3行でいうと
- ルールは
AGENTS.md/GEMINI.mdや.agents/rules/*.md、スキルは.agents/skills/<名前>/SKILL.md、サブエージェントは.agents/agents/<名前>.mdに置きます。全体用は~/.gemini/config/の下です。rules/の中のファイルは、先頭の YAML のtriggerが正しくないと、黙って捨てられる、と公式は書いています。 - 「ワークフロー」は、公式のページが「2026年10月19日に動かなくなる」と書いていて、スキルへの移行(
/migrate-workflows)を案内しています。読んだ日(10月25日)は、その日付を過ぎています。いまの状態は、公式で確かめられていません。 - フックは、6つの時点(
SessionStart、PreToolUse、PostToolUse、PreInvocation、PostInvocation、Stop)で自分のスクリプトを動かし、PreToolUseの返事で、ツールの許可・拒否を決められます。シェルのコマンドを動かすので、何を書いたかが権限になります。 - Python の SDK は、既定が読み取り専用で、書き込みには
capabilities=CapabilitiesConfig()を渡します。ローカルのモデル(LiteRT、Ollama・LM Studio・vLLM のような OpenAI 互換のサーバー)にもつなげます。 - ほかのAIとの組み合わせとして公式が書いているのは、モデルの選択肢に Claude や GPT-OSS があること、Zed・JetBrains・Xcode の中で動かすこと、スキルが共通の仕様に沿うこと、ヘッドレス実行を CI で使うことです。Antigravity のログインを第三者のソフトから使うことは、規約に反する、と公式のFAQが書いています。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、設定の例は、公式ページが載せていたものを要約の形で読んだ範囲で写しています。「この記事の案」と書いた部分は、公式の記載に合わせて組んだ案で、動作は確かめていません。画面の表記は版で変わるので、手元の画面と照らして読んでください。
先に結論
- 「何を、どこに置くか」の早見:
| 足したいもの | 作業フォルダごと | 全体 |
|---|---|---|
| ルール(常に効かせる決まり) | AGENTS.md/GEMINI.md、.agents/rules/*.md |
~/.gemini/config/rules/*.md、~/.gemini/AGENTS.md など |
| スキル(手順のまとまり) | .agents/skills/<名前>/SKILL.md |
~/.gemini/config/skills/<名前>/SKILL.md(CLI は ~/.gemini/antigravity-cli/skills/) |
| サブエージェント | .agents/agents/<名前>.md |
~/.gemini/config/agents/<名前>.md |
| フック | .agents/hooks.json |
~/.gemini/config/hooks.json |
| サイドカー | (作業フォルダごとの記載は見つからない) | ~/.gemini/config/sidecars/<名前>/sidecar.json |
- ルールは「常に効く決まり」、スキルは「必要なときに読む手順」です。 公式のRulesページは、制約や不変の決まりにはルール、複数の手順の作業にはスキルを使う、という趣旨で書いています。
- 自分のプログラムから使う入口は2つあります。 Python の SDK と、CLI の
agy -p(ヘッドレス)です。どちらも、承認を求められない場面での権限の決め方が、設計の中心です。
前提:用語をそろえる
- ルール:エージェントの文脈に常に(または条件つきで)入る、永続の指示です。コーディングの規約や構造の制約などです。
- スキル:
SKILL.mdに手順を書いたフォルダです。エージェントは、会話の始めに名前と説明だけを見て、関係がありそうなときに全文を読みます(公式の「progressive disclosure」)。 - ワークフロー:手順を書いた Markdown のファイルで、
/ワークフロー名で呼びます。公式は、これを新しい仕組みに置き換える予定と書いています。 - フック:エージェントの動きの途中で、自分のスクリプトを動かす仕組みです。
- サブエージェント:メインのエージェントが背景で動かす、別の役割のエージェントです。
- サイドカー:Antigravity が起動して見守り、止まったら再起動してくれる、背景のプロセスです。
- SDK:プログラムの中で、ある道具を使うための部品の集まりです。Antigravity SDK は Python のパッケージ
google-antigravityです。 - ヘッドレス(print mode):画面なしで、1回だけ指示を送って答えを受け取り、終わる使い方です。
つなぎ方1:ルールを書く(AGENTS.md、GEMINI.md、rules)
置き場所
公式のRulesページの内容です。
- 作業フォルダごと:Antigravity は、読んだり編集したりするファイルのフォルダから、ワークスペースのルートまでさかのぼり、各階層で次を読み込みます。
AGENTS.mdかGEMINI.md、.agents/AGENTS.mdか.agents/GEMINI.md、.agents/rules/*.md(以前の.agent/rules/*.mdも使える)。.agents/rules/の中は、直下の.mdファイルだけが対象で、入れ子のフォルダは、.agents/rules.jsonに登録しないと無視されます。 - 全体:
