3行でいうと
- このガイドが扱うのは、個人のMicrosoftアカウントで使う「Microsoft Copilot」(アプリ、ウェブ、Windows、Edge)です。仕事用のCopilot Chatや、Microsoft 365アプリの中のCopilotは、公式が別の項目として分けているので、違いを表で整理します。
- 公式のページには、2026年8月18日に「新しいCopilotアプリ」(ウェブ、デスクトップ、モバイル)が出た、と書かれています。古いアプリ向けと新しいアプリ向けで、プライバシーの説明ページが分かれているので、どちらの説明を読んでいるのかに注意が要ります。
- 無料で使えます。公式は「限りのある無料版」と書き、混み具合によって制限があると説明しています。サインインしなくても使えると公式のヘルプは書いていますが(利用規約はMicrosoftアカウントが必要と書いていて、食い違いがあります)、個人のアカウントでサインインすると、会話履歴、画像づくり、長い会話、声のやりとりが使えると書かれています。
- 有料は、Microsoft 365のプラン(Personal、Family、Premium、Pro)に付く形で説明されています。価格は第4本で、日付つきで書きます。
- 名前が変わっています。公式のヘルプは、「Microsoft 365 Copilotアプリ」は「Microsoft Copilotアプリ」に呼び名が変わった、と書いています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はMicrosoft Copilotを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名や設定名は公式の英語表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- まず決めること。 ①どのCopilotの話か(個人向けか、仕事用か)、②どの入口で使うか(アプリ、ウェブ、Windows、Edge)、③サインインするか、するならどのアカウントか、④無料のままか、有料にするか、の4つです。
- このガイドの対象は「Microsoft Copilot」(個人のMicrosoftアカウントで使うもの)。 仕事や学校のアカウント(Microsoft Entra)で入ると、同じアプリでも別の扱い(企業向けのデータ保護)になる、と公式は分けて書いています。
- 「同名の別製品」に注意。 GitHub Copilot、Security Copilot、Copilot Studio は、公式が別の製品として並べています。このガイドの対象外です。
- 古い説明と新しい説明が混ざっている。 2026年8月18日に新しいアプリが出たため、公式のプライバシー関係のページは「古いアプリ向け」と「新しいアプリ向け」に分かれています。内容が食い違う所があり、第4本で整理します。
- 提供終了・改名。 「Microsoft 365 Copilot」アプリは「Microsoft Copilot」アプリに、「Microsoft 365 Copilot Chat」は「Microsoft Copilot Chat」に呼び名が変わった、と公式のページに書かれています。Copilotの提供終了そのものについては、読んだ範囲では見つかりませんでした。
前提:用語をそろえる
- Microsoft Copilot(個人向けの入口)。 copilot.microsoft.com、Copilotアプリで、個人のMicrosoftアカウントで使います。公式のMicrosoft Learnは、消費者向けの版で、無料、個人の用事向け、と書いています。
- Microsoft Copilotアプリ。 Windows、Mac、iOS、Androidで使うアプリです。公式のヘルプは、仕事用(Entra)と個人用(Microsoftアカウント)のどちらで入るかで、中身が変わると説明しています。
- Microsoft Copilot Chat(Copilot Chat)。 仕事や学校のアカウントで使う、ウェブをもとにしたAIチャットです。Microsoft 365の契約に含まれます。公式は、以前「Microsoft 365 Copilot Chat」と呼ばれていた、と書いています。
- Microsoft Copilot(ライセンス版)。 公式のLearnは、仕事のデータとウェブにもとづくAIチャット、と説明しています。会社が契約します。ここでは第2本以降で、必要な範囲だけ触れます。
- Microsoft 365 Personal、Family、Premium、Pro。 個人向けのMicrosoft 365の有料プランの名前です。CopilotのAI機能はこのプランに付く形で説明されています。
- Microsoftアカウント、Microsoft Entra。 Microsoftアカウントは個人用、Microsoft Entraは仕事や学校の組織用の、サインインの方法です。
- エンタープライズデータ保護。 公式の用語で、仕事・学校のアカウントで使うときの、データの扱いの約束事です(個人向けとは別)。
このガイドが扱う製品はどれか
公式のMicrosoft Learnには、「Which Copilot is right for me or my organization?」(どのCopilotが自分や組織に合うか)という選び方のページがあります(ページの日付 2026-03-24、最終更新 2026-08-18)。この中で、次の6つが並んでいます。
| 名前 | 公式の説明(要約) | このガイドでの扱い |
|---|---|---|
| Microsoft Copilot(消費者向け) | 無料。個人の用事向け。インターネットの情報を使う。仕事の機密は入れないように、と書かれている | 対象。ガイド全体で扱う |
