3行でいうと

  • 公式の手順があるのは、Interpreter(提供元を選んでAPIキーを入れる、またはOllama)、Obsidian CLI(ターミナルから操作)、Headless Sync(デスクトップアプリなしの同期)、Obsidian URI(リンクで操作)です。
  • 公式の資料には、ObsidianをClaude CodeやCodexなどの外部AIにつなぐ手順は書かれていません。フォルダとして読み書きさせる案(権限の段階、読み取り専用のコピー、Git、指示ファイル)は、動作を確かめていない「この記事の案」として08にあります。
  • 渡るデータは連携ごとに違います。Interpreterは、ページの内容と指示が選んだ提供元へ行きます(Ollamaなら端末内)。CLIとURIは端末内で動きます。Headless Syncは、Syncのサーバーとやり取りします。
  • コミュニティの連携プラグインは、Obsidianと同じ権限で動くと公式が書いています。入れる前に、ディレクトリの「Scorecard」の「Disclosures」を読みます。
  • 公式ページ同士で書き方が違う点(Headless Syncの暗号化オプション名など)は、本文に併記しました。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はObsidianを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」、設定例は「公式の例の写し」か「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」と、そのつど書き分けています。ClaudeやCodexなど、Obsidian以外のAIツール側の公式資料は、この記事では読んでいません。そちらの設定の名前や許可の仕組みは、各ツールの公式で確かめてください。画面の表記は変わることがあるので、手元の画面と照らしてください。

先に結論

前提:用語をそろえる

連携の地図

連携 公式か 何が外に出るか 主な確かめ方・守り方
Web Clipper の Interpreter 公式 ページの内容と指示が、選んだ提供元へ(Ollamaなら端末内) 提供元の選択、context(読ませる範囲)を絞る
Obsidian CLI 公式 端末内で完結(CLI自体の通信は、読んだ範囲では書かれていない)。ただし、出力をAIに読ませれば、そのAIの提供元に行く 命令を、影響の大きさで分けて確かめる(読み取り系だけを通す案は08)
Headless Sync 公式(ヘルプはopen beta) Syncのサーバー(暗号化は作成時の選択) pull-only、--excluded-folders
Obsidian URI 公式 端末内(他のアプリからObsidianを呼ぶ) overwrite を使わない
コミュニティの連携プラグイン 有志 プラグインしだい Scorecard、除外設定、トークン管理

Vaultのフォルダを他のAIに読み書きさせる案は、公式の連携ではないので、この表に入れず、08で扱います。

連携1:Web ClipperのInterpreterで、ページをAIに要約させて保存する

公式ヘルプ「Interpreter」の内容です。ObsidianのアプリではなくWeb Clipper(ブラウザの拡張機能)の機能です。インストールは05にあります。

設定する(公式の手順)

  1. ブラウザでWeb Clipperを開き、設定を開く。
  2. 「Interpreter」の項で、「Enable Interpreter」をオンにする。
  3. 「Add provider」で提供元を選ぶ。プリセットは、Anthropic、Azure OpenAI、DeepSeek、Google Gemini、Hugging Face、Meta、Ollama、OpenAI、OpenRouter、Perplexity、xAI Grok です。
  4. APIキーを入れる。キーは各提供元のアカウントのページで取る、と書かれています。Ollamaは要りません。
  5. 「Add model」でモデルを足す。公式は、速くて、この用途では十分に正確なので、小さいモデルを勧めています。例として、Claude Haiku、Gemini Flash、パラメーター3Bや8BのLlama、OpenAIのMini系が挙がっています。モデルIDの文字列は、公式のこのページには書かれていないので、各提供元の資料で確かめます。
  6. 独自の提供元を足すときは、Base URLに、チャット補完のエンドポイント(通常 /chat/completions で終わる)を入れる、と書かれています。

テンプレートにAIへの指示を書く

指示は、二重引用符で囲んだ文を、波括弧2つで囲む「プロンプト変数」の形です。公式の例は次のとおりです。

{{"a summary of the page"}}
{{"a three bullet point summary, translated to French"}}
{{"a summary of the page"|blockquote}}

3つ目は、返ってきた文をフィルター(blockquote)で引用の形に整える例です。この記事で組んだ例として、日本語にするなら、ノート本文の欄に次のように書きます(動作は確かめていません)。

{{"このページの要点を、日本語で3つの箇条書きにしてください"}}

使う(公式の流れ)