~/.gemini/AGENTS.md、~/.gemini/GEMINI.md、~/.gemini/config/AGENTS.md、~/.gemini/config/GEMINI.md(frontmatter なし、常に有効)。~/.gemini/config/rules/*.md(frontmatter が必須)。CLI だけ、~/.gemini/antigravity-cli/rules/*.mdとプラグインのルール。 - 複数の範囲のルールは合わせて使われ、衝突したときは、より具体的なフォルダのルールが優先される、と書かれています。
書き方
AGENTS.md と GEMINI.md は、frontmatter なしの普通の Markdown で、そのフォルダの範囲では常に有効です。rules/ の中のファイルは、先頭に YAML の frontmatter が必要です。
| キー | 必須 | 内容 |
|---|---|---|
trigger |
必須 | model_decision、always_on、glob、manual のどれか |
description |
model_decision では必須 |
いつ使うルールかの要約 |
globs(または glob) |
glob では必須 |
カンマ区切りのファイルのパターン。例 "*.ts, *.tsx" |
公式の例は次の形です。
---
trigger: glob
globs: "*.proto, **/*.pb.go"
description: "Protobuf schema design and backward-compatibility rules."
---
| trigger | 動き(公式) |
|---|---|
model_decision |
パスと説明だけを先に読み、タスクが説明に合うときに全文を読む |
always_on |
毎ターン、全文をシステムプロンプトに入れる |
glob |
作業中のファイルが globs に合うときに有効 |
manual |
自動では読まない。チャットで @ を付けてルールを指定したときだけ |
つまずきやすい点(公式の注意):frontmatter がないファイルや、alwaysOn、modelDecision のような認識されない trigger のファイルは、黙って捨てられます。
制限:1ファイル24,000バイト(@[label](path) の展開後で測り、超えると切り捨て)。全体のルールと always_on のルールは、合わせて20,000トークンの枠を共有し、超えると、大きなファイルから「- <path>: <description>」の形の案内に縮められ、エージェントが必要なときに読みます。
UI で作る
- App:アプリケーションのメニューかプロジェクトの設定から Customizations のパネルを開き、Rules のタブで + Global か + Workspace を押す。
- IDE と拡張機能:エージェントのパネルの上の「…」→ Customizations → Rules → + Global/+ Workspace。
- CLI:ファイルの置き場所は書かれていますが、UI での作り方は書かれていません。
外し方
ルールのファイルを消すか、trigger を manual にする、というのが、公式の記載から組める外し方です。ファイルの外し方そのものを、公式が説明している箇所は見つかりませんでした。
会話から作る(/learn)
/learn は、会話の中の訂正や失敗の直し方から、ルールかスキルとして残す案を作ります。公式の流れは次です。
/learnと打つ(または/learn <残したいこと>)。- エージェントが既存のファイルを調べ、
learning_proposal.mdの成果物を作る。分類(ルールかスキル)、理由、変更の予定が書かれる。 - インラインのコメントで、範囲や書き方を直す。
- あなたが承認してから、ファイルが変わる。公式は、設定ファイルをすぐには編集しないと書いています。
保存先は、ルールが AGENTS.md/GEMINI.md か .agents/rules/<名前>.md、スキルが .agents/skills/<名前>/SKILL.md(全体は ~/.gemini/config/ の下)です。
つなぎ方2:スキルを足す
置き場所と書き方
公式のSkillsページによると、スキルは、SKILL.md が必須のフォルダです。scripts/、examples/、resources/ は任意です。
| 入口 | 作業フォルダごと | 全体 |
|---|---|---|
| App | <workspace-root>/.agents/skills/<skill-folder>/ |
~/.gemini/config/skills/<skill-folder>/ |
| CLI | 同じ | ~/.gemini/antigravity-cli/skills/<skill-folder>/ |
| IDE | 同じ | ~/.gemini/config/skills/<skill-folder>/(古い ~/.gemini/antigravity/skills/ も使える) |
.agent/skills(単数)も、後方互換で使える、と書かれています。SKILL.md の先頭の frontmatter は、name(任意、小文字とハイフン。省略するとフォルダ名)と description(必須。何をするか、いつ使うか)です。公式の例の要旨は次のとおりです。
---
name: code-review
description: Reviews code changes for bugs, style issues, and best practices. Use when reviewing pull requests or checking code quality.
