3行でいうと
- 資料を入れる向きでは、Googleドライブから取り込んだソースは数分ごとに自動で同期されます。元のドライブのファイルを、Gemini Notebookが消したり書き換えたりすることはない、と公式は書いています。
- GeminiアプリとAI Modeでも、同じノートブックを見られます。ただし、Studioの生成物(Audio Overviewなど)を作れるのは、Gemini Notebookだけです。AI Modeは、欧州経済領域(EEA)を除く国で、英語のみ、と書かれています。
- 作ったものを出す向きでは、メモのGoogleドキュメントへの書き出しと、音声・動画・マインドマップなどのダウンロードが、公式のヘルプに書かれています。
- プログラムから呼べるAPIは、読んだ範囲では「Gemini Notebook Enterprise」(Google Cloudの企業向け)のものだけで、「Preview」と書かれています。このほか、Gemini Enterpriseの検索対象にするデータストア(Preview)も、公式のGoogle Cloudの資料にあります。個人向けの公開APIや、MCPの公式の案内は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- コミュニティ製・第三者製のツールは、この記事の根拠にしていません。公式の資料にも、一覧は見つかっていません。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini Notebook(旧 NotebookLM)を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名、住所、項目名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない箇所は「確認できていない」と書いています。
先に結論
- つなぎ先は、ほとんどがGoogle自身のもの。 読んだ範囲の「連携」は、Googleドライブ、Play Books、YouTube、Geminiアプリ、AI Mode、Googleドキュメント、Google Cloudなど、すべてGoogleが運営するものでした。
- 他社のAI(ClaudeやChatGPTなど)につなぐ公式の仕組みは、読んだ範囲では見つかっていません。 個人向けの公開API、公式のMCPサーバー、公式のプラグインの案内は、読んだ範囲では見つかりませんでした。これは「ない」という意味ではなく、「見つけられなかった」という意味です。
- データの流れ先は、つなぎ方で違う。 AI Modeのチャットは広告やモデルの改善に使われることがありますが、ノートブックのソースと指示はそれらには使われない、と書かれています。詳しくは下の表にまとめます。
- 企業向けは別の仕組み。 データがお客様のGoogle Cloudのプロジェクトの中に置かれ、場所を選べて、暗号鍵や境界の管理にも対応します。
前提:用語をそろえる
- 同期(sync):Googleドライブの元のファイルが変わったら、ノートブックの中のソースにも反映されることです。
- AI Mode:Google検索の中の、AIと対話するモードです。
- API:プログラムから機能を呼び出すための窓口です。
- Preview:正式提供の前の段階です。公式は、Previewの機能は「現状のまま」提供され、サポートが限られることがある、と書いています。
- MCP(Model Context Protocol):AIアプリと外のサービスをつなぐ共通の決まりです。この記事では、公式の案内が見つからなかった、という点だけ扱います。
たとえ話:台所に資料を運ぶ、3つの勝手口
NotebookLMを、資料を材料に料理を作る台所だとします。Googleドライブは「冷蔵庫から材料を取る」ことで、中身が変わると台所の材料も更新されます。GeminiアプリやAI Modeは「同じ台所を別の入口から見る」ことで、入口によって、できる料理(生成物)が違います。企業向けのAPIは、「プログラムが決まった窓口から材料を出し入れする」ことです。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
向き1:資料を入れる(公式が運営)
Googleドライブ
公式の「Add or discover new sources for your notebook」によると、次のとおりです。
| 項目 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 取り込み | 対応するファイルを、1つでも複数でも取り込める。「閲覧以上」の権限が要る |
| 同期 | 取り込んだソースは数分ごとに自動で同期され、ノートブックを開いたときにも更新される。手動では、ソースを開いて「Click to sync with Google Drive」を押す |
| 権限をなくしたとき | 元のファイルが消えたり、アクセス権を失ったりすると、そのソースは使えなくなる。使えなくなったソースも、上限の数には数えられるが、チャットやStudioでは参照されない |
| 元のファイルへの影響 | Gemini Notebookは、元のドライブのファイルを削除も編集もできない |
| 取り込めないもの | 脚注とコメントは入らない。Googleドキュメントとスプレッドシートの複数のタブは、1つのソースとして取り込まれる |
| 検索 | ソースのパネルで、「Drive」を選んで調べられる(Fast Research) |
そのほかの入口
- Play Books。 同じアカウントでPlay Booksにログインし、「Add sources」→「Play Books」から、対象の購入済みの本を選ぶ。本の文字の部分だけ。Gemini Notebookの中でだけ追加できる、とGeminiアプリのページに書かれている。
