3行でいうと
- 公式が用意しているAI機能は、会話モード(AIがプロンプトを書く、ウェブだけ)、Describe(画像からプロンプト案を作る)、Edit Model(指示と参考画像で作る・直す)です。公式の更新情報には、Alpha版で試験中の「Thinking Mode」もあります。
- 公式のコミュニティガイドラインは、公式はAPIを提供していないと書いています(まれな例外あり)。公式の更新情報(2025年7月16日付)には、企業向けのAPIを「調べ始めた段階」で、申込のフォームがある、と書かれています。それ以降の更新は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 規約の側では、自動化ツールの使用と、アカウントの共有・再販売が禁止されています(コミュニティガイドラインと利用規約)。違反するとブロックされうる、とガイドラインにあります。
- 外部とのやりとりで公式が書いているのは、画像のアップロード、画像のURLを使った参照、ダウンロード、Discordの利用です。Discordは別の会社のサービスです。
- 文章を書くAIにプロンプトの案を作ってもらい、Midjourneyには自分で貼る、という使い方は、公式の資料に書かれているものではなく、僕らの見立てです。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。第三者の解説や、第三者が作ったAPI風のサービスの説明は、根拠にしていません。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「確認できていない」「読んだ範囲では見つからなかった」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- 公式の側には、Midjourneyの中のAI機能がある。 会話モード、Describe、Edit Model、Personalization(好みの学習)です。
- 公式のAPI、プラグイン、MCPは、読んだ範囲では確認できていない。 公式の更新情報に、企業向けAPIは「調べ始めた」と書かれた投稿があるだけです。
- 第三者が「Midjourney API」をうたうサービスを作っているかどうかは、公式の資料では確認できません。 一方で、公式のガイドラインと規約は、自動化や第三者アプリの利用を禁止事項として挙げています。使う前に、公式の規約を読んでください。
- データの行き先は、使う入口で変わる。 ウェブならMidjourneyのサーバー、Discordならそれに加えてDiscord社のサービスを通ります。
- ほかのAIとの組み合わせは、人が間に入る。 僕らの見立てでは、これがいちばん規約の面で迷いにくい形です。
前提:用語をそろえる
- API:プログラムから機能を呼び出す入口です。
- MCP:AIアプリと外部のツールをつなぐ、共通の約束ごとです(公式のMidjourneyの資料には出てきません)。
- 自動化:人が押さずに、プログラムが生成を繰り返すような使い方です。公式は、これを禁止事項に挙げています。
- 公式が運営するもの/第三者製:公式が作って運営しているものと、ほかの会社や個人が作ったものです。この記事では、第三者製を「公式の資料で確認できない」ものとして扱います。
- ボット(Midjourney Bot):Discordの中で動く、Midjourneyの公式のアプリです。
たとえ話:専用の窓口と、勝手につないだ抜け道
Midjourneyの画像づくりは、店の窓口(ウェブとDiscord)で注文する形です。店が用意した窓口の中には、注文のメモを一緒に考えてくれる係(会話モード)もいます。ほかの店や機械から、窓口を通さずに自動で注文を流し込むやり方は、この店の規則では禁止側に書かれています。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
公式が用意しているもの
1. 会話モード(Conversational mode)
- ふつうの言葉で考えを伝えると、AIがプロンプトを書いてくれます。文字入力のほか、マイクの声でも使えます。声での入力にはDraft modeが必要、と公式の「Draft & Conversational Modes」に書かれています。
- 「画像1」「画像2」のように、作った画像を指して変更を頼めます。
- 対応するバージョンは、V7とV8.1と書かれています。ウェブだけの機能です。
2. Describe
- 画像を入れると、その画像を言葉で表すプロンプト案が4つ返ります。V8.1とV8.2では、より長く詳しい案になる、と公式は書いています。
- ウェブでは、画像をImagine barへドラッグします。Discordでは
/describeです。
3. Edit Model
- 文章での指示と、最大4枚の参考画像で、画像を作る・変える機能です。V8.1とV8.2で使えます(公式の「Edit Model」、更新情報は2026年8月27日付)。
- ウェブのImagine barから、またはDiscordで
--editと画像のURLを付けて使います。
4. Thinking Mode(Alpha版で試験中)
公式の更新情報(2026年10月8日付)によると、Alpha版のウェブ(alpha.midjourney.com)で、作った画像のライトボックスから「Rerun (Thinking)」を押す試験が行われています。全員向けではなく、フィードバックを求める段階、と書かれています。ここでは「実験的」として扱い、日常の使い方には含めません。
5. Personalization と Moodboards
好きな画像の選び方から、自分の好みを覚えさせます。これはAIの学習のようなものですが、公式の説明書の範囲では、自分のプロファイルに反映される仕組みです。ウェブで作り、Discordのプロンプトで --p を付けて使えます。
6. 公式のAPIについて
- 公式の更新情報「Enterprise API Survey」(2025年7月16日付)は、まだ使えるAPIはなく、企業向けのAPIを「調べ始めた」段階、と書いています。申し込みのフォームがあり、API案、必要な機能、更新の通知を登録できる、という趣旨です。
- それ以降に正式なAPIが出たかどうかは、読んだ範囲では見つかりませんでした。公式のDocsに、開発者向けのページも、読んだ範囲では見つかりませんでした。
7. プラグイン、MCP、ほかのAIアプリとの連携
読んだ範囲の公式の資料には、見つかりませんでした。「ないと確認した」ではなく「見つからなかった」です。
画像や設定を出し入れする道
| 道 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| アップロード | ウェブはImagine barの画像アイコンから。1枚10MBまで(公式の「Creating on Web」。ファイル形式は公式の資料では確認できていない) |
| 画像のURLで参照 | Discordでは、公開された画像のURLをプロンプトに入れる。手元の画像は、Discordにアップロードして得たURLを使う。DMや非公開サーバーにアップしないと、他の人に見えて使われうる、と公式が注意している(「Hosting Images in Discord」) |