---
# Code Review Skill
(本文:手順や確認の項目を書く)
呼ぶ方法
- 自動:エージェントが説明を見て、関係がありそうなときに読む。名前を言って指定することもできる。
- 手動(App):入力欄に
/<skill-name>と打つ。 - 手動(CLI):スキルを定義すると、同じ名前のスラッシュコマンドができる(例:
deploy-stagingなら/deploy-staging)。/skillsで、読み込まれたスキルを見る。 - IDE:エージェントのパネルの Customizations で、有効なスキルを見る。
プラグインやリポジトリから入れる
agy plugin list
agy plugin install <plugin-name>
agy plugin install https://github.com/<owner>/<repo>
agy plugin install ./my-skills-plugin
公式は、ワークスペースのスキルをバージョン管理に入れてチームで共有する使い方を書いています。
ワークフロー(IDE)とスキルへの移行
公式のIDE Workflowsのページは、ワークフローを、手順を書いた Markdown のファイルで、IDE の Customizations → Workflows で + Global か + Workspace を押して作り、/ワークフロー名 で呼ぶ、と書いています(1ファイル12,000文字まで)。同じページと移行のページは、「現在のワークフローは2026年10月19日に動かなくなる」と書いています。2026年10月25日の今日は、その日付を過ぎていますが、実際に止まったかどうかは、読んだ範囲では確認できていません。
移行のページの手順は次です。
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| 自動 | App で /migrate-workflows を実行する。エージェントが全体と作業フォルダの両方を走査し、SKILL.md を作る。元のファイルは .bak を付けた名前に変わり、新しいスキルがすぐ有効になる |
| 手で | mkdir -p .agents/skills/<name>、mv .agents/workflows/<name>.md .agents/skills/<name>/SKILL.md、frontmatter に name と description を入れ、/<name> で動作を確かめる |
ファイルの場所の対応は、作業フォルダが .agents/workflows/<name>.md から .agents/skills/<name>/SKILL.md、全体が ~/.gemini/config/workflows/<name>.md から ~/.gemini/config/skills/<name>/SKILL.md です。同じ名前なら、スキルが優先される、と書かれています。
つなぎ方3:サブエージェントを定義する
公式のSubagentsページの内容です。
置き場所と書式
| 範囲 | 場所 |
|---|---|
| 作業フォルダ | .agents/agents/<name>.md または .agents/agents/<name>/agent.md |
| 全体 | ~/.gemini/config/agents/<name>.md など |
| プラグイン | plugins/<plugin_name>/agents/ |
Markdown のファイルで、先頭の YAML に、name(必須)、description(必須。計画役が、いつ任せるかを決める材料)、tools(許可する道具の明示の一覧)、mainAgent、subagent、model(inherit、flash、pro)、commandExecutionPolicy(off、auto、eager、sandbox。既定は sandbox)、mcpServers、skills/plugins を書きます。本文がシステムプロンプトです。公式の例の要旨は次のとおりです(途中は省略されています)。
---
name: code-auditor
description: Specialized subagent for security audits, static analysis, and code quality reviews.
