3行でいうと
- 作り方は大きく3通り。①AI Studioで台本・アバター・素材を自分で組む、②Video Agentに文章で頼んで任せる、③PPT/PDF・写真・音声など手元の素材から動画にする、が公式の入口として並んでいます。
- アバターには、公開アバターを使う、1枚の写真から作る(フォトアバター)、本人の動画から作る(デジタルツイン)、文章の説明から作る(プロンプトアバター)の種類があります。実在の人物を使うものは、本人の許可が前提です。
- 翻訳は、Audio Only(口の動きは変えない)、Speed、Precisionの3つの方式があり、公式ヘルプでは1分あたり4、6、10クレジットです。1回に最大10言語まで選べます。
- 声の複製、ブランドキット、用語集(Brand Glossary)など、「使い回す設定」も公式の機能です。ただし何をどこまで保存するかの詳細は、読んだ範囲では確認できていません。
- クレジットの消費は機能ごとに大きく違います。同じ1分でも、Avatar IVの動画ルックは31、Video Agentの標準モードは80、Seedanceモードは240です(公式ヘルプの表)。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、動画を作ったり、翻訳を走らせたりして確かめたものではありません。「こう使うと有意義」という部分は、公式が紹介している場面を整理したもので、効果や品質を僕らが保証するものではありません。僕らの見立ては、必ず「見立て」と書いて分けます。
先に結論
- まず「何を作るか」で入口を選ぶ。 台本が決まっていてアバターに読ませたいなら AI Studio、アイデアだけで丸ごと任せたいなら Video Agent、すでにある動画を別の言語にしたいなら Video Translation、というのが公式の並べ方です。
- アバターは「誰の顔か」で扱いが変わる。 公開アバターは同意の手続きが要りません。本人の動画から作るデジタルツインは、同意の動画が要ります。写真から作る場合は、公式の資料によって書き方が違います(後述)。
- 翻訳は、画質(口の動き)と手間(確認)を選ぶ機能。 速さ重視のSpeed、動きの大きい顔や最終版に向けたPrecision、口の動きを変えないAudio Only、が公式の整理です。
- クレジットは「作る前に画面で確かめる」もの。 公式ヘルプは、製品の画面で生成前に費用を表示する場合がある、と書いています。
- 「できる」と「やってよい」は別。 他人の顔や声、他社のブランドを使うときは、権利と同意が先です(04)。
前提:用語をそろえる
- AI Studio:台本、アバター、素材、文字、音楽などを画面で組み立てる編集画面です。公式ヘルプの見出しは「Overview our New AI Studio!」です。
- Video Agent:公式の開発者向け資料は、1つのプロンプトから、台本づくり、アバター選び、場面の組み立て、書き出しまでを行う、と説明しています。
- Video Translation:動画を別の言語に翻訳して吹き替える機能です。元の話者の声を保ち、口の動きを合わせる方式を選べます。
- Brand Kit/Brand Glossary:ブランドの色・フォント・ロゴを登録する機能と、用語の読み方や表記を登録する機能です。
- Hyperframes:Video Agentが、文字や図表やつなぎの動きを作るために使う、HeyGenのオープンソースのHTML動画フレームワークです(公式の開発者向け資料)。
たとえ話:「話す人」「ディレクター」「通訳」
HeyGenを小さな映像制作会社にたとえます。アバターは「話す人(出演者)」、AI Studioは「あなたが台本と素材を渡して、細かく指示する編集室」、Video Agentは「ざっくり頼むと、台本から仕上げまでやってくれるディレクター」、Video Translationは「完成した映像を別の言語にして、口の形まで合わせる通訳」です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
機能1:アバターに台本を読ませる(AI Studio)
公式の説明。 公式ヘルプ「Overview our New AI Studio!」によると、右側のメニューは Avatar、Script、AI、Media、Text、Music、Stylized Captions、Templates、Layers で、AIの項目には Script writer、Motion Designer、Image Generator、Video Generator があります。開始は「Create」から「Create a Video」を選び、向きを選びます。公式サイトのトップページは、AI Studioを、トーン・ジェスチャー・感情を操作できる文章ベースの台本の編集画面で、共同作業、Brand Kit、自動字幕の機能もある、と紹介しています。
| 場面 | 公式のどこにそう書かれているか | 補足 |