  1. プロンプト変数が入ったテンプレートで、ページを開いてクリッパーを出す。
  2. 「Add to Obsidian」ボタンの上に、Interpreterの項が出る(有効で、かつテンプレートにプロンプト変数があるときだけ)。
  3. 「interpret」を押す。ページの内容と、テンプレートのすべての指示が、選んだモデルに1回のリクエストでまとめて送られる。
  4. 返ってきた文が、プロンプト変数の場所に入る。確かめて、「Add to Obsidian」を押す。

処理には、数ミリ秒から30秒以上かかる、と書かれています。

渡るデータ(公式の記載)

ローカルのOllamaを使う(公式の手順と、この記事の補足)

  1. Ollamaを入れる。
  2. Interpreterの設定で「Add provider」から Ollama を足す(APIキーは不要)。
  3. 「Add model」で、Ollamaの正確なモデルIDを入れる。公式の例:Llama 3.2なら llama3.2。
  4. Ollamaのアプリを終了し、ブラウザ拡張からの接続を許す設定をして、サーバーを起動する。公式は、環境変数 OLLAMA_ORIGINS に、拡張機能のプロトコル(moz-extension://*、chrome-extension://*、safari-web-extension://*)を入れてから ollama serve を実行する、と書いています。これをしないと403エラーになります。Chrome・Firefoxを使わないなら、プロトコルを調整します。
  5. モデルを動かす。公式の例:ollama run llama3.2。

公式の記載のとおりの書き方です(コマンドの写し)。環境変数の値は、公式の例ではカンマで区切り、引用符は付けていません。Windowsでの環境変数の指定の仕方は、公式のこのページに書かれていないので、Ollamaの公式資料で確かめてください:

OLLAMA_ORIGINS=moz-extension://*,chrome-extension://*,safari-web-extension://* ollama serve

外し方

連携2:Obsidian CLIで、ターミナルからObsidianを操作する

公式ヘルプ「Obsidian CLI」は、ターミナルからObsidianを操作するもので、スクリプトによる自動化や外部ツールとの連携のため、と書いています。開発者向けの命令について、AIのコーディング用エージェントが、プラグインのテストやデバッグに使える、という趣旨の記載があります。それ以外の使い方でAIから使えるかは、公式には書かれていませんでした。AIのツールから呼ぶときの、読み取り系の命令だけを通す包み方は、08にあります(この記事の案)。

準備(公式)

  1. Obsidianのインストーラーの版が1.12.7以降であることを確かめる。
  2. 「Settings → General」で「Command line interface」をオンにし、案内に従って登録する。
  3. 端末を開き直す(Windowsは、PATHの反映が、端末の再起動後のため)。
  4. 確認:obsidian help

OSごとの登録先は、公式によると、Windowsは Obsidian.com という中継ファイルを Obsidian.exe の隣に置いてPATHに足し、macOSは /usr/local/bin/obsidian へのシンボリックリンク(管理者の承認が要る)、Linuxは ~/.local/bin/obsidian へコピーします。デスクトップアプリが動いている必要があり、動いていなければ最初のコマンドが起動します。

書き方(公式)

次は、この記事で組んだ例です(公式の書き方に合わせたもので、動作は確かめていません)。公式のページに例として載っているのは、obsidian daily と obsidian search query="meeting notes" です。

obsidian vault=Notes search query="meeting notes" format=json
obsidian read path="Templates/Recipe.md"
obsidian backlinks file=Recipe format=json

命令の一覧(公式)

公式の「Complete Command List」は、General、Bases、Bookmarks、Command palette and hotkeys、Daily notes、File history、Files and folders、Links、Outline、Plugins、Properties、Publish、Random notes、Search、Sync、Tags、Tasks、Templates、Themes and snippets、Unique notes、Vault、Web viewer、Word count、Workspace、Developer の組に分かれています。個々の命令の引数は obsidian help <命令名> で見られる、と書かれています。delete は、既定ではファイルをゴミ箱に移し、permanent フラグを付けると、ゴミ箱を通さず消します。sync は on(再開)か off(一時停止)を取り、plugins:restrict は on(制限モード)か off を取ります。eval と dev: で始まる命令は、プラグインやテーマの開発者向けの区分(Developer)に入っています。命令を影響の大きさで分けた表(この記事の整理)は、08にあります。

渡るデータ

外し方

「Settings → General」の「Command line interface」をオフにします。登録で足されたもの(macOSのリンク、Linuxのコピー、WindowsのPATH)は、公式のヘルプに、消す手順は書かれていませんでした。

うまくいかないとき(公式の確認点)