- WebのURLとYouTube。 Webは文字だけ、YouTubeは字幕の文字起こしだけを取り込む。
- Geminiのチャット。 ソースの種類の一覧に「Gemini Chats」が出てくる。Geminiアプリ側で、ノートブックについてのチャットは、ソースのパネルに読み取り専用のスレッドとして出る、と書かれている。
- モバイルの共有。 端末のWebページ、PDF、YouTube動画を、Gemini Notebookに共有して入れられる。
向き2:GoogleのほかのAIと同じノートブックを見る(公式が運営)
Geminiアプリ
公式の「Notebooks in Gemini Apps」(Gemini Notebook Helpの記事)によると、次のとおりです。
- Gemini Notebookで作ったノートブックは、Geminiのナビゲーションにも出る。どちらのアプリからでも、見る、編集する、チャットする、ができる。
- ノートブックの名前の変更、ソースの追加、カスタム指示の更新は、両方のアプリに同期される。カスタム指示は、2つのアプリで1セット。
- 答えの根拠が違う。 Gemini Notebookの答えは、ノートブックのソースだけに基づく。Geminiの答えは、Web検索などのツールも使うことがある。
- 生成物が違う。 Audio Overview、Video Overview、Infographic、Slide Decksなど、Studioのものは、Gemini Notebookだけで作れる。Geminiでは作れない。
- 共有が違う。 Geminiのチャットが入ったノートブックは、非公開で、共有できない。Gemini Notebookで共有されたノートブックは、Geminiには見えないが、Gemini Notebookでは使える。共有すると、Geminiのチャットも協力者に見える、とも書かれているが、同じページの中で書き方が食い違って見える(どちらが現在の仕様かは、読んだ範囲では確認できていない)。
- 削除。 Gemini Notebookでノートブックを消すと、ノートブックとソースが消える。Geminiの会話は、Geminiの通常のチャット一覧に戻る。
-
データ。 ファイルとチャットは、フィードバックを送らない限り、基盤モデルの直接の学習には使われない。Geminiアプリのチャットは、「Keep Activity」の設定に従って保存される。Keep Activityをオフにしたり、Geminiの履歴を消したりしても、Gemini Notebookのデータは消えない、と書かれている。
-
Geminiアプリ側のヘルプ(「Create and use notebooks in Gemini Apps」)には、チャットの自動保存、ノートブックのメモリ、Googleドライブのソースなどは、Keep Activityがオンのときだけ使える、オフでもノートブックとのチャットはできる、と書かれている。
AI Mode(Google検索)
公式の「About notebooks in AI Mode in Google Search」によると、次のとおりです。
- Gemini Notebookで作ったノートブックは、AI Modeにも自動で出る。
- 対応するのは、Gemini Notebookが使える国のうち、欧州経済領域(EEA)を除く国。今は英語のみ。実験やbetaかどうかは、そのページには書かれていなかった。
-
AI Modeのチャットは、AI Modeの中だけにあり、GeminiやGemini Notebookとは同期しない。
-
自分が持ち主で共有しているノートブックはAI Modeにも出るが、他の人が持ち主で自分に共有されたノートブックは、AI Modeには出ない(Gemini Notebookでは使える)。ノートブックやソースの削除は、他のアプリにも同期される。
- データ。 AI Modeのチャットは、広告の収益化、個人化、Googleの生成AIの改善に使われることがある。ノートブックのソースと指示は、それらの目的には使われない、と書かれている。
なお、公式ブログ(2026年7月16日付)は、AI Modeへの対応を「近いうちに」と書いていました。一方、現在のヘルプには、このページがあります。
向き3:作ったものを外へ出す(公式が運営)
| 出し方 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| メモ → Googleドキュメント | メモにカーソルを合わせ、「More」→「Export to Docs」。新しいドキュメントが開く。ドキュメント側の変更はメモに戻らず、共有の権限も引き継がれない |
| Audio Overview | リンクの共有(ノートブック全体にアクセスできる設定が要る)、ノートブックの共有、「Download」のファイルを共有、の3通り |
| Video Overview | 同様に、リンク、ノートブックの共有、ダウンロード |
| Mind Maps | マインドマップのウィンドウから、ダウンロードできる |
| Infographic | モバイルでは、PNGでダウンロードできる |
| レポート | 「Share」→「Copy link to Report」。受け取る人は、ノートブック全体へのアクセスが必要 |
| 表(Sheets) | メニュー名の一覧に「Export to Sheets」が出ているが、どの機能の書き出しかは、読めていない |
Play Booksの本をソースにしたノートブックは、出版社の制限で、ダウンロードできないことがある、と書かれています。
向き4:プログラムから呼ぶ