tools:
- view_file
- grep_search
- run_command
subagent: true
mainAgent: false
model: pro
commandExecutionPolicy: sandbox
---
つまずきやすい点(公式の既知の問題):tools に、対応していない、またはつづりの違う道具の名前を書くと、サブエージェントが止まることがあります。検証と修正は予定、と書かれています。
動き
- 親のエージェントが
invoke_subagentで、役割と最初の指示を渡す。サブエージェントは親の会話の履歴を引き継がず、新しく始まる。 - 作業場所の指定は3つで、
inherit(親と同じ)、branch(独立した Git の worktree)、share(ディレクトリの保存を共有)。 - 公式が最初から用意するサブエージェントは、
research(調査)、browser(/browserのときだけ)、self(自分の複製)。 - 進み具合は、App ではサブエージェントのパネル、CLI では
Alt+Jか/agents。承認の待ちは、CLI でAlt+J(次の待ちへ)とCtrl+K(今の会話を離れずに承認)で扱えます。 - 状態は Running、Idle、Killed。入れ子は10段まで。変更履歴は、サブエージェントに直接メッセージを送れる(v2.19.1)と書きます。
権限
commandExecutionPolicy と tools が、そのサブエージェントの権限を決めます。CLI の accept-edits モードでは、サブエージェントも同じ設定を引き継ぐ、と CLI の Modes ページは書いています。外し方は、定義のファイルを消すことですが、公式がこの手順を説明している箇所は見つかりませんでした。
つなぎ方4:フックでスクリプトをはさむ
公式のHooksページの内容です。シェルのコマンドを動かす仕組みなので、書いた内容がそのまま権限になります。
置き場所
- App:作業フォルダの
.agents/hooks.json、または全体の~/.gemini/config/hooks.json。Settings → Customizations → Hooks で切り替えられる。 - CLI:同じ2つに加え、入れたプラグインの
hooks.json。~/.gemini/antigravity-cli/settings.jsonの中のフックは読み込まれない。/hooksで、有効なフックを見る。 - IDE:同じ2つ。エージェントのパネルの「…」→ Customizations → Hooks。
書式の要点
- ファイルは、フックの名前をキーにして、イベントごとの設定を持つ。各フックに
enabled(既定はtrue)。 - 各ハンドラは
type("command"のみ)、command(必須)、timeout(秒。既定30)。 PreToolUseとPostToolUseはmatcher(道具の名前への正規表現。""か"*"ですべて)。ほかのイベントは、ハンドラの一覧だけ。
| イベント | 動く時点 |
|---|---|
SessionStart |
セッションの始まり、最初のモデル呼び出しの前 |
PreToolUse |
道具が動く前 |
PostToolUse |
道具が終わったあと |
PreInvocation |
モデルを呼ぶ前 |
PostInvocation |
モデルの呼び出しのあと |
Stop |
実行のループが終わるとき |
フックは標準入力で JSON を受け取り、標準出力で JSON を返します(項目名は camelCase)。PreToolUse の返事の decision は必須で、allow、auto_approve、deny、ask、force_ask、deny_unless_prior_grant のどれかです。deny はすぐに実行をふさぎ、ask は「Always Allow」の設定を尊重し、force_ask はそれを無視します。overwrite は、道具の引数を書き換え、書き換えたキーを知らせる注意書きが結果の前に付きます。
Stop のフックの出力の公式の例は次です(Stop は、実行のループが終わるときに動き、continue で止まるのを防いでループに戻る、という説明です)。
{ "decision": "continue", "reason": "Not done yet" }
"continue" を返すと、ループに戻ります。常に continue を返すフックが動き続けるかどうかについて、公式の Hooks ページに注意書きは見つかりませんでした(動き続けてしまうのではないか、というのは僕らの見立てです)。
外し方と確認点
- 外す:
enabledをfalseにする、ファイルを消す、App の Hooks の画面で切り替える。 - 確認:CLI は
/hooks。 - 公式のページは、終了コードの扱いを書いていません。
つなぎ方5:サイドカーで背景の仕事を動かす
公式のSidecarsページの内容です。
- 置き場所:全体は
~/.gemini/config/sidecars/<sidecar-dir>/sidecar.json、プラグインは~/.gemini/config/plugins/<pluginName>/sidecars/<sidecar-dir>/sidecar.json。実行時のデータは~/.gemini/antigravity/sidecar_data/<sidecarId>/のdata/、logs/、events/。 - 既定は無効です。
~/.gemini/config/config.jsonで有効にします。 sidecar.jsonの項目:commandかbuiltin(現在はscheduleのみ)のどちらか、args、restart_policy(always、on-failure、never。既定はalways)、description、env、display_name。
有効にする config.json の公式の例は次です。
{
"sidecars": {
"my-worker": { "enabled": true }
}
}
schedule の組み込みで会話を作る sidecar.json の、この記事で組んだ例です(公式の構造に合わせたもので、動作は確かめていません)。公式のページの例は、毎時(0 * * * *)に、受け取ったレビュー依頼の要約を頼む内容で、args の最初が5項目の cron 式、続きがコマンドとその引数、という並びです。下の例は、その並びに合わせて、平日の9時30分にしたものです。
{
"description": "Morning digest",
"builtin": "schedule",
"args": ["30 9 * * 1-5", "agentapi", "new-conversation", "Summarize overnight alerts."]