症状 確認すること
obsidian が見つからない 版が1.12.7以降か。端末を開き直したか。設定のスイッチを一度切って入れ直し、再登録したか
反応がない Obsidianが動いているか(CLIは動いているアプリに接続する)
macOSで動かない ls -l /usr/local/bin/obsidian でリンクを確認。古い登録の # Added by Obsidian の行が ~/.zprofile に残っていないか
Linuxで動かない ~/.local/bin がPATHにあるか。~/.local/bin/obsidian があるか。なければコピーして chmod 755
別のVaultに効く vault=<名前> を最初のパラメータにしたか

連携3:Headless Sync(デスクトップアプリなしで同期する)

公式の「Headless Sync」は、デスクトップアプリなしで、コマンドラインからSyncのVaultを同期するクライアントです。ヘルプは、CIやエージェントなど自動化の流れに向く、と書き、「open beta」と表記しています。GitHubのREADMEには、ベータの記載が見つかりませんでした。ヘルプの表記(open beta)に合わせて、この記事ではベータの機能として書いています。

条件と警告(公式)

手順(公式のクイックスタートの写し)

npm install -g obsidian-headless
ob login
ob sync-list-remote
cd ~/vaults/my-vault
ob sync-setup --vault "My Vault"
ob sync                  # 1回だけ同期
ob sync --continuous     # 変更を監視して続けて同期

ob sync-config の主なオプション(公式の一覧から)

オプション 値 公式の説明
--mode bidirectional(既定)、pull-only、mirror-remote pull-only は、受け取るだけで、ローカルの変更は無視。mirror-remote は、受け取るだけで、ローカルの変更は元に戻す
--conflict-strategy merge、conflict 衝突のときの扱い
--file-types image、audio、video、pdf、unsupported 同期する添付の種類(カンマ区切り。空で一覧を消す)
--configs app、appearance、appearance-data、hotkey、core-plugin、core-plugin-data、community-plugin、community-plugin-data 同期する設定の種類(カンマ区切り。空で、設定の同期をしない)
--excluded-folders フォルダ名(カンマ区切り) 同期から外すフォルダ(空で一覧を消す)

渡るデータ

Syncのサーバーとの通信です。暗号化は、リモートのVaultを作るときに選んだ方式(エンドツーエンドか標準)のままです。公式は、Headlessも、デスクトップと同じ暗号化とプライバシーの保護を使う、と書いています。標準の暗号化は、鍵をObsidianが持ちます(Syncのセキュリティのページ)。

公式の資料の食い違い(確かめる点)

外し方(公式): ob sync-unlink(Vaultとの接続を切り、保存した認証情報を消す)。ob logout(ログアウトして認証情報を消す。READMEの記載)。

連携4:Obsidian URIで、リンクからObsidianを操作する

公式ヘルプ「Obsidian URI」の内容です。obsidian://アクション?パラメータ=値 の形のリンクで、Obsidianを操作します。値は符号化します(/ は %2F、空白は %20)。

アクション 内容 主なパラメータ
open Vaultやファイルを開く vault、file、path、prepend、append、paneType
new ノートを作る vault、name、file、content、clipboard、silent、append、overwrite、x-success
daily デイリーノートを作る・開く(Daily notesが要る) new と同じ
unique ユニークノートを作る(Unique note creatorが要る) vault、paneType、content、clipboard、x-success
search 検索を開く vault、query
choose-vault Vaultの管理画面を開く なし

連携5:コミュニティの連携プラグイン(公式が運営するものではない)

公式のコミュニティ・ディレクトリに載っていた2件を、掲載ページの作者の説明の範囲で読みました。おすすめではありません。動かして確かめていません。

作者の説明の要約です。MCPサーバー系は、VaultをMCP経由で外部のAIに見せるもので、読む・作成・編集・名前変更・削除、添付の扱い、検索、セッション一覧などの道具があり(掲載ページの表で21行。件数そのものの記載はありません)、通信は端末内(localhost、既定のポート27123)で認証トークンつき(切る設定もある)、パスやタグの除外設定があります。作者は「Beta」と表示し、スコアカードは「Review: Caution」、デスクトップのみです。AIチャット系は、チャットのサイドバーと文章加工で、OpenAI、Anthropic、Google Gemini、Groq、Ollamaなどの提供元へ送ります。

つまずきの一覧(各連携の確認点のまとめ)

Interpreterの項が出ないときは「Enable Interpreter」とテンプレートのプロンプト変数 {{"..."}} を、Ollamaの403は OLLAMA_ORIGINS と起動し直しを、Ollamaの的外れな答えはコンテキスト上限(2048)を、CLIは連携2の表を、Headless Syncの衝突は同じ端末でのデスクトップSyncとの併用を、LinuxでURIが開かないときは obsidian.desktop の登録を、それぞれ確かめます。AIが書いたリンクの崩れなど、フォルダとして渡す案の確認点は08にあります。

気をつけること

出典