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メモや調べもののツールは、保存場所(自分の端末かクラウドか)、AIの有無、共有のしやすさで性格が大きく変わります。ここではObsidian、Notion、Gemini Notebook(旧NotebookLM)の3つを、日本語、無料、端末保存、アプリ、内蔵AI、書き出し、共有、API、学習利用、法人プランの10項目で、公式の記載だけをもとに並べます。優劣ではなく、自分の条件に合うかを見るための表です。
これは「公式がどう書いているか」を同じ物差しで並べたものです。出来の良し悪しや順位ではありません。公式に書かれていない項目は「?」のまま残しています(できない、という意味ではありません)。
2. 一覧で見る3つ・10項目・2026-10-23 時点
◎ 公式に書かれている / △ 条件つき / × できない・対象外と書かれている / ? 公式の資料では確認できていない
公式の記載から見える、実質的な違い
- メモの置き場所が違う。Obsidianは端末内のフォルダにMarkdownファイルとして保存し、サーバーには送られないと公式が書く。Notionは「Everything is stored in the cloud」と書き、Gemini Notebookは個人向けの保存場所を公式の資料では確認できなかった。
- アカウントの要不要が違う。Obsidianは料金ページで「No sign-up required.」と書く。Gemini NotebookはGoogleアカウントでのログインが必要と書く。Notionは「Get Notion free」の案内で、登録の要不要を明記した記述は確認できなかった。
- AI機能の置き場が違う。NotionのAIはBusiness以上が本格的で、Free・Plusは回数限定のお試し。Gemini Notebookは入れた資料に限って引用つきで答える。Obsidianはノートに質問する公式のAI機能を確認できず、公式のAIはWeb ClipperのInterpreterだった。
- 標準形式での取り出し方が違う。ObsidianのノートはMarkdownのファイルそのもの。NotionはHTML・Markdown・CSVで書き出せる。Gemini Notebookはメモのドキュメント書き出しと音声のダウンロードが書かれ、ノートブック全体の書き出しは確認できなかった。
- 共有・共同編集の前提が違う。Notionは無料の個人向けページでもコメントと共同作業を挙げ、Gemini Notebookは共有メニューでの共有を書く。Obsidianは共有Vaultを有料のSyncの機能として挙げている。
- 外部とのつなぎ口が違う。Notionは公式のREST APIとリモートMCPサーバーを挙げ、Obsidianは公式のCLI(アプリの起動が必要)、Gemini NotebookのAPIの資料は企業向けのGemini Notebook Enterpriseにあり、「Preview」と表示されている。個人向けの公開APIは確認できなかった。
- 名前に注意が要る。公式は2026年7月16日にNotebookLMをGemini Notebookへ改名したと告知しており、公式の資料の中でも新旧の表記が混ざっている。
こういう条件なら、まずここから(僕らの見立て)
公式の記載を根拠にした目安で、他の観点(使い心地、出力の好みなど)は含みません。
- メモを自分のPCのファイルとして持ち、アカウントなしで無料で使い始めたい → Obsidian
項目「端末保存」「無料で開始」。料金ページの「No sign-up required.」とプライバシーのページの端末内保存の説明に基づく見立て。端末をまたぐなら同期(有料のSyncなど)を別に決める必要がある。 - チームで同じページを一緒に編集し、仕事用のプランもほしい → Notion、Gemini Notebook(旧 NotebookLM)、Obsidian
項目「共有・共同」「法人プラン」。Notionは両方yes、Gemini NotebookはWorkspaceの記載に基づく。Obsidianは有料のSyncの共有Vaultと任意のCommercialライセンスという条件つきで、別のチーム用プランは料金ページで確認できなかった。見立て。 - 自分が入れた資料だけを根拠に、出典の引用つきで質問したい → Gemini Notebook(旧 NotebookLM)