|---|---|---|
| 台本をアバターに読ませる | AI Studioの概要ヘルプ(Scriptの項目) | 台本は言語を問わない。声のアクセント、トーン、モデル、速度はScriptで調整 |
| 背景や画像を足す | 同上(Media、Textの項目) | Textで見出しや字幕の大きさ、フォント、色、位置を調整 |
| BGMをつける | 同上(Musicの項目) | Music Libraryの曲か、自分の曲 |
| 字幕を単語ごとに合わせる | 同上(Stylized Captions) | 通常の字幕は別の記事 |
| PPT/PDFから動画にする | ヘルプのAppsコレクションに「PPT/PDF to Video」の記事がある | 記事の中身は、読めていない(タイトルのみ) |
機能2:文章の指示から丸ごと作る(Video Agent)
公式の説明。 開発者向けの「Video Agent」のページは、次のように書いています。
- 入力は、プロンプト(必須、1〜10,000文字)。長さ、見た目、場面ごとの台本まで、ここに書ける。
- ファイルは最大20個まで添付できる(png、jpeg、mp4、webm、mp3、wav、pdf)。
- アバターと声は、指定しなければエージェントが選ぶ。
- モードは generate(一発で任せる)と chat(途中で確認・修正しながら進める)。
- 書き出しには、動画の長さの5〜10倍かかる目安。1分の動画なら5〜10分。
incognito_modeで、そのセッションの「メモリの注入と抽出」を止められる。
| 場面 | 公式のどこにそう書かれているか | 補足 |
|---|---|---|
| アイデアから1本作る | 開発者向け「Video Agent」、公式サイトの「Video Agent」の説明 | 文章の指示から、編集可能な動きや図表を含む動画 |
| 資料を渡して要約動画にする | 同上(files、最大20個、pdfなど) | 添付資料をどう扱うかの詳細は、読めていない |
| ブランドの色や読み方をそろえる | 同上(brand_kit_id、brand_glossary_id) | 読み方は音声に効く。字幕は元の表記のまま |
クレジット:公式ヘルプの表では、Video Agentの標準モードは1分あたり80クレジット、Seedanceモードは240クレジットです。
公式ブログ「Introducing Seedance 2.0 and HeyGen」(ページに「Last Updated October 11th, 2026」の表示)は、Seedance 2.0がHeyGenに統合されたと書き、使い方として3つを挙げています。Avatar Shots(確認済みのデジタルツインをSeedance 2.0の映像の中に置く)、Video Agent(1つの指示から最長3分の動画)、AI Video Generator(文章からシーンやB-rollを作る。最初と最後のフレームの指定あり)です。どのプランで使えるかは、ブログには書かれていません。料金ページはProに「Seedance 2.5」、ヘルプはProに「Seedance 2.0」のエンジン(一部の機能)と書いており、版の表記が資料で違います。
機能3:アバターを作る(公開アバター、フォトアバター、デジタルツイン)
公式の説明。 開発者向け「Create Avatar」のページは、アバターを4種類に分けています。
| 種類 | 作り方 | 本人の同意 |
|---|---|---|
| デジタルツイン | 実在の人物の動画から。同じ録画から声も複製される | 要る(consent_statusで管理) |
| フォトアバター | 1枚の写真から | 同意の手続きはシステムにない。実在の人物の写真なら、本人の許可を得るのは利用者の責任、と書かれている |
| プロンプトアバター | 文章の説明から。実在しない合成のキャラクター | なし |
| Look Pack | 持っているアバターに、服装や設定の違うルックを足す | 元のグループの状態を引き継ぐ |
- デジタルツインの動画の条件は、開発者向けの資料で、15〜600秒、長辺640〜4096ピクセル、mp4かwebm、1人が最初から最後まで正面を向いていること、とあります(約2分の自然な発話が最適、とも書かれています)。
- ヘルプの「Instant Avatar(デジタルツイン)FAQ」は、1つのスロットで最大500ルックが、1つの同意の動画を元に使える、と書いています。
- フォトアバターの写真の条件は、ヘルプ「How to Get Started with Photo Avatars」に、目・口がはっきり見えること、正面向きがよいこと、などと書かれています。
同意の書き方が資料によって違う点。 開発者向けの資料と利用規約は、実在の人物の写真には許可(同意)が必要と書いています。一方、フォトアバターのヘルプ記事には、他人の写真に関する同意の記載は、読んだ範囲では見つかりませんでした。04で詳しく扱います。