}
サイドカーからは agentapi コマンドが使えます。agentapi new-conversation <prompt>(projectId が必要)と agentapi send-message <conversation_id> <prompt> です。外すには、enabled を外すか、sidecar.json のフォルダを消します(消す手順の記載は見つかりませんでした)。
つなぎ方6:Python の SDK から使う
公式のSDKのページとGitHubのリポジトリ(google-antigravity/antigravity-sdk-python、Apache License 2.0)の内容です。
基本
pip install google-antigravity
export GEMINI_API_KEY="your_api_key_here"
公式のクイックスタートの要旨は、LocalAgentConfig() を作り、Agent(config) を非同期のコンテキストマネージャとして開き、agent.chat(...) で聞いて await response.text() で受け取る、というものです。実行の本体(バイナリ)は PyPI の配布物に入っていて、リポジトリのコピーだけでは動かない、と注意書きがあります。
認証
- Gemini API:
GEMINI_API_KEY、またはLocalAgentConfigのapi_key。 - Gemini Enterprise(Vertex):
vertex=Trueとproject、location。または環境変数のGOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI、GOOGLE_CLOUD_PROJECT、GOOGLE_CLOUD_LOCATION。gcloud auth application-default loginが要る。明示の引数が環境変数より優先される、と README は書いています。
権限(公式の設計の中心)
- 既定は読み取り専用です。書き込みの道具を含めて使うには、
capabilities=CapabilitiesConfig()を渡します。 - 方針の関数:
deny(...)、allow(...)、ask_user(...)。(enforceは、読んだ範囲の Policies ページと Tools ページに説明が見つからず、公式で確認できていません。)公式の Policies ページの例の要旨は次のとおりです。
policies = [
deny("*"), # Deny all tools by default
allow("view_file"), # Allow file viewing
ask_user("run_command", handler=my_handler), # Ask approval for shell
]
config = LocalAgentConfig(policies=policies)
- 既定では、自分で書いた Python の関数と、標準の読み取り専用の道具は許可、
run_commandのような危険の高い操作は、明示の許可か方針のルールが要る、と書かれています。 policy.safe_defaults(handler=...)は、読み取りの道具は許可し、書き込みの前に聞く方針です。実行時にはAllow execution? (y/n) [n]:のような確認が出ます。CapabilitiesConfigのenabled_tools/disabled_toolsで、使える道具を絞れます(例:enabled_tools=BuiltinTools.read_only()。Tools ページの記載)。
MCP、スキル、道具
- MCP は
mcp_servers=[McpStdioServer(...)]などで渡す。例はname、command、args、envを持ちます。MCP の道具への方針の掛け方は、SDK の Policies ページにも MCP ページにも書かれていませんでした。 - スキルは
skills_pathsに、スキル1つのフォルダ、または複数のスキルを含む親のフォルダを渡す。 - 自作の Python の関数は
tools=[...]に渡す(型ヒントと docstring が説明になる)。 - 組み込みの Web の道具
SEARCH_WEB(Google 検索)とREAD_URL_CONTENTは、既定で有効、と書かれています。
ローカルのモデルにつなぐ
SDK は、キーなし・ネットなしで動かす2つの方法を持ちます。
| クラス | 内容 |
|---|---|
LiteRTAgentConfig |
.litertlm のチェックポイントを、LiteRT で手元で動かす。公式の例は Gemma 4 26B A4B で、24GB 以上の VRAM かユニファイドメモリ、約16.8GBのダウンロード、pip install google-antigravity litert-lm、litert-lm の CLI で取り込み、という手順が書かれている |
LocalOpenAIAgentConfig |
OpenAI 互換のローカルのサーバー(Ollama、LM Studio、vLLM)につなぐ。model と base_url(Ollama は 11434、LM Studio は 1234 のポートが例)を渡す |
ローカルのモデルを使うと、モデルの呼び出しは手元で動きます。そのほかのデータの扱いは、README には書かれていません。
渡るデータと外し方
モデルの呼び出しは、Gemini API か Gemini Enterprise の API(aiplatform.googleapis.com)に送られます。外し方は、コードから Agent の設定を消すことや、キーを環境変数から外すことですが、公式がこの手順を書いている箇所は見つかりませんでした。
つなぎ方7:ヘッドレス(agy -p)でスクリプトや CI から呼ぶ
公式のHeadlessページの内容です。05と06に書いた使い方の続きです。
- 先に、対話で1回サインインしておく(キャッシュされた認証を使う)。