項目「内蔵AI」。Gemini Notebookは資料に基づく答えと引用を公式が説明。Notionは、公式FAQ本文でアクセスできるページなどから答えを探すと説明し、個人向けページに「with citations」の記載がある(引用の仕様の詳細は確認できていない)。見立てなので、入れる資料の範囲を見比べるとよい。 - 乗り換えやバックアップのために、ノートをMarkdownで持ち出せる形にしたい → Obsidian、Notion
項目「書き出し」。Obsidianはノート自体がMarkdownファイル、NotionはMarkdown・CSV・HTMLの書き出しを公式のヘルプが説明。Gemini Notebookはメモのドキュメント書き出しのみ確認できた。見立て。 - 入れた内容がAIの学習に使われないかを、公式の説明で確かめたい → Notion、Gemini Notebook(旧 NotebookLM)
項目「学習利用」。Notionは既定で学習しないと明記。Gemini Notebookはフィードバックを送らない場合、Workspaceは学習・人のレビューなしと明記(条件つき)。Obsidianは端末内保存の説明のみでAI学習への記載は確認できていない(unknown)ため、ここには含めない。見立て。 - ほかのAIアプリや自動化から、ノートを操作したい → Notion、Obsidian、Gemini Notebook(旧 NotebookLM)
項目「API・MCP」。Notionは公式のAPIとMCPサーバー。Obsidianは公式のCLI(アプリの起動が必要、条件つき)。Gemini Notebookは企業向けのEnterpriseのAPI資料のみ(条件つき。資料に「Preview」の表示あり)。見立て。 - Linuxのパソコンでアプリとして使いたい → Obsidian
項目「アプリ」。Obsidianのダウンロードページに、Linux向けの形式(AppImage、Snap、Deb)がある。Notionは「Linux版はない」と公式が書く。見立て。 - まず無料で試して、合うかどうかを見たい → Obsidian、Notion、Gemini Notebook(旧 NotebookLM)
項目「無料で開始」。どれも公式が無料で始められると書く。無料の範囲(Notionのページ履歴、Gemini Notebookのノートブック数など)は、各公式ページの表示で確かめる。
3. ひとつずつ詳しく
Obsidian
公式は、メモをMarkdownのテキストファイルとして自分の端末のフォルダ(Vault)に保存し、ノート同士をリンクでつないで育てるアプリと説明しています。アプリ本体は無料でアカウント不要、同期(Sync)と公開(Publish)は有料の追加サービスです。
公式の記載(項目ごと)
- 日本語:◎ 公式サイトに日本語版(/ja/)あり。公式の翻訳リポジトリにアプリ・サイト・ヘルプの日本語あり(翻訳は有志) 出典
- 無料で開始:◎ 料金ページに「Free without limits.」「No sign-up required.」。個人も商用も無料とライセンスページが書く 出典
- 端末保存:◎ データは端末に保存されサーバーには送られないと公式が書く(SyncやPublish利用時を除く) 出典
- アプリ:◎ Windows・Mac・Linux・iOS・Androidのダウンロードあり(Flatpakはコミュニティ管理と表示) 出典
- 内蔵AI:? ノートに質問するAI機能は公式資料で確認できず。Web ClipperのInterpreter(自分で選ぶAI提供元を使う)は公式 出典
- 書き出し:◎ ノートはMarkdown形式のテキストファイルでVaultに入り、他のエディタでも開けると公式が書く 出典
- 共有・共同:△ Syncの共有Vaultで最大20人。各自のSync購読が要り、リアルタイムの同時編集は非対応と公式ヘルプが書く 出典
- API・MCP:△ 公式CLIあり(Windows・macOS・Linux。アプリの起動が必要)。Headless Syncは公式のopen beta。公式のMCP案内は確認できず 出典
- 学習利用:? プライバシーポリシーと利用規約を読んだ範囲では、AI・モデル学習への言及なし。端末内データはサーバーに送られないと公式が書く 出典
- 法人プラン:△ チーム専用プランは料金ページに無い。任意のCommercial(1人年50米ドル)とSyncの共有Vault(最大20人)がある 出典
公式の説明から、候補になる場面
