3行でいうと
- 入口は大きく3つです。ウェブの grok.com、iOSとAndroidのアプリ、Xの中の「Grok on X」。公式のドキュメントは、1回サインインすれば会話、設定、サブスクリプションがプラットフォームをまたいで同期する、と書いています。ただし、Xの中のGrokは別の規約で扱われます。
- 無料で始められます。有料の「SuperGrok」では、上限が上がります。公式の料金表示は、場所によって食い違っていて、どれが最新かは公式の資料だけでは決められませんでした(第4本で詳しく書きます)。
- 同名の別製品として、API、Grok Build(コード用のエージェント)、Grok Bot(クラウド上のAIの同僚)があります。これらは、grok.com の消費者向けGrokとは別の製品です。Grok Botは公式FAQが別の製品と書いていて、APIとGrok Buildは、公式のサイトと文書が別立てにしています。
- 年齢は、13歳以上(国によって高い場合はそちら)です。13〜17歳は、保護者の許可が要る、と規約に書かれています。
- 学習への利用は、設定で止められる、と公式のFAQは書いています。ただしそのFAQの日付は2025年5月12日で、古い可能性があります。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrokを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名や設定名は公式の英語表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- まず決めること。 ①どの入口で使うか(ウェブ、アプリ、X)、②どのアカウントで入るか(X、Google、Appleなど。あとで変えにくい場合がある)、③無料のままか、有料にするか、の3つです。
- 「同名の別製品」に注意。 このガイドは、消費者向けのGrok(grok.com)を扱います。Xの中のGrok、API、Grok Build、Grok Botは、入口も規約も違います。
- 同名の別会社の製品について。 検索で、Groq(綴りが違う別の会社)の公式サイトも出てきました。名前は似ていますが、このガイドの対象ではありません。中身は読んでいないので、詳しくは書きません(notes.md に記録)。
- 名前と提供元。 公式の規約とプライバシーポリシーは、運営を「SpaceXAI LLC」(呼び名は「SpaceXSI」)と書いています。プライバシーポリシーは、「X Corp.とは別の会社」とも書いています。以前の「xAI」という名前からの変更の経緯は、読んだ範囲の公式資料では説明が見つかりませんでした。docs.x.ai の本文は「SpaceXSI」です。APIのリリースノートの本文には「xAI API」という表記が残っています(API概要ページの見出しは「Get started with SpaceX Super Intelligence」です)。
- 提供終了。 公式のFAQは、「Grok Studio」は、もうサポートされていない、と書いています。代わりにGrok Buildを使うように案内しています。
前提:用語をそろえる
- Grok。 公式のx.ai/grokは、チャット、検索、推論、創作のための汎用のアシスタントとして説明しています。
- SuperGrok。 有料のプランの名前です。公式のdocs.x.ai/grok/overviewは、SuperGrokで限度が上がり、「1つの週ごとの使用量」を、好きなように使える、と書いています。
- The X Subscription。 Grok、Cursor、Xをまとめた1つの購読です。2026年10月12日に更新されたページがあります。詳しくは第4本で扱います。
- Grok on X。 Xのアプリやウェブの中から使うGrokです。Xのヘルプが説明しています。
- コネクタ。 Grokが、メールやファイルなどの外のサービスを会話の中で読めるようにする仕組みです(第3本で扱います)。
- Grok Imagine。 画像や動画をつくる機能の名前です(第2本で扱います)。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の記載 | 確かさ |
|---|---|---|
| ウェブ(grok.com) | 公式のdocs.x.aiは、grok.com でウェブから使える、と書いている | 文書に書かれている(docs.x.ai/grok/overview) |
| iOS、Android | 公式のx.ai/grokは「Available on Web, iOS and Android」と書き、docs.x.aiも同じ趣旨 | 文書に書かれている |
| Xの中(Grok on X) | Xのヘルプは、iOS、Android、ウェブのXで、ナビゲーションバーのGrokアイコンから使える、と書いている | 文書に書かれている(help.x.com) |
| Chromeなどのブラウザ | docs.x.aiのFAQは、grok.com を、ChromeかChromiumで使うように書き、ほかのホストでは、Projectsなどの機能が使えないことがある、と書いている | 文書に書かれている |
| Companions | FAQは、iOSのみで、ウェブやAndroidの予定はない、と書いている | 文書に書かれている |
| API、Grok Build、Grok Bot | 消費者向けのGrokとは別の製品として説明されている | 文書に書かれている(第3本で詳しく) |
補足です。
- 公式のdocs.x.ai/grok/overviewの本文は、ウェブとiOS、Androidを挙げていて、Xの中のGrokには触れていません。いっぽう、x.ai/grokは、ダウンロードの欄に「Grok on X」のリンクを置いています。僕らは、Xの中のGrokは「別の入口」として並んでいる、と読みました。
- Xのヘルプによると、Grokは、Xが使えるすべての国で使えると書かれています。grok.com 側の国ごとの提供状況は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- Xのヘルプは、Grokを「early version」(初期の版)と説明し、まちがった情報を返すことがあるので、個人的なことや機微な情報は共有しないように書いています。
アカウントを作る
公式のFAQとdocs.x.aiの範囲で、読めたことをまとめます。ログイン画面の細かい手順は、公式の資料では確認できていません。