機能4:動画を別の言語にする(Video Translation)
公式の説明。 ヘルプ「How to Get Started with Video Translation」の流れは次のとおりです。
- 動画を取り込む(ファイル、既存のプロジェクト、URL。YouTubeとGoogle Driveのリンクは使える。Vimeoは未対応)。
- 元の言語を決める(Auto Detect、または手動。1本の動画に話されている言語は1つだけ)。
- 翻訳先の言語を決める(1回に最大10言語)。元の話者の声と訛りを保つ「Base」と、現地のアクセントにする「Localized」がある言語がある。対応言語の一覧ページ(Video Translation Languages We Support)には「Japanese (Japan)」が載っています(読んだ時点で85項目。料金ページの「175以上の言語と方言」とは数が違い、その理由は読んだ範囲では書かれていません)。日本語が音声のみか口の動きまで対応かの区別は、そのページでは読み取れませんでした。
- エンジン(方式)を選ぶ。
| 方式 | 公式の説明 | クレジット |
|---|---|---|
| Audio Only | 声だけ吹き替える。口の動きは合わせない | 1分あたり4 |
| Speed | 口の動きを合わせる。正面向きの動画に向く | 1分あたり6 |
| Precision | 口の動きを最も高い品質で合わせる。話者の切り替え、横顔、顔が隠れる場面に対応 | 1分あたり10 |
- 詳細設定(Advanced)で、Brand Glossary、Enable Dynamic Duration(初期値はオン。区間を最大±20%伸縮)、Remove Background Sound、Enable Captions、Enhance Voice などを選ぶ。
- 必要なら「Review & Edit」(校正)。翻訳した台本を1語ずつ直してから最終版を作る。公式ヘルプは、Pro、Business、Team、Enterpriseで使える、と書いています。
- 「Translate」を押す。終わるとメールが届く。
| 場面 | 公式のどこにそう書かれているか | 補足 |
|---|---|---|
| 1本の説明動画を複数言語にする | 同ヘルプ(ターゲット言語は最大10) | まず1言語で試すよう公式が勧めている |
| 会社用語を決まった言い方にする | 同ヘルプ(Brand Glossary)、Translationコレクションの「How to Use Brand Glossary」 | 記事の本文は、読めていない |
| 校正してから出す | 同ヘルプ(Review & Edit) | 有料の上位プランの機能 |
限界として、ヘルプは、画面上の文字と焼き込み字幕は翻訳されないこと、歌は不安定なこと、背景の音楽は消さない限り残ること、を書いています。ファイルは mp4、mov、webm で5GBまで、長さは2秒から5時間まで(プランごとに上限が違い、CreatorとProは30分、Businessは60分、Enterpriseは5時間)。
機能5:声と「使い回す設定」
- 声の複製。 開発者向けのMCPの資料に、Voicesのツール(一覧、設計、複製、取得、削除、音声生成)があります。デジタルツインを作ると、録画から声が自動で複製される、と開発者向けの資料に書かれています。声は別のリソースで、アバターを消しても残るので、別に消す必要があります。
- Brand Kit。 色、フォント、ロゴを登録する機能で、Video Agentの指定に使えます。ヘルプ(「How to Create a Brand System」)は、Creator以上の有料プランで使える、と書いています(ヘルプでは「Brand System」と呼ばれています)。
- Preferences & Personalization。 ヘルプによると、「Settings」の中に Preferences(外観、言語、用途)と Personalization(Memory、Brand System、Brand Glossary)があります。Memoryは、再利用する情報を保存する機能で、HeyGenが候補を提案することもあります。保存される内容や期間の詳細は、公式のその記事に書かれていません。
その他の機能(読んだ範囲)
公式ヘルプのAppsコレクションには、AI Clipping、Batch Mode、Face Swap、Product Placement、Quick Avatar Video、PPT/PDF to Video、Automated Video Series、Avatar Shots、Video Podcast などの記事があります。この記事では、タイトルしか読めていないので、できることの説明は書きません。クレジットの表には、Batch modeとVideo podcastが1分あたり3クレジット、Instant Highlightsが5分あたり1クレジットと書かれています。
