3行でいうと
- 主な機能は、画像の生成と編集、動画の生成と編集、音声(効果音、音楽、スピーチ、翻訳、強調)、ムードボード用の「Boards」、会話で頼む「AIアシスタント(ベータ)」、自動化の「Creative Production」などです。
- 画像は、Firefly Image 3、4、4 Ultra、5といったAdobeのモデルと、パートナーモデルから選べます。動画は、Fireflyの動画モデルと、他社のモデルから選べます。
- プロンプトは「3語以上の、簡単で直接的な言葉」で、「generate」や「create」は避ける、と公式は勧めています。
- 機能ごとにクレジットの使い方が違います。公式のFAQには、動画は1秒あたり最大100クレジット、効果音は1回10クレジット、などの表があります(数字は下の表のとおり、公式の表記)。
- ベータの表示があるもの(動画編集、AIアシスタント、カスタムモデル、Precision Flowなど)と、ないものが混ざっています。区別は下の表に書きました。
この記事は、Adobeの公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAdobe Fireflyを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。画面名や数字は公式の表記を写しています。ヘルプは要約の形で取得したため、書かれていないように見えた点は「読んだ範囲では見つからなかった」と書きます。
先に結論
- まず触るなら画像。 ヘルプも、導入の手順(Get started)で、「Generate images from text descriptions」と「Writing effective text prompts」から始めるよう案内しています。
- 直す作業は、塗って説明する。 画像編集の「生成塗りつぶし(Generative fill)」は、変えたい所を筆で塗り、何にしたいかを文で説明する形です。
- 動画と音声は、クレジットを多く使う。 公式の表では、動画は解像度と長さで、音楽は1分あたり、スピーチは1,000文字あたりで消費します。
- 公式がうたう強みは「商用の安全」。 ただし範囲に注意。FAQは、ベータでない機能の出力は商業プロジェクトで使える、と書き、他社モデル(パートナーモデル)の適切さは利用者が判断する、とも書きます(詳しくは03と04)。
前提:用語をそろえる
- プロンプト:AIへの頼み方の文章です。
- Boards(ボーズ):公式は、初期のアイデア出し、ムードボード、ストーリーボード、企画資料づくりのためのツール、と説明しています。
- シード(seed):生成の乱数の始まりの番号です。動画生成のFAQは、同じシードとプロンプトと設定なら、似た結果になる、と説明しています。
- ベータ:試験提供です。公式のAIアシスタントFAQは、ベータ版は不具合やデータの損失がありうる、と書いています。
たとえ話:頼み方を覚える「注文の工房」
Fireflyは、注文を受ける工房です。「何を」「どんな雰囲気で」「どんな光で」を一言ずつ添えると、仕上がりが注文に近づきます。工房によって、得意なもの(画像、動画、音声)と、かかる手間(クレジット)が違います。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
場面1:画像を作る
公式の「Generate images from text descriptions」に、手順が書かれています。
- Fireflyのホームで、左の「Image」から「Generate image」を選ぶ。
- 「General settings」の「Model」で、Adobeのモデルかパートナーモデルを選ぶ(設定はモデルで変わる)。
- 「Aspect ratio」(縦横の比)、「Content type」(Art、Photo、または自動)、「Visual intensity」(見た目の強さ)を決める。
- 必要なら、「Composition」で参考画像の構図に合わせ、「Styles」で参考画像の雰囲気に合わせる。「Effect」「Color and tone」「Lighting」「Camera angle」も選べる。
- 「Prompt」に説明を書き、「Generate」を押す。
| モデル | 1回で出る枚数(公式の表) |
|---|---|
| Firefly Image 3 | 4枚(Fast modeでは、ダウンロード前に拡大できる) |
| Firefly Image 4 | 4枚 |
| Firefly Image 4 Ultra | 1枚 |
| Firefly Image 5 | 1枚 |
結果の見方として、「Grid view」でバリエーションを並べ、「List view」でまとめて保存できます。「Use settings」は、プロンプトなしで設定だけを使い回し、「Generate more」は設定とプロンプトで新しいバリエーションを作ります。プロンプトの強化(Prompt enhancement)は、Image 4とImage 4 Ultraで使える、と書かれています。