- サインイン。 docs.x.ai/grok/overviewは、1回サインインすれば、会話、設定、サブスクリプションが同期する、と書いています。FAQは、サブスクリプションは、買ったときのアカウントに結びつく、と書いています。機器ごとに、同じログインで入ってください。
- Xと結びつける。 FAQは、「Settings → Account」の「Connect your X Account」で、Xをサインインの方法に加えられ、購読の特典も使える、と書いています。
- ログイン方法の管理。 FAQは、accounts.x.ai で管理する、と書いています。メールの変更も同じ場所です。Appleで購入したサブスクリプションのログインはApple IDに紐づいていて、そのメールはApple側で変更する、とFAQにあります。
- Appleの「メールを非公開」。 FAQは、この方法で購読した場合は、Googleやメールではなく、Appleでサインインするように書いています。
- 年齢。 規約(最終更新2026年10月12日)は、13歳以上、または国ごとのもっと高い最低年齢、と書いています。13〜17歳は、保護者の許可が要ります(規約)。プライバシーポリシーは、保護者が規約に同意する必要がある、とも書いています。
- アカウントの削除。 FAQは、accounts.x.ai/account の手順で削除できる、30日以内なら、ログインして確認すれば戻せる、と書いています。APIのアクセスも一緒に消える、とFAQにあります。
無料でどこまでか
- 無料。 x.ai/grokは「Free to try on the web and in the apps」(ウェブとアプリで無料で試せる)と書いています。x.ai/pricingも、Freeを「$0/month」と書いています。
- 有料で変わること。 x.ai/grokは、SuperGrokで「higher limits, priority access, and multi-agent」と書いています(上限、優先アクセス、マルチエージェント)。docs.x.aiは、有料のSuperGrokで、すべての製品にわたって上限が上がる、と書いています。
- 無料の具体的な上限。 公式のx.ai/pricingは、無料にリアルタイムのウェブとXの検索、音声モード、コネクタが入っている、と書いています。回数などの上限の数字は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 画像と動画。 FAQは、Grok Imagineの出力にはGrokの透かしが入り、消す設定はない、同じFAQは、透かしを消すことは利用ポリシー(Acceptable Use Policy)に反する、と書いています(ただし、利用ポリシーのページ自体には透かしの記載がありませんでした)。
データはどこにあるか、学習に使われるか
詳しくは第4本で書きます。ここでは、入口の段階で知っておくとよいことだけ書きます。
- 公式のConsumer FAQs(ページ上の日付は2025年5月12日)は、プロンプト、検索、その他の送った内容、Grokの返答が、モデルの学習に使われることがあり、設定でオプトアウトできる、と書いています。プライベートチャットは、学習に使わない、とも書かれています。
- オプトアウトの場所は、モバイルアプリでは「Settings > Data Controls > Improve the model」、grok.com では「Settings > Data > Improve the Model」と書かれています。表記は要約のとおりで、大文字小文字は確認できていません。
- Xの中のGrokは、Xの利用規約とプライバシーポリシーが適用され、学習の設定は、Xのヘルプの側で管理する、とFAQにあります。
最初に決めることのチェックリスト
- 入口はどれか。ウェブ(grok.com)か、アプリか、Xの中か。
- どのログインで入るか。XかGoogleかAppleか。あとで変えにくいので、最初に決めます。
- 学習に使わせるか。入る前に、上の設定の場所を確かめます。公式は、プライベートチャットの会話は学習に使わない、と書いています(提供される条件は、公式の資料では確認できていません。第4本)。
- 無料のままで足りるか。有料にするなら、料金の表示が複数あるので、第4本で書く日付つきの表を確認します。
- 仕事で使うなら、何を入力しないか。公式も、個人的なことや機微な情報を入れないように書いています。
気をつけること
- 公式の資料が日付をまたいで食い違っている。 プラン名は、docs.x.aiのThe X Subscription(Free、Plus、Premium、Super、Ultra)、x.ai/pricing(Free、SuperGrokなど)、FAQ(SuperGrok、SuperGrok Heavy、X Premium)で、並びが違います。どれが最新か、僕らは判断できていません。
- Consumer FAQsは古い日付。 ページの日付は2025年5月12日で、2026年10月の規約より前です。設定の名前が変わっている可能性があります。
- Xの中のGrokは別の扱い。 規約は、Grok on Xの利用にはこの規約ではなく、Xの利用規約が適用される、と書いています。
- 公式でない入口。 Grokを名乗る別のアプリやサイトは、公式の資料の範囲では確認できていません。入るときは、公式のドメイン(grok.com、x.ai、docs.x.ai)から入ってください。
- 僕らの見立て(事実ではありません)。 まず無料で、学習の設定とプライベートチャットの場所を確かめてから、大事な内容を入れるかどうか決めるのが、無難だと思います。
出典
- Grok(x.ai、確認日 2026-10-23)
- Pricing(x.ai、確認日 2026-10-23)
- Grok overview(docs.x.ai、ページ表示日 2026-10-10、確認日 2026-10-23)
- Grok FAQ(docs.x.ai、確認日 2026-10-23)
- Consumer FAQs(x.ai、ページ表示日 2025-05-12、確認日 2026-10-23)
- Consumer Terms of Service(x.ai、最終更新 2026-10-12、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(x.ai、最終更新 2026-10-11、確認日 2026-10-23)
- About Grok(X Help Center、確認日 2026-10-23)
- The X Subscription overview(docs.x.ai、ページ表示日 2026-10-12、確認日 2026-10-23)