3行でいうと
- 入口は、デスクトップ版のエディタ(macOS、Windows、Linux)、ターミナル版のCLI(コマンド名は
agent)、ブラウザからの Cursor Web、そして Cloud Agents(クラウド上で動くエージェント)です。ダウンロードページの最新版表示は「3.27」でした。 - 公式ブログ(2026年8月14日付)は、Cursor が SpaceX に買収されたと書いています。そのうえ、公式ドキュメント(Plans、Legacy Cursor plans)では、新規の人向けのプランは「The X Subscription」に移っており、以前のプラン(Hobby、Pro、Pro+ など)は旧プランをまだ使っている人向けに続いている、と書かれています。
- 公式の料金ページの表示は、Free が $0、Plus が $8、Premium が $30、Super が $100、Ultra が $200(いずれも月額、米ドル、税別)です。Teams は $30+/user/month、Enterprise は Custom です(2026年10月23日に確認)。
- プライバシーモードを「有効」にすると、Cursor はお客様のデータを学習に使わない、と公式の「Data Use & Privacy Overview」に書かれています。無効のときは、コードや入力内容を学習に使うことがある、とも書かれています。個人のアカウントの標準は、読んだ範囲では見つかりませんでした(チームでは全員で標準で有効、と公式ヘルプにあります)。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCursorを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名、設定名、コマンド、価格は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用は避けて言い換えています。
先に結論
- このガイドの「Cursor」は、Anysphere, Inc. の cursor.com の製品です。 公式サイトのトップは、「Cursor is your coding agent for building ambitious software.」と書いています。同じ名前の別の製品があるかどうかを、公式の資料で調べましたが、見つかりませんでした(公式の資料の範囲では見つかりませんでした)。
- 会社の位置づけが変わっています。 公式ブログ「Cursor is now a part of SpaceX」(2026年8月14日付)は、「Cursor has officially been acquired by SpaceX.」と書いています。同じ記事は、名前や製品名の変更、データやプライバシー、既存のプランや請求については何も書いていません。
- プランの名前が変わっています。 料金ページには Free、Plus、Premium、Super、Ultra、Teams、Enterprise が並びます。公式ドキュメントは、これらを「The X Subscription」の一部として扱い、以前のプランは「旧プランをまだ使っている人向け」と説明しています。
- 最初に決めるのは4つです。 ①どこで使うか(エディタ、CLI、ブラウザ、クラウド)、②どのプランで入るか、③プライバシーモードをどうするか、④どのフォルダで、どんな小さな作業から始めるか、です。
前提:用語をそろえる
- コードエディタ(IDE):プログラムを書くための専用ソフトです。Cursor のデスクトップ版は、そのひとつです。公式の資料では「Cursor Desktop」と呼ばれる場面があります。
- エージェント(Agent):公式のドキュメントは、Cursor の Agent を、複雑なコーディング作業を自分で進め、ターミナルのコマンドを実行し、コードを編集するもの、と説明しています(くわしくは02)。
- Tab:入力中にコードの続きを候補として出す、自動補完の機能です。公式の表記は「Cursor Tab」です。
- CLI:画面ではなく、文字だけの画面(ターミナル)から操作するツールです。Cursor のCLIのコマンド名は
agentです。 - Cloud Agents:手元のパソコンではなく、クラウド上の仮想マシンで動くエージェントです。公式は、以前は「Background Agents」と呼ばれていた、と書いています。
- プライバシーモード(Privacy Mode):コードや入力内容を学習に使うかどうかなどに関わる設定です。
- The X Subscription:公式のヘルプでは、Cursor、Grok、Grok Bot、X Premium をまとめたプランの名前として出てきます(くわしくは04)。
たとえ話:工房に入る3つの入口
Cursor を「工房」にたとえると、デスクトップ版は工房の中の作業台、CLIは工房の外から声をかけられる電話、Cloud Agents は別の場所の貸し工房に作業を任せて、できあがりだけを受け取る方法です。どの入口でも、同じ「頼む相手(エージェント)」と話します。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで入手できるか
公式の資料から読み取れる入口は次のとおりです(確認日2026-10-23)。
| 入口 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| デスクトップ版(Cursor) | cursor.com/downloads から入手する。ダウンロードページの表示は「Latest」が3.27。macOS(ARM64、x64、Universal)、Windows(x64とARM64、それぞれ System版とUser版)、Linux(.deb、RPM、AppImage、それぞれ ARM64とx64)が並んでいる |
| CLI | macOS、Linux、WSL、Windows の PowerShell に、それぞれ公式の1行のインストールコマンドがある(下に書いた)。起動のコマンドは agent |
| Web | ダウンロードページに「Start Cursor in Web」とあり、ブラウザで動く。ダウンロードではない |