プロンプトのコツ(公式の「Writing effective text prompts」)。 主題、特徴、キーワードを含め、3語以上にする。「generate」「create」といった語は避ける。場所、色、光、気分を足す。結果が違えば、言い換えてやり直す。公式の例は「A fluffy cat sitting on a windowsill looking out at a cityscape」です。文字数の上限と、使える言語の一覧は、このページには書かれていませんでした。
場面2:画像を直す
公式の「What's new」(2026年7月)に、「Edit」タブの画像編集(物を足す、消す、背景、枠の拡張、拡大)が紹介されています。目次には、次のツールが並びます。
| ツール | 公式の説明(要約) | ベータの表示 |
|---|---|---|
| Generative fill | 塗った所に、説明した物を入れる。参考画像(References)も足せる | 読んだページにはなし |
| Generative remove | 物を消す | 読んだ範囲では確認できていない |
| Generative expand | 画像の外側へ広げる | 読んだ範囲では確認できていない |
| Remove background | 背景を消す | 読んだ範囲では確認できていない |
| AI Markup | 画像の特定の場所を指定して編集 | What's newには(ベータ)の表記なし |
| Precision Flow | 画像の気分や調子を変え、バリエーションを作る | 「beta」と書かれている |
生成塗りつぶしの手順(公式)は、「Fill」を選び、筆(Brush size、Brush hardnessで調整)で塗り、References欄で参考画像を足し、説明を入れて「Fill」を押す、です。「Select less」「Select more」で選択の範囲を直せます。クレジットは、モデルによって変わり、「Fill」ボタンの横の表示で、押す前に確かめられる、と書かれています。使えるモデルとアップロードの形式は、このページには書かれていませんでした(形式は、公式の技術要件のページにJPG、PNG、WebPと記載があります)。
場面3:動画を作る
公式のFirefly overviewは、「Generate videos using text prompts」を、テキストや画像から動画を作り、カメラの動きや見た目の様式を指定できる、と説明しています。
- 使い方の目安(公式のGenerate Video FAQ、2025年9月更新)。 プロンプトは8語以上、1,800文字まで。生成中はタブを開いたままにする。1人が同時に作れる動画は1本。画面に出したい文字は、二重引用符で囲む(例は「CAT」)。アップロードする画像は、JPGかPNGで、権利を持っているものにする。
- 用途の例(同FAQ)。 煙やレンズフレアなどの重ね合わせ素材、静止画を動かす、2D・3D・粘土風のアニメ、文字のグラフィック、動植物や風景のつなぎ映像。
- 既知の問題(同FAQ)。 人や動物の形が動くと崩れる、不要な物が出る、意図しない動きが出ることがある。
- モデル。 公式の「Generate videos using non-adobe models」は、パートナーモデルとして、Gemini Omni Flash、Kling 2.5 Turbo、Kling 3.0、Kling 3.0 Omni、Ray2、Ray3、Ray3.14、Runway Gen-4.5、Veo 2、Veo 3.1などを挙げています(一覧は読んだ時点のもの)。Klingは、最初のフレームの追加が必須、と書かれています。音については、Kling 3.0とKling 3.0 Omniは「Audio」を入れると、映像に合う音、音楽、せりふを一緒に作れ、Gemini Omni Flashは音が最初から入っている、と書かれています(Kling 2.5 Turbo、Ray系、Runway Gen-4.5の項には、音の記載が見つかりませんでした。Veoの項はページの後半が読めておらず、確認できていません)。
動画の長さと解像度は、公式のクレジットの表(下)に、解像度ごとの記載があります。
場面4:音声を作る、直す
| 機能 | 公式に書かれていること | 公式の出どころ |
|---|---|---|
| Generate sound effects | 文章から効果音や環境音を作る。音楽やスピーチは作れない。アップロードは30秒以内、.mp4 .mp3 .mov .wav .aac。音声トラックは最大5本 | Text to sound effects |
| Generate music | Vibe(雰囲気)、Style(ジャンル)、Purpose(用途)のタグと、Energy、Tempo、Durationを選び、4つのバリエーションを作る。出力はWAV。英語のプロンプトだけ | Generate music |
| Generate speech | 文章を声にする。モデルは既定がFirefly Speech、パートナーモデルにElevenLabs Multilingual v2。言語、速さ、高さを調整。読み方の修正(Fix Pronunciation)、間(Add Pause)、口調(Add Tone)も使える | Generate speech from text |