Gemini Notebook Enterprise の API(Google Cloud。Preview)
公式のGoogle Cloudの資料は、Gemini Notebook Enterpriseを、個人向けとは別の、企業向けの版だと説明しています。
| 項目 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 位置づけ | 利用者は、お客様のGoogle Cloudのプロジェクトで使う。Google Cloudとの契約の条件に従う、生成AIのサービス |
| 認証 | Cloud Identity、または第三者のID基盤(Microsoft Entra ID、Okta、Pingなど)。OIDCまたはSAML 2.0(どちらもログインの仕組みの規格名) |
| 必要な役割 | 利用者は「Cloud NotebookLM User」、管理者は「Cloud NotebookLM Admin」 |
| データの場所 | お客様のプロジェクトの中。米国またはEUのマルチリージョン。個人向けは場所を指定できない |
| 安全の機能 | VPC Service Controls、顧客管理の暗号鍵(CMEK)、データの所在地の指定に対応。公式のページの目次には、Model Armor、機密データの保護、利用の監査ログの項目も並んでいる。個人向けにはない、と書かれている |
| 共有 | 同じGoogle Cloudのプロジェクト内に限られる。公開はできない |
| 提供状況 | ソースを扱うAPIの資料の冒頭に「Preview」と書かれている。ほかのAPI(ノートブックの作成と管理、Audio Overview、単独のポッドキャスト生成)の段階は、読んだ範囲では確認できていない |
ソースを追加するAPIの資料(「Add and manage data sources in a notebook (API)」)には、次の項目が書かれています。
- 住所の形は
https://{ENDPOINT_LOCATION}-discoveryengine.googleapis.com/v1alpha/projects/{PROJECT_NUMBER}/locations/{LOCATION}/notebooks/{NOTEBOOK_ID}/sources:batchCreateです。ほかに、uploadFile、get、batchDeleteがあります。 batchCreateで追加できるのは、Googleドキュメント・スライド(Drive)、生のテキスト、Webの内容、YouTubeの動画です。uploadFileでは、pdf、txt、md、docx、pptx、xlsx、音声、画像(png、jpg、jpeg)をアップロードします。- 認証は、
gcloud auth print-access-tokenのトークンです。Googleドキュメントとスライドには、gcloud auth login --enable-gdrive-accessで、Driveの権限を持つ利用者の資格情報が要ります。 - 取得した要約では、資料の中に、
batchDeleteの資源名の書き方の食い違い(sourceとsources)や、uploadFileの例が途中で終わっている点が見つかりました。公式の資料が直っているかは確認できていません。使う前に、最新の公式の資料で確かめてください。
個人向け(無料・有料の個人アカウント)のAPI
個人向けのGemini Notebookを、プログラムから呼ぶ公式のAPIは、読んだ範囲では見つかりませんでした。「公式の資料では確認できていない」と書きます。
MCPと、他社AIとの連携
Gemini Notebookを、MCP(Model Context Protocol)や、ClaudeやChatGPTなどの他社のAIアプリにつなぐ公式の案内は、読んだ範囲では見つかりませんでした。第三者が作った連携があるかどうかは、この記事の根拠にしないため、調べていません。
公式が運営するものと、第三者のもの
| 区分 | 例 | 運営するのは | 公式の資料での扱い |
|---|---|---|---|
| 公式が運営 | Googleドライブの取り込みと同期、Play Books、YouTubeの取り込み | 「Add or discover new sources」に手順がある | |
| 公式が運営 | Geminiアプリ、AI Modeとの同期 | 「Notebooks in Gemini Apps」と「About notebooks in AI Mode」に書かれている。できることに違いがある | |
| 公式が運営 | メモのGoogleドキュメントへの書き出し、ダウンロード | 各機能のヘルプに書かれている | |
| 公式が運営(企業向け、Preview) | Gemini Notebook EnterpriseのAPI、およびGemini Enterpriseの検索対象にするデータストア | Google Cloud | 「Preview」と明記された資料がある(データストアは、ノートブックのタイトルを検索できるようにするもの、と書かれている) |
| 第三者 | 他社のAIアプリ、コミュニティ製の連携、非公式のツール | それぞれの作者 | 読んだ範囲では、公式の資料に一覧や案内が見つからなかった。根拠にしていない |
第三者のツールを使う場合は、作者と、データがどこへ送られるか、ログインの情報を渡すことにならないかを、自分で確かめてください。個人のアカウントには、公式の公開APIがありません(読んだ範囲では)。非公式の方法は、規約や仕様が変わると使えなくなることがあります(見立て)。
データはどこへ流れるか
| つなぎ方 | 流れ先(公式の記載) |
|---|---|
