3行でいうと
- Makeは、ブラウザで動くサービスです。部品(モジュール)をつないだ流れを「シナリオ」と呼び、画面(Scenario Builder)の上で作ります。公式のトップページは「Build and manage AI agents and automations in one visual landscape」と名乗っています。
- 無料のFreeプランがあります。公式のトップページには、クレジットカードの登録は不要で期間の制限もない、と書かれています。料金ページの文章では、Freeは「月1,000クレジット」、データストアは1つ、データの保存容量は1MBと読み取れました。Freeで同時に有効にできるシナリオが2つ、という記載が、公式ヘルプのAIエージェント(旧版)の記事にあります。料金ページには有効なシナリオ数の記載を見つけられていないため、現在も同じかは確認できていません。
- 使った量の単位は、以前の「オペレーション」から「クレジット」に変わっています。公式ヘルプによると、既存のオペレーションは1対1でクレジットに換算されました。
- データは、Makeのクラウド上に置かれます。組織(Organization)を作るときに、保存と処理の地域として米国(US)か欧州連合(EU)を選び、あとから変更できない、と公式ヘルプに書かれています。
- 料金の金額は、公式の料金ページの文章からは読み取れませんでした(金額が画面の描画で出る部分を取得できていません)。実際の金額は、公式の料金ページで確かめてください。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名や用語は、公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Makeは「つなぐツール」。 文書を書くツール(Notionなど)とは違い、アプリとアプリのあいだでデータを受け渡し、決まった流れを自動で動かすのが中心です。AIを入れた流れも作れます(03で扱います)。
- 無料で試せる。 Freeプランには、クレジットカードの登録も期間の制限もない、と公式のトップページは書いています。ただし、使える量には上限があります。
- 「クレジット」が使った量の単位。 公式ヘルプのCreditsの記事は、クレジットを課金の単位と説明し、以前の「オペレーション」という言い方に置き換わったと書いています。ふつうの動作は1オペレーションにつき1クレジットで、AI関連の機能は、もっと使うものがあります。
- データの置き場所は、組織を作るときに決まる。 US か EU の選択は、あとから変えられません。使いはじめる前に決める、数少ない項目です。
- AIを使う前に、渡す範囲を決める。 AIの機能は、ほかのアプリの内容を読む流れを作れます。何を渡すかは、自分で決めることになります。
前提:用語をそろえる
- シナリオ(Scenario):Makeで作る「自動の流れ」1本のことです。公式の最初のガイドは、「データをアプリやサービスのあいだでどう受け渡し、どう加工するかを示す、モジュールの並び」と説明しています。
- モジュール(Module):シナリオを作る部品です。公式ヘルプは、モジュールを、トリガー(Triggers。サービスの変化を見つけて取り込む)、検索(Searches。データを取りに行く)、アクション(Actions。取ったデータを処理する)、ユニバーサル(Universal。専用の部品がないときにAPIを直接呼ぶ。「Make an API Call」と表示されることが多い)の4つに分けています。
- トリガー:シナリオの最初に置く部品で、1本のシナリオに1つだけです。新しいデータがあるかを一定の間隔で見に行く「ポーリング」型と、サービス側から知らせが届くと同時に動く「インスタント」型があります。
- バンドル(Bundle):モジュールが受け渡すデータの1まとまりです。1通のメール、表の1行、のようなものと考えてください。
- オペレーション(Operation):公式ヘルプの定義では、「データを処理する、または新しいデータを確かめる、モジュール1回分の実行」です。
- クレジット(Credit):使った量を数える単位で、課金に使われます。後ほど詳しく書きます。
- 組織(Organization)とチーム(Team):組織は、シナリオ、ユーザー、データをまとめる一番上の入れ物で、プランと請求は組織ごとです。新しい組織には、最初に「My Team」というチームが1つあります。
- アプリ(App)とツール(Tool):アプリは、外のサービスとつなぐ部品の束で、「接続(connection)」が要ります。ツールは、接続が要らない部品(繰り返しや集計など)です。ここでの「ツール」は、AIの文脈で言う「ツール」とは別の意味です。
たとえ話:自動の流れ作業ライン
Makeを、小さな工場の流れ作業ラインだと考えてみます。モジュールは1つ1つの作業台、シナリオはその並びです。最初の作業台(トリガー)が「新しい荷物が来たか」を見張り、荷物(バンドル)が来るたびに、あとの作業台が順番に仕事をします。作業台が1回働くたびに、作業の回数(オペレーション)が数えられ、その回数や量の分がクレジットとして減っていきます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで使えるか
公式のトップページと公式ヘルプから読み取れる入口は、次のとおりです。