| Translate audio / video | 話者の声を保ったまま別の言語へ。5秒〜10分、単独の話者、1つの言語のみ。動画は4Kまで(.mp4 .mov)、音声は.mp3 .aac .wav。出力に、Content Credentialsが付く | About Translate audio and Translate video |
| Enhance speech | 雑音を取り、声の質を上げる | Remove noise and improve voice quality(本文は読めていない。What's newには「Enhance audio (video editor, beta)」の記載がある) |
| Text to Avatar(ベータ) | 書いた台本を、アバターが話す動画(.mp4)にする。アバター、アクセント、背景を選ぶ。背景は画像(.png .jpg、640×360以上)か動画(.mp4 .mov、10分まで)。クレジットは台本の長さと言語で変わり、実行前に表示される | Generate videos with virtual avatars |
What's newでは、「Soundtracks and speech (beta)」が2026年7月に、「Generate music」「Generate speech」が2026年8月に載っています。ベータの表示が外れたのか、名前が変わったのかは、読んだ範囲では確認できていません。
場面5:アイデアを出す(Boards)
公式の「About Firefly Boards」によると、Boardsは次のようなツールです。
- 自分の画像やスケッチをアップロードし、Stockの画像を検索し、新しく生成する。
- Adobeのモデルとパートナーモデルで、画像と動画を作って直す。スタイル参照や構図参照も使える。
- 共同作業:チームで共有し、コメントしあえる。
- 受け渡し:PhotoshopやAdobe Expressで、仕上げの作業へ移せる。
- 上限:Adobeアカウントがあれば使え、プレミアム機能のあるプランは、ボードを無制限に作れる。それ以外のプランは3つまで。
- 来歴:Content Credentialsで、画像の出どころと、生成AIの学習・利用についての意思表示を尊重した扱いを示す、と書かれている。
このページには、ベータの表示はありませんでした。関連の機能(Quick Guides)は、What's newの2026年7月の項目に載っています。
場面6:会話で頼む(AIアシスタント、ベータ)
公式の「Firefly AI Assistant overview」(2026年6月18日更新)は、「会話型の創作エージェント」と説明し、題名と本文に「(beta)」と書いています。
- 目標を入力する(または、決まった型の「スキル」を選ぶ)と、手順に分け、ツールを選んで進める。提案を受け入れたり、断ったりできる。
- できること:画像、デザイン、動画の生成。複数の写真の一括調整、物の削除と置き換え。ブランドキット(ロゴ、色、フォント)。商品の写真からの短い動画。絵コンテ。説明文で素材を探す検索。
- 公式のFAQには、使えるのはCreative Cloud Pro、Firefly Standard、Pro、Pro Plus、Premiumの利用者と、一部の地域の無料アカウント。2026年10月1日から、すべてのCreative Cloudのプランの利用者が使えるようになる、と書かれている(この日付は確認日の時点でもう過ぎています。今の対象は公式のFAQで確かめてください)。
- 2026年10月1日から、有料の利用者の一部の操作でクレジットを使う、と書かれている(消費量は操作ごとに違い、導入時の暫定の値なので変わりうる、とも書かれている。無料の利用者には、毎日の限られた無料の生成がある)。
-
モデルは、Fireflyのモデルとパートナーモデルを自動で選ぶ。Fireflyモデルで作ったものは商用で安全、パートナーモデルは利用者が判断する、とFAQにある。
-
対象の条件(同FAQ):利用者は18歳以上。英語、フランス語、ドイツ語、日本語以外には最適化されていない。AdobeのデスクトップやモバイルのアプリのAIアシスタントでは使えず、K-12(小中高)の利用者も対象外、と書かれている。
場面7:自動化、モデルの訓練(主に企業向け、一部ベータ)
- Creative Production。 ノードをつないだ流れで、背景削除、サイズ変更、色調整、動画のリサイズなどを、まとめて自動化する(公式のFirefly overviewより)。
- カスタムモデル(ベータ)。 公式は「個人とチーム向けのベータ」と書き、自分の画像で、特定の見た目や被写体を再現するモデルを訓練する。作ったモデルは「既定で非公開で、商用向けに設計」、共有もできる、とあります(詳しくは04)。
クレジットの目安(公式のGenerative credits FAQ)
下の表は、公式のFAQの数字を、そのまま写したものです。数字は変わりうるので、画面の表示を優先してください。
| 機能 | 公式の表記 |
|---|---|
| 標準の機能 | ほとんどが1回の生成で1クレジット。もっと多いものもある |