- メモをMarkdownのファイルとして手元に置き、他のアプリでも開ける形にしたいとき(データ保存のヘルプ)
- アカウントを作らずに、個人でも仕事でも無料で使い始めたいとき(料金ページ、ライセンスページ)
- Windows・Mac・Linux・スマホで同じメモ置き場を使いたいとき(ダウンロードページ。端末をまたぐには同期の設定が別に要る)
公式が書く制約・向かない場面
- 端末をまたぐ同期は有料のSyncか、iCloudなど自分で選ぶ方法になる。公式は同期をバックアップの代わりにしないよう書いている
- ノートに質問できる公式のAIチャットは、読んだ範囲では書かれていない(AI連携は有志のプラグインが中心で、公式の運営ではない)
- 公式は、コミュニティプラグインがObsidianと同じ権限で動くと書き、機密を扱うなら事前の監査を勧めている
Obsidian の使い方ガイドを読む →
Notion
公式は、文書(ページ)とデータベースを同じ場所に作れるオンラインのワークスペースと説明しています。ノート、タスク、社内の手引きなどに使え、AI機能「Notion AI」が組み込まれています。
公式の記載(項目ごと)
- 日本語:◎ ヘルプの言語一覧(22言語)に日本語が載っている 出典
- 無料で開始:◎ 料金ページにFree「$0 per member / month」(2026-10-23、米ドル表示)。個人利用は無料と個人向けページが書く 出典
- 端末保存:△ オフライン利用はデスクトップ・モバイルのアプリのみで、ブラウザでは使えないと公式が書く。基本はクラウド保存 出典
- アプリ:◎ Mac・Windowsのデスクトップアプリ(Linux版はなし)と、iOS・Androidのアプリ。デスクトップとモバイルで公式ヘルプのページが分かれる 出典
- 内蔵AI:△ Notion AIはBusiness・Enterpriseに含まれ、Free・Plusは回数限定のお試し。アクセスできるページ等から答えを探し、個人向けページに「citations」の記載あり 出典
- 書き出し:◎ ページ・DBはPDF・HTML・Markdown&CSV、ワークスペース全体はHTML・Markdown・CSVで書き出せる(フォームのビューは不可) 出典
- 共有・共同:◎ 個人向けページに「Collaborate in real time」。コメントとメンションで共同作業すると書く 出典
- API・MCP:◎ REST APIがあり、Notionが運営するリモートMCPサーバーもある。OAuthで許可して使う 出典
- 学習利用:◎ 既定ではNotionもAI提供元も顧客データでモデルを学習しないと公式が書く 出典
- 法人プラン:◎ 料金ページで、BusinessにSAML SSOと非公開チームスペース、Enterpriseに監査ログがあると書く 出典
公式の説明から、候補になる場面
- ノートとデータベース(表やタスク)を同じ場所で、複数人で編集したいとき(個人向けページ、料金ページ)
- 社内の資料にNotion AIで質問したいとき。ただし本格的なAIはBusiness以上(AIのFAQ、料金ページ)
- 外部のAIアプリからNotionを読み書きしたいとき。公式のMCPサーバーとAPIがある(開発者向け資料)
公式が書く制約・向かない場面
- Linux用のデスクトップアプリはないと公式が書いている(デスクトップ版のヘルプ)
- オフラインで使えるのはアプリだけで、ブラウザでは使えない。メモは基本クラウドに置かれる(バックアップのヘルプ)
- FreeとPlusのNotion AIは回数限定のお試しで、ページ履歴はFreeが7日(料金ページ)
Notion の使い方ガイドを読む →
Gemini Notebook(旧 NotebookLM)
公式は、PDF・ウェブページ・YouTube・音声・Googleドキュメントなどの資料を入れ、その資料を根拠に質問したり、学習ガイドやマインドマップにまとめたりできるAIの調べものツールと説明しています。2026年7月16日の公式ブログで、NotebookLMから Gemini Notebook に名前が変わったと告知されています。
公式の記載(項目ごと)
- 日本語:◎ Audio Overviewの出力言語(80以上)に日本語が載り、モバイルアプリの言語・提供国にも日本語。アプリは段階提供 出典
- 無料で開始:◎ 無料の「Standard」をGmailアカウントで登録できる(ノートブック100個、1ノートブックにソース50個。変わりうると表示) 出典