| 入口 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| Web(ブラウザ) | 画面(Scenario Builder)でシナリオを作る。トップページの「Try it free」は make.com/register につながる |
| 外のAIアプリから | ClaudeやChatGPTなどのAIアプリから、Makeのシナリオを動かしたり作ったりできる(Make MCP serverなど。03で扱う) |
| スマホやデスクトップのアプリ | 読んだ範囲では、専用アプリの記載は確認できていません |
対応するブラウザや動作条件は、読んだ範囲では見つかりませんでした。日本語の画面があるかも、読んだ範囲では確認できていません。
アカウントと組織:最初に作るもの
- 登録。 公式のトップページに、無料で始めるリンク(Try it free)があります。無料のプランは、クレジットカードの登録も期間の制限も要らない、と書かれています。
- 組織を作る。 公式ヘルプのOrganizationsの記事によると、プロフィールの「Organizations」タブから「Create organization」を選び、名前(1〜128文字)と、Region、Timezone、Countryを入れて保存します。Countryは今は使われていない、と書かれています。
- 地域(Region)。 利用できるデータセンターは、米国(US)と欧州連合(EU)の2つです。地域は、データが保存され処理される場所を決めるもので、会社やユーザーのいる場所ではありません。近い場所を選ぶと遅延が少ないかどうかは、読んだ範囲では確認できていません。作成後に地域は変更できません。
- ロール(役割)。 Owner、Admin、Member、Accountant、App Developer、Guestがあります。Ownerだけが、所有権の移転と組織の削除ができます。
- ゾーン。 公式の開発者向け資料には、組織ごとに「ゾーン」があり、eu1.make.com、us1.make.com などの例が出ています。ゾーンは、インフラの地域と結びついている、と書かれています。ただし、並んでいるのは例で、すべてとは限らない、と書かれています。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(make.com/pricing)の文章から読み取れたのは、次のとおりです(確認日2026-10-23)。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| プランの名前 | Free、Core、Pro、Teams、Enterprise。ほかに、従業員20人未満向けの「Start-up Plan」(「50% off Business」と書かれている) |
| Freeのクレジット | 月1,000クレジット |
| Freeのデータ保存 | 1MB、データストア1つ |
| 金額 | 読み取れませんでした(取得した文章に金額がなく、料金表の描画部分を読めていません) |
| 使いきったとき | 追加クレジット(1,000または10,000単位)を買える。自動購入(Core、Pro、Teamsで利用可)もある |
| 払い方の記載 | カード、ACH口座引き落とし、Google Pay。Enterpriseは請求書のあとに銀行振込も可 |
月額・年額の切り替えがあるか、年払いが安いか、という点について、料金ページのFAQには「年払いは月払いより安い」という趣旨が書かれています。金額は、読んだ範囲では確認できていません。
Freeの制限について、公式ヘルプのAIエージェントのモジュールツールの記事(ページに「previous version」と書かれた旧版)には、「Freeプランでは、同時に有効にできるシナリオは2つだけ」と読める文があります。料金ページには同じ記載を見つけられておらず、現在も同じかは確認できていません。シナリオを動かす間隔の下限は、公式ヘルプのSchedule a scenarioで「プランによる」と書かれ、具体的な分数は、読んだ範囲では見つかりませんでした。実行時間の上限、ファイルの大きさの上限、実行履歴の保存日数も、同様に確認できていません。
データはどこに保存されるか
- 基本はクラウド。 Makeはブラウザで動くサービスで、シナリオも実行履歴も、Makeのクラウド側にあります。公式のセキュリティのページは、インフラはAmazon EC2のプライベートインスタンスで、VPC(仮想のプライベートネットワーク)の中にあり、2つのゾーンにまたがる、と書いています。
- 保存地域。 組織の作成時に、USかEUを選びます(上の「組織」)。セキュリティのページは、具体的な地域名や、データの所在についての詳しい選択肢は書いていない、と読めました。
- 暗号化。 公式のセキュリティのページに、保存時はAES-256のディスク暗号化、通信はTLS 1.2と1.3、と書かれています。
- 実行履歴。 公式のセキュリティのページは、ログは既定で30日保存、Enterpriseは長く保存できる(営業への相談が必要)、と書いています。一方、公式ヘルプのScenario historyの記事は、履歴の保存日数は料金プランによる、と書くだけです。両者の関係は、読んだ範囲では確認できていません。
- 「データを残さない」設定。 公式ヘルプのScenario settingsには、「Keep data confidential」があり、オンにすると実行ログに処理したデータを残さない、と書かれています。そのかわり、エラーを直すための選択肢は、かなり限られる、とも書かれています。
