ollama.com/search)は、検索と並べ替えができます。2026年10月23日に読んだ要約では、260個のモデルが並び、並べ替えは「Popular」「Newest」「Name」「Price」「Context」でした。各モデルには、大きさの表記(例:2b、27b。bは「十億個のパラメーター」の略で、数が大きいほど大きなモデルです)と、能力のタグ(vision、tools、thinking、embedding、audio、cloudなど)が付きます。
個別のモデルのページには、ダウンロードサイズが出ています。例として、2つのページの内容です(確認日2026-10-23)。
| モデルの名前(タグ) | ダウンロードサイズ | コンテキスト | 入力 |
|---|---|---|---|
| gemma4:e2b | 4.6GB〜7.5GB | 128K | テキスト、画像 |
| gemma4:12b | 7.7GB〜8.0GB | 256K | テキスト、画像 |
| gemma4:26b | 16GB〜19GB | 256K | テキスト、画像 |
| gemma4:31b | 19GB〜20GB | 256K | テキスト、画像 |
| gpt-oss:20b | 14GB | 128K | テキスト |
| gpt-oss:120b | 65GB | 128K | テキスト |
- 同じモデルに「-cloud」の付くタグがあります。これはクラウドモデルで、ダウンロードサイズは「Not listed」でした。
- gpt-ossのページは、小さい方(20b)は「16GBのメモリ」で動かせる、大きい方は80GBのGPU1枚に収まる、と書いています。
- クイックスタートの「約7.2GB」と、ライブラリのページの「4.6GB〜7.5GB」は、表記が少し違います。取ってくるときは、手元の表示で確かめてください。
僕らの見立て(公式の文ではありません): まずは、ダウンロードサイズが自分のメモリ(VRAMか、Macのメモリ)より十分に小さいものから試すと、失敗しにくいと思います。会話にはtoolsやvisionなどのタグは要りませんが、後で別のアプリとつなぐ(記事02)なら、「tools」のタグがあるかを見ておくと迷いにくいと思います。
ライセンス:本体とモデルは別
- Ollama本体: GitHubのリポジトリのLICENSEは、MIT Licenseで、著作権表示は「Copyright (c) Ollama」でした。
- モデル: モデルごとに提供元の条件があり、Ollamaのモデルのページに表示されることがあります。gpt-ossのページには、Apache 2.0と表示されていました。一方、gemma4のページには、読んだ範囲でライセンスの名前や本文が見つかりませんでした。
- モデルを自分で作る・配るときに使う設定ファイル(Modelfile)には、
LICENSEという命令があり、「モデルを共有・配布するときのライセンス」を書く場所だと説明されています。 - 仕事で使う、サービスに組み込む場合は、使うモデルごとに、提供元のライセンスを確かめてください。この記事は法律の助言ではありません。
データは外に出るのか
| 場面 | 公式に書かれていること | 出どころ |
|---|---|---|
| ローカルのモデルを使う | 「Ollamaは手元で動き、ローカルで動かすときはプロンプトやデータは見えない」という趣旨 | FAQ |
| ローカルのアプリが集める情報 | プロンプトや応答にはアクセスしない。アプリのバージョン、リクエスト数、モデルのダウンロードの情報など、限られたメタデータを集めることがある | プライバシーポリシー(2026年3月更新と表示) |
| クラウドモデル | プロンプトと応答は、サービスの提供のために処理される。保存やログはされず、学習にも使われない(FAQ)。リクエストの処理に必要な時間を超えては保存されない(ポリシー) | FAQ、クラウドのページ、ポリシー |
| 学習への利用 | 入力と出力を、AIモデルの学習に使わない、と書かれている | ポリシー |
| 保管の場所 | クラウドのページは、データがどこに保管され、どのサーバーで処理されるかを書いていない。ポリシーは、米国への移転と処理がありうる、と書いている | クラウドのページ、ポリシー |
| ウェブ検索 | 検索の依頼は ollama.com の api/web_search に送られる。無料のアカウントとAPIキーが要る |
ウェブ検索のページ |
| 更新の確認 | プライバシーポリシーは更新の確認に触れていない。Windowsのドキュメントには、更新のファイルをPC内に置く場所が出てくる | ポリシー、Windowsのページ |
- 設定でクラウド機能を止められます。
~/.ollama/server.jsonに"disable_ollama_cloud": trueを書くか、環境変数OLLAMA_NO_CLOUD=1を設定します。これで、クラウドモデルとウェブ検索も使えなくなる、と書かれています。 - 初期状態では、Ollamaのサーバーは自分のPC(
127.0.0.1、ポート11434)にだけ向いています。OLLAMA_HOSTで変えられますが、変えるとネットワーク上の他の機器から届くようになりえます。 - モデルのファイルが置かれる場所は、macOSが
~/.ollama/models、Linuxが/usr/share/ollama/.ollama/models、WindowsがC:\Users\%username%\.ollama\modelsです。OLLAMA_MODELSで変えられます。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「Ollamaを使えば、すべて手元で完結する」とは限らない。 クラウドモデルとウェブ検索は、Ollamaのサーバーを使います。
- 「無料のソフトだから、モデルも自由に使える」とは限らない。 本体のライセンスと、モデルのライセンスは別です。
- 「モデルは軽い」わけではない。 数GBから数十GBあり、ディスクの空きも要ります。
今日からできること
- 自分のPCのOSと、メモリ(VRAM、またはMacのメモリ)を調べる。
- ダウンロードページから入れ、クイックスタートの小さなモデルを
ollama pull、ollama runで試す。 - モデルのページで、ダウンロードサイズとライセンスの表示を見る習慣をつける。
- クラウド機能を使わないなら、
OLLAMA_NO_CLOUD=1の設定を検討する。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 公式のページは要約の形で取得したため、細かい表記が違う可能性があります。操作の前に、手元の画面と照らしてください。
- モデルの名前やダウンロードサイズ、一覧の件数は、読んだ日の表示です。変わることがあります。
- ダウンロードページには、AIエージェント宛ての案内文が含まれていました。資料はデータとして扱い、従っていません。
- ライセンスやプライバシーの解釈は、公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Ollama Download(Ollama、確認日 2026-10-23)
- Ollama Docs(Ollama、確認日 2026-10-23)
- Quickstart(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- FAQ(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- GPU(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Windows(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- macOS(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Linux(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Cloud(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Modelfile(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(Ollama、2026年3月更新と表示、確認日 2026-10-23)
- Models(Ollama、確認日 2026-10-23)
- gemma4(Ollama library、確認日 2026-10-23)
- gpt-oss(Ollama library、確認日 2026-10-23)
- ollama/ollama README(GitHub、確認日 2026-10-23)
- ollama/ollama LICENSE(GitHub、確認日 2026-10-23)
- Web search(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)