| ダウンロード | 画像の詳細から保存できる。Organizeでは、複数選んで一括、またはフォルダごとにダウンロードできる |
| エディターの書き出し | 消した部分を透明にしたPNGを含めて書き出せる、と「Editor」に書かれている |
| オプションセット | Discordで作ると、ウェブのプロンプトでも使える(「Transitioning to Web」) |
| 画像から文章へ | Describe(上記) |
アカウント全体の画像やプロンプトを、ほかのサービスへ「一括エクスポート」する仕組みは、読んだ範囲の公式の資料では確認できていません(04で扱います)。
公式が運営するものではない:第三者のもの
読んだ範囲では、公式の資料に、第三者のアプリや外部のサービスの紹介は載っていません。確認できたのは、公式が書いている禁止の側だけです。 - コミュニティガイドライン(4.2)に、公式はAPIも第三者のアプリやスクリプトも提供していない、自動化は規約で厳しく禁止、と書かれている。4.1と4.3には、1人1アカウントと、アカウントの共有を含む再販売・再配布の禁止が書かれている。 - 利用規約に、リバースエンジニアリング、自動化ツール、再販売の禁止、1人1アカウントの趣旨が書かれている(要約で確認、細かい文言は読み切れていません)。 - 禁止に反すると、警告、時間制限、ブロック、利用停止になりうる、とガイドラインに書かれている。
つまり、第三者が作った「ボット」「API風のサービス」は、公式の資料で中身も安全性も確認できず、規約上の問題になりうる、というのが、公式の資料から言える範囲です。具体的な製品名は、根拠にした資料に出てこないので、ここでは挙げません。
データはどこへ流れるか(まとめ)
| つなぎ方 | データの流れ(公式の資料から読み取れる範囲) |
|---|---|
| ウェブで生成 | プロンプト、アップロードした画像は、Midjourneyへ。作品は既定で公開されうる |
| Discordで生成 | 上に加えて、DiscordのサービスにメッセージやURLが載る。Discordの扱いは、Discord社の規約による(この記事では読んでいません) |
| Describe、Edit Model、動画 | アップロードした画像はMidjourneyが処理する。人物の画像は、本人の同意などが必要、と規約が書いている |
| 会話モード | 話したり書いたりした内容が、Midjourneyへ。ほかのAI会社を通るかどうかは、公式の資料では確認できていません |
| ログイン | DiscordかGoogleのアカウントで認証する |
公式の「Public Summary of Training Content」(2026年3月17日付の表示)の要約には、ユーザーとモデルのやりとり(プロンプトなど)を学習に使った、と読める箇所がありました。ただし要約の形での取得なので、文言は公式の原文で確かめてください(04でも触れます)。
僕らの見立て(事実とは分けています)
- 文章を書くAIに「こういう絵を作りたい。Midjourneyのプロンプトにして」と頼み、できた案を自分でImagine barに貼る、という組み合わせは、公式の規約に触れにくい形だと僕らは考えています。ただし、これは公式がすすめている使い方ではなく、規約の判断は専門家や公式に確認してください。
- その場合、文章AI側に渡す内容(自分の作品の説明、人の名前、画像など)は、そのAIの規約と設定で扱われます。Midjourneyの規約とは別です。
- 自動で大量に作りたいなら、公式の企業向けAPIの案内を待つか、問い合わせるのが筋、というのも見立てです。
気をつけること
- 「公式のAPI」「公式のMCP」をうたうページがあっても、公式の資料(docs.midjourney.com、updates.midjourney.com)に載っているかを確かめてください。この記事では、載っているものだけを公式扱いにしています。
- 画像のURLを公開の場所に置くと、他の人に見えます。参照画像は、非公開の場所にアップロードする、と公式は勧めています。
- 他の人の画像や顔を使う編集は、権利と同意が必要です。公式は、人物の悪用やディープフェイクを禁止しています。
- Thinking Modeなど、Alpha版の機能は、予告なく変わることがあります。
- 規約の解釈は専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Draft & Conversational Modes(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Describe(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Edit Model(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Edit Model for V8(Midjourney Updates、2026-08-27、確認日 2026-10-23)
- Testing Thinking Mode(Midjourney Updates、2026-10-08、確認日 2026-10-23)
- Enterprise API Survey(Midjourney Updates、2025-07-16、確認日 2026-10-23)
- Community Guidelines(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Terms of Service(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Hosting Images in Discord(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Creating on Web(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Editor(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Transitioning to Web(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Personalization(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Add Midjourney to Your Discord Server(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Logging In & Connecting Accounts(Midjourney Docs、確認日 2026-10-23)
- Public Summary of Training Content(Midjourney Docs、2026-03-17の表示、確認日 2026-10-23)