- 資格・認証。 公式のセキュリティのページは、SOC 2 Type IIとSOC 3の監査を終えている、GDPRに沿っている、と書いています。ISO 27001は、Enterpriseのプラットフォームの項目に書かれています(ほかのプランが対象かどうかは書かれていません)。
- 会社のプライバシー通知。 公式のプライバシー通知は、Celonisが個人データの処理に責任を持つ者として書かれ、シナリオを通るデータをどう扱うかは書かれていません。サブプロセッサー(処理の委託先)は、通知には名前がなく、「請求があれば提供できる」と読めます。
最初に決めること:4つ
- データの地域(USかEU)。 組織を作るときに決め、あとで変えられません。近い場所が低遅延かどうかは、読んだ範囲では確認できていません。保存や処理の地域について社内の決まりがあるなら、先に確かめてください。
- 組織とチームの分け方。 プランと請求は組織ごとです。個人用と仕事用を分けるなら、組織を分ける考え方があります(見立て。公式の推奨ではありません)。
- どのプランか。 まずFreeで、シナリオを1本作ってみる、が最初の一歩です。旧版の記事には同時に有効にできるシナリオが2つとあるので、足りなくなったら、有料のCoreやProを料金ページで確かめる、という順番が読み取れます。どれが最適かは、僕らは断定しません。
- AIにどこまで読ませるか。 03で書くとおり、AIの機能やMCPは、つないだ相手に自分のデータを見せることになります。最初は、読ませる範囲の狭い、小さな流れから始めるのが安全だと、僕らは考えます(見立て)。
今日からできること
- 公式のトップページの「Try it free」から登録する(アカウント作成の流れは、この記事では確かめていません)。
- 公式ヘルプの「Create your first scenario」を読む。例は、Googleスプレッドシートに新しい見込み客が入ったら、Slackで営業チームに知らせる、というものです。
- 組織を作るときに、地域(USかEU)を決める。
- 小さなシナリオを1本作り、実行履歴(History)でオペレーションとクレジットの数を見てみる。
- 料金ページで、いまの必要に合うプランを、払い方(月払い、年払い)を選んで確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のサイトとヘルプを読んだ範囲です。
- 金額は取れていません。料金ページの文章は、プランの名前とクレジットなどの説明だけで、金額の表は読めませんでした。変わりやすいものなので、公式の料金ページで、払い方を選んで確かめてください。日本円の表示、税込みか税別かは、読んだ範囲では確認できていません。
- 公式のトップページには、つなげるアプリの数が2通りで書かれていました。連携の紹介とFAQでは「3,500+」、ページ終わりの部分では「3,000+ native apps」です。どちらが現在の数かは、読んだ範囲では確認できていません。
- ヘルプの記事は、AIエージェントの旧版を説明するものがまだ残っています(記事に「previous version」と書かれている)。新旧の見分け方は、03で書きます。
- 規約や契約、データの扱いの解釈は、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Make: Build and manage AI agents and automations(Make、確認日 2026-10-23)
- Pricing & Subscription Packages(Make、確認日 2026-10-23)
- Credits(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Introducing credits: new billing unit live in Make(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Operations(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Create your first scenario(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Types of modules(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Schedule a scenario(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Organizations(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Scenario settings(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Scenario history(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Module tools for AI agents(Make Help Center、Make、確認日 2026-10-23)
- Security(Make、確認日 2026-10-23)
- Privacy notice(Make、確認日 2026-10-23)
- Make API structure(Make Developer Hub、Make、確認日 2026-10-23)