| Copilot Chat | Microsoft 365に含まれる、ウェブにもとづくAIチャット。仕事・学校のアカウント向け | 違いだけ扱う(第2、4本) |
| Microsoft Copilot(ライセンス版) | 仕事のデータとウェブにもとづくAIチャット。会社が契約する。個人で自分用に買う場合もある、と書かれている | 違いだけ扱う |
| Microsoft Security Copilot | セキュリティ担当者向け。インシデント対応や脅威の調査などを助ける | 対象外 |
| GitHub Copilot | コードを書くのを助けるAIアシスタント。一部の人(認定された学生や教師など)には無料と書かれている | 対象外 |
| Microsoft Copilot Studio | ローコードで、エージェントを作るツール。会社が契約する | 対象外(第3本で名前だけ触れる) |
選んだ理由です。依頼の範囲が「MicrosoftのAIチャットのCopilot(アプリ、ウェブ、Windows、Microsoft 365内の別製品との違い)」だったことと、公式の copilot.microsoft.com が、チャットで「作る、考える、学ぶ、問題を解く」ことを前面に出していることから、個人向けの Microsoft Copilot を主な対象にしました。公式のトップページの説明文は、次のとおりです(原文のまま短く)。
- 「Microsoft Copilot is AI built to help you get things done.」
- 「Create, brainstorm, learn, and solve problems with AI chat that works across your day.」
ひとつ、紛らわしい点があります。Microsoftの別のページ(microsoft.com/copilot)は、見出しが「Microsoft Copilot: AI built for work」(仕事のためのAI)で、仕事用のCopilotを前面に出しています。同じ「Microsoft Copilot」という名前で、個人向けと仕事向けの両方が語られている、というのが公式の状況です。このガイドでは、個人向けを軸に、仕事向けとの違いを必ず分けて書きます。
名前の変更(公式の書き方のとおり)
| 項目 | 公式の記載 | どこに書いてあるか | 確かさ |
|---|---|---|---|
| アプリの名前 | 「Microsoft 365 Copilotアプリ」は、今は「Microsoft Copilotアプリ」と呼ばれる。以前使っていた人は、名前とアイコンが変わって見えるが、中身は同じ、と書かれている | サポートの「Get started with the Microsoft Copilot app」(2026-08-20) | 文書に書かれている |
| Chatの名前 | 「Microsoft 365 Copilot Chat」は「Microsoft Copilot Chat」に。主なURLは copilot.cloud.microsoft に変わる途中、と書かれている | Learnの「What is Microsoft Copilot?」(2026-10-20) | 文書に書かれている |
| 新しいアプリ | 2026年8月18日に、ウェブ、デスクトップ、モバイル向けの新しいCopilotアプリが使えるようになった。古いアプリ向けのページは、新しいアプリには当てはまらない | サポートの「Privacy FAQ for Microsoft Copilot」など | 文書に書かれている |
| ライセンスの表示名 | アプリの中で「Microsoft 365 Copilot (Premium)」「(Basic)」「Copilot Chat (Basic)」という表示が出る、と書かれている | Learnの「Overview of Microsoft Copilot Chat」 | 文書に書かれている |
| 提供終了 | Copilotそのものの提供終了は、読んだ範囲の公式資料では見つからなかった | (該当なし) | 確認できず |
なお、公式の一部のページには、旧名の「Microsoft 365」を残したままの題名や、「copilot.com」「copilot.microsoft.com」「copilot.cloud.microsoft」など、URLの表記が混ざっています。どれも公式のページですが、更新の途中のように見えます。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の記載 | 確かさ |
|---|---|---|
| ウェブ(copilot.microsoft.com) | 公式の個人向けの紹介ページが、ウェブの入口として挙げている | 文書に書かれている |
| Windows | Copilotアプリは、新しいWindows 11のPCには、最初から入っているはず、と書かれている。入っていなければMicrosoft Storeから入れる。タスクバー、スタートメニュー、Copilotキー、Windowsキー+Cで開く | 文書に書かれている(サポート「Access Microsoft Copilot on Windows」、2026-10-16) |
| Mac | 公式のダウンロードページに「Download for Mac」。macOS Sonoma 14以降、と書かれている | 文書に書かれている |
| iOS、Android | 公式のダウンロードページにある。サポートのページは、iOS 16.0以降、と書いている | 文書に書かれている |
| Edge | ブラウザの右上のCopilotのアイコンから開く。個人のMicrosoftアカウントでEdgeにサインインする、と書かれている | 文書に書かれている |