- 使う:
agy -p "..." --output-format json
- 結果の確認:
jsonならstatus、conversation_id、responseなどが返る。公式の CI の案内は、statusがSUCCESSか確かめ、そうでなければジョブを失敗にし、jqで応答を取り出す、という流れです。 - 続きの会話:
--continue(-c)か--conversation <id>。 - 構造化した出力:
--json-schema(スキーマの文字列、.jsonのパス、または型の名前)。 - 承認の扱い:承認が要る操作は拒否扱いで続く。事前に許可するなら
settings.jsonのpermissions.allowにcommand(git)のように書く。--dangerously-skip-permissionsは全部を承認するもので、範囲を絞った許可ルールを使うように、という趣旨で書かれています。 --sandboxで、ターミナルのサンドボックスを有効にできる。
終了コードは、成功が0、失敗が0以外で、理由が標準エラー出力に出ます。待ち時間は既定で5分で、--print-timeout で変えられます。
認証の別の道として、Gemini API キー(modelProvider: "gemini" と GEMINI_API_KEY)や ADC(AGY_ADC_AUTH=true)は、05に書きました。
ほかのAIとの組み合わせ方:公式に書かれていること
| 組み合わせ | 公式の記載 |
|---|---|
| Claude や GPT-OSS をモデルとして選ぶ | Models のページに、Claude Sonnet 5.5 など(thinking)と GPT-OSS 120B が、選択メニューの一覧に載る。プランごとの対応は表で書かれ、Claude Sonnet 4.6、Opus 4.6、GPT-OSS-120b には「Will be removed on November 2, 2026」の注記がある。CLI の変更履歴は、v1.3.6(10月15日)で Claude 5.5 のモデルを ADC 経由で使えるようにした、と書く |
| Gemini CLI と同じ文脈ファイル | GEMINI.md と AGENTS.md は、そのまま読まれる(Gemini CLI の移行のページ) |
| Zed、JetBrains、Xcode の中で動かす | 07。それぞれのエディタの外部エージェントの仕組みに入る形 |
| スキルを共通の仕様で持つ | Workflows to Skills のページは、スキルが公開された「Agent Skills」の標準に沿う、と書く(Gemini CLI の移行のページには、この言葉は出てきません。互換のあるツールで共有できるという記述や、どのツールかは、読んだ範囲では見つかりませんでした) |
| ローカルのモデルを SDK で使う | LocalOpenAIAgentConfig で Ollama、LM Studio、vLLM。公式の資料には、クラウドの Gemini の計画役とローカルの Gemma のエージェントを組み合わせる例(Antigravity Hybrid Gauntlet)が挙げられている |
| CI やスクリプトから | agy -p と --output-format json。公式のFAQは、直接のスクリプトと CI のためのもの、と書く |
| 複数のエージェントの協調 | /boost、/teamwork-preview(有料のプラン)。サブエージェントは、作業場所を worktree に分けられる |
第三者のソフトとの関係(公式のFAQ)
公式のFAQは、次のように書いています。
- 第三者のソフト、ツール、サービスを使って Antigravity にアクセスすることは、利用規約に反し、ほかの利用者の体験を損ない、アカウントの停止や終了につながることがある。
- 第三者のコーディングエージェントで Gemini を使いたい場合に、Googleが挙げるのは、Gemini Enterprise か Google AI Studio の API キー。
- ヘッドレス(
agy -p)は、直接のスクリプトや CI のため。個人向けのプランでは、agyを第三者のエージェントやアプリで包むことと、アカウントを自動で切り替えて回すことは、対応しない。
今回読んだFAQの要約は、第三者のソフトの名前を挙げていませんでした。01・03では、FAQが具体的な名前を挙げていると整理しています。名前の一覧は、公式のFAQと利用規約で確かめてください。
この記事の案(公式の手順ではありません)
- 別のAIのコーディングツールと同じリポジトリで併用する場合、Antigravity が読む
AGENTS.mdに、共通の決まり(テストの実行のコマンドなど)を書いておくと、どのツールから見ても同じ前提が置ける、という案です。ほかのツールがAGENTS.mdを読むかどうかは、この記事の公式資料の範囲では確認していません。 - Antigravity から、ほかのサービスの情報を使わせるときは、先に MCP のツール単位の許可(
enabledTools/disabledTools、mcp(server/tool))で、使わせる範囲を絞る、という案です。 - スクリプトに組み込むときは、書き込みの許可を、最初は
allowの絞った一覧にして、--dangerously-skip-permissionsは使わず、足りないものを1つずつ足す、という案です。
権限と外し方のまとめ
| つなぎ方 | 権限を決める所 | 外し方(公式に書かれているもの) |
|---|---|---|
| ルール | trigger(always_on/model_decision/glob/manual) |
手順の説明は見つからない(ファイルの削除、trigger の変更は記載から組める案) |
| スキル | 説明と本文。エージェントが読んで従う | プラグインなら agy plugin disable/uninstall。ファイルのスキルを外す手順は書かれていない |
| サブエージェント | tools、commandExecutionPolicy、親の権限 |