| Firefly Graph(無制限のプランでも数えられる部分) | Mask Objects、Refine Masks、RGBXノードは1画像あたり10クレジット。標準の生成は、Firefly Graphの中を除いて無制限と書かれている | | Firefly Image 5 | 1回の生成で10クレジット | | Firefly Image 4 Ultra | 1回の生成で20クレジット(1枚) | | Generate Video(Firefly) | 1秒あたり、1080p・24FPSで100、720pで50、540pで20 | | Generate Sound Effects | 1回の生成で10クレジット | | Generate Music | 1分あたり20クレジット | | Generate Speech | 1,000文字あたり、Firefly Speechで10、ElevenLabs Multilingual v2で15 | | Translate Video / Audio | 1秒あたり5クレジット |
| Text to Avatar(ベータ、最大1080p) | 1秒あたり10クレジット | | Firefly Custom Models(ベータ) | 訓練1回で500、生成1回で20クレジット | | パートナーモデル | 費用はモデルで変わる |
生成が失敗したとき、クレジットはたいてい数分で戻り、動画のように長い処理では最大24時間かかることがある、と書かれています。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAdobe Fireflyを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式のヘルプを読んだ範囲です。
- ヘルプは、機能の追加が速く(2026年7〜9月だけで多数)、ページごとに更新日が違います。画面と食い違うときは、画面が正しいと考えてください。
- 「商用で使える」の範囲は、機能とモデルで違います。Adobe以外のモデルを使うときは、そのモデルが自分の用途に合うかを、自分で判断するよう公式が書いています。
- 人物、他人の作品、ロゴなどを入れるときは、権利に注意してください。公式の利用ガイドラインは、他人の権利を侵す内容を禁じています(04)。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Adobe Firefly overview(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generate images from text descriptions(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Writing effective text prompts(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generative fill(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generate videos FAQ(Adobe ヘルプセンター、更新日 2025-09-04、確認日 2026-10-23)
- Generate videos using non-Adobe models(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generate sound effects(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generate music(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generate speech from text(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- About Translate audio and Translate video(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- About Firefly Boards(Adobe ヘルプセンター、更新日 2026-02-02、確認日 2026-10-23)
- Firefly AI Assistant overview(Adobe ヘルプセンター、更新日 2026-06-18、確認日 2026-10-23)
- Firefly AI Assistant FAQ(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Custom models overview(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- Generative credits FAQ(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)
- What's new in Adobe Firefly(Adobe ヘルプセンター、更新日 2026-09-18、確認日 2026-10-23)
- Adobe Firefly FAQ(Adobe ヘルプセンター、確認日 2026-10-23)