公式が挙げる場面の早見表
| 場面 | 入口 | 公式の根拠 |
|---|---|---|
| 説明動画を自分で細かく作る | AI Studio | ヘルプのAI Studio概要 |
| 企画から丸ごと任せる | Video Agent | 開発者向けVideo Agent、公式サイト |
| 既存の動画を多言語にする | Video Translation | ヘルプのVideo Translation、開発者向け資料 |
| 自分の分身で動画を量産する | デジタルツイン | 開発者向けCreate Avatar |
| 会社の見た目をそろえる | Brand Kit、Brand Glossary | 開発者向けVideo Agent、ヘルプ |
| プログラムやAIから作る | API、MCP、CLI、Skills | 03で扱う |
見立て(公式の説明ではなく、僕らの考え)
- 最初の1本は、公開アバターで、短い台本(1分以内)から始めるのが、クレジットも使い方の理解も無駄が少なそうです。
- 翻訳は、元の動画が「1人が正面を向いて、静かな場所で話している」ほうが、公式の推奨条件に合います。複数人が映る動画は、Precisionの説明に合うので、そちらから試すのがよさそうです。
- ブランドの用語集は、固有名詞が多い会社ほど効きそうですが、効き方はこの記事では確かめていません。
気をつけること
- この記事では、動画を作ったり翻訳したりして仕上がりを確かめていません。画質、口の動き、翻訳の正確さは、公式の説明どおりかを、画面で確かめてください。
- クレジットの消費は、機能、モデル、長さで変わります。公式ヘルプも「費用は機能・モデル・長さ・生成の種類で変わる」と書いています。
- Avatar V などの新しいモデルは、公式サイトの説明が宣伝の文で、プランごとの使える量の詳細が資料によって違います(Creatorでは「利用に制限あり」)。
- 公式ヘルプのAppsコレクションの機能は、タイトルしか読めていません。各機能の条件は、公式の記事を直接読んでください。
- 他人の顔、声、写真を使うときの同意と、生成物の商用利用は、04で扱います。
出典
- HeyGen(トップページ、HeyGen、確認日 2026-10-23)
- Overview our New AI Studio!(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- How to Get Started with Video Translation(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- Translation(HeyGen Help Centerのコレクション、確認日 2026-10-23)
- Apps(HeyGen Help Centerのコレクション、確認日 2026-10-23)
- Digital Twin(Instant Avatar)FAQ(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- How to Get Started with Photo Avatars(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- HeyGen's Preferences & Personalization Settings(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- How to Create a Brand System(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- HeyGen Credit-Based Pricing Plans & Subscriptions Explained(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- Video Agent(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Create Avatar(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Video to Avatar(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Video Translation, Speed(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- HeyGen Remote MCP(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- HyperFrames overview(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)