定義ファイルの削除。説明は見つからない |
| フック | PreToolUse の decision ほか、スクリプトの内容 |
enabled: false、App の Hooks の切り替え、ファイルの削除 |
| サイドカー | sidecar.json の内容、config.json の enabled |
enabled を外す。既定は無効 |
| SDK | capabilities、policies、BuiltinTools |
コードの側で外す |
| ヘッドレス | permissions.allow、--sandbox、--dangerously-skip-permissions |
フラグと許可ルールを外す |
| 第三者のモデルの選択 | プランと Permission Preset | モデルの選択を変える |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。
- ワークフローは、公式のページが2026年10月19日に動かなくなると書いていた機能です。読んだ日は、その日付のあとです。今も動くかは確認できていません。スキルへの移行の案内に従ってください。
- フック、サイドカー、プラグインの中のスクリプトは、あなたのパソコンでコマンドを動かします。書いてある内容を、入れる前に読んでください(僕らの見立て)。
Stopのフックがcontinueを返し続ける場合の動きは、公式の Hooks ページには注意書きが見つかりませんでした。 - 公式のページ同士で書き方が違う所があります。CLI のコマンド一覧のページと Custom subagents のページは
/agentsを「Agent Manager」のパネルを開くコマンドと書く一方、CLI の機能のページは、同じ/agentsを「サブエージェントのパネル」を開くコマンドとして説明しています。概要のページは、App は Agent Manager から発展した、と書きます。変更履歴には Agent Manager は出てきません。 - 第三者のソフトから Antigravity にアクセスすることについて、公式のFAQは、規約に反し、アカウントの停止や終了につながることがあると書いています。
- 規約やデータの解釈は、必要なら公式や専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Rules(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Skills(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- IDE Workflows(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Workflows to Skills(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- /learn(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Custom subagents(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Lifecycle hooks(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Sidecars(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Antigravity SDK overview(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- SDK Policies(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- SDK MCP(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- SDK Tools and skills(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- SDK Local models(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- antigravity-sdk-python(GitHub google-antigravity、確認日 2026-10-25)
- CLI headless mode(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- CLI execution modes(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- CLI commands reference(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- CLI features(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Models(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Gemini CLI migration(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- /boost(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- /teamwork-preview(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- FAQ(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Changelog(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)