| Xbox | 個人向けの紹介ページは、Xboxモバイルアプリと、Windows 11のGame Barを挙げている | 文書に書かれている(紹介ページ。日付なし) |
| Linux | ダウンロードページは、Linux向けのアプリは出しておらず、「Open Copilot Chat」というウェブのリンクだけ、と読めた | 読んだ範囲での確認 |
補足です。
- 国や地域によって、アプリが使えるかどうかは変わる、と公式のダウンロードページが書いています。公式の対応地域のページ(Supported regions and languages in Microsoft Copilot)は、世界の170を超える市場で使えるとし、例外として中国(香港を除く)と禁輸の市場を挙げています。日本は名指しされておらず、例外にも入っていません。
- 対応言語の一覧は、公式の別ページ(Supported regions and languages in Microsoft Copilot)にあります。日本語は、テキストの一覧と、声(Copilot Voice)の一覧の両方に載っています(声の一覧は個人のMicrosoftアカウント向けの説明)。ページには「Last updated: September 2026」と表示されています。
アカウントとサインイン
- サインインしなくても使える。 公式のヘルプ(「What's the difference between Microsoft Copilot (free) and Copilot in Microsoft 365」、2026-09-09更新)は、サインインは任意で、個人のアカウントでサインインすると、会話履歴、画像づくり、長い会話、声のやりとりが加わる、と書いています。
- サインインできるアカウント。 公式のアプリの紹介は、個人は「Microsoftアカウント、またはAppleのID、Googleアカウント」、仕事・学校は「Microsoft Entra ID」と書いています。アプリの左の欄に「Work」か「Personal」と表示されるので、どちらで入っているか確かめられる、とも書かれています。
- 年齢。 食い違いがあります。個人向けの紹介ページは、18歳以上、ただし国によっては若い人にも広げている、国が一覧にない場合は13歳以上、と書きます。利用規約(microsoft.com の Copilot の利用規約、ページ表示は「Effective: August 18, 2026」)は、13歳以上(国によっては、もっと上の年齢)と書き、「Copilotを使うにはMicrosoftアカウントが必要」と明記しています(変更の要約にも、Microsoftアカウントでログインしている必要があることをはっきりさせた、とあります)。18歳未満には一部の機能を止めたり制限したりすることがある、とも書いています。一方で、サインインは任意と書くヘルプもあり、規約とヘルプで書き方が食い違っています。どちらが全体の条件かは、公式の資料では確認できていません。
- 個人用を、仕事のPCで使うとき。 公式のLearnは、仕事のデバイスでは「work」か「personal」を選べる、仕事の機密や社内の情報を、消費者向けのCopilotには入れないように、と書いています。
無料でどこまでか
- 無料。 個人向けの紹介ページは、無料で「基本の体験」が使える、と書いています。価格のページは、「限りのある無料版で、混み具合や上限による」と書いています。具体的な回数の上限は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 無料でできると書かれていること。 公式のヘルプは、無料のCopilotとして、文章づくり、アイデア出し、要約のためのAIチャット、ウェブ検索による最新の答え、Edgeでのページの要約を挙げています。
- 有料で変わること。 公式のヘルプは、個人のMicrosoft 365プランの契約者には、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteの中のCopilotが、使用量の上限つきで付く、と書いています(料金のページは、Personal だけデスクトップのアプリと書き、Family、Premium、Pro は「Word (web and mobile only)」と書いていて、ページの間で食い違っています)。Premiumは、高度なAI機能、エージェント、広めの使用量が加わる、とされています。
- ただし機能ごとに条件が違う。 たとえば、画面やカメラを見せて相談する機能(Copilot Vision)のページは、Microsoft 365のPersonal、Family、Premiumの契約が要る、と書いています。個人向けの紹介ページは、同じ機能を無料のところにも並べているように読めます。機能ごとの条件は、第2本で表にします。
データはどこにあるか、学習に使われるか
詳しくは第4本で書きます。入口の段階で知っておくとよいことだけ、まとめます。
- 公式のヘルプ(会話履歴のページ、2026年8月13日更新)は、サインインしていると、Copilotは過去の会話を覚えていて、続きから使える、と書いています。保存の期間は「18か月」と書かれています。
- 個人用と仕事用で、データの扱いが違います。仕事・学校のアカウントでは、エンタープライズデータ保護が適用され、アップロードしたファイルはユーザーのOneDrive for Businessに保存される、と公式のFAQは書いています。
- 学習に使われるかどうかは、ページによって書き方が違います。古いアプリ向けの「Privacy FAQ」は、既定で使う、オプトアウトできる、と書き、新しいアプリ向けのページは、「プロンプト、返答、ファイルの内容は、基盤モデルの学習に使わない」と書いています。どちらが、いつの、どのアカウントに当てはまるのかは、公式の資料では読み切れていません(第4本)。