| Cloud Agents | cursor.com/agents(どの端末からでも)、デスクトップ版の入力欄の下の「Cloud」、Slack の @cursor、iOSアプリ、AndroidではChromeからPWAとして、GitHubやBitbucketのPRやissueでの @cursor、Linear、APIなどで始められる。対象は Premium以上、Teams、Enterprise、旧有料プランで、FreeとPlusは含まれない |
| モバイル | トップページに「Mobile」の記載がある。Cloud Agents の Mobile のページは、iOSアプリ「Cursor for iOS」(iPhoneはiOS 26.0以降、iPadはiPadOS 26.0以降、英語のみ)を案内し、Androidについては「Android is planned」(予定)と書いている。一方、Cloud Agents の概要のページは、AndroidではChromeで cursor.com/agents を開いてPWAとして入れる方法を書いている。対象は Premium、Super、Ultra、Teams、Enterprise と旧プランの Start、Pro、Pro+、Ultra |
CLIのインストールコマンドは、公式のCLIの概要ページに次のように書かれています。
- macOS、Linux、WSL:
curl https://cursor.com/install -fsS | bash - Windows の PowerShell:
irm 'https://cursor.com/install?win32=true' | iex
動作条件は、クイックスタートに「macOS 12以降(.dmg)、Windows 10以降(.exe)、Linux」と書かれています。ダウンロードページと、インストールの困りごとのヘルプには、システム要件の記載は見つかりませんでした。Linuxでは、クイックスタートがAppImageよりもaptやyumのパッケージを勧めていて、理由は「デスクトップのアイコン、自動更新、CLIのツールが付くから」と読めます。
更新は、コマンドパレット(Cmd/Ctrl+Shift+P)から「Cursor: Attempt Update」を実行すると始まる、とヘルプに書かれています。更新の経路は2つあって、Stable(標準)と Early Access(先行版)です。Early Access は不安定なことがある、と公式は書いています。
アカウントとサインイン
クイックスタートは、アプリを開いてサインインする流れを案内しています。サインインにどのメールや外部アカウントが使えるかは、読んだ範囲のページには書かれておらず、確認できていません。デスクトップ版のサインインとは別に、MCPの接続やCloud Agentsのサインインは別々に管理される、とMCPのページに書かれています。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(cursor.com/pricing)の表示は次のとおりです(確認日2026-10-23。金額は米ドルの月額で、「Prices shown do not include applicable taxes or fees (e.g. VAT)」と書かれています)。
| プラン | 料金ページの表示 | 料金ページに書かれていること(抜粋) |
|---|---|---|
| Free | $0/month | 利用は「Limited」。Agent は使え、Cloud Agents と自動化、Bugbotによるコードレビューは「—」 |
| Plus | $8/month(「Our introductory plan.」) | 共有のAI利用枠。「Only Grok models are available on this plan」の注記がある |
| Premium | $30/month(「Most popular」) | Plus の4倍の利用量。Cloud Agents、第三者のモデルなどが使える |
| Super | $100/month | Plus の15倍の利用量。ピーク時の優先アクセス |
| Ultra | $200/month | Plus の50倍の利用量 |
| Teams | $30+/user/month | 一括の請求と管理、利用状況の分析、SAML/OIDC SSO など |
| Enterprise | Custom | 請求書払い、SCIM、監査ログなど。問い合わせて決める |
公式のドキュメント「Models & Pricing」の表では、Free は「Limited」の利用量で、第三者のモデルは使えず、Plus は「Base」の利用量で、やはり第三者のモデルは使えません。Premium 以上で、第三者のモデルを「API list price」(各社のAPI料金のまま)で使えます。Free の具体的な上限(回数や量)は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
読むときに気をつけたい点が2つあります。
- 料金ページのFreeとPlusの欄には、「Post, reply, and follow」や「Premium checkmark」など、Cursor の機能とは別のものに見える文言も並んでいます。公式の資料では、これらの意味は確認できていません。Cursor とXのサービスをまとめた「The X Subscription」(04で扱う)の説明の一部と思われますが、これは僕らの推測です。
- 年払いの金額は、料金ページの本文には見つからず、公式ドキュメント「Plans」のページに書かれていました(Plus $80/yr、Premium $300/yr、Super $1,000/yr、Ultra $2,000/yr、いずれも税別)。
データはどこに保存されるか、どこへ送られるか
- AIへの送信。 公式の「Privacy and Data Governance」は、プロンプトとコードの文脈が OpenAI、Anthropic、Google などのモデル提供元に送られ、Cursor の独自モデルでは推論の提供元が処理することもある、と書いています。つまり、AIを使えば、コードの一部はCursorの外へ出ます。
- プライバシーモード「有効」。 「Data Use & Privacy Overview」(2026年9月3日更新)は、「Customer Data will not be used for training by Cursor」と書き、すべての提供元とゼロデータ保持(ZDR)の契約がある、としています。ただし、提供元が不正利用を検出した場合は、調査のために保存されることがある、とも書かれています。