- 端末保存:△ モバイルでは、音声概要をダウンロードしてオフライン再生できると公式が書く。ノートブック本体やメモの端末保存は、読んだ範囲では確認できていない 出典
- アプリ:△ ブラウザに加えAndroid(10以降)とiPhone・iPadのアプリ(日本・日本語も対象、段階提供)。モバイルではメモ・マインドマップ等は未対応と書かれている 出典
- 内蔵AI:◎ 入れた資料に基づいて答え、答えに出典の引用(in-line citations)がつくと公式が書く 出典
- 書き出し:△ メモはGoogleドキュメントへ書き出せる(Export to Docs)。ノートブック全体の書き出しは確認できていない 出典
- 共有・共同:◎ 共有でViewer(閲覧)かEditor(編集)を選べ、リンクでの公開もできると公式が書く。個人のGmailは最大50人 出典
- API・MCP:△ APIの資料は企業向けGemini Notebook Enterprise(Google Cloud)にあり、v1alphaで「Preview」表示。個人向けの公開APIは確認できていない 出典
- 学習利用:△ フィードバックを送らない限り基盤モデルの直接の学習に使わない。Workspaceは学習にも人のレビューにも使わないと書く 出典
- 法人プラン:◎ Workspaceの全プランに含まれると公式が書く。企業向けのGemini Notebook Enterpriseもある 出典
公式の説明から、候補になる場面
- 手元の論文・報告書・マニュアルを入れて、出典を確かめながら要点をつかみたいとき(ヘルプ、Workspace製品ページ)
- 資料から音声解説(Audio Overview)や学習ガイドを作りたいとき(Audio Overviewのヘルプ)
- Googleアカウントやドキュメントを中心に作業していて、チームでノートブックを共有したいとき(Workspace製品ページ)
公式が書く制約・向かない場面
- 使うにはGoogleアカウントでのログインと年齢の確認が要る(Learnのヘルプ)
- 公式は、答えが資料を根拠にするため、資料にない情報には答えにくいと書いている。ノートブックごとに独立で、複数をまたいでは参照しない
- オフラインは、モバイルアプリでAudio Overviewをダウンロードして再生できると書かれているが、ほかの内容は確認できていない。ノートブック全体の書き出しも、読んだ範囲では確認できていない
Gemini Notebook(旧 NotebookLM) の使い方ガイドを読む →
確認できていない点
- ほかのメモ系のツール(Evernote、Microsoft OneNote、Logseqなど)は、公式ページを調べたが、プランごとの内容や提供状況が読んだ範囲では十分にそろわなかったため、今回は比較に入れていない。
- Obsidianの日本語対応:公式の翻訳リポジトリの表で、日本語がアプリ・サイト・ヘルプとも対応済みと表示されている。公式ヘルプ本文には対応言語の一覧がなく、翻訳は有志が担っていると書かれている(翻訳の完成度は確かめていない)。
- ObsidianのSyncやPublishに入れた内容がAIの学習に使われるかどうかは、利用規約とプライバシーのページに記載を確認できなかった(プライバシーポリシー全文は読めていない可能性がある)。
- Notionの年払いの金額、日本円の表示、無料でのAPI利用の可否、アカウント登録の要不要は、読んだ範囲では確認できていない。PDFなど書き出し形式の最新の状態は、画面で確かめる必要がある。
- Gemini Notebookのオフライン利用(Audio Overviewのダウンロード再生を除く)、ノートブック全体の書き出し、個人向けの保存場所、有料プランの価格は、読んだ範囲では確認できていない。公式の資料の中でも、NotebookLMとGemini Notebookの表記が混ざっている。
- Gemini Notebook EnterpriseのAPIの資料(v1alpha)は「Preview」と表示され、Pre-GAの条件が適用されると書かれている。概要ページには全体の提供段階の記載がなく、一般提供の時期は確認できていない。
このコーナーの文章は、公式の資料を読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名・機能・料金は変わるので、使う前に各ページの出典(公式)で確かめてください。事実と「見立て」は分けて書いています。