3行でいうと

  • 読み上げ(Text to Speech)は、公式のモデル一覧にEleven v4、Eleven v3、Eleven Multilingual v2、Eleven Flash v2.5などが並びます。長文向き、低遅延向きなどの違いが公式に書かれています。
  • 音声認識(Speech to Text)は、Scribe v2(まとめて処理)、Scribe v2 Realtime(ライブ)などです。話者の分離(最大32人)、単語ごとの時間、キーワードの優先指定などの機能があります。
  • 吹き替え(Dubbing)は、話者の感情やタイミングを保ったまま別の言語にします。公式は、Dubbing v2は「Alpha」、Dubbing Studioは「保守モード」と書いています。
  • 声は、Instant Voice Cloning、Professional Voice Cloning、Voice Design、Voice Libraryの4種類です。専門のクローンは本人の声だけで、他人の声は許可があっても作れません。
  • 音声エージェント(ElevenAgents)は、音声認識、LLM、読み上げ、会話のタイミングを管理するモデルを組み合わせて、電話やWebで会話する窓口を作ります。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はElevenLabsを約3か月使い、精度が足りないと感じて解約しています(運営者の使用感)。この記事には使い心地を書いていません。機能名、モデル名、数値は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:1つの音声スタジオに4つの窓口

ElevenLabsを、1つの音声スタジオだと考えます。「朗読の窓口」(読み上げ)は、台本を渡すと好きな声で読んでくれます。「速記の窓口」(音声認識)は、録音を渡すと、誰がいつ何を言ったかを書き起こしてくれます。「翻訳吹き替えの窓口」は、動画の声を別の言語に差し替えます。「電話受付の窓口」(エージェント)は、スタジオの声で、お客さんと会話します。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

機能1:文章を声にする(Text to Speech)

公式の「Text to Speech」のページ(overview/capabilities/text-to-speech)に書かれた内容です。

モデル 公式の説明(要点) 言語数 1回の文字数の上限
Eleven v4 最新の高品質モデル(クイックスタートの表現) 90+ 10,000
Eleven v4 Turbo 推論の中央値が約100ミリ秒 90+ 記載なし
Eleven v3 前の表現力の高いモデル 70+ 5,000
Eleven v3 Conversational 約280ミリ秒 70+ 記載なし
Eleven Multilingual v2 長文でもっとも安定 29 10,000
Eleven Flash v2.5 約75ミリ秒。低コスト 32 40,000

「会話」を作る:Text to Dialogue

複数の話者の会話を、1つの音声にする機能です。公式の説明では、モデルはEleven v4(推奨)とEleven v3。話者の数に上限はなく、1回のリクエストの文字数は合計2,000文字以下です。[sad] や [applause] のように角かっこで感情や音を指定できますが、公式は「開発が進行中の機能」と書いています。公式が挙げる場面は、ゲームの会話、ポッドキャスト、表現力のある朗読です。出力した音声の権利は利用者に残る一方、商用には有料プランが必要、とも書かれています。

声を別の声に変える:Voice Changer

録音や取り込んだ音声の「演技」(ささやき、笑い、アクセント、感情)を残したまま、別の声に変える機能です。公式が挙げる使い方は、感情を保ったまま声を変える、複数の言語や収録日で同じキャラクターの声を保つ、既存の録音の一部の言葉を直す、の3つです。1回の長さは5分までです。

機能2:声を文字にする(Speech to Text)

公式の「Speech to Text」のページに書かれた内容です。

モデル 公式の説明(要点)
Scribe v2 まとめて処理するモデル。キーターム指定、エンティティ検出、文字起こしの編集、話者分離、単語ごとの時刻
Scribe v2 Realtime ストリーミングのモデル。遅延は約150ミリ秒
Scribe v2 Medical 診療の音声向け。診療の音声では、Scribe v2より誤りが35%少ないと書かれている。公式のchangelogは、2026年9月11日に一般提供になったと書いている

公式の機能ページが場面として明示しているのは、診療の音声(Scribe v2 Medical)です。会議や通話の記録といった使い方は、読んだ範囲では場面として挙げられていませんでした(機能の一覧からは想像できますが、公式の言葉ではありません)。ElevenCreativeには、Playground(Speech to Text)と Products の Transcripts、Subtitles があります。

機能3:別の言語にする(Dubbing)

公式の「Dubbing」のページに書かれた内容です。

機能4:声を作る・使う(Voices)

公式の「Voices」のページと、ヘルプに書かれた内容です。

種類 何か 公式の条件
Instant Voice Cloning(IVC) 2分未満の短い音声からすぐ作るクローン ほとんどのプランで使える。Voice Libraryには共有できない
Professional Voice Cloning(PVC) 長い音声で学習した、高精度のクローン Creatorプラン以上。Voice Libraryに共有できる
Voice Design 20〜1000文字の説明文から新しい声を作る Voice Libraryには共有できない
Voice Library コミュニティが共有した声。1万以上 無料枠ではAPIから使えない

機能5:声の窓口を作る(ElevenAgents)

公式の「ElevenAgents」のページと、クイックスタートに書かれた内容です。

機能6:長い作品を作る(ElevenCreative Studio)

公式の「Studio」のページに、公式が挙げる場面として、次の2つが書かれています。

Studio 4.0には、動画の編集案を作る「Studio Agent」(PlanとCreateのモード)、共有リンク、時刻つきコメントがあります。1プロジェクトの上限は、500章、1章400段落、1段落5,000文字です。

公式が挙げる場面の早見表

場面 使う機能 公式のどこに書かれているか
本の朗読、ポッドキャスト Text to Speech、Studio Studioのページ(Audio projects)、ElevenCreativeのページ(Audiobooks & Publishing)
動画のナレーション、字幕 Studio、Subtitles Studioのページ(Video projects)
ゲームのキャラクターの会話 Text to Dialogue Text to Dialogueのページ
動画の多言語化 Dubbing Dubbingのページ
録音の修正(言い直し) Voice Changer Voice Changerのページ
電話やWebでの問い合わせ対応 ElevenAgents ElevenAgentsのページ、クイックスタート
診療の音声の記録 Scribe v2 Medical Speech to Textのページ
広告、教育、映画・TV 各機能 ElevenCreativeのページ(利用場面として列挙)

気をつけること

出典