最初に決めることのチェックリスト
- どのCopilotか。個人の用事なら、個人のMicrosoftアカウントで、Microsoft Copilot。仕事の情報を扱うなら、会社が用意した仕事用のCopilotを使う(公式もそう案内)。
- どの入口か。ウェブ、アプリ、Windows、Edge。
- サインインするか。サインインなしでも使えるが、会話履歴などは個人のアカウントでサインインしたときだけ、と公式は書いている。
- プライバシー設定を最初に見る。記憶(Memory)、広告のパーソナライズ、学習への利用の設定の場所は、第4本に書く。
- 無料のままで足りるか。足りなければ、Microsoft 365のプランの価格は、第4本の日付つきの表を確認する。
- 仕事の情報を入れないこと。公式のLearnも、「Never add sensitive or proprietary work information in a prompt.」(仕事の機密は入れない)と書いている。
気をつけること
- 公式の資料が、日付をまたいで食い違っている。 学習への利用、Visionのデータの保存期間、年齢の条件などで、ページごとに書き方が違います。新しいアプリが出た2026年8月18日の前後で、ページが分かれているためだと思われますが、僕らには断定できません。
- 同名の別製品。 Copilotと名のつく製品は多く、検索すると、GitHub Copilotや、仕事用のCopilotの説明が先に出てきます。公式のドメイン(microsoft.com、support.microsoft.com、learn.microsoft.com)から入ってください。
- Copilotは誤ることがある。 公式のヘルプは、答えはまちがったり、誤解を招いたりすることがあるので、出典や事実を、行動する前に確かめるように書いています。
- 機密や個人の情報。 公式のヘルプは、人種、宗教、性的指向、健康の状態などの機微な個人情報は、Microsoftの使い方に納得できる場合を除き、共有しないように書いています。
- 僕らの見立て(事実ではありません)。 初めてなら、サインインなしか、個人のアカウントの無料で、まず軽い調べものから試し、記憶と学習の設定の場所を確かめてから、個人的な内容を入れるかどうか決めるのが、無難だと思います。
出典
- Microsoft Copilot(copilot.microsoft.com、確認日 2026-10-23)
- Microsoft Copilot for individuals(microsoft.com、日付なし、確認日 2026-10-23)
- Microsoft Copilot: AI built for work(microsoft.com、日付なし、確認日 2026-10-23)
- Which Copilot is right for me or my organization?(Microsoft Learn、2026-03-24、最終更新 2026-08-18、確認日 2026-10-23)
- What is Microsoft Copilot?(Microsoft Learn、2026-10-20、確認日 2026-10-23)
- Overview of Microsoft Copilot Chat(Microsoft Learn、2026-09-09、確認日 2026-10-23)
- Frequently asked questions about Microsoft Copilot Chat(Microsoft Learn、2026-10-19、確認日 2026-10-23)
- What's the difference between Microsoft Copilot (free) and Copilot in Microsoft 365(Microsoft Support、2026-09-09更新、確認日 2026-10-23)
- Get started with the Microsoft Copilot app(Microsoft Support、2026-08-20、確認日 2026-10-23)
- Download Microsoft Copilot App on Windows, Mac, Android & iOS(microsoft.com、日付なし、確認日 2026-10-23)
- Access Microsoft Copilot on Windows(Microsoft Support、2026-10-16、確認日 2026-10-23)
- Getting started with Copilot in Microsoft Edge(Microsoft Support、2026-10-19更新、確認日 2026-10-23)
- Copilot の利用規約(microsoft.com、ページ表示 Effective: August 18, 2026、確認日 2026-10-23)
- Conversation history in Microsoft Copilot(Microsoft Support、2026-08-13更新、確認日 2026-10-23)
- Privacy FAQ for Microsoft Copilot(Microsoft Support、2026-08-31更新、確認日 2026-10-23)
- Microsoft Copilot for individuals: your data, privacy, and responsible AI(Microsoft Support、2026-08-18、確認日 2026-10-23)