- プライバシーモード「無効」。 コードベースのデータ、プロンプト、編集の操作、コードの断片を、AI機能の改善やモデルの学習に使うことがある、と書かれています。
- 標準の設定。 「Data Use & Privacy Overview」には、どちらが標準かは書かれていません。「Privacy Mode is on by default for Enterprise teams」と書かれているのはEnterpriseのチームについてです。公式ヘルプ「Privacy and data」は、チームではすべてのメンバーで標準で有効、と書いています。個人のアカウントの標準は、読んだ範囲では確認できていません。料金ページには「Privacy mode can be enabled in settings or by a team admin」とあります。
- コード自体の保存。 公式は、Cursor がコードを保存する必要がある機能は Cloud Agents だけ、と書いています。クラウドの仮想マシンに、暗号化したコピーを一時的に置き、エージェントが終わると削除する、という説明です(くわしくは04)。
- ローカルの検索。 公式の検索の説明(Instant Grep)は、索引は手元のパソコンで作られ、コードのパスや中身を、この索引のためにアップロードすることはない、と書いています。
最初に決めること:4つ
- どこで使うか。 まずはデスクトップ版が公式の入口です。CLIやCloud Agentsは、慣れてから足せます。
- どのプランか。 無料のFreeで試すこともできますが、利用量は「Limited」です。毎日エージェントを使う人向けの目安は、公式の「Models & Pricing」が、Premium は「新しくAgentを使う人」、Super は「毎日使う人」、Ultra は「複数のエージェントを走らせるヘビーな人」という並べ方で示しています。どれを選ぶべきかは、僕らは断定しません。
- プライバシーモード。 仕事のコードや、他人の個人情報が入るコードを扱うなら、先に設定を確かめます(Cmd/Ctrl+Shift+J で設定を開き、「General」で Privacy Mode を切り替える、と公式ヘルプ「Privacy and data」は書いています。料金ページも、設定かチームの管理者が有効にできると書いています)。
- 最初の作業。 公式のクイックスタートは「start with a small task」(小さな作業から)と勧めています。まず「このコードの構成を説明して」と頼み、次に小さな修正を頼む、という流れが書かれています。
今日からできること
- cursor.com/downloads から、自分のOS用のインストーラを入れる。
- 起動してサインインし、練習用のフォルダ(失っても困らないもの)を開く。
- Agent を開く(macOSは
Cmd I、WindowsとLinuxはCtrl I)。 - 「このコードの主なファイルと読む順番を教えて」と頼んでみる。
- 設定でプライバシーモードの状態を確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCursorを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 会社の体制やプランの名前は、2026年に入って変わっています。公式の資料の間でも、旧プランの名前と新しいプランの名前が混ざって出てくることがあります。最新の表示は、公式の料金ページとアカウントの請求画面で確かめてください。
-
金額は変わることがあります。ここに書いたのは2026年10月23日の表示で、米ドルです。日本円の表示や消費税の扱いは、読んだ範囲では確認できていません。
-
公式の料金ページのよくある質問は、購読は X Subscription Corp を通じた直接販売だけで、ほかの経路で買うと、不正だったり安全でなかったりして、停止されることがある、と書いています。購入は公式のページから行ってください。
- 公式サイトのトップページやドキュメントには、Grok や Grok Bot など、エディタ以外の製品名も並んでいます。このガイドが扱うのは、エディタとCLI、Cloud Agentsを中心とした Cursor で、Grok Bot などの詳しい中身は読めていません。
- 会社の買収や規約、データの扱いの解釈は、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Cursor: AI coding agent(Cursor、確認日 2026-10-23)
- Cursor Docs(Cursor、確認日 2026-10-23)
- Cursor Pricing(Cursor、確認日 2026-10-23)
- Downloads(Cursor、確認日 2026-10-23)
- Quickstart(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Installation and startup(Cursor Help、確認日 2026-10-23)
- Cursor is now a part of SpaceX(Cursor Blog、2026-08-14、確認日 2026-10-23)
- Models & Pricing(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Plans(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Data Use & Privacy Overview(Cursor、2026-09-03更新、確認日 2026-10-23)
- Privacy and Data Governance(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Cloud Agents(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Codebase search(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- CLI overview(Cursor Docs、確認日 2026-10-23)
- Introducing The X Subscription(Cursor Community Forum、チームの名前での投稿、2026-10-12、確認日 2026-10-23)