| Googleドライブからの取り込み | ドライブのファイルの内容が、ノートブックにコピーされる(同期は数分ごと)。元のファイルは変わらない。Workspace管理者向けの公式ページには、Gemini NotebookはDriveのファイルをキャッシュし、組織のデータ所在地の設定は、そのキャッシュには適用されない、と書かれている |
| Geminiアプリとの同期 | 同じノートブックを両方で見る。Geminiのチャットは、Keep Activityの設定に従う。ノートブックのデータは、Keep Activityを切っても消えない |
| AI Mode | AI Modeのチャットは、広告、個人化、モデルの改善に使われうる。ノートブックのソースと指示は使われない |
| 共有 | 共有した相手が、ソースとメモを見られる。Geminiのチャットがあれば、それも見える |
| フィードバック(親指の評価) | 質問、ソース、出力などが集められ、専門のチームが確認することがある。Googleアカウントとは切り離され、最長3年保存される。Gemini Notebookの内容は、Geminiアプリの履歴をオフにしていても含まれる、と書かれている |
| Enterprise | お客様のGoogle Cloudのプロジェクト内(米国またはEUのマルチリージョン) |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini Notebook(旧 NotebookLM)を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式の説明を読んだ範囲です。
- 「他社AIとの公式の連携は見つからなかった」は、「ない」という意味ではありません。読んだページに書かれていなかっただけです。
- 同期でも、元の資料の持ち主の権限が変わると、ノートブックの中のソースは使えなくなります。共有するときは、ソースの元の権限も確認してください。
- 共有、公開、リンクでの生成物の共有は、データの流れ先を増やします。特に、仕事の資料は、組織の決まりを確認してください。
- Enterprise向けのAPIはPreviewで、資料にも食い違いがありました。本番で使う前に、最新の公式の資料を確認してください。
- 規約やデータの扱いの解釈は、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Add or discover new sources for your notebook(NotebookLM Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Notebooks in Gemini Apps(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Create and use notebooks in Gemini Apps(Gemini Apps Help、Google、確認日 2026-10-24)
- Turn Gemini Notebook on or off for users(Google Workspace管理者向けの公式ページ、Google、確認日 2026-10-24)
- About notebooks in AI Mode in Google Search(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Create & add notes in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate Audio Overview in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate Video Overviews in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Use Mind Maps in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate reports in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Create a notebook in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Privacy and Terms of Use in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Get started with the Gemini Notebook mobile app(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- What is Gemini Notebook Enterprise?(Google Cloud Documentation、Google、確認日 2026-10-23)
- Add and manage data sources in a notebook (API)(Google Cloud Documentation、Google、確認日 2026-10-23)
- Connect Gemini Notebook Enterprise as a search source (Preview)(Gemini Enterprise Documentation、Google Cloud、確認日 2026-10-23)
- NotebookLM is now Gemini Notebook(Google公式ブログ、Google、2026年7月16日、確認日 2026-10-23)